所長ブログ
2016/03/03

松本西南RC会長挨拶「地球温暖化について」

2016年2月6日、台湾の高尾を震源地とする震度6の地震が発生し、死者117名、負傷者551名の被害が発生しました。亡くなられた方々にはお悔やみを申し上げますとともに、負傷された方々にはお見舞いを申し上げる次第です。

東日本大震災の時には、姉妹クラブであります台湾鹿港ロータリークラブより311万円という多額の義捐金を頂戴しておりました。今回、連絡しましたところ、直接的な被害はなかったとのことですが、見舞金をお送りしたいと思っています。本日の理事会で決定いたしますが、皆様のご協力をよろしくお願いします。

2月13日は、中信第二グループのIMが開催され、多くの会員にご参加いただき、有難うございました。
講演会では、東京大学教授の山本良一教授が「経済、技術、生活のあり方を勇気をもって見直し、深刻な温暖化問題を解決しよう」という演題で地球の危機を熱く講演されました。

地球の温暖化はもう待ったなしの状況に来ていていると、多くの科学者が警鐘を鳴らしている中で、山本教授は、2007年より「温暖化地獄」という本を出版して、地球の温暖化について危機的状況であるということを訴えてきたそうです。講演では、すでに地球温暖化地獄の1丁目に入り込んでいると言われました。
地球温暖化地獄に陥っている最大の理由は、人間活動に伴う温室効果ガスの大気中への大量放出が一番の原因であるとのことです。

気温が2℃上昇すると、水不足になる人口が27億人、マラリアが2.3億人、洪水の被害が0.3億人、飢餓が0.1億人、合計29.7億人が危険な状況におかれ、2080年にはその人数が36.3億人になると予想する科学者もいるそうです。
空気中の二酸化炭素の濃度が400ppmに達すると、2℃突破の確率が50%を超えると言われている中で、現在、すでに400ppmを越えたところもあるとのことで、このまま地球温暖化が進めば、あと28年で2℃を越えてしまうといっていました。

2015年11月30日からパリで開催された国連気候変動枠ぐみ条約第21回会議(COP21)では、パリ協定が採択され、2020年以降の新たな枠組みを決め、「世界の平均気温を、産業革命以前からの気温上昇を2度未満に抑えることを目標とし、さらに1.5度未満にするように努力する」という内容の取り決めがされました。

2015年12月20日の日経新聞は、この内容では、不十分であり、実効性がかなり疑問であると報じており、読売新聞の2016年2月14日、21日の新聞によると、すでに北極圏にあるグリーンランドでは、かなりのスピードで氷河が解けており、自然環境の激変が間近に迫っていると伝えていました。

目先の利益や争いに明け暮れしている人間社会を見ていますと、そもそも地球が人間の住める環境になくなってしまったら、全ての人類が生きていけなくなってしまうのにと、山本教授の熱い講演を聞きながら、恐ろしさが増した次第です。新たな視点で世の中を見ていきたいと思います。

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長野県松本市にある司法書士 古川綜合事務所の所長ブログです。
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