ダメなら、さっさとやめなさい!
No.1になるための成功法則    by セス・ゴーディン


薄い本です。
薄いのに、わたしは、読み終わるまでに時間がかかりました。
なぜなら、いままでの概念とは違う、
自分のパラダイム(枠組み)を壊される理論が展開されているからです。
内容は至ってシンプルです。

1.「運命の谷」を這い上がること
2.「行き止まり」に迷い込んだら、引き返すこと

この2つの区別の方法を教えてくれます。

■「運命の谷」とは?

蝶がキレイな成虫になる前に、サナギとなって、閉じこもる時があります。
その時は一見成長が止まったように見えて、中ではすさまじい変化を起こしているのです。
その瞬間が「運命の谷」なのかもしれません・・・
わたしは、そのイメージを連想しました。

■「行き止まり」とは?

わたしたちは、学校教育、そして社会人になってから、
「けっして、あきらめてはならない」というスローガンを何度も何度も教えられてきます。
しかし、それは真理でしょうか?

どんなにがんばっても、報われないことがあります。
それなのに、報われないところに「けっして、あきらめてはならない」と言い聞かせ、
下りのエスカレーターを登っていこうとしても、ムダなだけです。
むしろそのエネルギーを、自分の才能のある分野に注ぎこんだほうが、
よほど成功の可能性は高くなります。

そして作者のセスは、「やめる人が、成功する!」とまで言い切っています。
では、やめるためのタイミングは、なんであろか・・・

それは、本書のなかで7つ、語られています。


また、以下の思想を、事例を混ぜながら語ってくれます。

「成功はどれも同じ。失敗もまた、どれも同じ。

 たぐいまれな何かを成し遂げると、成功できる。
 あきらめが早すぎると、失敗する。
 それぞれの世界で頂点に立てば、われわれは「成功した」と胸を張れる。
 本筋とは違うことに気を取られ、やめるにやめられないでいると、失敗する。」

この本筋を、本書で、読み解いてみては、いかがでしょうか。

おまけに、神田昌典さんの解説も、シンプルながら読み応えがありますよ。



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