北アルプス表銀座の山小屋/燕山荘グループのWEBサイトです

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燕山荘

燕山荘スタッフブログ

燕山荘 スタッフブログ

大雨の後は。
2019/06/30



予報通りのどしゃぶりの雨となり、朝食を終えられたお客様が一斉に下山を開始されました。玄関は準備されるお客様でいっぱいです。


燕山荘の人気撮影スポットです。こんなお天気でもこの子との撮影は大切な記念になりますね。


夕方、雨が止み、ガスが流されると少し周りの景色が見えました。雨の中登って来られたお客様は次々と外へ出て行かれました。
ここも人気スポットです。お客様が見ているのは360℃、ぐるっと山の名前が書かれている天板です。


雲の切れ間から、ほんのひと時、青空が見えました。とても目まぐるしいお天気の一日でした。
稲垣

雨が雪を解かす。
2019/06/29


週末の今日はまたもや雨となってしまいました。ここ数年6月は晴れの日が意外と多かったのですが、今年は梅雨らしい6月となっているようです。


ここ連日の雨で登山道上で雪の上を歩く部分はほぼなくなりました。もう燕岳に登るだけならアイゼンは不要となりました。ただ、テント場には雪が残っているため山荘直下はまだ冬ルートとなっています。


合戦小屋はこういった雨の日でも雨をよけて休憩できるので、どうぞご利用ください。雨で体が冷えた時は暖かいうどんやスープをご用意しております。


こうした雨で雪解けが進んでいくと花もたくさん咲き始め、テント場の下にはシナノキンバイの小さなお花畑が早くも出来ていました。


サンルーム脇に残る雪ももうわずかとなりました。小屋開けから連日のように除雪をしてもなかなか減っていかなかった雪もこれが最後と思うとなんとなくさびしい気分になります。


夕方、一瞬だけ燕岳が姿を見せてくれました。天気が悪くともこうした光景が見られることがあります。
河地

雨なので。
2019/06/28


あいにくのお天気で、昨日お泊りのお客様は皆様早々に下山されて行きました。降ったり止んだりガスったりの繰り返しの一日。こんな日は下を向くしかない、あった。見つけました。たくさんの株の中にピンクを見つけました。コマクサが咲き始めています。




雨なので燕岳へ行かれるお客様はほとんどいらっしゃいませんでした。サンルームでお茶したり、売店で買い物を楽しんだりと館内でゆっくり過ごされる方がほとんどでした。夏に向けて売店の商品もほとんど揃っています。Tシャツは試着も出来ます。



夕方、ほんの一瞬、風でガスが流れて景色が見えてきました。雨なので、景色は諦めていたので、いつも以上に幻想的に感じました。



こんなお天気のしめはやっぱりライチョウですね。お客様の夕食時間と同じころ、このライチョウも食事の時間だったようです。必死にエサを食べていました。
稲垣

梅雨本番。
2019/06/27


晴天は昨日までだったようで、今日は再び雨の一日となりました。そして、夕方には台風へと変わった熱帯低気圧の接近により、次第に雨風が強くなり出してきました。6月後半から7月頭にかけては梅雨末期の大雨になることが多いので、それにこの台風の接近とあり、気象情報への注意が必要となりそうです。



こんな雨の日でしたが、学校登山の下見登山が行われました。稜線は非常に強い風が吹いていたのですが、登山道の様子を知っておかなくてはという先生方の声の下、山頂を往復してきました。こうした先生方の努力があって、この学校登山は成り立っているのだと感じました。この学校登山は山の多い長野県ならではの文化でいつまでも続いてほしいものだと思います。ちなみに7月10日、18日、22日、23日、24日、25日と学校登山があります。すれ違いや山小屋の混雑等ありますので、ご理解の程よろしくお願いします。生徒さんたちには一生の思い出になることでしょう。


この雨で登山道上雪解けはさらに進んでいます。もう少しで雪の上をあるくこともなくなることでしょう。


ここ数日で咲く花も増えてきました。小屋のちょっと下ではシナノキンバイも咲き出してきました。この先の天気予報を見ていると雨が続きそうですが、この雨が夏を連れてきてくれることでしょう。
河地

お散歩日和。
2019/06/26

昨日に引き続き、今日も良いお天気で風もなく、稜線を歩くにはもってこいです。ということで今朝は蛙岩までお散歩に出かけました。


蛙岩は常念方面や槍方面へと続く、縦走路の途中にあります。この看板の右の方へ進むのですが、なんだか下っていってしまうような変な感じを受けます。逆にこの時期、中房へと通じる合戦尾根はここを左に上っていきます。



歩き出すとすぐにハイマツの間を抜けたり、多少のアップダウンを繰り返しながら、楽しい稜線歩きとなります。




蛙岩に近づいてくるとこんなに大きな岩の間を通ったりします。


合戦尾根や燕岳までの間ではほとんど見かけることのないルート表示です。



蛙岩到着。特に蛙岩という表示はありませんが、距離の看板があります。


稜線にも花は咲き出しています。ご褒美はかわいらしいイワウメです。


燕岳の頂上まで行くと剣岳を見ることができるのですが、実は縦走路を少し歩き、振り返ると立山・剣がばっちり見えます。


縦走路から見る燕山荘
やっぱり、だいぶ下ったのですね、燕山荘がかなり遠く感じます。
でも合戦尾根とも燕岳ともまた違った楽しさがあります。燕岳は昨日登ったし、帰るには少し早いしと思ったら蛙岩辺りまでのお散歩がちょうどいいかもしれません。
稲垣

新緑美しく。
2019/06/25


昨日の梅雨らしい天気とは打って変わって、今日は素晴らしい天気の一日となりました。今朝は冷え込んで、ベンチの上にある水滴が凍り、霜でしろくなっている所もありました。夏至を過ぎてもこんな光景が見られるとはちょっと珍しく感じます。そんな朝でしたがとても美しい日の出となりました。


燕山荘直下の夏道も雪の中からほぼ出てきました。ただ、最後のテント場部分には雪が残っているため、開通にはもう少しかかりそうです。


季節の進みが遅い稜線でも新緑が美しくなってきました。カラマツの新芽もだいぶ大きくなってきました。また、縦走路の山肌もほんのりと緑色へと変わり始めてきました。来週にはもう7月に入っているのですね。


合戦の頭より


合戦の頭より上部ではダケカンバやナナカマドの新緑が色鮮やかになってきました。また、今日はとてもきれいな青空が広がり、最高の登山日和となりました。


合戦の頭より少し下辺りから、新緑と残雪の八ヶ岳のこの眺めもいいですね。



夏山の最盛期がだいぶ近づいてきました。それを前に出来るだけ登山道を歩きやすくしようと今日は男性スタッフ総出で登山道整備へと向かいました。1日、めいいっぱいやってもまだまだ直さないといけない所はたくさんありますが、今日もたくさんのありがとうと言う言葉をかけて頂き、本当にうれしく思いました。今は体にまとわりついてくる小さな虫が非常にたくさんいるので、防虫ネットや虫よけスプレーが欠かせません。この作業中、この虫にはだいぶ苦労させられました。


登山道上の雪もかなり少なくなってきました。燕山荘までならもうアイゼンは必要ないでしょう。ただ、雪がまだ残っている部分がありますので、不安な方はストックが有効かと思います。また、槍ヶ岳方面は途中にまだ雪が残っているため、縦走は困難な状態となっています。


午後は少しガスが湧きましたが素敵な夕暮れを迎えました。平日にも関わらず、多くのお客様が登って来られ、この天気もあって、皆様とても楽しそうに過ごされていました。明日までは梅雨の中休みが続きそうです。
河地

梅雨真っただ中。
2019/06/24


マイヅルソウ


ゴゼンタチバナ
今年の梅雨は梅雨らしい天候が続いています。昨日の午前中はあんなにいい天気だったのに、今日は再び雨の朝で始まりました。そんな雨の中、歩くとかわいらしいマイヅルソウが雨に濡れてキラキラと輝き、とてもきれいで、数日前には見かけなかったゴゼンタチバナが第3ベンチあたりで咲き始めているのを発見したりと雨の中を歩くのも悪いことばかりではありません。


スイカの販売が始まった合戦小屋ではほとんどの方がスイカを食べて行かれます。登山の途中でこのような楽しみがあると雨でも元気が出ますね。その合戦小屋ではナナカマドの花が咲き始めています。


合戦の頭より上のダケカンバの芽吹きが今、始まり出したころでその緑がとても色鮮やかで、目に優しく映ります。


夏の最盛期を前に登山道の痛んでいる所をちょこちょこと直しています。第3ベンチの前後は上からも下からも遠いため、直すのが大変なのですが登って来られる方々が少しでも歩きやすいようにと登山道整備を行っています。その際に「ありがとうございます」という声をかけて頂くことが多く、その言葉がとても励みになります。喜んで頂けると一層頑張らなければという気になります。



今日は雨が降ったり止んだりの一日でしたが、一瞬視界が開ける時間がありました。午後、あられが降り出したと思ったら、雷鳴も聞かれました。寒冷前線の時は別として、夏の午後はやはり雷が発生しやすいので、雷の予報が出ている時は早めに小屋に到着されるといいでしょう。ちなみに寒冷前線や寒気による雷の場合には、午後とは限らず、朝から雷という場合もあります。
明日明後日は梅雨の中休みとなりそうです。
河地

やっと。
2019/06/23




この時期のヘリコプターの荷揚げはお天気でいつも遅れがちになります。
こちらのお天気が良くても他の山域を飛んでいれば、そちらが終わってからになったりします。でも、その頃にはこちらがガスに包まれてしまって・・・という感じでなかなかうまくいかないものです。荷揚げが残っているとなかなか落ち着かないものです。
今朝はきれいに晴れ渡り、残りの荷揚げがやっと終わりました。


日の出
ちょうど太陽の登る位置に雲がいたので、なかなか太陽は顔を出してはくれませんでした。今朝は3℃で風もあったので、日の出を待っていらっしゃった方々からは「寒い寒い」と聞こえてきました。外で待つほんの数分がとっても長く感じられたことでしょう。


日の入
午後からはガスに包まれ、時々燕岳が見え隠れでした。夕方はほぼ真っ白になっていたので、お客様は食事を終えて、日の入もなさそうだということで館内でくつろがれていました。しかし、ほんの一瞬ではありましたが太陽が見えました。その後は雲の中でしたが、うっすらピンクに包まれ幻想的な感じにもなりました。
カメラをセットしてスタンバっていたお客様は待った甲斐があったことでしょう。


ヘリポートから
雪もすっかり少なくなり、ナナカマドもきれいな緑になりつつあります。
どんどん夏に近づいています。
コマクサの株も所々やっと目立つようになってきました。
稲垣

目まぐるしく変わる天気。
2019/06/22


梅雨らしい天気が続いています。ガスで真っ白な朝を迎えましたが、しばらくするとそのガスも取れ、展望が広がってきました。



お昼ごろになると雨が降りだし、雨具が必要な天気となりました。しかし、その雨もすぐに上がり、きれいな虹が現れました。虹が出るとなんだかうれしい気分になりますね。


午後になって、天気も少し良くなり、週末とあって玄関前は楽しそうに過ごされる方で賑やかになりました。今の時期の天気予報はなかなか難しいようで、良く変わります。6月=雨というイメージが強いのですが、こうして晴れ間の出る時も意外と多いものです。


今日は夏至です。正午の太陽の高さが最も高くなる日です。雲が多かったので夏至の強い日差しを見ることは出来ませんでしたが、雲を通して少しだけ夏至の太陽を見ることができました。


今日も東側にはガスが沸き上がり、稜線の東側と西側では正反対の天気となりました。山頂からその様子をみるとよく分かりました。


今日も夕方、ライチョウのつがいがやってきました。メスはせわしなくエサを食べ、メスの近くではオスが周りを禁止ながら見張りをしていました。このところ毎日のようにこのつがいが夕方に現れます。


今日から合戦小屋名物のスイカとうどんの販売が始まりました。これを楽しみにされていた方も多いようで、多くの方が早速スイカを楽しんでいらっしゃいました。


燕山荘のすぐ下にもミネザクラが咲きだし、その桜の奥に見える大天井岳の大天荘では今日から営業が始まりました。またヒュッテ大槍のスタッフも今日小屋へと入りました。山の夏が始まり出しました。
河地

雪もだいぶ少なくなってきました。
2019/06/21


今は梅雨真っただ中という感じでなかなかすっきりとは晴れてくれませんが、今朝も朝日に照らされる美しい山肌を見ることが出来ました。梅雨と言っても毎日雨ばかりではありません。


残雪がまだたくさんある裏銀座の山々をバックにミヤマキンバイが美しく咲いていました。まだ咲く花の種類はそれほど多くありませんが、こういく時こそ花の名前を覚えるチャンスかもしれません。


今日も松本は30℃近くまで気温が上がったようです。そのため今日も日中は東側はガスにすっぽりと包まれてしまいました。こんな時は燕山荘までたどり着くと突然、眺望が広がるので到着された方々の喜ぶ声をたくさん聞きました。


燕山荘の東側にある谷の雪渓がまだ残る部分に黒い小さな点が動いているのを見つけました。望遠で見ると恐らく、クマだと思います。きっとあの辺りには山菜がたくさんあってクマのエサ場となっているのでしょう。小屋からかなり離れた所だったので恐怖心もなく、皆でクマの動きを見ていました。クマもこんな多くの人に見られているとは思わなかったでしょう。


今日も週末を前にして、登山道の雪切りに出かけました。この1週間で思った以上に雪は少なくなっていて、この作業も今回で終わりのような気がしてきました。掘っている時はなかなか大変なのですが、今シーズンもこの作業が終わりだと思うと寂しく感じました。


合戦小屋上部


合戦の頭より上
さて、登山道の雪の様子ですが、合戦小屋から合戦の頭までは雪はほぼありません。そこから山荘直下までは雪の所、地面の所が6:4といった感じで土の上を歩く部分がだいぶ多くなってきています。急な所の雪はほとんどありませんが、雪に不慣れでスリップしている方をたまに見かけますので、不安な方は軽アイゼンやストックがあるといいかと思います。慣れた方であればもう必要ないでしょう。


テント場
テント泊の方は、この雪の上にテントを張って頂くことになります。


お隣の燕山荘グループの大天荘も明日から営業を開始します。こちらから大天荘へ向かう際、大天荘直下は夏ルートが通行可能となりました。営業を開始する山小屋がこの先どんどん増えていき、山も賑わいだしてきます。
河地

夏の足音が聞こえだしてきました。
2019/06/20




今朝も雲の多い朝を迎えましたが、その後展望が広がり出してきました。稜線の東側にはガスが湧いて夏のような光景でした。夏になると安曇野側は日射により温められて上昇気流が起きるためこのようなガスが湧きます。この光景を見ると夏を感じます。


コマクサの蕾も大きくなってきました。



すっきりとした青空は見られませんでしたが、もくもくとした雲が現れ夏を感じさせれました。麓の安曇野市でも気温はかなり上がったようでした。山の上に居るとまだストーブは必要ですし、雪もまだ残っている所もあって街との季節の進み具合は随分違いますが、この空や咲き出した花々を見ると夏の足音が近づいていることを感じさせられます。




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夕方小屋の近くにライチョウの番がやってきました。メスはものすごい勢いでエサを食べ、砂浴びを僕の足元でしていました。これらの行動からメスは卵を抱えている可能性が高いと思われます。少しでもは早く巣に戻るために、また、巣の中の清潔を守るために、抱卵期にはこのような行動が見られることがあります。元気なヒナに出会えるのが楽しみになってきました。
河地

期待していなかった日の出ですが。
2019/06/19


昨夜はガスに筒Ⅿれて真っ白でしたが、朝なるとすっきりと晴れている訳ではありませんでしたが槍ヶ岳の上には月が輝いていました。


ただ、ガスが湧きやすく天気は安定しませんでした。日の出は期待できないなと思っていたところ東の空が紅くなり出しやがて太陽が見えてきました。そしてサンピラーも見られました。天気は本当に分からないものですね。だからこそ、今朝のような光景に出会うことが出来るとうれしくなります。

その後の天気はあまり良くはなりませんでした。このところ梅雨らしい天候の日が続いていますが、雪解けはどんどんと進んでいて気が付けば山荘のすぐ下の夏道もだいぶ姿が見えてきました。夏山最盛期まで期間がああるようでないようで、、コツコツとその準備を進める日々が続きます。
河地

今日も青空。
2019/06/18


昨夜の満月はストロベリームーンと言うそうです。その月は夜明け前、槍ヶ岳と笠ヶ岳の間にまだ輝いていました。寝る前に見て、そしてまた起きてすぐ、月が見られるのはちょっと不思議な感じがしました。



今朝は朝焼けがとてもきれいでした。今の時期は太陽はかなり北寄りの所から出てくるので、燕山荘から見て真北にある燕岳の空も赤く染まりました。


今朝は冷え込んで、ベンチの上にも霜が降りて、真っ白になっていました。そして、槍ヶ岳に朝日があたり出す頃もまだ満月は見えていました。



今日の日中も気持ちのいい青空が広がりました。今日も平日の割には多くの方々が登って来られて、小屋周りは賑やかでした。今の時期は最盛期に向けての準備と並行しながら営業しているので、なにかとご迷惑をお掛けするかもしれませんが、今の時期は比較的静かでゆったりと山をお楽しみいただけると思います。


今日は昨日と違い、東側にガスが湧きあがることはありませんでした。合戦尾根の雪もかなり少なくなってきて、ダケカンバの新緑が下から少しずる上がってきているのが分かります。


今の時期から最盛期に向けてのヘリによる物資の荷揚げは始まっています。今日はたくさんの飲み物が上がってきました。夕方、日没直前までその作業は続きましたが、空はだんだんと黒い雲で覆われはじめてきました。今年は梅雨らしい6月となっているようです。
河地

やっぱり晴れはいいなぁ。
2019/06/17



昨日の低気圧の通過後の今朝は、氷点下にまで下がり、寒い朝となりました。9時頃よりガスも切れ、展望が広がり出しました。この二日間、冷たい雨が続きましたが、そんな中でもカラマツやナナカマドの芽吹きが進んでいったようで緑がぐっと多くなっていました。


その後、待望の青空も広がってきました。青い空には刷毛で描いたような巻雲が現れ、いい感じの空となりました。こんな中、外で作業をしていると本当に気持ちのいいものです。


昨日の冷たい雨は槍ヶ岳では雪となったようで、穂先が少しだけ白くなっていました。今日の日中は気温も上がり、夏のように稜線の東半分はすっぽりとガスに包まれてしまいました。


そのガスも気温の下がり出した夕方には取れ、夕日が安曇野の街を照らし出し、とてもきれいでした。


今日は平日にも関わらず、天気が良かったこともあり、多くの方が登って来られました。そして、最後にはこの美しい夕日も見られ、いい一日で終わりました。


今日は満月です。太陽が沈むと同時に東の空から月が昇ってきました。その月のやや上には木星も輝ていました。満月の夜は月明かりが創り出す、いつもと違った感じの光景が見られます。外で長くこの景色を見ているとまだまだダウンが欲しくなります。
河地

厳しい天気の一日。
2019/06/16


梅雨の嵐がもたらした低気圧により、非常に強い風が吹き、雪より厄介な冷たい雨となり、厳しい天候の一日となりました。雪にはなりませんでしたが、夕方には0℃近くまで気温が下がってきました。


ウメハタザオ
小屋周りでも非常に強い風が吹き、外を歩くのは大変でしたが、小屋周りの様子を見に外へ出た時にこんな厳しい天候の中、風に揺られるウメハタザオを見つけました。この強風にも耐え、美しい花を咲かせている姿には元気がもらえたような気がしました。


このあたりで最初に咲き出す、ミヤマキンバイは今日はお休みといった感じで花びらを閉じていました。


今日のような日は中での作業中心となります。汚れてきた床のニスを塗りなおすためにサンドペーパーで古いニスを削っていきます。なかなか大変な作業ですが、この後にはきれいな床が出来上がります。きれいとはとても気分がいいものですね。大変な作業ですがコツコツと続けることによって、美しさが保たれます。


燕山荘グループの大天荘チームも小屋開けを迎え、今日は燕山荘に泊まっています。今日の天気では先へ進むことも出来ず、燕山荘のお手伝いをしてもらいました。明日は天気も回復するので大天荘へと行けることでしょう。大天荘の営業は22日土曜日からとなります。北アルプスもだんだんと賑やかになっていきます。
河地

梅雨の嵐。
2019/06/15


今回、接近する低気圧は明日には台風並みに発達するようで、せっかくの週末でしたが登山の日程を変更される方が多く、静かな週末となりました。今日の日中は気温も一桁前半で非常に冷たい雨となりました。こんな天気の日は低体温症の危険も高まるので、無理をしないことが賢明だと思います。


こんな天気でしたが、いつものオスのライチョウがいつもの場所で見張りをしていました。このライチョウくんは片足で立っていることが好きなのか、今日も片足で見張りをしていました。



終日、冷たい雨が降り、晴れるとは思っていなかったのですが、夕方になると雲が切れて、燕岳や虹を見ることが出来ました。




そして、幻想的な素晴らしい光景が広がりました。これはほんの短い時間の出来事でしたが、この光景を目に出来たお客様は大変喜ばれていました。ただ、この天気回復は台風でいえば目の通過のようなもので、この後、寒気が入ってきて3000mを超えるようなところでは明日は積雪になる予報が出ています。今日より明日の方が注意が必要な天気となりそうです。
河地

天気が悪くなる前に。
2019/06/14



昨夜はとてもきれいな星空でした。20時頃、南東方向にはひときわ明るく輝く木星と夏の星座であるさそり座が松本の夜景に負けじと美しく見えていました。また、月明かりもあったので、暗闇の中、山肌も浮かび上がって、きれいに見えていました。


日の出は4時半より早くなってきました。夏至は来週の22日なので
もう少し早くなりそうです。


そんな日の出の前、日の出と反対方向ににある槍ヶ岳の上空が美しいピンク色に染まりました。


明日は発達する低気圧が接近するようで明日明後日と天気は崩れそうです。特に明後日の日曜は大荒れ、雪もしくはみぞれの予報も出ています。明日、お越しの方はちょっと注意が必要な天気となりそうです。8時を過ぎると青かった空に段々と白い雲が多くなり始めてきました。


今日は第3ベンチの下まで登山道整備に出かけました。この近辺は小屋からも中房からも結構遠いので、整備がやや遅れ気味となっています。夏までにはなんとかと今日は出かけてきました。今の時期は体にまとわりついてくる小さな虫がたくさんいるので防虫ネットは欠かせません。また、ハッカ油のスプレーも効果があります。




合戦小屋上部のダケカンバやナナカマドの新緑が始まり出していて、とても色鮮やかでその中を歩くのはとても気分がいいものです。今年の6月は今のところ雨の多い6月となっていますが、6月は新緑を楽しむにはとてもいい季節です。

ヤマテンによると明日明後日のとくに明後日の天気は注意が必要となりそうです。無理はなさらないようお願い致します。
河地

梅雨の間の晴天。
2019/06/13


梅雨らしい天気の日々が続いていたので、今日の晴天はとてもうれしいものでした。朝は冷え込みが強くなり、水溜まりには氷も張っていました。


富士山は積雪となったようで、黒かった頭の部分が白くなっていました。6月になっても標高の高い山ではこうして積雪となる場合があります。



今日の日中は空気もカラッとして、本当に気持ちのいい空が広がりました。


こうして上から見ると合戦尾根はダケカンバの木が多いことが分かります。


小屋の下辺りのダケカンバも芽吹きが始まってきました。これが始まると山肌もほんのり緑色になってきます。


そして、山荘直下ではミネザクラも咲き始めました。燕岳にも遅い春がようやく到着したようです。


こうした登山道の雪切り作業を毎週のように行ってきましたが、これもあと2回くらい行けば、その必要もなくなりそうです。登山道上の急な部分もだいぶ雪が少なくなり、歩きやすくなってきました。


今日は梅雨の合間の晴れ間となり、皆さん天気をよくご存じのようで、平日の割に多くの方が登って来られました。今日は空がとてもきれいで、最高の登山日和となりました。
河地

天気は回復へと。
2019/06/12



昨日は長野県内でも各地で雷雨となったようです。寒気がやってきて発生する雷は「雷三日」ということわざがあるように寒気が三日ほど居座るため、雷が三日ほど続くことがあります。幸いこの寒気も抜けていきつつあるようで、今日は燕岳では雷の発生はありませんでしたが、朝から雨が降ったり止んだりの一日となりました。そんな雨の中ですが、今、第一ベンチあたりのダケカンバの新緑がとても色鮮やかで、また、第二ベンチあたりではイワカガミの花がたくさん咲いています。そして、オオカメノキの花が散り始めているので、その散った花があちこちに落ちていて、それもまたきれいです。


稜線でもカラマツの新緑が始まり出していて、これもまた雨に濡れてきれいでした。



午後になってくるとこの雨も上がり出し、視界も広がってきました。この雨で雪はまただいぶ少なくなったようでした。まだ、大気の不安定な状態が続いているようで、東の空にはもくもくと沸き立つ積雲が見られました。


天気は回復に向かっているようで、夕方になるときれいな月が見えてきました。明日は晴れが期待できそうです。


合戦小屋より上


合戦の頭より上
さて、登山道の様子ですが雪は日に日に少なくなってきています。ただ、やはり合戦の頭より上はほとんど雪の上を歩くことになりますので、雪に不慣れな方は軽アイゼン等お持ちになられた方がいいかと思います。アイゼンが要りませんと言える日もそう遠くはないかと思います。
河地

雷とライチョウ。
2019/06/11


朝から土砂降りだとばかり思って起きてくると、意外にも雨は降っていなく、裏銀座に雲は多いものの、東側は雲海で素敵なご来光となりました。


風はほとんどなかったのですが、気温が低かったのでしょう、薄っすらと霜が下りていました。


天気予報では朝から雨で雷予報もあったのですが、朝のうちは景色も見ることが出来、昨日、雨の中登って来られたお客様は皆さん燕岳へ出発されました。遠くから「ヤッホー!」という声が聞こえて、こちらもつい「ヤッホー」と小声で返してしまいました。



午後からは小降りですが雨が降ったり、止んだりでした。夕方には本降りになってきました。日中でもあまり気温が上がらず、この雨の中登って来られた方はさぞ寒かったことでしょう。

玄関前にライチョウを見つけ、飛び立った直後にゴロゴロと雷鳴が聞こえだしました。
明日もまだ不安定な天気が続きそうです。
稲垣

冷たい雨。
2019/06/10


終日雨が降ったり、止んだりの一日でした。気温も低く、日中でも4℃に届かないほどでした。そんな中、地元の中学校の先生方が7月の学校登山の下見で登って来られました。学校登山がうまくいくのはこうした先生方の苦労もあるのですね。本番はいい天気になることを願っています。


雨で外作業はなかなか思うようにいかないのですが、最盛期までカレンダーを逆算すると進めておかなければならない作業はたくさんあります。今日は冬の間、小屋の中に水を溜めるために使っていたタンクを外に出し、使えるスペースを広げました。


今日のように冷たい雨での外での長い作業は効率も上がらないので、中作業が中心となります。天気のいい日には皆様が外のベンチでゆっくりと過ごして頂けるように今シーズンは5台のベンチを購入しました。その組み立て作業は外でやれば気持ちがいいのですが、この雨では小屋内でせざるを終えません。早くも青空が恋しくなってきました。


こんな天気でしたが燕岳が姿を現すことがありました。冷たい雨でしたが、雪の量はさらに減ったようです。
明日明後日と冷たい空気が入ってきて、雷が起こりやすい状況になりそうです。最新の気象情報を得て、お越しください。
河地

静かな曇り空。
2019/06/09



雲の多い朝を迎えましたが、雲のおかげで真っ赤な朝焼けと日の出後には、美しい空を見ることが出来ました。また、街には雲海も広がり、派手ではありませんが美しい朝となりました。


展望喫茶サンルームは昨日よりオープンしました。窓の外にはまだ雪が残っていて、今の時期らしい眺めとなっています。7月半ばよりフルメニューの準備を進めているため、今現在はまだ少ないメニューですが人気の生ビールやケーキは販売しています。窓から眼下に見える安曇野の景色を見ながら、どうぞお楽しみください。


雪解けは日毎に進んでいます。日毎に様子が変わっていき、季節の進み具合を実感することが出来ます。山荘直下の夏道も少しづつ見え始めてきました。ただ、ここは遅くまで雪が残り、小屋直下の夏ルートは通れるのは7月に入ってからになります。


今日もいつもの場所で見張りをする雷鳥を見かけました。面白いことにフラミンゴのように片足でしばらくの間、立っていました。今日も小屋の近くでつがいを見たという声もあり、今年は小屋の近くでヒナの姿が期待できそうです。


今日はどんよりとした空が広がり、時折雨がぱらつくこともありました。梅雨らしい天気となっています。そんな中、我々スタッフは夏に向けて客室の準備をしたり、小屋内のディスプレイを作ったりと小屋の中での作業中心の一日でした。夏の最盛期までまだひと月以上ありますが、皆様に登山を楽しんでいただけるよう、コツコツと準備を進めています。
河地

雨のち素敵な夕暮れ。
2019/06/08


梅雨入りの発表があった昨日は登山口まで登山道の整備へと出かけました。雨が登山道の上を流れると地面をえぐってしまうので、雨水を登山道の脇へと流す道を何か所も掘りに出かけました。この作業は登山道を維持するために最も大切な作業です。


今朝も雨でスタートしました。雨が降ると新緑がより一層鮮やかになり、悪いことばかりではありません。この新緑のトンネルの中を歩くのもいいもです。


雨に濡れるマイヅルソウ


イワカガミの葉っぱの上にオオカメノキの花が落ちていて、新しい花に出会ったような不思議な感じがしました。


こんな雨の日、合戦小屋では雨をよけて休憩できるスペースがあります。どうぞご利用ください。


雪の状況ですが、富士見ベンチを過ぎると所々に出てきます。合戦小屋より上から燕山荘直下まで、ほぼ雪の上を歩くことになりますが、雪に慣れた方で靴底の堅い靴を履いている方であればアイゼンは必要ありません。ただそうでない方は、まだアイゼンをお持ちになられたほうがいいかと思います。下りで苦労されている方を多く見かけます。

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午後になると雨も上がり、きれいな青空が広がってきました。ただ、気温は数日前とは違い肌寒さを感じました。


テント場の雪はかなり少なくなりましたが、テントを張る場所は雪の上になるのでそれなりの装備をお持ちください。


今日の夕景は想像以上に美しいものとなりました。日の入り直前、燕岳だけガスにすっぽり包まれ、他は晴れているというちょっと面白い光景に出会いました。


そして、その数分後、日没直前となるとそのガスはすっと消えて、燕岳が姿を現しました。


この素敵な光景に夕食の片付け作業をしていたスタッフもエプロンを着けて、外に飛び出してきました。この素晴らしい夕景には雨の中、登って来られたお客様は大変喜んでいらっしゃいました。


また、烏帽子岳の稜線には滝雲もかかり、本当に素晴らしい夕景を楽しむことが出来ました。梅雨入りしたといってもこんな素敵な景色に出会えることもあります。
河地

夏に向けて。
2019/06/07



朝から雨で関東甲信越地方も梅雨入りしたようです。気分もどんよりしがちですが、いよいよ明日から喫茶サンルームがオープンします。お待ちかねのジョッキで生ビールを楽しんでいただけます。メニューも夏に向けて少しずつ増やしています。
今年は私たちがサンルームを盛り上げていきます。どうぞよろしくお願いします。


売店も一昨日のヘリコプターの荷揚げでサイズ不足だったTシャツも揃ってきました。皆様にお楽しみいただけるようにディスプレイも色々工夫しています。お待ちしています。



男性スタッフはこんなお天気ですが、室内でせっせと新しいベンチを作成中です。たくさんのお客様に外でのんびりと景色を楽しんでいただけるように夏に向けてベンチを増量しています。
稲垣

稜線に花が咲き出しました。
2019/06/06



今日は日の出前の朝焼けがとてもきれいでした。日の出と反対方向の槍・穂高上空の雲も赤く染まりました。静かな朝でしたが、ちょっと興奮する朝でした。


日中はきれいな青空が広がり、外作業日和となりました。こんな日に外で体を動かすのはとても気持ちのいいものです。山荘直下の階段を直すための丸太運びを行いました。階段ひとつなおすにもたくさんの丸太が必要となります。こうして少しづつ運んで丸太を集めておきます。


小屋周辺でもあちこちにコマクサの小さな株が出始めてきました。気付かぬうちに山にも花の季節がやってきていたようです。


コマクサの芽が出始めてきたので、北燕岳周辺のコマクサ畑にロープ張の作業に出かけてきました。このロープによってコマクサの数はぐっと増えました。たくさんのコマクサが楽しめるよう、ロープの外へは出ないようご協力お願いします。


今日の日中も気温が上がり、夏のような雲が沸き上がりました。まだ、雪は残っていますが、気分はもう夏ですね。


合戦小屋より上にはまだ雪が残っています。慣れた方であれば、もうピッケル・アイゼンは必要ない状態となっていますが、雪に慣れていない方は軽アイゼンやストックなどがあるといいかと思います。


その残っている雪も日毎に少なくなっているため、雪の中から木々が出てきて踏まれてしまうので、ルートを変える作業をちょこちょこと行っています。高山植物を守るためには欠かせない作業です。


キバナシャクナゲ


ハクサンイチゲ
稜線に咲く花も増えてきました。燕岳付近ではキバナシャクナゲやハクサンイチゲ、ミヤマキンバイ、ヒメイチゲなどを見かけました。日毎に咲く花が増えていき、それを探すのが楽しい日々が続きそうです。


日中、きれいな青空に巻雲が現れ、とてもいい感じでした。日中はこの巻雲によってつくられる環水平アークが何度も見られました。


北燕岳を越え、東沢乗越から中房へのルートはこのようにトラバース部分に雪が残っていて、例年であれば7月中旬くらいまで通行することは困難です。
このあたりの梅雨入りがそろそろ近づいてきました。この梅雨が終われば、いよいよ夏がやってきます。
河地

入道雲。
2019/06/05



なんとなく湿気の多い、曇り空で始まりました。そんな今朝はヘリコプターによる荷揚げが行われました。ヘリコプターの荷揚げは天候に左右されるので、朝一に行われることが多いです。今朝も日の出直後から始まりました。今の時期は最盛期に向けての飲み物を中心に荷揚げしていきます。


雲が多かったものの気温が高めで、雪の中から出てきたナナカマドが雪を割ってさらに出てくる様子はナナカマドの生命力を感じさせられました。


このところ小屋の周りではライチョウの動きが活発です。今日はそのライチョウが岩の上に登って、見張り行動のようなことをしていました。今年は燕山荘周辺でライチョウを見かける機会がとても多くなっています。


ライチョウも元気ですが、カヤクグリやイワヒバリたちも元気よく、小屋の周りでかわいらしい鳴き声を聞かせてくれます。今日は雪解けの冷たい水溜まりでカヤクグリは水浴びをしていました。ヘリにより運ばれてきた大量の荷物の片付けも終わり、ほっとした時間に見かけるこういった光景はとても微笑ましいものでした。


午後になってくると東側には雲がどんどん湧き出してきました。たぶん、日射による上昇気流によって、湧き出た雲なのでしょう。



そして、その後もくもくとした入道雲があちこちに見られるようになってきて、夕方には近くでも雷鳴が聞こえました。特に有明山の奥に見えた佐久、軽井沢方面ではかなり激しい雨となったようでした。この先の天気予報を見ていると明日の晴れは貴重なものとなるのかもしれません。
河地

新緑と花。
2019/06/04


梅雨を前にして、街でも30℃近くになり、早くも夏がやってきたような気温になっていますが、安曇野から見る燕岳の山頂付近にはまだ雪が残っていて、山の上と下では随分季節が違う事が感じられます。


今、登山口あたりの新緑がとても色鮮やかできれいです。この中を歩くのは本当に気持ちのいいものです。新緑だけでなく、ムラサキヤシオツツジなども咲き始め、遅い山の春の到来を感じることが出来ます。


カミコウチテンナンショウ(第1ベンチ付近)


イワカガミ(第1ベンチ付近)


ショウジョウバカマ(合戦小屋下)


ミヤマハンノキ(合戦小屋下)


ナナカマド(合戦の頭下)
数日、歩かなかっただけで随分と様子は変わっていて、新緑や花が上の方まで進んできていました。これらを見ながら登ってくると登山も楽しいものになります。ここ最近は気温が高くなっているので、涼しい早めの時間に登り出した方が快適に歩くことが出来ます。夏までもう少しありますが、やはり歩いていると大汗をかいてしまいます。多めの水分をこまめにとることが必要な季節となってきました。


合戦小屋下


合戦小屋上


合戦の頭より上
登山道の雪の様子ですが富士見ベンチから合戦の間は雪が所々残る程度になっています。合戦小屋より上はほぼ雪の上を歩くことになります。ピッケル・アイゼンは要りますかというお問い合わせが多くなっていますが、雪に不慣れな方やキックステップがうまくできない方はまだお持ちになられた方が安心かと思います。少しでも不安に思うようなら、お守り代わりに持って来られたほうがいいかと思います。先日から何度も言っていますがスニーカーはやめた方がいいと思います。下山の際、相当怖い思いをしている方をお見掛けします。


小屋の東側が通行可能となりました。また、先日水揚げに成功して、ご宿泊のお客様には飲料水を無料でお分けできるようになりました。


今日の日中は東の空にはもくもくとした積乱雲が現れ、夏を思わせるような空でした。日の入りごろ、雲が多くなってしまいましたがそのおかげで普段なかなか見ることが出来ないような夕景を見ることが出来ました。
河地

ライチョウ日和。
2019/06/03


朝のうちはなんとか景色もよく見えていたのですが、ガスが湧いたり、消えたりと安定せず、ふと気づくと東側はガスに覆われ、夏のようなお天気でした。午後からは真っ白になってしまう時間帯もあり、最近あまり見かけなかったライチョウ日和となったようです。


ライチョウ日和といっても、縄張り争いの激しいバトルが繰り広げられていたようです。


テント場の斜面からバトルは始まり、テントの方も目を疑うようなほど近くにライチョウが来ています。


徐々に燕山荘に近いところまできて、


にらみ合いからの、バトル再開です。


最後は燕山荘の玄関前で、左右に飛んでいき、バトル終了となったようです。ライチョウの鳴き声が近くに聞こえたので、私が玄関を飛び出した時にはもう飛び去っていました。
このたくさんの写真は、スタッフが休憩中に撮ってくれたものです。この時期、岩の上で見張りをするライチョウはよく見かけるのですが、こんなに近くで縄張り争いをしているのを見るのは初めてです。
登山されるお客様も少ない今日のような日は、ライチョウにとってもライチョウ日和だったのかもしれませんね。
稲垣

咲いた。
2019/06/02


今日は雲の多い一日でしたが、日曜日の割にお泊りの方も多く、やや賑やかな一日となりました。ただ気になるのはスニーカーや靴底の柔らかい靴で登って来られる方が結構多いことです。富士見ベンチより上はまだ雪が残っているので、そのような靴では下りはきっと苦労されることかと思います。少なくはなってきましたがまだ雪の上を多く歩くので、靴底の堅い冬靴などをお勧めします。


先日見つけたつぼみのミヤマキンバイが今日は少しだけ開いていました。稜線にもいよいよ花が咲く季節がやってきたようです。この最初に咲く花を見つけると毎年のことながらとてもうれしい気分になってきます。


また、稜線にあるカラマツも芽吹きが始まってきて、枝の先っちょに小さな緑の点がたくさん出ていました。まだまだ少ないですが小さな春を見かけるようになってきました。



雲多い一日でしたが、雨が降ることもなく、まずまずの天候となりました。今日の日中は岩の上にいるホシガラスを見つけました。ホシガラスは比較的警戒心が強く、近づくとすぐに逃げてしまうので、意外と写真を撮る機会はありません。


サンルームに置いてあった雨戸をようやく移動することが出来ました。サンルームの今週末オープンに向けて準備を進めています。



今日も昨日同様、沈む夕日は見られませんでしたが、穂高がほんのりと紅くなったり、燕岳の横の空が紅くなったりと意外と美しい夕景が見られました。


ようやく水のポンプアップに成功しました。約300m下の湧水をポンプアップしているのですが、年によってはなかなかうまく上がらないことがあります。今年はなぜだかなかなかうまくポンプアップ出来なかったのですが、その分、水が揚がった時の感動は大きくなりました。このまま順調にいけば数日後には水は無料でお分けできると思います。ただ、稜線の山小屋において水の大切さは変わりありません。
河地

晴れた週末。
2019/06/01


6月に入りましたが今朝は氷点下で始まりました。昨日の名残の雲が朝になって、まだ残っていて日の出は太陽が雲の隙間からちょこっとだけ顔を出す日の出でした。


しかし、天気はだんだんと良くなってきれいな青空が広がり出してきました。そして、槍穂高をよく見ると昨日は少しだけ降雪となったのでしょうか、黒い岩肌がほんの少し白くなっているのがわかりました。


そして、午前中は週末にふさわしいきれいな青空が広がりました。9時を過ぎると日帰りの方を含め、多くの方が登って来られ、にぎやかな週末となりました。遠くから来られた方々はこの素晴らしい景色を見て感動していらっしゃいました。ここにずっといる僕らでさえ、燕山荘から見る景色がいつ見ても美しいと思うので、その嬉しさはなおさらだったのではないでしょう。



お昼頃になってくると真っ青な空に巻雲が現れ、また違った美しさを見せてくれました。それにしてもテント場の雪もずいぶんと少なくなったものです。場所によっては小屋開け時より3m位は雪が少なくなったのではないでしょうか。


夕方になるにつれ、雲はどんどんと多くなってきました。残念ながら日の入りは雲に遮られてしまいましたが、この雲が創り出す景色は美しいものでした。


これは日の入り後のほぼ真北の空の様子です。西の空は雲に覆われて、黒い空になってしまいました。ここから見て、燕岳から鹿島槍あたりの空が美しい赤色に染まりました。
今夜も再び玄関先の温度計は氷点下を示しています。山の朝晩はまだまだ街の冬のような気温となります。
河地

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北アルプス燕岳(2,763m)の山小屋燕山荘のスタッフがリアルタイムでその日の出来事をお伝えしています。

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