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燕山荘

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上山しました。
2017/12/20


約3週間ぶりに燕山荘に戻ってきました。12月23日からの営業開始に備え本日上山しました、高気圧にすっぽりと覆われ、冬としてはとても穏やかな天気の中の上山となりました。この10名のメンバーで今シーズンの冬期営業を行います。どうぞよろしくお願いいたします。


登山口
中房線は宮城ゲートから先はすでに冬期通行止めに入っています。この約13キロは徒歩になります。今日現在、中房線はそれほど多くの雪は積もっていませんが、凍結している部分が多いので、転ばないようご注意下さい。登山口から雪の上を歩くことになります。


今日はトレースがまだ全くない状態なので第1ベンチからわかんを着けました。合戦尾根ではスノーシューよりわかん方が適しています。


第2ベンチ下
今日は風も弱く、日差しの下では暖かく感じました。冬山において、いかに汗をかかずに登るかという事は重要なことになります。今日のような天気だと下の方では暑いので、アウターは脱いで上がります。そして、休憩の度に体を冷やさないためにアウターなどを着ます。冬山ではこまめな衣類調整をしやすいように重ね着が大切となります。


第3ベンチ上


富士見ベンチより上は夏ルートとは少し違う冬ルートとなります。赤旗など目印にお進みください。


合戦小屋
前日に三角点までトレースを付けておいたおかげで順調に歩くことが出来ました。トレースがないと我々スタッフでも一日で合戦尾根を登れず、引き返すという年もありました。


三角点下
今年は冬の訪れが早く、雪の量も多いのではと心配しましたが、ここ燕岳ではびっくりするほど多いわけではありませんでした。今回はラッセルでひざ上になるような箇所もなく、順調に進むことが出来ました。


いつもなら合戦小屋より上では非常に強い季節風が吹き、とても厳しい状況になることが多いのですが、今日は本当に穏やかで、三角点でもゆっくり休むことが出来ました。これが天気が悪い日となるとここで休憩をすることは非常に困難になります。


三角点を過ぎれば、展望も広がり、素晴らしい景色が広がり出してきます。何度も上り下りしている我々スタッフでさえ、今日のこの素晴らしい景色にはとても感動しました。



今日の場合は三角点より上では雪はクラストしている部分が多く、アイゼン、ピッケルの世界となりました。



燕山荘の東側には雪がたっぷりと付き、小屋もすっぽりと覆われていました。ここでも雪の量はびくりするほど多くはなく、例年の冬といった感じでした。ただ、雪が多くないイコール冬山が簡単になるのではありませんので、しっかりとした装備、無理のない計画、引き返すタイミングの状況判断などが必要になります。

積雪量
中房線・・・5~10cm※アスファルトが出ている部分も多くあります。
第1ベンチ・・・15cm
第2ベンチ・・・20cm
第3ベンチ・・・30cm
富士見ベンチ・・・50cm
合戦小屋・・・80cm
三角点~燕山荘・・・1m~1.5m
これが今日現在の様子です。
登山道の様子はこのブログでお伝え致しますので、どうぞご参考にしてください。
今年の冬期営業も事故なく、楽しく過ごして頂けるよう頑張っていきたいと思います。どうかよろしくお願いいたします。
河地

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