平成29年印象に残った一冊
異業種交流会の「無名会」のメンバーから、今年も恒例の「今年印象に残った一冊」を
紹介してもらいました。年末年始で何冊かは読んでみたいと思います。
古川静男『人間的魅力の研究』伊藤 肇(日経ビジネス人文庫)
後藤正樹『殿、ご乱心でござる』中山良昭(洋泉社)
玉腰弘之『罪の声』塩田武士(講談社)
荒井伸介『儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇』ケント・ギルバート(講談社+α新書)
野口大介『サピエンス全史(上・下)文明の構造と人類の幸福』ユヴァル・ノア・ハラリ(クーリエ・ジャポン)
中沢修一『お金の流れで読む日本の歴史』大村大次郎(KADOKAWA)
小林一隆『バッタを倒しにアフリカへ』前野ウルド浩太郎(光文社)
長瀬孝浩『君たちはどう生きるか』吉野源三郎(岩波文庫)
上条雄嗣『自閉症の僕が飛びはねる理由』東田直樹(角川文庫)
返町篤史『キリンビール高知支店の奇跡 勝利の方程式で拾え』田村 潤(講談社+α新書)
平成26年印象に残った一冊
「無名会」という勉強会での忘年会で、恒例の「今年印象に残った一冊」が紹介された。
以下はそれぞれが紹介した一冊です。
・ 矢作直樹著「人は死なない」バジリコ
・ 藤尾秀昭著「心に響く小さな5つの物語」致知出版社
・ 桝野俊明著「心配事の9割は起こらない」三笠書房
・ 伊坂幸太郎著「嫌われる勇気」ダイヤモンド社
・ 辻 秀一著「スラムダンク勝利学」集英社
・ 中原圭介著「2025年世界予測」ダイヤモンド社
・ シェリン・サンドバーグ著「LEAN IN」日本経済新聞社
・ 堀川恵子著「教誨師」講談社
・ ホリテーマサロン テーマパーク研究会著「ディズニーランド成功のDNA」PHP
宴会の後、囲炉裏を囲んで冷酒を飲みながらそれぞれの本を紹介したのであるが、「心に響く小さな5つの物語」を紹介した時、その中で何が印象的でしたかという質問に、紹介した彼が15歳の重度脳性マヒの少年がその短い生涯の中でたった一遍、命を絞るようにして書き残したという詩を紹介してくれた。
酔いも回っていたせいかもしれないが、その詩が朗読された時、みんなでボロボロ涙を流してしまった。「うーん、かあちゃん、」みんな心の中で叫んでいたのだ。
この本を紹介しれくれた彼に感謝です。
平成25年印象に残った一冊
『無名会』という仕事仲間の勉強会がある。11月に100回の例会を開催した。
メンバーは、土地家屋調査士、銀行員、税理士、不動産会社勤務、設計士、弁護士、生命保険会社勤務、司法書士従業員、私の9名。銀行員は転勤で変わっているが他は徐々に増えてきて現在のメンバーになっている。
毎年12月の忘年会には、今年一年間読んだ中で印象に残った一冊を紹介しあっている。
普段は自分の興味のあるジャンル以外はなかなか手を出さないのであるが、仲間から紹介された本は何冊か目を通す。自分の好みとは違って最期まで読み進められないもの、意外な発見がありあっという間に読んでしまったもの、等々毎年楽しみにしている。今年も何冊かは読んでみたい。今年紹介された本は以下の通りであった。
星野仁彦著「発達障害に気づかない大人たち」祥伝社
喜多川泰著「手紙屋」ディスカヴァー
百田尚樹著「永遠のゼロ」講談社文庫
岩田松雄著「ミッション」アスコム
日本建築学会編「生活景」学芸出版社
佐藤勝彦著「眠れなくなる宇宙のはなし」宝島社
坂本孝著「俺のフレンチ 俺のイタリアン」商業界
森達也著「『自分の子どもが殺されても同じことが言えるか』と叫ぶ人に訊きたい」ダイヤモンド社
林原靖著「破綻 バイオ企業 林原の真実」ワック
木村政昭著 『東海地震も関東大地震も起きない』
『東海地震も関東大地震も起きない! ~地震予知はなぜ外れるのか』 木村政昭著 宝島社
本書は、筆者が平成23年8月に出版した「富士山大噴火」に大幅な加筆・修正を行ない、最新情報を集録して書籍化したものである。
筆者は、東日本大震災を予測した海洋地震学者である。
筆者の独自の解析方法により筆者は、「東海地震も三連動地震も、首都直下型地震も起きない」と言い切っている。
筆者は、「プレートテクトニクス」学説に基づき地震と噴火はプレートの移動によって起こるとし、日本周辺のプレートと、地震・噴火の関係を分析して東日本大震災を予測していた。
独自の「地震の目」理論からすると、2015年までに富士山が噴火すると予測しており、政府が言っている「今後30年以内にM8程度の東海地震が発生する確立は87%」はありえないとしている。
様々な資料に基づく筆者の理論は、毎日報道されている地震噴火情報を総合的に理解するための一助となる。
筆者の関連書籍
『富士山大噴火! 不気味な5つの兆候』 宝島社
『検証! 首都直下地震』 技術評論社
引頭麻美著 「JAL再生」
引頭麻美著 「JAL再生」 大和総研
2010年1月19日に経営破綻し、2月20日に上場廃止となり、約44万人の株主が持っていたい株券を紙くずとし、金融機関等に5215億円の債権放棄をさせたJALは、わずか2年8ヵ月後に東京証券取引所に再上場を果たした。過去50年間に会社更生法の適用を申請して上場廃止になった138社のうち、上場企業として復活できた会社は、わずか9社過ぎないという状況からすると、これだけ短期に再建できたのはまさに奇跡とも言われている。
JALは如何に再生したのか。本書は「破綻前のJALの常識」、再生の中での「稲盛会長による意識改革」、再生後の「JALフィロソフィ」を中心に奇跡の再生を分析している。
講談社現代新書「JAL再建の真実」町田徹著も会計上の問題も絡めて分りやすく分析している。併せて読まれるとより立体的に再生経過が理解できる。
「JAL再生」より
1.会社更生法前のJAL
(1)破綻前のJALの常識
①ナショナル・フラッグ・キャリアはつぶれない
②メンテナンス部品はすべて新品でなければならない
③コストの必要性を疑わない
④事業計画は自分たちがつくった計画ではない
⑤他部門は別会社
⑥顧客よりもマニュアル
⑦経営は経営、現場は現場
(2)JALが抱えていた6つの課題
①経営基盤の課題
ⅰ、価値観の共有ができていない
ⅱ、現場の経営参画意識が乏しい
ⅲ、経営と現場に距離感がある
②現場の課題
ⅰ、顧客視点に立っていない
ⅱ、現場のリーダーシップの不在
ⅲ、横のリーダーシップの不在
2.JALを再生させた5つのカギ
(1)衆目にさらされての再生
(2)稲盛氏のリーダーシップと社内の共感
(3)価値観を共有する仕組みや仕掛け
(4)社員が共有できる管理会計の仕組み
(5)新しい価値観に基づく社員ひとりひとりの行動
「私たちは一人ひとりの意識を変えていくことが必要と考え、JALのサービスや商品に携わる全員が持つべき意識・価値観・考え方として、JALフィロソフィを策定しました。
これにより、私たちは同じ価値観をもち、判断および行動をしていくことで、全員が心をひとつにして一体感をもって、お客様に最高のサービスを提供し、企業価値を高めることで、社会の進歩発展に貢献していくよう全力を尽くしていきます。
第1部 すばらしい人生を送るために
第1章 成功方程式(人生・仕事の方程式)
・人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力
第2章 正しい考えを持つ
・人間として何が正しいかで判断する
・美しい心をもつ
・常に謙虚に素直な心で
・常に明るく前向きに
・小善は大悪に似たり、大善は非情に似たり
・土俵の真ん中で相撲をとる
・ものごとをシンプルにとらえる
・対極をあわせもつ
第2章 熱意をもって地味な努力を続ける
・真面目に一生懸命仕事に打ち込む
・地味な努力を積み重ねる
・有意注意で仕事にあたる
・自ら燃える
・パーフェクトを目指す
第4章 能力は必ず進歩する
・能力は必ず進歩する
第2部 すばらしいJALとなるために
第1章一人ひとりがJAL
・一人ひとりがJAL
・本音でぶつかれ
・率先垂範する
・渦の中心になれ
・尊い命をお預かりする仕事
・感謝の気持ちをもつ
・お客さま視点を貫く
第2章 採算意識を高める
・売上を最大に、経費を最小に
・採算意識を高める
・公明正大に利益を追求する
・正しい数字をもとに経営を行う
第3章 心をひとつにする
・最高のバトンタッチ
・ベクトルを合わせる
・現場主義に徹する
・実力主義に徹する
第4章 燃える集団になる
・強い持続した願望をもつ
・成功するまであきらめない
・有言実行でことにあたる
・真の勇気をもつ
第5章 常に創造する
・昨日より今日、今日より明日
・楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する
・見えてくるまで考え抜く
・スピード感をもって決断し行動する
・果敢に挑戦する
・高い目標をもつ