燕山荘 スタッフブログ
冬型の気圧配置。
2016/11/03
日本海を低気圧が通過し、その後、冬型の気圧配置となったため、ここ山の上では真冬のような厳しい天候となりました。しかし、麓の安曇野市は晴れていたようで冬の典型的な天気でした。先日も書きましたが冬型の天気の時は麓の街の天気と山の上の天気では大きく異なることがありますので、街の天気ではなく山の天気予報を見てお越しください。もしくは燕山荘に直接お問い合わせいただいても結構です。
このところヘリポート下のナナカマドのあたりで雷鳥をよく見かけます。雷鳥もだいぶ白くなってきて、雪の上では目立たなくなってきました。昨年の今頃は雪が少なく、地面が出ていたので保護色である白い色が逆に目立ってしまい可哀そうでした。
真冬のような天気で岩に岩氷もびっしりついていました。
風は終日強かったのですが、午後になってくると雪は止んできて、安曇野の街を見渡せるようになってきました。有明山では雪が降っていないようで、どうやら雪が降っていたのはこの辺りだけのようでした。
風が強かった今日は合戦尾根にも時折、雪煙が舞い上がっていました。
ガスに包まれていたせいか、木々にはびっしりと美しい霧氷が付いていました。午前中はなかなか厳しい天気でしたが、何人かの方は登って来られました。皆様の服装はカッパではなく、冬用のジャケットの方の方が多かったです。なかには軽アイゼン等を付けてこられる方もいらっしゃいました。まだまだピッケルや前爪のあるアイゼンを必要とする積雪とはなっていませんが、滑りやすくはなっていますので、心配であれば軽アイゼンくらいはあるといいかと思います。ただ、縦走を予定される方に関しては、そうとは言えません。さらにしっかりとした装備が必要かと思われます。今日をもってこの近辺で営業しているのは燕山荘だけとなりました。
数日前まではそれほど大変ではなかった外作業ですが、そろそろ大変な季節となってきました。風雪の中の作業はなかなか大変なものですが、小屋を維持していくためには欠かせません。
とにかく寒い一日でした。最高気温でも-5℃くらい、風速は10m以上あり、体感温度は-20℃近かったことでしょう。11月に入り、山は完全に冬となりましたので、しっかりとした装備、早出早着の行動予定でお越しください。天気予報の事前確認も非常に大切になってきます。
河地
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北アルプス燕岳(2,763m)の山小屋燕山荘のスタッフがリアルタイムでその日の出来事をお伝えしています。
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