プロトコールマナー講師
白田英美のブログ
皆様こんにちは。英 スクール オブ プロトコール 白田でございます。
日曜の夜、地元FM局のニュースを聴いていたら ジミナ ナジェージダ先生の講演会について取り上げていました。
ジミナ ナジェージダ先生は ベラルーシ共和国ゴメリ州ベトカの地区病院の院長先生です。
先週より日本チェルノブイリ連帯基金(JCF)の招へいにより来日され、火曜日には信州大学病院へご来院されました。
病院長と御面会ののち院内を見学されたのですが、私は案内役として同行させていただきました。
ナジェージダ先生の専門は産科婦人科です。
見学は産科婦人科の特にIVF(体外受精)室を、さらには高度救命救急センター、NICU(新生児集中治療室)、分娩室、遠隔診療室、内視鏡センターを見学されました。
ベラルーシの医療環境は日本とはとても比べ物にならないほど、雲泥の差だそうです。
救急車といっても、ワゴン車をあてがったもの。
また車が走るその道路事情がとても悪く、車に乗っているだけで酔ってしまうのだとか。
医療機器も、医師の人数も充分ではないそうです。
最先端の医療機器が整備された院内を熱心にご覧になっていらっしゃいました。
この日は、通訳のイリーナさんが一緒でした。
イリーナさんは母国のロシア語はもちろん、日本語、英語、そしてドイツ語がご堪能で、医療用語にも精通していらっしゃいます。
医療用語習得のために、実際の診察や手術にも立ち会ったのだとか(スゴイ)!
ナジェージダ先生との会話はイリーナさんを通じての会話ですが、先生の表情と、その感想からベラルーシの医療環境を良くしたい、という熱い思いが伝わってくるようでした。
チェルノブイリ原発事故によって、多くの方が被災され、特に子供に放射能汚染による病気が発症しているというのは、聞いて知ってはいましたが……
まさにその現地の方と直にお会いし、お話を聞くことにより、より事態の深刻さが身近なものとして感じられました。
幸いにも、しっかりとした医療環境が身近にあることに感謝しつつ、現地の子供たちの幸せを願わずにはいられない、貴重な体験となりました。
写真はナジェージダ先生からのお土産。
ベラルーシ特産の織物です。
この織物技術を習得するための訓練校もあり、多くの方が習得されているそうです。
プロトコールマナー講師の白田 英美(しらた えみ)です。このブログでは、私が日々感じる事や、スクールレッスンの様子などをお伝えします。