北アルプス表銀座の山小屋/燕山荘グループのWEBサイトです

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燕山荘

燕山荘スタッフブログ

燕山荘 スタッフブログ

稜線にも春が。
2017/05/31



朝は雲が多く、ご来光を望むことが出来ませんでしたが寒さをあまり感じない朝となりました。その後、天気は段々と良くなってきて、日差しの下では暑さを感じる程でした。夏を前にして、このところ気温の高い日が多くなってきました。毎日同じ景色を見ていると日に日に雪が薄くなっていくのが分かります。


西側を見ると裏銀座の山々の稜線付近は、まだ雪がいっぱいあるのですが、湯俣辺りを見ると山肌の色は柔らかい新緑へと変わってきています。そして、耳を澄ますと雪解けが進んで、水量の多くなった川の音がゴォーゴォーと聞こえてきます。ここから見ると山の上とその麓での季節の違いはとてもよく分かり、ちょっと面白いです。



今日も外で作業をしていると汗ばむほどで、こんな気温が続いているので、そろそろではないかと風のあたらない日当たりのいいところを探してみると、とうとう見つけました。ミヤマキンバイ7が咲き始めました。つい最近までは雪ばかりでしたが、気づかぬうちに季節は進み、この2700mの稜線にも遅い春がやってきました。これからどんどん花が咲き出してきます。次はハクサンイチゲかイワウメでしょうか、小さな春探しが楽しみな季節がやってきました。




お昼頃までは穏やかな天気でしたが、午後になってくると雲行きが怪しくなり始め、16時頃、槍方面の空がやけに暗く、冷たい風が吹き始めたと思ったら突然雷鳴が響き、雨も降り出し、時折ひょう混じりの強い雨となりました。この時期の雷が鳴り出す時の特徴として、黒い雲、冷たい風、急激な気温の低下などがあります。こんな時は決して外へは行かないで下さい。また、天気予報などで情報を得て、雷に遭遇しにくい行動計画を立てるといいかと思います。山小屋で働いていると雷の怖さを何度も経験しているので、雷はとても怖いものと思っています。
河地

稜線にも春の足音が。
2017/05/30


日の出時刻は、4時半頃と随分早くなってきました。日が昇る前より、谷筋からは小鳥たちの元気な鳴き声が聞こえてきて、気持ちのいい一日のスタートを迎えられます。



朝から霞んだ空でしたが、日中になると真っ青な空が広がりました。この青い空というのはいつ見ても気分が良くなってきます。少し雲の多めの空でしたが、それがまたいいアクセントになって初夏の美しい光景となりました。


空気中の水蒸気が多いのか、幾筋もの飛行機雲がこの上空を横切っていました。この燕岳周辺はちょうど航空機の通り道のようで、かなりの頻度で飛行機が飛んでいきます。そんな飛行機を見ていると上からここはどんな風に見えているのだろうと飛行機でこの上を飛んでみたくなります。



6月1日より、個室の販売が始まります。それに合わせて個室の細かい部分の掃除を進めています。個室のご予約はインターネット又は松本事務所でお願いします。山荘直通のお電話では一般室(相部屋)のご予約のみとなります。




縦走路上の雪はもうほとんどなくなりました。合戦尾根上では、まだ、アイゼン・ピッケルをお持ちになられた方がいい雪の量ですが、稜線上は風が強く、雪があまり吹き溜まらないため、また日当たりがいいため下より雪解けは早く進んでいきます。そんな稜線を歩いているとカラマツの新芽の先が緑色に変わっているのを見つけました。稜線のほうが一足早く春の足音が聞こえ始めたようです。



今日は水源地の掘り出し作業に行ってきました。稜線上とは対照的にまだまだ雪に覆われています。そこを数メートル掘り下げて、ようやく岩の割れ目から水が滾々と湧き出してくるところにたどり着きました。この場所は秋になっても枯れることはなく、本当にありがたい場所です。この場所を見つけた先輩方には感謝の気持ちでいっぱいになります。この作業は終わりましたが、実際に水揚げが出来るようになるにはまだ時間がかかります。早くこのおいしい水が飲めるようになるといいな。
河地

霞んだ空。
2017/05/29



昨日から続き、今朝もひんやりとして空気の澄んだ美しい朝となりました。ちなみに今朝の気温は3℃。街で生活していればストーブを付けて当然の気温です。雪解けもだいぶ進み山麓では新緑が始まっていますが、山の上では季節の歩みはまだまだゆっくりです。



日の出頃、富士山の上には雲が多くありましたが、その上にある雲がほんのりピンクに染まり、美しい眺めの朝となりました。



日が昇り、高くなると山でも気温はどんどん上がり始めました。ここでは少し風が吹いていたので少し肌寒く感じましたが、風のないところに行けば、太陽の陽射しがジリジリと肌を焦がし、暑いほどでした。水田の稲も少しづつ大きくなってきたのか、ここから見る水田の色がなんとなく緑がかって見えました。




空気の澄んだ朝を迎えたのですが、だんだんと白っぽい空になってきて、槍ヶ岳もぼんやりとしか見えなくなってきました。明日は今がさらに上がりそうで、松本市の最高気温の予想は30℃超えとなっています。ここ山の上にいるとまだまだストーブを必要としていて、とても想像できない世界です。



日の入りになっても空は霞んだ状態が続き、ぼんやりとした日の入りでした。しかし、日が沈むときれいな星空が広がり出し、西の空には三日月が美しく輝いていました。月がまだ明るくないので、星空を楽しむにはいい夜となりそうです。
河地

晴天。
2017/05/28



まだ冷たい空気が残っているのか、今朝も寒い朝を迎えました。玄関先の温度計は0℃近くまで下がっていました。東の空には本当に海のように感じる雲海が大きく広がり、今朝の太陽はその雲の上の中から顔を出しました。
昨日のお泊りのお客様はこの光景に大変感動されていらっしゃいました。山に登ってしか見られない光景です。



その皆さんが日の出をご覧になられている玄関前の石垣の下の雪面からは、かわいらしいイワヒバリの鳴き声が聞こえてきました。この鳴き声はそんなはずはないのですが、イワヒバリもこの美しい日の出に喜んでいるように聞こえてきました。



今シーズンのビギナー春山登山教室は今回で終了となりました。どの回も皆さん満足げに下山されている姿が印象的でした。




今日の日中は、空の青さがとてもきれいでした。合戦尾根を歩くとほんの少し前までは雪ばかりでしたが、今はダケカンバやハイマツが雪の中からたくさん出てきて、随分と違う景色に変わってきました。これがもう少しすれば芽吹きの時期となり、新芽のやわらかな緑色が美しい季節となっていきます。



強い日差しに照らされた西側の景色がコントラストがはっきりとして、とても色鮮やかでした。湯俣あたりでは新緑が始まってきているようで、山肌の色も随分と初夏らしい色へと変わってきています。色の変化から季節の進み具合を感じさせられます。



今日もひんやりとした空気が残り、気温の上昇は少なかったのですが、日差しが強かったためでしょうか、ガスやもくもくとした雲が多く見られました。有明山だけその雲にすっぽりと包まれていました。久しぶりに安曇野の街もすっきりと見え、街からも残雪の燕岳が美しく見えたことでしょう。



日の入りごろになってくると気温は1℃近くまで下がってきて寒くなってきましたが、空気も澄んでキリッとして美しい日の入りとなりました。




日が沈んで15分ほどすると槍ヶ岳や穂高の上にある雲が紅く染まりました。19時半を過ぎても西の空はまだほんのりと明るく、随分と日が長くなったのだと感じさせられました。
河地

晴天の週末。
2017/05/27


寒気の影響を受け、今朝は氷点下の寒い朝を迎えました。しかし、天気は回復傾向にあり、西からガスがどんどん流れていましたが、その切れ間から太陽が顔を出し、幻想的な日の出となりました。




午前中は、東側からガスがどんどん湧いてきましたが、きれいな青空が広がり、好天の週末になる予感がしました。





風がやや強く、気温も低めでしたが晴れの週末とあって、先週に続き賑やかな週末となりました。雪もだんだんと少なくなってきて、雪を楽しめる週末はあと何度あるのでしょうか。雪が少なくなっていくのは寂しいものですが、こうして少しづつ季節が変わっていき、その季節ごとにそれぞれの良さがあります。



テント場はまだまだ雪の上となります。雪が少なくなっていくとテント場もだんだんと狭くなっていってしまいます。夏になると週末など混雑する日はお昼にはいっぱいになってしまうこともあります。このところテントブームなのか若い方を中心にテント泊が多くなってきています。そのせいでしょうか、以前も書きましたがカラスが連日のようにテント場へとやってきます。恐らく食べ物目当てだと思われます。生態系維持のためにも食べ物を決して捨てたり、落としたりしないでください。ラーメンの汁を流すのも同じことです。



今日少しひんやりとしていましたが、その分、空気も澄んでとてもきれいでした。そんな今日の夕日もまたとても美しいものとなりました。



ちょうど日が沈む頃、烏帽子岳周辺には滝雲が現れていました。



日の入りのころ、反対の東側の空も美しいビーナスラインが現れていました。少し寒い一日でしたが空気が澄んで展望の美しい一日となりました。
河地

変わりやすい天気。
2017/05/26


昨日の晴れ間はほんの一時だったようで、朝になると強い風が吹き、空は雲に覆われていました。風が強かったため、いつも以上に寒く感じました。立山や鹿島槍などの北部方面は晴れていたようですが、この周辺は雲が多く、日の出を見ることは出来ませんでした。


ここ数日は、気温が低めになっていますが雨が降ったりすることがあり、雪解けはどんどん進んでいることがあります。燕山荘直下で雪がなくなりますので、ここでアイゼンを外すといいでしょう。


また、合戦尾根上の雪解けも進んできて、雪の中からハイマツやダケカンバなどの木々が顔を出してきたので、所々ルートを変える必要が出てきました。高山植物や木々を守るためにもこの作業は欠かせません。赤旗を目印にご通行ください。ご協力お願いします。


日中は雨が降ったり、晴れたりと非常に変わりやすい天気となりました。そんな一日でしたが青空に映える燕岳を望むことが出来る時間帯もありました。このところ天気の安定しない日々が続いているので、ほんの一瞬だけでも青空が広がると気分も晴れ晴れとしてきます。


除雪作業も終盤が近づいてきました。こうしてみるとよく掘ったものだとうれしくなってきます。一方、雪がこうして少なくなってくるとなんだか寂しさも感じてしまいます。


夕方、日の入りは見られませんでしたが東の空には雲海が広がり、美しい光景が見られました。こうして合戦尾根尾の写真を見ると雪が随分と少なくなってきたことが分かります。もう5月も終わりへと近づいてきているので、当然と言えば当然なのですが。


このまま曇り空で終わると思いきや、西から黒い雲が迫ってきて、雷鳴も聞こえるようになってきました。明日は青空が広がる時間帯もありそうですが、寒気の影響もあり、引き続き変わりやすい天気となりそうです。場合によっては雪が降るような予報にもなっています。気温も一けた台で寒い予報となっておりますので、防寒着をお持ちいただくといいかと思います。今の時期は山と街では季節が異なります。だいぶ雪は少なくなりましたが、まだまだ雪はたくさんあります。
河地

雲海の上。
2017/05/25




雨音で今朝は目覚めました。決して強い雨ではありませんでしたが、止む気配もなく、雨の一日となるかと思っていたところ、お昼過ぎより青空が広がり始めました。まさか晴れるとは思っていなかったのでとてもうれしい気分でした。東側には雲海が広がり、恐らく街では曇りもしくは雨となっていたことでしょうが、ここでは雲上の素晴らしい景色が広がっていました。この雨により、雪解けはかなり進んだようで黒々とした部分がまた増えていました。



そんな雨上がりの中、気分良く小屋周りを歩いているといつもよく聞こえてくるイワヒバリとは違った鳴き声が聞こえてきました。そちらに目をやるとそこにいたのはコガラでした。ダケカンバの新芽はまだまだ出てきていませんが、そのダケカンバの木にとまり、かわいらしく鳴く小さなコガラの姿はとても微笑ましいものでした。



このところ、暖かい日が続ていたので稜線上の花の様子はどうかと探してみるとコケモモのつぼみが出来ていました。稜線上にも春が少しずつやってきています。




この予想しなかった午後からの晴天を利用して、水源地まで様子を見に行ってきました。その途中から見る燕岳の姿はいつも見る山頂とは違い新鮮な感じがしました。雪の多い今年の水源地はやはり深い雪の下となっていました。昨年の今頃はもう水をポンプアップ出来ていたのですが、この様子ではもう少しかかりそうです。天水頼りとなるので、水は大変貴重なものとなっており、ご不便をおかけしますがご理解の程お願いします。



東の空

北西の空
日が沈んでしばらくした今日の小焼けはとても美しいものでした。不思議なことに雲海の上に広がる東の空も紅く染まっていました。登ってくる方も少なく、非常に静かな夕暮れ時でしたが、神秘的でとても美しい光景に出会うことが出来、こんな時山小屋で働いていて良かったと思える時でした。
河地

走り梅雨?
2017/05/24


先日まで続いていた気温の高い状態も終わり、さらに天気は下り坂へと向かっていくようで、太陽の姿の見えない朝を迎えました。それでも雲の切れ間から太陽の光が筋のように伸び、美しい光景を見ることが出来ました。





しかし、天気はやはり悪い方へ向かっているようで、富士山には暈雲がかかり、また、どの方向を見てもレンズ雲のような雲がたくさん現れていました。こんなに各方向にレンズ雲は見られることはあまりなく、刻々と変わっていく空の様子が気になり、少々落ち着かない朝となりました。



除雪作業も本館周りはほぼ終わり、別館周りを中心に進めています。このところは雪が柔らかくなり、思った以上に早く作業は進んでいます。うれしい反面雪が少なくなっていく寂しさもあります。



お昼頃よりポツポツと雨が降り出してきました。その後降ったり止んだりを繰り返していました。そんな天気もあってか人通りも非常に少なく、雨音だけが大きく聞こえる静かな一日となっています。連日の除雪作業中の日焼けにより、ほてった肌には休息の一日となりました。



この先、少し雨の日が続きそうです。このような天気を走り梅雨ともいうのでしょうか。
河地

高温も今日まで?
2017/05/23


今日最初にシャッターを切ったのはこの雷鳥くんでした。日の出前、突然目の前にやってきました。お腹が空いていたのかエサをもくもくと食べていました。連日、小屋の近くで雷鳥くんと会うことが出来ています。




日の出は4時半近くと早くなってきたのにもかかわらずお客様は日の出前から外でその時を待っていらっしゃいます。今朝もその期待に応えるかのような美しい日の出となりました。雲海が広がり、その雲が有明山を乗り越える滝雲も見られ、いい朝となりました。


昨日同様、午前中はきれいな青空が広がり、初夏らしい光景が広がりました。ただ昨日のようなこともあるので油断はできません。



ここ数日の高温と強い日差しにより登山道の雪も驚く程のスピードで解けだしています。今日も山荘直下で歩きにくい所が出てきたので雪堀に出かけるとお昼前から東側はガスで覆われ初めてきました。このガスは気温が上がると出てくるもので夏はいつものように湧いてきます。今日も気温は高くなりました。



そして、午後になるとあちこちにモクモクとした雲が現れだしてきました。今日も雷かと警戒をしていましたが、今日は大丈夫でした。山での雷は本当に怖いものなので、山で働いていると必要以上に警戒してしまいます。

夕方になり雲がだんだんと増えてきました。ここ数日の気温が高い状態は明日はひと段落しそうです。大好きな雪がなくなってしまいそうで心配していたのですが、少し安心しました。
河地




突然の雷雨。
2017/05/22


今朝は湿気が多いのか何となく白っぽい空で始まりました。今日のヤマテンによる天気予報では午後は雷雨となっていましたが、朝はいい天気。もしかしたら、この、いつもより白っぽく見える空が今日の天気の崩れを教えてくれているのかなと思ったりもしました。



しかし、実際、朝はきれいな青空が広がり今日も気温が上がり、初夏らしい光景が広がりました。槍ヶ岳の上に伸びる一筋の飛行機雲がいいアクセントになっていました。



このところの気温の上昇により合戦尾根上部の雪解けも加速しています。三角点のベンチも雪の中から出てきました。休憩にどうぞご利用下さい。


今日は合戦小屋まで作業に出かけましたが、天気予報を見て、お昼には作業を終えて戻ることにしました。あんなに良かった天気はお昼頃になると時折冷たい風が混じるようになり、東の空には積乱雲が現れだしてきました。東の空の積乱雲はこの辺りにはあまり影響はないのですが、雷の起きやすい状況になってきたことが分かったので急いで小屋へと戻りました。



そして、小屋への歩みを速めて歩いてる中、西からは黒い雲がどんどんやってきてほんの数時間前の青空がウソのようでした。小屋に着くと同時に雨が降り出し、やがて激しい雷雨となりました。今日は天気予報の情報にとても助けられました。


その雨は思ったより長く降り続き16時過ぎようやく止みました。そしてきれいな虹が。



雪が多い今年は除雪作業も時間がかかっています。雪の重さから小屋を支えてくれる支柱の収納スペースを、昨日ようやく開けることが出来ました。そしてさっそくその移動作業を行いました。それでもすべてを移動できるわけではなく、もう少し?除雪作業の日々が続きそうです。



雷雨のあった午後でしたが、夕日は美しいものが見られました。
明日も雷雨がありそうな天気です。雷には注意が必要です。






初夏。
2017/05/21


今日も暖かな朝を迎えました。つい最近までは寒さに震えながら日の出を待っていたものですが、もうそんな季節ではなくなりつつあります。穏やかな気持ちで一日が始まります。


昨日よりは霞んだ空でしたが、太陽が昇ると気温がどんどん上がり、空気の入れ替えのために小屋中の窓を開けても全く寒くありません。外の新鮮な空気が入ってきてとてもいい気分でした。晴れの日ってやっぱり気持ちがいいものです。


日曜日ということもあり日帰りの方が多く、日中はにぎわいました。
もし、お時間に余裕があれば山で一泊してみるのもいいですよ。日の入り、日の出、街の夜景は泊まった方にしか見られないものです。


この時期にしては気温の高くなった昨日より今日は気温が上がりました。
これで雪解けもかなり進みました。かなりの勢いで雪が解けたので少し心配になりましたが、まだまだ雪はたっぷりとあります。雪はダムの役割を果たすのだと感じさせられました。
また、今日のような強い日差しからは季節は春を過ぎ初夏へと変わってきたのだと感じさせられます。

この気温の上昇により八ヶ岳の上あたりに積乱雲になりそうな雲が現れていました。


日中の陽射しはとても強く太陽に目を向けることはないのですが、サングラス越しにふと見上げると太陽の周りには美し暈が出来ていました。こらが現れた時は天気が下り坂に向かうことがあります。明日の天気予報は晴れですが、午後は雷の予報となっています。明日は早めの行動がいいかもしれません。


夕方になるにつれて雲が多くなってきました。華やかな日の入りとはなりませんでしたが、こういう日の入りも、穏やかな気持ちになれていいものですね。
河地

晴れの週末。
2017/05/20



昨日に続き、今日も素晴らしい天気になりました。そして、日の出もまた美しいものとなりました。日の出時刻は4時36分とずいぶん早くなってきました。また、気温も高い朝となり、玄関先の温度計は5℃台を示していました。



富士山も朝日を受けてほんのり紅く染まりました。



今日は素晴らしい展望が広がりました。この光景を見れば、誰しもが感動するのではないでしょうか。ここで長く働いていますが、いつ見ても感動します。




日中、麓の松本では30℃を超え、ここでもこの時期としては気温が高く、14℃まで上がりました。麓の水田もいつも以上にキラキラ輝いて見えました。きっと暑かったことでしょう。



週末と好天が重なり、山は大変賑やかになりました。どこからも楽しそうな声が聞こえてきて、外のベンチでは皆さん大展望を楽しみながら、生ビールを飲んでいらっしゃいました。きっと素敵な週末になったことでしょう。



真っ白だった合戦尾根もずいぶんとハイマツが出てきて、緑の部分が多くなってきました。ただ、今年は雪が多いのかルートを大きく変えることなく、登山道が歩けています。



昨日に比べ少し霞みがかった空の一日でしたが、その分、日の入り時には空がきれいな色へと変わりました。
河地

五月晴れ。
2017/05/19




今日は雲一つない素晴らしい天気の一日となりました。小屋開け以来、こんな素晴らしい天気の日は今日が初めてのような気がしない。待ちに待った五月晴れでした。そんな今朝の日の出はやはり、大変美しいもので雪に包また白い山々が赤く染まり、感動を覚える程でした。



そんな美しい朝焼けばかりに目を取られがちでしたが、ふとゴリラ岩を見るとそこにも赤い朝日が当たりだし、その上には下弦の月があり、なかなか味わいのある光景も見られました。



こんな天気のいい日は歩荷日和でもあります。5月も半ばになってきましたが今日のように重い荷物を背負っている時はアイゼンが欠かせません。



今日も雷鳥くんに出会いました。連日、多くの方が目にしているようです。あまり近づきすぎると嫌がるので、遠くからそっと見守ってあげましょう。望遠レンズがあるといいですね。



太陽の光がサンサンと降り注ぎ、残雪の山々がまぶしく輝き、空には雲もほとんどなく、青い空が広がり、本当に素晴らしい眺めの一日となりました。



平日の割にはこの天気に誘われてか、多くの方々が登って来られました。皆さん、天気予報をよくご存じのようですね。明日も引き続き、好天となりそうです。ただ、この時期としては気温がかなり高めになるのでこまめな水分補給をお忘れなく。日焼け対策、サングラスはかかせません。



太陽が西に傾いてくると燕岳の影が安曇野の街に伸び、街にも夕暮れが訪れていました。



日の入は18時40分頃になってきました。真砂岳辺りに沈んでいきました。19時になっても西の空には薄暮が残り、まだ先ですが夏の足音が聞こえだしてきているような気がしました。
河地

小さな春の訪れ。
2017/05/18


オオカメノキ

ミネザクラ

イワナシ

バイカオーレン
登山口から、第2ベンチ辺りはすっかり雪もなくなり、花々が咲き出してきました。合戦尾根にも小さな春が下から順にやってきています。花が咲き出すと登山がまた楽しいものへと変わっていきます。



現在、登山道の雪の様子は第3ベンチ辺りから雪が出てきます。



だいぶ雪解けは進んできましたが、合戦小屋上部では雪はまだまだたっぷりとあります。このところ気温が上がってきて、8時を過ぎれば雪がグサグサになることが多いのですが、念のため、まだピッケルや前爪のあるアイゼンをお持ちになられた方がいいかと思います。




今日の日中は昨日同様、ガスの湧きやすい一日でした。それでもガスが切れると燕岳や槍ヶ岳の姿を見ることが出来ました。今日のガスの感じは季節が冬から初夏へと変わってきていることを感じさせられるものでした。山肌の雪も少しづつ少なくなってきます。



今日も雷鳥くんに出会いました。どうやら小屋の近くに二羽のオスがいるようです。縄張り争いなのでしょうか時折グエーっと鳴き声が聞こえてきます。小屋周りで雷鳥に出会いやすい季節になってきました。毎日、雷鳥を探すのが楽しみです。



結局、今日はスカッと晴れる時がありませんでした。しかし、夕方一瞬ガスが動き出し、なかなか格好いい光景を見ることが出来ました。
河地

ガスの一日。
2017/05/17


今日の日の出は雲が多くすっきりとしないものでしたが、ガスの切れ間からピンクに染まった槍ヶ岳を見ることができました。

日中もガスに覆われ、時折ちらちらと小雪も舞うようなお天気でした。

足元には霜柱。麓の町ではもう霜柱が立つことはないと思いますが、まだまだ山は霜柱が立つほど冷え込みます。

そんな霧の中、聞き覚えのある鳴き声が聞こえてきました。
その声の方に向かってみると・・・。

やはり雷鳥くんでした。雪の上は目立ちますね。雷鳥くんもそれがわかっているのか、急ぎ足で雪の上を歩いていきます。

そしてハイマツ近くまで行くと、落ち着いたのかゆっくりと草をつついたり、首を伸ばして辺りを見回したりしていました。

今回は雷鳥くんだけでしたが、次回はかわいいお嫁さんと一緒に遊びに来てほしいですね。
茂浦口

素敵なお客様。
2017/05/16



ガスに包まれた今朝は-4℃と冷え込み、ベンチは真っ白になっていました。寒い中、ご来光を待つお客様はこのガスであきらめたかのように小屋に戻っていらっしゃいましたが、日が昇る頃にはガスが切れ、雲海と雲の切れ間から待望の太陽が顔を出しました。


燕岳にも朝日があたり、ほんのりピンクになりました。やはり、玄関前から朝日を浴びる燕岳を眺めるのはいいものです。


昨日はあいにくのお天気だったので、皆さん朝食を終えると早速、燕岳へ出発されました。風もなく、心地よい空気の中で景色を満喫し、「来てよかった」と笑顔で下山されて行きました。


夕方はガスで真っ白になってしまい、残念ながら日の入は見ることが出来ませんでした。
そんな中、素敵なお客様がいらっしゃったことで小屋の中は盛り上がっていました。


今日がお誕生日で、なんと80歳を迎えられたという・・・到着した時もしっかりとザックを背負い、元気な声であいさつをされ、とても80歳には見えなく驚きました。こんな大切な記念日を素敵なお仲間と一緒に燕山荘で迎えようと思って頂いたことに、そして登ってきていただいたことにただただ感謝でいっぱいです。こんな素敵なお客様にスタッフも偶然今日お泊りのお客様も笑顔とパワーを頂きました。どうもありがとうございます。
植田様、80歳のお誕生日おめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。
稲垣

あられ。
2017/05/15


今日はとにかく天気の変わりやすい一日でした。青空が広がる時間はほとんどなく、雲が西から流れてきたと思ったら、あられが降り出し、このまま降り続くと思いきやすぐに止んで、また展望が広がる、そんな日でした。おそらく寒気の流れ込みが影響していたのでしょう。気温も低めでした。



こんな天気でしたが、除雪作業は順調に進み、とうとう地面まで達しました。一番深いところではおそらく10m近く掘り下げました。この地面が出た時の喜びは、何度経験してもいいものです。



除雪作業はなかなか大変な作業なんですが、スタッフ通しの連帯感が高まることに繋がります。今日は厳しい天候でしたが新人のスタッフも頑張って除雪作業に励んでいました。そんな中、ちょっとしたお遊びですがめがね岩を作ってみました。こうした遊び心もたまにはいいものです。



雲が切れ、展望が広がった時に見られる安曇野の街には水田がキラキラと輝いていました。今はちょうど田植えの最盛期なんでしょう。麓で水田に映る白い山々の姿もまたいいものですね。



とにかく変わりやすい天気の一日だったので、夕日は期待していなかったのですが、日が沈む頃になると天気が少しづつ安定してきて、美しい日の入りを見ることが出来ました。ただ、気温は氷点下にまで下がってきて、夕日を見られる方も玄関を出たり入ったりと繰り返されていました。山の上はまだまだ寒いです。



日が沈み、20分くらいすると辺りはだんだんと薄暗くなってきましたが、雲がほんのりピンクに染まり、美しい光景が見られました。この先数日はちょっと不安定な天気が続きそうです。雷には注意が必要となりそうです。
河地

終日晴れの一日。
2017/05/14


雨は昨夜には上がり、日の出前、南西方向の槍ヶ岳の上には、満月を少し過ぎた月が白く見えていました。昨日の雨と打って変わって、今日は晴れの気持ちのいい一日となりました。



そして、東側には雲海が広がり、とても素敵な日の出となりました。最近、雲海をあまり見ていなかったのでいつも以上に感動的な日の出となりました。



日が昇るにつれて周りの色はどんどんと変わっていきます。やがて、きれいな青空が広がり出し、初夏らしい眩しい光景が広がっていました。



昨日、雨の中登って来られた皆さんは、今日のこの素晴らしい展望に喜ばれて下山されて行かれました。



日中は風も比較的弱く、太陽の光が降り注ぎ、その光が白い山々に反射して眩しく、光で満ち溢れていました。そうなると当然日焼け対策を怠れません。



日曜日ということもあり、日帰りの方が多くいらっしゃいました。風の強い日には、西側のベンチにはいつも誰もいないのですが、今日は穏やかだったため、西側のベンチでもゆったりと山の景色を楽しんでいらっしゃる方が多くいらっしゃいました。玄関前の雪もかなり解けて水溜まりも出来ていました。こんな光景を見ると山の春を感じます。



雪に埋まっていた小屋もだいぶ出てきました。それに伴い少しずつ雨戸も外れ、雪の重さから小屋を支える支柱も数が少なくなってきています。



午後になってくると雲がだんだん沸き上がってきて、少し夏のような光景となりました。



夕方になり雲が少し多くなってきました。ちょうど日が沈む頃、小鳥たちは巣に帰るのでしょうか、あちこちからかわいらしい鳴き声が聞こえてきました。静かで穏やかな夕暮れ時でした。
河地

雪から雨へ。
2017/05/13



雨音で目が覚めると思っていたところ、布団の中で耳を澄ましても雨音は聞こえませんでした。そして、外に出てみると降っているものは雨ではなく、雪でした。みぞれっぽいものでしたが、辺り一面、真っ白になっていました。久々の白い光景にうれしくなりました。しかし、やがて雨へと変わり、終日雨の一日となってしまいました。



せっかくの週末でしたが、こんな天気だったので登って来られる方も少なく、静かな週末となりました。今日のような天気の場合、冬用のアウターではなく、それより撥水性の高い雨具の方が適しています。天気にもよりますが、もう雨具の方が適した季節となってきました。我々スタッフでもこの時期のウェアー選びには頭を悩ませます。季節の変わり目というのは、装備選びが難しくなります。



今日の日中はほとんど展望も広がることはなく、時折、イワヒバリの鳴き声が聞こえてくるだけで、静かな一日となりました。ガスが少しだけ切れて、蛙岩辺りまで見える時間帯もありましたが。今日のような天気には稜線を歩く人は誰もいませんでした。この時期の雨と風というのは低体温症になる確率が高いので、特に稜線歩きは注意が必要となります。
明日は天気が回復しそうです。今日の雨で雪の量もぐっと減ったのでしょうか。
河地

束の間の晴れ間。
2017/05/12


このところなかなかすっきりと晴れる日がありません。しかし、今日は日が昇る頃より、どんどんと天気が良くなっていきました。昨夜は、雷鳴が聞かれ、あられのような雪が降ったようで、地面がほんの少し白くなっていました。



昨日、燕岳へ登頂出来なかった皆さんも今日の天気の回復に喜んで、早速、山頂へと向かわれました。天気のいい日の朝というのはなんだかわくわくするものです。


次第に青空も広がってきて、素晴らしい眺めが広がってきました。このところ雪解けがどんどんと進んでいるものの、標高の高い山々はまだ雪にすっぽりと包まれています。




登山道の雪も解けてきて、所々ルートを付け替えなければならない場所が出てきました。これからしばらくはこんな作業が多くなってきます。



平日は無人なことが多い合戦小屋ですが、強い日差しや雨風をよけて休憩できるスペースはありますのでどうぞご利用ください。



今日の日中は日差しが強烈で気温も上がりました。こんな日はトレース上を歩いてもズボズボ踏み抜いてしまう箇所が多く体力をしょうもうさせれます。しかし、この晴れ空の下、雪の上を歩くのはとても気持ちがいいものです。



山荘直下で雪はなくなります。ここでアイゼンを外してもいいかもしれません。

午後になり雲がだんだんと厚くなってきました。どうやら明日は雨となってしまうそうです。登山道の雪も解けて、道の様子がだいぶ変わるかもしれません。ひと雨ごとに季節は進んでいきます。
河地

目まぐるしく変わる天気。
2017/05/11


昨日に続き、変わりやすい天気となりました。雨が降ったり、雪が降ったり、すべての天気があるような一日でした。




各地では30度近くになったところがあったようですが、ここ山の上では、草木には霧氷が付き、きれいな雪の華が咲いて、まだまだ冬の気配が強く漂っています。日中はかろうじてプラスの気温になりましたが、とにかく寒い一日でした。



山には黒い雲が次から次へとかかっていましたが、安曇野の街には日が差して、とても暖かそうに見えました。



午後になると北東方向には、少し変わった雲が現れていました。どのような気象状況でこのような雲が発生するのかよくわかりませんが、今日のような変わりやすい天気の日には、おもしろい気象現象が見られることがあります。写真にはうまく収められませんでしたが、何度も何度も虹が出ていました。



ここ数日、雪が緩んで除雪作業がはかどっています。雪に埋まっていた窓も徐々に出てきて、小屋の中に差し込む光が日毎に多くなってきています。やっぱり明るいっていいですね。その反面、保温効果のある雪がなくなったせいか小屋の中が寒くなったような気がします。



先日、今シーズンの小屋開けスタッフが全員集合することが出来ました。合戦小屋へ行っていたり、下に降りていたりするものがいて、全員集合という機会はなかなか難しいものです。今シーズンはこのようなメンバーを中心に頑張っていきますので、改めてよろしくお願いします。
河地

すっきりしない天気。
2017/05/10


昨夜から雨が降り出して、朝、外に出てみればガスで真っ白でした。玄関前の雪もかなりなくなってきて、季節がどんどん進んでいるのが感じられました。ただ、降水量はさほど多かったわけではなく、今は水をすべて天水に頼っているのでタンクの中を見て、少々がっかりでした。



登ってくる方も非常に少なく、空もどんよりとして静かな時間が流れていました。ガスが切れると時折燕岳が姿を見せることもありましたが、雨が降ったり止んだりのすっきりしない一日となりました。




今回の雨で雪は緩み、除雪作業が思った以上にはかどりました。これが固い雪であったなら、2、3日かかる作業がたった一日で終わりました。今日は冷たい空気と暖かい空気が入り混じっていて、薄日が差すと暑くなり、カッパを脱ぐとすぐに冷たい風が吹き出し、雨が降るということの繰り返しで、カッパを着たり、脱いだりと忙しい一日でした。



今の時期、合戦小屋は平日は無人ですが、連日、燕山荘からスタッフが通い除雪作業を行っています。写真からもわかるように合戦小屋辺りの積雪量は、日毎に少なくなってきています。雪解けのスピードの速さには少し怖くなるほどですが、これほど雪がたくさんあるとそう簡単にはなくならないものです。




燕山荘の近くでつがいの雷鳥が見られました。我々スタッフが見るのは今シーズン初めてのことです。なかなか雷鳥の姿を見かけなかったので心配していたのですが、どうやら元気でいるようです。これから雷鳥を見やすい季節に変わっていきます。
河地

モルゲンロート。
2017/05/09


このところ天気は周期的に変わっていて、早くも下り坂へと向かい始めました。そんな時は真っ赤な朝焼けが見られることが多くあります。日の出前、東の空は赤く染まり始め、日の出前にもかかわらず雪面が紅く色づき、とても美しい光景で一日が始まりました。




今朝の気温は0℃と山の上で暮らしている僕たちにとっては、それほど寒いとは思えない気温でした。そして、日が昇る所に望遠レンズを合わせるとちょうど横手山の上から太陽が顔を出してきました。偶然とはいえ何かうれしくなりました。日が昇る場所はまだまだ北へと移動していきます。





そして、今朝のモルゲンロートはこの時期にしては美しいもので、山肌が紅く染まりました。この季節は空が霞んでいることが多いため、黄色っぽいモルゲンロートが多くなります。ほとんど貸し切り状態でこのモルゲンロートを見ているととても贅沢な気分になりました。



このところ、雪解けが急激に進んでいます。玄関前の雪もかなりなくなってきました。それでも合戦尾根の雪はまだまだ多く、ピッケル、アイゼンは必要となります。



今日の日中は次第に雲が多くなっていく、どんよりとした一日でした。ただこんな日でも紫外線は強いので日焼け対策はかかけません。



一羽のカラスを見かけました。テント場周辺を徘徊していました。本来ならいないはずのカラスがここにやってくるのは食べ物があるからです。カラスはライチョウにとっての天敵となります。早速、テント場のゴミ拾いを行いました。ライチョウを守るだけでなく、生態系維持のためにも食べ物をどうか捨てないで下さい。ラーメンの汁なども同じことです。
河地

晴れの一日。
2017/05/08



ゴールデンウィークも終わり、緩やかな時間が流れ出しました。今朝は-4℃近くまで冷え込み、昨日からに続き、風も非常に強くなりました。小屋の西側に行くと息が出来ないほどでした。この強風の影響か昨日あたりから黄砂が飛来したニュースを耳にしましたが、この辺りでも遠くの空がぼんやりと霞んで見えました。



槍ヶ岳もほんのりと朝日の色に染まり、強風を除けば穏やかな朝の光景でした。



きれいな青空も広がり、太陽の光降り注ぐ、気持ちのいい一日となりました。



今日は新人スタッフの雪上歩行訓練を行いました。雪山で働くにはそれにふさわしい装備と技術が必要になります。歩行訓練の後、滑落停止訓練も行いましたが、雪山において最も大切なことは転ばない、スリップしないことです。



今シーズンの新人スタッフです。まだ、右も左もよく分からない中、忙しかったゴールデンウィークには大活躍してくれました。なにかと至らぬ点があるかとは思いますが、明るく元気にがんばる姿を見守ってください。



夕方になると少し雲が多くなってきましたが、終日晴れの一日となりました。一日の除雪作業を終え、今日の成果を眺めるこの夕暮れ時がなんともいえない心地よいものです。
河地

ゴールデンウィークも終わり。
2017/05/07


ゴールデンウェークも今日が最終日。今年は昨年と違い息も多く、天候にも恵まれ、皆さん雪山を満喫できたのではないのでしょうか。最終日の今日も穏やかな日の出で始まりました。



昨日は雨だったのでほとんどの方が今朝、燕岳を目指されました。そして、皆様が下山されると山は急に静かになりました。この先は週末を除けば、静かでゆったりとした時間が流れます。
雨が降った後、今朝は冷え込んだので雪はガチガチになっていました。こんな時、下山時にアイゼンがないと大変なことになってしまいます。




今日は終日風の強い一日でしたが、真っ青な空にうろこ雲が広がり、とても空がきれいでした。



ここ数日で雪解けが進んではいますが、燕山荘はまだまだ雪の中にあります。この重たい雪に燕山荘もつらそうなので、早くこの重みから解放してあげようと今日から除雪作業中心の日々が始まります。



登山道上の雪もだいぶ解けてきて、雪の中からハイマツやしゃくなげが出てきている部分が多くなってきました。それらを踏むと枯れてしまうので、ルートの目印である赤旗はこまめに移動する必要が出てきました。お疲れの中、大変かと思いますがどうか高山植物を踏まないようにご協力をお願いします。



合戦小屋の営業はこの先しばらくは週末のみの営業となります。平日は除雪作業が中心となりますが、御用があれば声をおかけください。飲み物程度の販売なら可能です。



合戦尾根上部から見る槍ヶ岳もこれまたかっこいいものです。縦走路の東側斜面には、まだまだ雪がびっしりと付いていて太陽の光を反射して、眩しいほど輝いていました。
ゴールデンウェークを事故なく無事に乗り越えることが出来て今は安堵の気持ちでいっぱいです。
河地

雪を解かす雨。
2017/05/06


天気予報では、今日は雨となっていましたが、朝、外に出てみると東側の空は開け、富士山もくっきりと見えていました。しかし、西からはどんどん黒い雲が流れてきていました。



連休も終盤となり、少しづつ静かになってきましたが今朝も日の出を見ようと玄関前には多くのお客様が集まっていらっしゃいました。




天気が崩れる日の朝焼けは、とても美しいことが多く今朝もその期待通りの美しい朝焼けとなりました。



燕岳もきれいに朝日の色に染めれました。ここ数日、気温の高い日が続いたので燕岳の様子も冬からは春へと様変わりしました。雪のない部分が多くなったような気がします。



日が昇る頃、すでに槍ヶ岳の穂先は雲に包まれていて、見ることは出来ませんでした。しかし、独標がかっこよく見えていました。



天気の崩れは早く、皆様が出発される頃より、雪ではなく雨が降り出してきました。これまで降るものといえば雪だったのですが、季節は冬から春へと変わってきているのでしょう、雨になりました。雨によりカチカチだった雪も柔らかくなり、除雪作業も思いのほかはかどりました。



今日の雨により、雪解けは随分と進みました。玄関前では地面が出てきたところも多くありました。一雨ごとに雪は少なくなっていきます。
ただ、明日は気温が下がるようで、この雪が凍ってツルツルになることも考えられます。雪面の状況は気象条件によって大きく変わりますので、どのような条件でも対応できる装備でお越しください。
河地

雪解け進む立夏。
2017/05/05


今日は立夏。暦の上では夏へと入っていきます。今日も穏やかな天気の一日となりました。まだ真っ白な合戦尾根の奥には日の出前の薄っすらとした灯りを受けて光る水田がキラキラと輝いて見えていました。この写真はまさに今の現状を物語っていて、街は田植えの季節となり、春なのですが山の上はまだまだ雪がたっぷりとあり、上と下では季節が随分異なっていることが分かります。


ゴールデンウェークも終盤へと差し掛かりましたが、今日も多くの方々で賑わいました。しかし、これもどうやら今日までのようで、明日は雨の予報となっているため、静かな山へと戻っていきそうです。



今日は端午の節句、子供の日でもあります。きれいな青空が広がり、こいのぼりも気持ちよさそうに空を泳いでいました。



今日は浅間山の火山活動が活発のようで大きな噴煙が見られました。ここから浅間山はとてもよく見えます。




きれいな青空が広がりましたが、やがて雲の多い一日となりました。気温が上がったせいか次々と雲が沸き上がってきました。一時、槍から穂高にかけてはレンズ雲のようなものが出来たりして、雲の変化の楽しい一日となりました。


この写真だけを見ると夏のように感じられます。ただ、斜視意をよく見てい見ると地面が白い雪となっているので夏ではないことが分かりますが。


今日の日中は気温が上がり、雪解けがかなり進みました。玄関前の雪もグサグサになり、地面が出てきたり、亀裂が出来たりしました。登山道の雪も同じような状態でかなり歩きづらかったようです。今頃のちょっと前あたりが恐らく積雪量の一番多い時だったのでしょう。これからはどんどん積雪量は減っていきます。
話は変わりますが、トレース上を尻セードされる方がいらっしゃるようです。トレースはみんなのものでもありますし、尻セードによる事故も過去に起きております。合戦尾根においては、尻セードはなさらない方がいいと思います。


今日一日で雪解けはかなり進みましたが、燕山荘の東側はまだまだすっぽりと埋まっています。小屋の中の部屋によっては扉が開かなかったりと小屋も雪の重さに悲鳴を上げています。連休が終わり、静かな山になっていきますが、これからは小屋をこの雪の重みから解放してあげるための除雪作業中心の日々へと変わっていきます。
河地

季節は少し進んだかな。
2017/05/04


昨日あたりから、気温が上がって来たようです。今朝もプラスの気温の朝を迎えました。昨日は恐らく今年のゴールデンウィークで一番の賑わいとなり、その翌朝の今朝は日の出を見ようと玄関前は多くの人であふれかえっていました。この日の出の時間帯は、山で暮らしている僕らでさえ、いつも感動を覚えるものですが、普段なかなか見ることのない皆様にとっては、感動の大きさはなおさらなことでしょう。




今日も穏やかな天気に恵まれ、中房へ下山される方、常念方面へ縦走される方、皆さんとてもいい顔で出発されて行かれました。
春の日差しに照らされて、全てのものが生き生きと輝いて見えました。




今日の日中の気温の上昇で、雪解けは進み、山の雰囲気が少し変わったような気がしました。昨日と今日の気温の上昇により、冬から春へとほんの少し季節の進みを感じさせられました。ゴールデンウィークの前と後では、毎年のことですが季節が随分違う気がします。ゴールデンウィークが終わると冬の気配がだいぶ和らいできます。とはいってもまだまだ雪はたっぷりあり、冬山といってもおかしくはないのですが。



今日の日中は久しぶりに青い空を見ることが出来たような気がします。そして、太陽が西に傾き始めると光線の具合も違ってきて、昼間とは違った美しさがありました。


今日の日中の気温の上昇により、玄関前の雪もグサグサになってしまいました。夕陽を見ようと玄関前に出てこられた方々は、ちょっと歩きにくそうでした。それでも今日の夕日はこの時期らしい穏やかで美しい日の入りとなりました。連休も後半に差し掛かり、山は少しづつ静かになっていくようです。
河地

連休後半スタート。
2017/05/03



連休の賑わいは、天候に大きく左右されます。今年の場合は今のところ比較的天候に恵まれ、多くの方々が春山登山を楽しまれています。中日である先日は、好天が続くこともあり、予想以上の賑わいとなりました。そして、今朝は氷点下にもならず、穏やかな朝を迎え、朝の玄関前は日の出を見ようと多くの方々であふれていました。このところ寒い日が続いていたのに今日は朝からプラスの気温となり、山の上でもようやく季節が進んだような気がしました。



朝の一時、ほとんどの方が下山や縦走へと出発され、静かな時間がありました。今日も槍ヶ岳はかっこよく見え、燕岳は北アルプスの女王らしく美しい姿を見せてくれました。今日、のんびり出来たのはこの一瞬だけでした。



その後、続々とお客様が登って来られ、小屋の周りは春山登山を楽しんでいらっしゃる方々の笑い声であふれかえっていました。こんな時、我々スタッフは外にも出られない忙しさとなりますが、皆様の楽しそうな姿を見るとこちらもなんだか嬉しくなってきます。



今日の日中は高層雲が広がり、五月晴れとはなりませんでしたが、気温は6度まで上がり、暖かく、とても穏やかな一日で登山日和となりました。テントの方が非常に多く、カラフルなテント村が形成されていました。
明日も引き続き山は賑わいそうです。楽しい登山にするためにもしっかりとしたと装備と無理のない計画でお越しください。
登山口周辺の駐車場はこの連休中、ほぼ満車の状態が予想されます。安曇野市内にある登山者用の駐車場にお車を止めて、公共交通機関で中房まで入られることをお勧めします。
河地

好天。
2017/05/02


昨夜の強風のため空気中の塵が払われ、空気が澄んで冬のようなきれいな朝を迎えました。風はややあったものの気温はそれほど低くもなく、日の出は4時50分と早くなってきたにも関わらず、ほとんどの方が外で日の出をご覧になられていました。春霞の多い今頃としては、きれいな朝となりました。



昨日の降雪で再び白さを増した槍ヶ岳にも朝日があたり、とても美しく輝いていました。こんな景色を見たら、誰もが感動することでしょう。



春にしては珍しく、終日富士山がきれいに見えていました。松本平の水田にも水がはられていて、そのキラキラと輝く向こうに富士山が見えるのは、なかなか素敵なものでした。



今日は登山日和の天候となり、常念方面へと多くの方が出発されて行かれました。こちらのルートは夏とは違う箇所が何か所かあり、夏に比べ、グレードはかなり高くなっていますのでご注意を。途中の大天荘はまだ営業していません。



昨日の悪天の中、登って来られた方々は、今日のこの好天を大変喜んでおられました。そして、この好天の中、下山するのをとても名残惜しそうでした。



朝の澄んだ空気は次第に春らしい霞んだものに変わってきましたが、日差しが強く、白い山々はそれを照り返し、目を開けているのが痛いほど眩しく輝いていました。



今日のこの好天に誘われてか、予想以上に多くの方々で賑わいました。テント泊の方も多く、カラフルなテント村も形成されました。



きれいな夕日となりました。一人で見るのもいいものですが、多くの方と一緒に見る夕日も感動を共感できるようで違った嬉しさがありました。

明日はこの連休中の賑わいのピークとなりそうです。山小屋がまだ雪に埋まっていて、使えない部屋があるため夏以上の混雑が予想されます。ご理解の程よろしくお願いします。
河地

5月になりましたが。
2017/05/01


お昼前頃の写真です。真冬のような猛吹雪になりました。5月といえども山の上では、まだまだ雪が降ります。今日は2日前同様、天気図には書かれない寒気を伴った前線のようなものが通過したため、一時、雷を伴った激しい風雪に見舞われました。この時間帯はちょうど寒気が入ってきて、気温が急激に下がりました。



この荒れた天気も15時過ぎより収まりだしました。ちょうどその頃2回目のツアーの皆様が到着されました。吹雪がひどい頃は、まだ下の方を歩いていたので、今回のこの大荒れの天気の影響は大きく受けませんでした。




その後、天気は急速に回復し、周りの展望が開けてきました。この急激な天候の回復に皆さん大変喜ばれて、外へと飛び出して行かれました。今回の降雪による積雪量の変化はそれほどありませんでしたが、降雪直後という事もあり、やはり白く美しい景色が広がりました。




少しでしたが、木々にも霧氷が付き、新雪の積もった山肌はより白くなり、冬のような光景を見ることが出来ました。今日から5月になりましたが、山の上はまだまだ冬です。街との季節の感覚が大きくずれています。登山される際には、街の天気ではなく、山専門の天気情報を参考にされるといいかと思います。



日が沈む頃になって、再び天気が崩れてきたかと思ったら、急激に気温が下がりだしてきました。マイナス7℃近くまで下がり、風も強いこともあり、非常に寒い夜になってきました。今日は天気の変化の激しい一日でした。ただ、明日以降は天気が良さそうなので山には再び賑わいが戻ってきそうです。



夜になって風は段々と収まりだしてきました。西の空には月齢4の月が輝き、冬のように空気が澄んで、きれいな街の夜景が見えました。
河地

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北アルプス燕岳(2,763m)の山小屋燕山荘のスタッフがリアルタイムでその日の出来事をお伝えしています。

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