燕山荘 スタッフブログ
九月最後の週末。
2017/09/30
今日も氷点下の朝を迎えましたが、昨日よりも若干寒さは緩みましたが、とはいっても寒い朝となりました。空がだんだんと明るくなり、街の明かりが少なくなってくる頃、その向こうには富士山が美しく見えていました。そして、雲が朝日に染まり出すと真っ赤な太陽が顔を出してきました。浅間山のすそ野の下の方からでもう2,3日すれば浅間山から完全に離れたところから顔を出しそうです。
朝のうちは雲が多かったのですが、それを通して降り注ぐ太陽の光がとてもきれいでした。
稜線上の紅葉はピークを過ぎつつありますが、合戦尾根のダケカンバの紅葉はとても色鮮やかとなってきます。
9月も今日で終わりというのに山の上は多くの方々で賑わいました。日中でも気温は7℃くらいと寒い一日でしたが、このきれいな空と紅葉となれば、多くの方々が登って来られるのも納得がいきます。とにかく今日は本当にいい秋晴れの一日となりました。
ここからは立山の横に五色ケ原を望むことが出来るのですが、その奥にはもくもくとした積乱雲を見つけることが出来ました。午前中は北信の山々の奥にも同じような雲が沸き上がっていました。日本海側に寒気でも入っていたのでしょうか。ちょっと気になる雲でした。
秋分の日が過ぎ、夜の方が長くなってきましたが、日の入りも随分と早くなってきていて、5時を過ぎると夕暮れの気配が濃くなってきます。夕日を眺めていらっしゃる皆様はとても寒そうでダウンなどしっかりと着込んでいらっしゃいました。それもそのはずで日が沈む頃には玄関先の温度計は氷点下を示し始めました。あすからはもう10月ですね。あっという間の9月でした。
河地
氷点下。
2017/09/29
今朝は冷え込みました。玄関先の温度計は-2.7℃を示していました。昨日、水道管の水抜きをしなかったところは凍って、水が出なくなりました。凍結を心配する季節がやってきました。そんな今朝は雲海が広がり、浅間山の右肩より、太陽が顔を出しました。
そして太陽が少し高くなると雲海の上面の凹凸がはっきりと照らし出されて、とてもきれいでした。
朝焼けに染まる合戦尾根は紅葉の色がよりいっそう強調され、とてもきれいでした。先日の雨と強風が気になったのですが、まだまだ紅葉は楽しめそうです。
ぐっと冷え込んだ今朝は外のドラム缶にためてある水に厚い氷が張っていました。
今日は天気が良く、眺めもくっきりとしてとてもきれいでした。ただ日中でも6度台までしか気温は上がらず、日が当たらない所ではとても寒く感じました。
週末が近づく金曜日とあって、今日は多くの方々で賑わいました。今年の9月は天気さえ良ければ、多くの人で賑わい事が多かったような気がします。そんな9月も明日で終わりですが、明日は天気予報も良く、再び多くの方で賑わいそうです。駐車場の混雑や登山道の混雑などにより、いつも以上に時間がかかることを考慮した計画でお越しください。
今日の日の入りは5時半過ぎでした。その頃になると気温も0℃近くに下がってきて、日の入りを見る皆さんはとても寒そうでした。そして、その後気温は氷点下になってきました。明日も寒い一日となりそうです。今夜も一部の水道の水抜きをしなくては。寒い季節がやってきました。
河地
雨の後はぐっと冷え込んで。
2017/09/28
低気圧と前線により雨、風の強いの朝を迎えました。縦走に出られた方も厳しい天候に途中で戻って来られる方もいらっしゃいました。秋の雨は、気温が低いので、特に今日のように風の強い日の稜線歩きは低体温症の危険が高まるので無理はなさらない方が賢明だと思います。
その強い風により葉を落とす木々が多くありました。いつものななかまども葉がなくなり赤い実だけとなりました。その分赤い実がより美しくなりました。
この雨でも明日の晴天を期待して登って来られる方が意外と多くいらっしゃいました。玄関にはそのお客様にくっついてきたのか、落ち葉が数枚ありました。紅葉が始まったと思ったらもう落ち葉の季節へとなってきたようです。
寒い一日でしたが、このイワヒバリは元気よく歩きまわっていました。もう少しすれば、いつも和やかな気分にしてくれるこのイワヒバリ達も下へと下っていきます。
雨は日の入りごろには上がり、燕岳も姿を現してくれました。明日は好天が期待できそうです。この雨により季節はさらに進み、山肌の色もきっと変わっていることでしょう。明日の朝が楽しみです。
街の夜景も美しく、半月に近い月が輝いています。気温はぐんぐん下がり、20時頃にはとうとう氷点下になりました。山の上の秋は都会でいえば冬のようなものですね。とにかく寒い夜となっています。
河地
稜線の紅葉は今がピーク?
2017/09/27
槍ヶ岳登頂ツアーに同行していたので、今日の朝はヒュッテ大槍で迎えました。天気は下り坂の予報となっていましたが、浅間山の上が真っ赤に焼けるきれいな朝焼けを見ることが出来ました。
今回の縦走ツアーは紅葉のピークと重なり、また晴天にも恵まれ、とても楽しい秋の縦走を楽しむことが出来ました。東鎌尾根の紅葉もとてもきれいでした。
今日の日中はどんよりとした空が広がり、風もやや強く吹いていました。ただ少し速足で歩けば、汗をかくほどでこの風が心地よく感じました。大天井岳から見る燕岳方面の紅葉は、今日の曇り空の影響もあってか、少しくすんできたようにも感じましたが、まだまだきれいでした。
今は大下りのナナカマドの赤がとても色鮮やかです。燕山荘から見てもこの辺りのナナカマドの赤色がよく分かります。
縦走路の紅葉は少しずつ下へと下がり始めています。上の方のダケカンバは茶色くなったり、葉を落とし始めていますが、目を少し下にやれば黄金色に輝く美しいダケカンバの紅葉を楽しむことが出来ます。
連日お届けしているヘリポートからのこの眺めですが、ここのナナカマドも今が色づきがピークといったところでしょうか、今日の午後は雲がさらに厚くなり、太陽の光も弱くなり、暗い空となりましたがこのナナカマドの色が際立って、美しく見えていました。
夕方になり雨が降り出してきました。明日の朝まで残りそうです。この雨によって紅葉がどう変化するのでしょうか。
河地
空の青と紅葉の鮮やかさ
2017/09/26
日の出前の午前4時ごろ、日の出が見られそうなのか外に出てみると東の空には金星が美しく輝いていました。今日の日の出も期待できそうです。
日の出は午前5時35分ごろでした。浅間山の少し南側から出てきました。
太陽の光によって槍・穂高や燕山荘がピンクに染まりました。
周辺の紅葉もより赤く染められ、とても綺麗でした。
お客様も寒い寒いと言いながらも、満足そうに日の出を楽しんでおられました。
一緒に働くスタッフから、『合戦の頭周辺の紅葉がとても綺麗だよ』と教えられ、行ってみることにしました。
稜線付近は渋い色合いで、落ち着いた雰囲気でしたが・・・
合戦の頭周辺はとても色鮮やかで、まさに今が紅葉のピークといった景色が広がっていました。空の青がより一層紅葉を鮮やかに見せてくれているようでした。
燕山荘へ戻る道も紅葉のトンネルを通り抜け、その先には美しい景色が広がるので、いつもは通り過ぎるだけの場所も足が止まって進みませんでした。
また、今日は夏の間一緒に頑張ってくれたスタッフの下山日でした。笑顔で再会を誓い見送りました。
午後5時34分ごろ、黒部五郎岳付近に太陽は沈んでいきました。
気温は8℃を下回り、私は薄着のまま外に出てしまったので、じっとしていると寒くて震えが止まりませんでした。日の出や夕陽を快適に見るにはダウンジャケットやニット帽、手袋などの防寒対策が必要です。
茂浦口
縦走日和!
2017/09/25
今朝の朝日です。
ちょうど浅間山の南からポコッと顔を出しました!
気温は4℃
外で朝日を待つにはダウンや手袋が欠かせません。
本日は燕山荘のアルプス銀座ツアーが行われました。
素晴らしい快晴の中ツアーのお客様方が出発されていきました!
大天井岳までの縦走路も紅葉が進んでとてもきれいです。
こんな景色を見ながらの縦走はとても気持ちがよかったのではないでしょうか!
出かける時のお客様の嬉しそうな笑顔が印象的でした!
縦走路から見る燕岳と裏銀座。
山肌も空もすっかり秋です!
午後になるとガスが流れてきて燕岳が出たり隠れたり
くるくる変わる景色に目が離せなくなりました。
沈む夕日もとても美しかったです!
明日の天気予報も晴れ!
明日はどんな景色が見られるのか、今から楽しみです!
武田
紅葉きれいです。
2017/09/24
今朝は少し曇りがちな天気で、玄関先の温度計は4℃で、寒さに慣れてきた体にはあまり寒さを感じませんでした。残念ながらご来光は雲の中となってしまいましたが、きれいな雲海が広がり、山の上でしか味わえない朝でした。
その後は青空が広がってきて、うろこ雲が秋らしい空を創り出していました。週末明けの朝の玄関前はとても賑やかで、秋山を満喫されたようで皆様とてもいい顔をされて下山されて行きました。
紅葉の進み具合は年によりまちまちですが、秋分の日辺りがこの辺りでは紅葉のピークとなる年が多いようです。今年はやや遅れ気味でまだピークとはなっていないようです。その分、まだまだ長く楽しむことが出来そうです。裏銀座の山々の紅葉のラインも日に日に少しずつ下がってきているのが分かります。
朝
午前
午後
夕方
今日一日は午後になってガスが多くなりましたが、穏やかな秋の一日で推移しました。日曜日ですがこの好天に誘われてか、多くの方々が登って来られました。燕岳の紅葉も進んでいて、日に日に山肌の色は変わってきています。太陽の位置によって燕岳の雰囲気も随分と違って見え、どの時間帯にもそれぞれの美しさがあり、一日に何度も燕岳の姿を写真に納めたくなりました。
日の入も17時半近くになってきています。日が沈む頃になると気温は急激に下がり出してきて、夕日を眺める皆さんは寒い寒いと言っています。まだまだ夏山感覚で登って来られる方がいらっしゃいますが、山の上はもうすっかり秋、街でいえば初冬の気温となってきています。
河地
秋分の日。
2017/09/23
今日は秋分の日。これからは夜の方が長くなっていきます。燕山荘は不思議なことに秋分の日は浅間山の真上から太陽が昇ります。今朝、それを期待していたのですが残念ながらガスに包まれてしまい、それを見ることは出来ませんでした。その後は天気はなんとか回復してきて、まずまずの天気の週末となりました。一足早い紅葉に皆さん大変喜ばれているようでした。
先週末は台風の接近により、登山をやめられた方が多かったのですが、今日は雲が多いながらも多くの方で大変な賑わいとなりました。テント場もお昼過ぎにはいっぱいとなってしまいました。10月の連休がありますが、これだけ賑わうのは今シーズンはこれが最後となりそうです。今日一日を終え、少しほっとした気持ちになりました。
秋分の日の日の入りは、ぼんやりとしたものになってしまいましたが、黒部五郎岳の上あたりに太陽が沈んでいくことがわかりました。これから太陽が沈む位置はどんどん南へと移動していきます。これからは昼間より夜の方が長くなっていくのですね。
昨日から今日にかけて、NHKBSドラマ「山女日記」の収録がここで行われました。かなり大掛かりな撮影となり、お客様にもご協力を頂き、無事に撮影を終えることが出来ました。ご協力いただきありがとうございました。ひとつの番組を作るのにこんなにも大変なのだと少々驚きました。撮影スタッフの一生懸命な姿に僕らも出来る限りのご協力をさせていただきました。放送が楽しみです。
河地
美しい朝。
2017/09/22
今朝は雲の多い空でしたが朝焼けの大変美しい朝となりました。刻々と空の色は変わっていき、3度と気温は低かったのですが、皆さん寒さのことなどすっかり忘れ、この朝焼けショーに釘づけとなっていました。
日が昇るのとは反対の西の空もピンクに染まり、カメラ片手にあっちへこっちへと忙しい朝となりました。こんな美しい朝はなかなかあるものではありません。いつも日の出を見ている僕らでさえ感動を覚える朝でした。
そして太陽が昇ると高い所から順に朝日が当たり出して、山肌の色はオレンジ色へと変わっていきました。
日毎に紅葉は進んでいます。少しずつですが前日より色が変わってきているのを感じます。今しばらくはこの日々の色の変化を楽しむことが出来そうです。明日はきっと多くの方が登って来られるでしょうが、街より一足も二足も早い、山の季節の進み具合に驚き、そして紅葉の美しさに感動されることでしょう。合戦尾根の上部は今とても紅葉がきれいです。
今日の日中は鉛色の雲が広がり、少々寒々しい空でした。それでも週末を前に多くの方々が登って来られて、空模様とは反対にあちこちから楽しそうな声が聞こえてきました。明日はまずまずの天気となりそうで、紅葉を楽しむにはいい日になりそうです。
河地
すっかり寒くなりました。
2017/09/21
寒気がまだ残っていたのか、日の出前は強い風が吹き、黒い雲が西から東へと流れていました。今日は日の出は見られないのかとあきらめていたところ、ガスや雲が急に切れてきて太陽が顔を出してくれました。今朝も冷え込んで玄関にある温度計は0.7度を示していてとても寒い朝となりましたが、この美しい景色は寒さがあってこそのような気がします。
そして山頂にかかるガスも日の出とともに流れ出しやがて美しい姿を見せてくれました。太陽が昇ることによって空気が動きだし、こうして素晴らしい景色が広がることはよくあります。
大天井岳へと続くの縦走路は、オレンジ色の朝日を浴びて、紅葉している山肌の色がよりいっそう秋の色へと変わりとても色鮮やかでした。
冷え込んだ今朝は霜が降りヘリポートは真っ白になっていました。この霜が紅葉を一段と美しくしてくれます。実際、今朝のこの霜で色づきはさらにすすみました。
寒い朝でしたが、太陽が昇るにつれて暖かくなっていきました。暖かいといっても日中で11度くらいですがに風の当たらない日向ではぽかぽかして心地良く感じました。秋は朝晩と日中の気温差が大きくなるので両方に対応出来る衣類が必要となってきますね。
日中はガスが湧いて来て、展望は少なくなってきました。そして、日の入りもこのガスに遮られてしまいました。
日の入は見られませんでしたが、朝と同様、日が沈むと空気の動きが変わり、ガスが取れ、シルエットとなった裏銀座の山々がオレンジいろの空の下に見えてきました。
日が沈むとすっかり寒くなりますが、19時頃の南の空にはまだ夏の星座であるさそり座が美しく見えていました。このところ寒いという言葉を何度も口にもするし、耳にもするようになってきました。秋はどんどん深まっていきます。
河地
強風。
2017/09/20
寒気を伴う低気圧の接近により、朝から強い風が吹いていました。雲も多く、日の出は雲に遮られてしまい、日差しがなく、気温以上に寒く感じる朝となりました。体感温度の非常に寒い朝となりましたが、雲の切れ間から差し込む光が非常に美しく、また槍ヶ岳の穂先にだけ光が当たって輝き、いつもとは違った感じとなっていました。
曇り空の日は光が均等に差し込むため、紅葉の進んできた山肌の感じも晴れた日とは違い、これもまたいいものです。昨日今日とでは紅葉の進むスピードも一段と早くなったような気がします。どんどんと美しくなっていきます。
青空の広がることのない一日でしたが、槍の上に現れたうろこ雲が秋らしく、しみじみとした秋の美しさを演出していました。
風の強い一日でしたが、ヘリコプターによる荷揚げは無事に終了しました。風が強く、ヘリが飛んでくるのを待つみんなは震えながらでした。それでもたくさんの荷物を運べば体は温まり、この寒い気温がちょうどいいくらいでした。
午後になって風はさらに強まってきて、先日の台風の時のようでした。この風のため縦走に出ても途中で戻って来られる方も多くいらっしゃいました。こんな風の強い日は無理をしないことですね。またこの頃気になるのは手袋をしていないがために手がかじかんで、受付用紙の字をうまくかけない方を多く見受けることです。街の気温からなかなか想像しづらいかもしれませんが、山の秋というのは東京などの冬の気温に近いものがあります。一つの目安として松本市の気温から12℃位引いた気温がここの気温になります。防寒着、手袋、時にはニット帽など必要となってきます。また稜線を歩かれる方は、テルモスなどお湯を持って行かれるといいかと思います。今日はとにかく風が強く、寒い一日でした。
河地
進みだした紅葉。
2017/09/19
夜明け前、東の空には月齢28の細い月が街灯りの上に美しく輝いていました。ここ数日は月明かりも少なく、星を見るにはいい条件となりそうです。
日の出は雲の中からとなりましたが、日の出直前は浅間山の上がきれいに赤く染まりました。山の上はすっかり寒くなり、朝起きてきて最初にすることはストーブに火をつけることとなってきました。
日が昇ると雲も少なくなってきて、きれいな青空が広がってきました。燕岳の山肌も秋の色に変わってきていて、黄色や赤色の山肌となってきました。
合戦尾根の紅葉はここ数日でかなり進んできたようです。ナナカマドの赤色が特にきれいです。合戦尾根上部の紅葉は面白いことに下から最初に始まってきます。今は三角点辺りのナナカマドがきれいなようです。
日中も秋のきれいな青空が広がりましたが、巻雲などが現れ出してきました。この雲が出ると天気は下り坂へと向かうことがあります。実際今日の場合はだんだんと雲が多くなってきてしまいました。
日の入は残念ながら雲に隠れてしまいましたが、ほんのりと空は赤く染まりました。日の入りを見て、小屋の中に入ってくる皆さんの第一声は「あったかい」です。小屋の中の気温がびっくりするほど高いわけではないですが、外が寒いので皆さんそう感じられるのでしょう。先日の台風の時もそうでしたが、厳しい自然環境から僕たちを守ってくれる小屋のありがたみを感じます。
今夜も星は少ないですが、街の夜景はきれいに見えています。空気が澄んでいますね。
河地
澄んだ空気。
2017/09/18
台風18号は真夜中から今朝にかけて最接近だったようで、小屋がまるで地震かのように揺れて落ち着かない夜となりまたが、この周辺では大きな被害もなくほっとしました。午前中はまだ雨が残っていましたが次第に天気は回復していきました。そして展望が広がり出すとそこには紅葉が進んで美しさを増した山肌が見られました。今でも美しいのですが、紅葉のピークはさらに美しくなります。
山荘直下の夏道と冬道の分岐辺りではナナカマドがいい色に変わってきているようでした。
天気が回復して人の流れも戻ってきました。街で暮らしていると想像が出来ないのかもしれませんが山の上では紅葉が始まってきていて、秋山の一番いい季節が始まろうとしています。
また、紅葉だけではなく水田の多い安曇野の色も黄金色の美しい色へと変わってきました。そろそろ稲刈りも始まることでしょう。
台風が大気中の塵を飛ばしてくれたおかげで今日は視界がとてもクリアーで、遠くの山もきれいに見えました。小諸市の奥にはギザギザの妙義山も見つけることが出来ました。
台風の後には冷たい空気が入ってきたようで日中もひんやりとした空気でした。この冷たい空気のためか、八ヶ岳の上にはもくもくとした積乱雲が現れていました。
夕方になって槍ヶ岳も姿を現してきました。それを眺める皆様は寒いのでダウンをきていらしゃっる方も。ダウンは軽くて保温性も高いのでこれからの季節はあるといいですね
日没も随分早くなってきました。今日は少し雲があったので17時40分には沈んでしまいました。15時をすぎると気温もどんどん下がってくるので早めに到着出来る計画でお越し下さい。
河地
台風接近。
2017/09/17
台風18号の接近により、多くの人で賑わいたくさんの笑顔を見られるはずだった連休は風と雨の音意外は静かな日となってしまいました。それでも登ってきて下さる方もいらっしゃってありがたいことです。
雨と風で日差しもなく気温以上に寒く感じる一日となり広い食堂も半分に区切りストーブをずっと点けていました。濡れてのご到着は寒かったことでしょう。
こんな天気でしたがライチョウの親子を見かけました。前回見かけてからしばらく見ないあいだに三羽とも親と同じくらいの大きさに育っていました。ただ、鳴き声だけはまだ子供のままで面白く感じました。今は木の実もたくさんあって、エサの少なくなる冬を前に食べるのに忙しそうでした。すると、頭上に一羽のホシガラスが飛んでいきました。ホシガラスが害を与えることはないと思いますが、その瞬間みな体をすくめていました。自然界で生きる生物は、エサを食べている時でさえ気の抜けない厳しい世界いるんだと感じさせられました。
夜になって風はさらに強くなってきました。これから明け方にかけてがピークとなりそうです。大きな被害がないといいのですが。
河地。
曇り空。
2017/09/16
今年の秋の連休は登山を楽しみにされていた方も多いことでしょうが、台風の接近により、やむなく予定を変更された方が多くいらっしゃいました。こればかりは致し方ないことですね。
天気が荒れる前後の朝焼け、夕焼けは普段見られないような美しさを見せることが多くあります。今朝もそんな朝焼けでした。
台風はまだ遠くにあるため、今日の日中は曇り空となりました。曇り空だと光が均等に当たるため、紅葉の始まった山肌の色は昨日とはまた違った美しさがありました。それだけでなく紅葉はこの一晩でまた進んだようで、より美しくなっていました。
日中はなんとか天気がもってくれたので、日帰りの方を中心に思った以上のお客様が登って来られました。しかし、週末は大賑わいとなるテント場はさすがに静かなものでした。
台風が近づいたときはいつもとは違う雲が現れることがよくあります。南東方向の八ヶ岳上空に現れた雲は、この後の天気の崩れを物語るかのような少々不気味なものでした。
15時頃より、雨がパラパラと降ったり止んだりとなりましたが視界はあり、周りの山々は見ることが出来ていました。東側には濃い雲海がでていたので街では曇り、もしくは雨となっていたのではないでしょうか。
夜になって雲海の切れ間から、安曇野の夜景を見ることが出来ました。今日は大きな天気の崩れもなく推移しましたが、さすがに明日は台風が近づいてくることもあり、今日のようにはいかないようです。この台風は今のところの予想では、燕岳の西側を通過していきそうです。そうなると風が非常に強くなることもあるので、明日の夜から明後日にかけては注意が必要となってきそうです。紅葉はまだ始まりかけたばかりなので、葉っぱがすべて飛ばされてしまうという心配はまだないのですが、どうか穏やかに過ぎ去ってもらいたいものです。
河地
初氷。
2017/09/15
日の出前の玄関にある温度計は1.3℃。寒い朝を迎えました。その後、さらに気温は下がり日の出直前には0.7℃にまでなりました。もしや氷が張るのではとバケツに水をくんで2時間ほど外の日陰に置いておいたら薄いながらも氷が張っていました。今シーズンの初氷です。山の上では決して早いことではありません。台風が近づきつつあるためか、雲の多い空となりました。それでもきれいなご来光を見ることが出来ました。
今日の日中も秋晴れとなり、台風の動きを気にしながらも多くの方で賑わいました。明日は次第に雨となっていきそうですが、台風による強い風は17日から18日にかけてなのでまだ行動は可能でしょう。
今朝のこの冷え込みにより、紅葉はぐっと加速したようです。山肌の色がずいぶんと変わりました。日中の青空とのコントラストがとても色鮮やかでした。ここから眺める景色はとても穏やかで台風の接近は全く感じられませんでした。
このところよく見かける丸まるとしたこのイワヒバリを今日も見かけました。近づいてしゃがんでいてもなかなか逃げようともせず、まるで友達のように感じてしまいました。イワヒバリもこの山々の色づきを見て、下へ下っていく季節が近づいてきたことを感じているのでしょうか。イワヒバリは冬になるとエサを求めて下へと下っていきます。また、この時期はこれからの季節に備えてか、丸まると太ったイワヒバリをよく見かけます。
午後になってきて次第に雲は厚くなり、安曇野側にも高瀬側にも濃い雲海が出来てきました。日の入りは見られませんでしたが、燕岳の左肩の空が赤く焼けました。今日の日中は、なんとか天気がもち、秋山を皆さん楽しまれているようでした。
夜になって雲海はさらに濃くなり、有明山を飲み込んでしまいそうでした。その有明山の奥には佐久や小諸の夜景が見えていました。明日からはせっかくの三連休なのですが、どうやら台風の影響を多かれ少なかれ受けてしまいそうです。残念ですがこればかりは仕方ありませんね。
河地
深まる秋。
2017/09/14
今朝も寒い朝を迎えました。玄関にある気温計はとうとう2度台までさがりました。東京などではおそらく冬の気温でしょう。日に日に寒くなっていきます。朝はストーブが欠かせなくなってきました。でもその分空気は澄んできれいな空が見られるようになってきています。今朝も美しいご来光でした。あと十日くらいで浅間山の真上からのご来光が見られます。
縦走路色づきも順調に進んでいます。日毎に美しくなってきています。このところ、燕山荘に御連泊されて、大天井岳を往復される方が多くなっています。大天井岳からの展望は素晴らしいのでこんな山の楽しみ方もいいものですね。今日のように天気が良ければ、きっと素敵な稜線歩きを楽しめたことでしょう。
朝から広がっていた雲海は消えることもなく、日中になると東側には雲が沸き上がってきました。上は涼しくてもまだまだ街では気温が上がるようです。
秋晴れが続いていることもあって、夏は終わっても賑わいが続いています。これだけ天気が良ければ、山に登りたくなってしまいますね。のんびりとした時間の中、雲の様子を眺めるのも素敵な時間です。今日の午後は美しい彩雲も見られました。気温は11℃位までしか上がりませんでしたが、風のあたらない日向ではそれほど寒くもなく、生ビールなどを飲みながら楽しい時間を過ごせたことでしょう。
彩雲が現れた後、空にはきれいなうろこ雲が広がっていました。秋らしい光景です。ただこの雲は上空の強い偏西風により現れる雲で、刻々と変化していくため、すぐに見られなくなってしまいました。
昨日に続き、今日も美しい日の入りを見ることが出来ました。やはりこの頃には気温は4℃台まで下がり、皆さんダウンなど暖かい格好をして見ていらっしゃいました。秋の日中は晴れて日差しがあれば歩くと汗をかく程ですが、朝晩は凍えるような寒さとなります。気温差が大きいのでどちらにも対応できる服装がいいですね。温度調整をしやすくするためには重ね着がいいと思います。
今夜もきれいな星空が広がりそうです。ただ明後日以降の台風の動きには注意が必要となりそうです。台風の進路、スピード等で予報は変わってくるので、どうなるかわかりませんが最新の情報を得て計画を立てて下さい。
河地
雨の後の秋晴れ。
2017/09/13
昨日は終日雨となってしまいましたが、今日は気持ちのいい秋晴れとなりました。この好天は数日続きそうです。木々の色づきは合戦小屋辺りでも始まってきています。合戦小屋といえばスイカですが、今シーズンはもうしばらくは販売できそうです。だいぶ涼しくはなりましたが、今日は気温が高くて汗をかきながらの到着という方も多くいらっしゃいました。そんな時はこのスイカも一層おいしかったことでしょう。
合戦小屋を過ぎるとこの美しいオヤマリンドウをあちこちに見ることが出来ます。花もほとんど終わりかけている中、この花がひときわ美しく感じます。
三角点下
三角点上
燕山荘から見ても合戦尾根の山肌の色が変わってきているのが分かりますが、実際、その中を歩くとやはり木々の葉っぱの色も変わってきていました。気の早いナナカマドは早くも赤く色づき、ダケカンバの色も黄色く色づき始めていました。今日、登って来られた方は一足も二足も早い山の秋の訪れを十分堪能できたのではないでしょうか。
合戦尾根を歩いていると今日は本当に暑いくらいでしたが、小屋に着けばやはりひんやりとした空気でした。今回の雨で山肌の色はぐっと秋の色へと変わったようでした。
日中、安曇野の街もくっきりと見渡すことが出来ました。水田の多い安曇野の街並みの色は黄金色へと変わってきています。まもなく収穫へとなるのでしょう。
平日にも関わらず、今日は多くの方々が登って来られました。テント場も結構な賑わいとなりました。秋は天気さえ良ければ、平日でも多くの方々が登って来られます。以前と違い、秋になっても登山を楽しまれる方が多くなってきました。秋の山もいいものですよ。
日の入もとうとう17時台へ入ってきました。そして、その頃になると気温はぐんぐん下がり始め、5℃以下になってきました。夕日がきれいという声と寒い寒いという声の両方があちこちから聞こえてきました。
東の空
西の空
日が沈んだ後の空もまたきれいでした。今日は秋のいいとこどりの一日となりました。明日も秋晴れが期待できそうです。
河地
秋の雨。
2017/09/12
昨夜からの強い風と雨はお昼ごろまで続きました。縦走を取りやめ、「また来年来ます」とうれしいお言葉を残して帰って行かれる方がほとんどでした。
雨の中、燕岳まではと登頂された方は「まだコマクサが咲いていた」とうれしそうに戻ってみえた方もいらっしゃいました。
少ないですし、だいぶ枯れかかってはいますがまだ本当にコマクサは咲いています。この風雨でもがんばって登ってきて頂いた方に少しでもの癒しを与えてくれているのでしょう。
この天気に備えて、皆さんしっかりとカッパのフードをかぶり、ザックカバー・スパッツ等の準備を整えて出発の準備をされています。夏の雨とは違い、この時期の雨は冷たく、体もすぐに冷えてしまいます。忘れがちなのはレイングローブです。登っている時は汗もかきますし、意外と熱くなるのですが手だけは冷たくなってきます。手がかじかんで、字が書けない、靴紐をほどくことができないなど思うように動かなくなっておられる方も多く見受けられます。
一雨ごとに寒くなっていき、紅葉も少しずつ進んでいます。明日は晴れ予報になっているので、朝一番に外へ出て、目に入ってくる景色が楽しみです。
稲垣
進みゆく紅葉。
2017/09/11
続いていた秋晴れもどうやら昨日までだったようで、朝からどんよりとした空となりました。秋の天気は周期的に変わっていきます。ヘリポートから眺める燕山荘の東斜面の様子は季節感を伝えるのにはとても適しています。この写真を見れば、季節の進み具合がよくわかることでしょう。春から夏にかけては日に日に緑が濃くなっていく様子、夏から秋へかけては緑が黄色や赤へと変わっていく様子、今の季節がよく分かります。ここ数日で草紅葉も随分と進みました。
昨日まではあまり感じなかったのですが、どうやら合戦尾根も色具合が変わって来たようです。合戦尾根でも紅葉が始まり出したようです。合戦尾根上部は紅葉樹のダケカンバが多く、合戦尾根の色はこのダケカンバの葉っぱの色の変化が大きいものと思われます。これから2週間くらいもすればこの辺りの紅葉の見ごろとなることでしょう。紅葉のピーク時の色づき具合は年によって違いますが、毎年ながらこんなにも色が変わるのかと感動させられます。今しばらくはこの色の変化に目が離せません。
白いコマクサ
ウメバチソウ
咲いている花は日毎に少なくなっていますが、まだまだ元気に咲いている花もあります。コマクサもほとんどなくなってしまいましたが、数少ない白いコマクサも一輪だけがなぜか元気にまだ花を咲かせていました。
今日の日中は天気はなんとかもってくれて燕岳が見られる時間が多くありました。燕岳に目をやるたびに山頂を目指される人の姿が見受けられ、天気の割には賑わいをみせました。ただ明日は風も強く、稜線歩きは厳しそうな天気となりそうですが、明後日は天気は回復しそうなので明日一日の我慢ですね。夜になると雨が降り出し、風も強くなってきました。
河地
秋晴れ続く。
2017/09/10
少し雲の多い空となり、ご来光は雲に隠されてしまいましたが、その後、雲の隙間から太陽が顔を出してきました。気温は昨日より1℃ほど高めでしたが、外に出ると風が強く、昨日より寒く感じました。これからの季節は気温だけでなく、風の強さも重要になってきます。
ちょうど昨日お泊りの皆様が出発される頃になってくるときれいな秋の空が広がり出し、皆さん大変うれしそうでした。気持ちよくお見送りをすることが出来ました。
今日も午前中を中心にきれいな青空が広がりました。気温は低くとも日差しがあれば、暖かく感じました。太陽の光は本当にありがたいものです。太陽といえば、大きな太陽フレアがあって日本でもオーロラが見られるのではと話題になっています。ここ燕岳でも見られるのでしょうか。
縦走路の山肌の色も日に日に草紅葉が進んでいるようで、黄色っぽく変わってきています。これからしばらくは一日一日の変化を見るのが楽しみです。
今日のこの美しい青空にナナカマドの赤色がとてもきれいでした。ヘリポート下にあるナナカマドの葉は少し色が変わり始めてきていて緑色から秋の色へと変わりつつあります。この葉っぱが落ちてもナナカマドの実だけは残っていて、鳥や動物たちにとって遅くまで残る貴重なエサとなります。
日中は今日もガスに包まれ、展望はなくなってしまいましたが、夕方になるとそのガスも取れましたが、西の空には高層雲があって日の入りを見ることは出来ませんでした。明後日は再び雨となりそうです。秋の天気は周期的に変わっていくことが多いので、今回もその流れでしょう。
このところ気になることがあります。体調が良くないのに無理して上がってきて余計にひどくなってしまう方を見受けます。山の上には医師もいませんし、たとえいたとしてもそれを治療する設備はありません。具合が悪い時は無理して登らないで途中で下山するほうがいい場合もあります。
河地
賑わう秋の週末。
2017/09/09
移動性高気圧に覆われて晴れの週末となった今日は晴れの一日となりました。夜明け前、気温は3℃台にまで下がり寒い朝となりましたが、満月を少し過ぎたばかりの月明かりはまだ明るく、闇夜を美しく照らし、また、秋の澄んだ空気のため、星空と街の夜景がいつも以上にきれいでした。
そして、日の出もまた美しいものでした。日が昇る場所もだんだんと浅間山へと近づいてきました。あと2週間もするとちょうど浅間山の上あたりから太陽は顔を出すようになってきます。
そして、太陽が少し高くなる7時頃になると太陽が雲海を美しく照らして、雲の上にいる心地よさを感じることが出来ました。
午前中の早いうちはきれいな青空が広がって、空気もひんやりとして秋を実感できました。秋の空って本当にきれいです。その空の色と草紅葉の対比もまた美しいものです。
街では気温が高かったのかそれともこの山の上との冷たい空気の温度差なのか10時を過ぎるとガスが沸き上がり始めてきました。
そして、お昼を前にガスにすっぽりと包まれ、真っ白な世界へと変わってしまいました。今日は恐らく天気のいい一日だったのでしょうが、展望のない時間の方が多くなってしまいました。それでも皆さん外で秋の風に当たりながら、楽しい週末のひとときをすごしていらっしゃいました。
9月の週末は天気さえ良ければ、夏以上の賑わいとなることが多いようです。今日もそんな一日で、とても多くのお客様で賑わいました。明日も引き続き天気には恵まれそうで、賑わいが続きそうです。
河地
気持ちのいい空。
2017/09/08
昨日の雨は朝には上がっていましたが、なかなかすっきりとは晴れ渡らず、いつ晴れるのかという事ばかりが気になっていました。10時頃よりそのガスも取れて、展望が広がり出してきました。山肌の色は一雨ごとに変わっていくようでまた一段と草紅葉が進んでいました。
雨が続いた後の晴天程、うれしいものはありません。何もしていないのについついうれしい気分になってきます。本当に皆さん楽しそうでした。この秋晴れは明日も続きそうで、たくさんの笑顔に出会えそうです。
太陽が西に傾き始める頃、縦走路にかかるガスにその光があたり、とても美しい光景でした。今日は時間が経つにつれて天気はどんどんと良くなってきました。
先日、ガスにより中断していたヘリコプターの荷揚げも夕方なんとか終えることが出来ました。天気が良くてもヘリコプターは有視界飛行のため、ガスがあったりすると飛べなくて天気のいい今日でしたが結局夕方のフライトとなってしまいました。それでもなんとか物資が届き、ほっとしています。
とりあえず荷物を小屋の中に入れ終わった頃には、太陽は西に傾き、燕岳を美しく照らしていました。昼間とは全く違う色の燕岳も素敵でした。
そして、太陽の沈む位置もずいぶん南へと移動してきて、鷲羽岳の右肩に沈んでいきました。時刻も18時3分頃とずいぶん早くなっていました。夏に比べ、日の入りが早くなってきているので、登り出しの時間を早くすることが必要になってきます。
明日の週末は天気もいいことから大変な賑わいとなりそうです。おそらく登山口近くの駐車場は早いうちに満車となってしまうでしょう。穂高駅や安曇野市内の駐車場に車を停めて、乗り合いバスやタクシーで登山口まで入ることをお勧めします。
河地
秋雨続く。
2017/09/07
秋雨前線がかかり続け、今日も雨の一日となってしまいました。また今日は風が非常に強く、稜線を歩くにはとても厳しい条件となり、縦走を取りやめる方が多くいらっしゃいました。こんな時は無理をしなことが一番です。
こんな天気でしたが一瞬だけガスが切れ、薄っすらと燕岳が姿を現してくれました。しかし、その後は視界は閉ざされてしまいました。稜線は歩くには厳しい風雨でしたが合戦尾根はそうでもなかったようで、この雨の中、登ってくる方が多くいらっしゃいました。そして到着後は皆さんストーブにあたりながら、のんびりとした時間を過ごされていらっしゃいました。
ウラシマツツジ
クロマメノキ
シラタマノキ
コケモモ
稜線は強い風が吹き続けましたが、どのくらいなものなのか知るために縦走路を少しだけ歩いてみるとここでも小さな秋をたくさん見つけることが出来ました。この中でクロマメノキの実はライチョウが食べていたのを見たことがあるので、ライチョウくんたちにとってはうれしい季節がやってきたのでしょうか。山の上では様々な木の実がなり出してきて、動物たちにとっては忙しい季節がやって来たようです。ただ今日のこの天気ではイワヒバリを一羽見かけただけでした。
明日は秋雨前線も南下して晴れの予報となっています。この週末にかけてまた賑わいが戻ってきそうです。
河地
秋雨。
2017/09/06
秋雨前線がかかり、終日雨となりました。この雨で登山を中止される方もいらっしゃって、久しぶりに人の少ない山となりました。日中の気温も10℃位までしか上がらず、肌寒い一日で手がかじかんで宿泊カードを書くのが大変そうな方もいらっしゃいました。これからの季節、雨で濡れてしまうと気温以上に寒く感じるものです。
タケシマラン
オオヒョウタンボク
ナナカマドだけでなく、赤い実があちこちに見られるようになってきています。山荘直下の東側斜面にはこれらをはじめベニバナイチゴなどの赤い実をたくさん見つけることが出来ます。今日の日中は稜線では強い風が吹いていましたが、この斜面は東側にあるため風の影響をあまり受けず、雨の日の小さな秋探しのお散歩にはちょうど良かったです。
赤い実だけではなく、紫色をしたサンカヨウの実も見つけました。花は段々と少なくなってきていますが、また違った楽しみ方があります。明日もあまりいい天気用ではないので、また違った実を探してみようと思います。
草紅葉の始まり出した中を歩いていると黄色くなってきたコバイケイソウを見つけました。今年は花の咲く年ではなかったようで結局花を咲かせているものはひとつも見つけることが出来ませんでした。
秋雨前線がこの辺りにかかるため明日も雨となってしまいそうです。しっかりとした雨具、濡れても保温性のある下着、レイングローブ、防寒具等しっかりとした装備でお越しください。明後日は晴れの予報となっているのでそれに期待したいものです。
河地
秋晴れも今日までかな。
2017/09/05
9月に入り晴天が続いていることもあり、平日でも日帰りの方を含め、賑わいが続いています。今朝の最低気温は6度と先日より寒さが若干緩みましたが、もうすっかり初秋の気温です。そんな今朝も5時20分頃、太陽が美しい姿を見せてくれました。
その頃、我々スタッフといえば朝食の準備に忙しく、食堂から日の出を見ています。日の出が終わると皆さん一斉に食堂へと入っていらっしゃいます。毎朝、この景色を見られないのは歯がゆさを感じますが、毎日ここからの素晴らしい展望を見ているのでこの時だけは少々のがまんです。
今日も午前中を中心に秋の美しい空が広がりました。空気もカラッとして本当に気持ちのいいものです。秋っていいですね。
気持ちのいい秋晴れの中、小屋の周りを少し歩くだけで素晴らしい展望を見ることが出来ます。このいずれの写真もヘリポートからの眺めです。この下にあるナナカマドもたくさん赤い実をつけ、秋の訪れを教えてくれています。今日はヘリコプターによる物資輸送の日でした。
本来は明日が荷揚げ予定でしたが、明日の天気予報が芳しくありませんので一日前倒しで行われました。日中の荷揚げだったため、お客様の到着と重なりなかなか大変でしたがスタッフみんながんばって乗り切ることが出来ました。こんな時はスタッフの絆も強まります。
日中はなんとか天気はもってくれましたが、合戦尾根にかかるこのガスに悩まされ、荷揚げが中断となることもありました。そんな中でも物資を届けていただき、東邦航空の皆さんにはとても感謝しています。
このところ日本各地の遠くから燕岳に来て下さる方々を多く目にします。本当にありがたいことです。ただ少し気になるのは、遠くから来ていらっしゃるため無理な計画な方も見受けられます。遠くから来られる方のお気持ちもわかりますが、決して無理だけはなさらないようにお願いします。日没も早くなってきています、気温も低くなってきています。夏山感覚の登山は見ていてもハラハラドキドキしてしまいます。
明日は久しぶりの雨となりそうです。
河地
初霜。
2017/09/04
また最低気温の記録更新です。今日は3℃台まで気温が下がりました。雲の多い朝でしたが、その雲が朝日に美しく染まり、とてもいい朝となりました。皆さん、寒さを忘れ、刻々と変わっていく空の様子を眺めていらっしゃいました。
そして、だんだん明るくなってくると外ベンチの上には霜が付いていることに気が付きました。今シーズン最初の霜です。こうして霜が降りるようになってくると草木の色づきは加速していきます。例年、この辺りの紅葉の見ごろは9月の20日過ぎ頃となります。
日中は高曇りとなり、太陽の光はあまり強くありませんでしたが、そのおかげで山肌の色合いがきれいでした。鷲羽岳の山肌の色も黄色っぽくなってきて、秋の色へとなってきています。
今日は平日にも関わらず、多くの方々で賑わいました。夏の天気があまりよくなく、ここへ来て晴天が続いているためなのでしょうか。この平日の賑わいには少々驚いています。しかし、皆さんの楽しそうな顔を見るとこちらもなんだか嬉しくなってきます。
ここ数日と同じように今日も日中はガスに包まれてしまいましたが、日が沈むとそのガスが取れ、きれいな夜空が広がってきました。満月に近づいている月が明るく、闇夜を照らしていました。そんな中でもさそり座をはじめ夏の星座を見つけることが出来ました。翌日の明け方には冬の星座が登り出してきて、今は夏と冬の両方の星座を楽しむことが出来ます。
今日は穂高消防署の方々が登ってきてくださり、消防訓練やAEDの使い方などを指導して頂きました。いざという時のためにこうした訓練はかかせません。
この晴天もどうやら明日までとなりそうです。明日お越しの方は下山時に雨となりそうですので、しっかりとした雨具を必ずお持ちください。また、レイングローブもあるといいかと思います。
河地
秋の空。
2017/09/03
朝晩の気温は低くなり山の上では秋の気配が濃くなってきました。今朝も5℃台まで下がりました。その分空気もキリッとして美しい朝となりました。秋らしいうろこ雲が朝日に染まりとてもきれいでした。地平線から昇る朝日を見られたのは随分久しぶりで、今朝の日の出時刻は5時18分と随分遅くなっていることに少々驚きました。気付かぬうちに季節はどんどんと進んでいたようです。、
昨日お泊りの方は二日間とも天候に恵まれ、素晴らしい景色を見ることが出来て、とても満足そうに下山されて行きました。美しい景色を見るときっとみんな元気になれるのでしょう。
今日の午前中に広がったこのきれいな青空はまさに秋の空でした。とても美しく心が洗われるような美しい空でした。またそこに現れる雲も秋らしさを演出してくれました。秋の空って本当にきれいですね。
小屋周りのナナカマドの実も真っ赤な実を付けています。このナナカマドは楽しみ方が二通りあります。今のように緑色の葉っぱの中に赤い実があるのと、葉っぱがすっかりなくなった後に残る赤い実の二つがあります。
今日は日曜日の割に多くの方で賑わいました。ここ数日は天気も良さそうで賑わいも続きそうです。
午後になるといつものようにガスに包まれてしまいましたが、太陽が沈んだ後、そのガスは取れ、美しい光景を見ることが出来ました。明日も午前中は天気が良さそうです。一足早く始まり出した山の秋を楽しむにはいい時期かもしれません。
河地
寒い。
2017/09/02
日に日に気温が下がってきています。今日は寒いという言葉を何度口にしたことでしょうか。あっという間に夏は過ぎてしまいましたね。今朝もひんやりとした朝を迎えました。朝のうちは雲も多く、ご来光は見られませんでしたが、その後に広がって来た空にはうろこ雲が秋らしいものでした。高瀬渓谷には昨日ほどではありませんでしたが、今日も美しい雲海が現れました。
雲が多い朝だったので太陽の光があたる所とそうでない所があって、その陰影がとてもきれいでした。槍穂高にだけ光があたり、そこだけが輝いて見えました。
朝のうち、有明山にかかるガスは幻想的な光景を創り出していました。いつも見る有明山とはずいぶん違った感じに見えました。
週末と好天が重なったこともあり、夏のような賑わいとなりました。少し気になったのは、短パンで素足のまま登ってきている方が意外に多かったことです。行動中はまだ暑いくらいかもしれませんが、今ぐらいの気温では行動を終えた途端体は急激に冷えてきてしまいます。体を冷やすことはいいことではなく、具合が悪くなったりする方もいらっしゃいます。街ではまだ気温が高いのでそのような服装で登ってきてしまうのでしょうが、山の上はもう完全に秋です。季節は一歩先へ進んでいます。
10時を過ぎるとガスがどんどん湧き出してきて展望はなくなってしまいました。その後、日の入り後まで真っ白な世界が広がっていましたが、夜になるときれいな星空が広がってきました。明日は寒い朝を迎えそうです。本格的にストーブが必要になるかもしれません。
河地
雲海高く。
2017/09/01
今日から9月。9月という言葉を聞くとさすがに夏への未練はなくなってきて、秋を楽しもうという気分になってきます。そんな今朝は夏以降、最も低い6度台まで気温は下がりました。ただ風が弱かったのでそれほど寒いとは感じませんでした。季節は進み、冬の星座であるオリオン座が日の出前でも以前より高い位置に見られるようになってきました。街の夜景に上には金星とシリウスが明るく輝いていました。
日の出は雲海から昇る美しいものとなりました。時刻は5時10分を過ぎていたと思われます。その雲海の雲が有明山を包みこむ様子はなかなか迫力がありました。
今朝は本当にきれいな青空が広がりました。こんなきれいな空を見たのはいつぶりなのか分からないほどです。草紅葉もどんどんと進んでいて、山肌の色は日毎に秋の色へと変わってきています。そして、今朝は高瀬側の雲海がとにかく素晴らしい一日となりました。ヘリポートから眺める燕山荘の屋根の上にも雲海を見ることが出来ました。
こんな日は雲海を泳ぐイルカを見ることが出来ます。この雲海は日が昇ると消えてしまうことが多いので、カメラを片手に慌ててイルカ岩へと向かいました。
今日の高瀬渓谷に現れた雲海は、とても美しいものでした。ここまで美しいものはそうそう見ることは出来ません。
この雲海は時間がたつにつれて消えていくどころかどんどんと上に上がってきました。恐らく東鎌尾根を越えて槍沢へも流れ込んだのではないでしょうか。また、縦走路をはさんで反対側から沸き上がって来た雲とくっつく様はめったに見ることが出来ないとても珍しい光景でした。
その雲海はさらに上がり続け、裏銀座の山々も見えなくなり、燕岳の少し下を超えて東側へも流れ始めました。これは10時位までの出来事でしたがこんなにも美しい雲海を見ることが出来、とても興奮しました。
その後はガスに包まれて真っ白な一日となってしまいました。そして夕方には玄関先にある温度計は5℃台まで下がってきました。9月に入った途端、秋が加速し始めたようです。明日はこの辺りでは台風の大きな影響はあまりなさそうで、晴れの予報となっています。明日はどんな素晴らしい景色が見られるか楽しみです。この台風の通過後、気温はぐっと下がる予報となっていますので明後日の朝はかなり冷え込むものと思われます。明日お越しの方は防寒具を忘れないようにしてください。
ここでずっと暮らしている僕らでさえ、ここ最近は寒いが口癖になってきています。山の上は街より季節進みがかなり進んでいます。
河地
プロフィール
北アルプス燕岳(2,763m)の山小屋燕山荘のスタッフがリアルタイムでその日の出来事をお伝えしています。
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