北アルプス表銀座の山小屋/燕山荘グループのWEBサイトです

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燕山荘

燕山荘スタッフブログ

燕山荘 スタッフブログ

季節はまた一歩前進。
2016/09/30


早いもので9月は今日で終わり。秋が深まっていきます。9月は雨の日が多かったのですが今日は晴れとなり、赤や黄色に美しく染まる山々を楽しむことが出来ました。
そんな今朝は雲海の隙間から街の夜景が、そしてその奥には富士山と美しい夜明けとなりました。昨夜は気温がどんどんと下がっていったのですが、朝になると若干上がって6度とまたもや初氷とはなりませんでした。



日の出前、浅間山の上にはよく見なければ気づかないほどの細い月がありました。月齢を調べると28.7。明日は新月ですね。







雨が上がり、そこに現れた山肌の色は秋がまた一歩深まったようで茶色の部分やダケカンバの白い木の幹が目立つようになっていて、先日までの様子とは随分変わっていました。



日中はこの時期としてはさほど寒くなく、外で紅葉の景色を楽しまれている方もいらっしゃいました。街ではまだ紅葉には程遠いことでしょうから、この一足早い秋の訪れに皆さん感動しているようでした。



日中はどんどん雲が増えてきて、太陽の日差しはその隙間から所々にあたるようになってきました。その光がちょうど鹿島槍にあたり、いつもと違った表情を見せていました。



天気が崩れる時に現れる傘雲の例として、よく富士山の真上にかかる傘雲の写真を見ることがありますが、まさにその見本のような傘雲が見られました。



実際、だんだんと天気は下り坂に向かっていき、青空より雲の方が多くなってきました。そんな時、東の空には美しい虹が見られました。



ヘリポートよりの眺め
ヘリポート下のナナカマドの葉はすっかり落ちてしまい、実だけとなってきました。この光景を見ると季節がまた一歩進んだと感じさせられます。
河地

紅葉は下へ。
2016/09/29


今日も昨日に続き雨となってしまいました。確かに9月は降水量の多い月ですが、こんなにも雨が多かったのかな。雨が恨めしくなってきます。





雨で人のながれも少ない今日は山荘直下の夏道と冬道の分岐にベンチを作りました。ここから燕山荘までは20分位のところですが、ここで一休みしてから登ってこられると体が楽なような気がします。合戦尾根には第1、第2、第3、富士見、合戦小屋、三角点と各所に休憩ポイントがあり、そこで休憩しながら登ることにより、体が高度に順調になじんでいくため、高山病だけでなく、体への負担を少なくしてくれます。燕山荘は標高2700mにあり、個人差はありますが、高度(気圧)による影響を受け体調を崩される方を見かけることがあります。、燕岳に登る際は標高による影響も気にしながら登られるといいかと思います。そんな意味をこめて、ここにベンチを作りました。ぜひともご利用ください。





雨は午後には上がり、日没時刻頃、ガスが切れ、燕岳や槍ヶ岳が姿を現しました。と同時に気温は下がりだし、20時過ぎ、玄関先の温度計は4℃をきってきました。この秋一番の冷え込みとなってきました。
星空も見えていますが、雲海の下にある中房では雨が降っているとのこと。ちょっと不思議な感じがします。



そして、2日ぶりに見えた合戦尾根は日没後というのもあるのでしょうが、すっかりと色が変わっていて、この雨で紅葉が進んだことを実感させられました。
明日は再び晴れの予報となっています。紅葉はどれだけ下に下がっているのでしょうか、ちょっと楽しみです。
河地

再び雨。
2016/09/28




昨日は、今年の紅葉が始まって以来の青空が広がったのですが、今朝になってみればまたもや雨が降っていました。今年の秋は雨が多いですね。太平洋高気圧が強いために麓の街では9月後半というのに30度以上になったようです。なんだかいつもと違う秋のようです。



こんな天気でしたが縦走路を歩くと思いのほか多くの方とすれ違いました。雨に濡れる紅葉した木々を見ながら歩くのも穏やかな気持ちになることが出来てなかなかいいものでした。ただ、ずぶ濡れになって、風も少々あったのでとても寒く、この状態が長く続くとやがては低体温症になってしまうという不安もありました。こんな時はカロリーのあるものを食べことや、このような状況下に長くいないようにするために早く歩くスピードも重要となってきます。



今日はなかなか展望の広がらない一日となりました。この雨で
紅葉がどうなってしまうのか少々心配でもあります。紅葉もさらに進んできたようでカラマツの葉っぱも黄色くなり始めてきました。



26日、燕山荘からスタートした表銀座縦走ツアーは本日ヒュッテ大槍で解散となりました。27日の大天荘からの東鎌の尾根歩きは最高の天気に恵まれ、無事に槍ヶ岳にも登頂することが出来ました。この皆様の笑顔がすべてを物語っています。
ご参加頂いた皆様、どうもありがとうございました。
河地

9月一番の快晴。
2016/09/27


昨日の雨が嘘のようなお天気で今日は始まりました。
9月は雨が多く、こんな朝を迎えられたのは数日しかありません。




富士山には多少雲がかかっているものの、槍は穂先まですっきりと見えていました。
間違いなく9月一番の快晴の日です。
今日、私は合戦小屋のお手伝いの日なので、カメラを持って行くことにしました。



▲夏道と冬道の分岐より

▲合戦の頭より
昨日の雨で葉っぱが落ちてしまったのでしょうか。
紅葉の鮮やかさはありませんが、登山道は落ち着いた雰囲気になっていました。



しかし、まだまだきれいに色づいている木もあり、道中の目を楽しませてくれます。



合戦小屋に着きました。夏の最盛期ほどの賑わいはありませんが、多くの方が休憩されてました。皆さんこんな日を待ちわびていたのでしょう。本当にいいお天気です。




合戦小屋周辺の紅葉も、昨日の冷たい雨によって終盤となったようです。
日ごとに季節が進んでいくので街よりも季節の移り変わりをより強く感じます。



夏の間多くのお客様に楽しんでいただいた合戦小屋名物のスイカは数日前に今年の販売を終了してしまいましたが、秋季限定メニューでお汁粉が始まりました。登山にはカロリーが必要です。あたたかいお汁粉でカロリー補給し体の中から温まって、燕山荘までお越しくださいね。

茂浦口

雨を冷たく感じた一日。
2016/09/26


どんよりとした曇り空で朝をむかえました。

ご来光を見ることはできませんでしたが、燕山荘から東に見える浅間山が噴煙をあげているのをうっすらと見ることができました。

玄関にある気温計を見ると午前6時の気温は8.8℃。
雨は降ってなかったのですが風がやや吹いており、多くの方が防寒・防風のためカッパを着込んで出発されていきました。



燕山荘では数々のイベントを開催しています。9月は北アルプス表銀座縦走ツアー。燕山荘を出発し大天井岳・大天荘や東鎌尾根・ヒュッテ大槍に宿泊しながら槍ヶ岳登頂を目指すツアーです。そのお客様たちがカラフルなウェアーで出発されて行きました。
出発は残念なお天気ですが、槍ヶ岳アタックの日には晴れを祈るばかりです。


午前中はなんとか曇りでもったお天気ですが、お昼頃から冷たい雨が降り出しました。気温計もなかなか10℃から上がりません。
そんな中、1か月間一緒に頑張ってくれたスタッフ任期を終え下山をしました。この時期の別れは毎年あるものですが、やはり寂しいものです。


別れもあれば出会いもあります。今日は燕山荘の近くで雷鳥を2羽見ることができました。なにかを夢中でついばんだり、時折槍ヶ岳方面をじっと見たりしていました。
今年は雷鳥を小屋の近くで見ることが少ないな、と感じます。毎年のように夏には母親とヒナのお散歩を見ることができたのに、今年は私自身は一回も見ていません。街で見かける大きなカラスが飛んできたり、キツネの目撃情報もあり、心配です。


午後遅い時間になると、雨は降ったり止んだりになり時折晴れ間も覗くようになりました。

そして東の空に虹が見えました。虹が夕方見えると明日の天気は晴れ、と言いますが、ヤマテンの燕岳天気予報も晴れの文字が。青空の下で燕岳の紅葉を見ることができそうです。

茂浦口

紅葉きれいです。
2016/09/25


例年であれば、今ぐらいの時期は気温が氷点下まで下がる日が出てきて、水道の水抜きをする日もあったりするのですが、今年は気温が高めで朝冷えても4℃位までしか下がりません。そのためか紅葉も緩やかに進んでいるようです。それでもようやくこの辺りでは紅葉の見ごろとなってきたようです。朝日に染まる紅葉して美しい合戦尾根を望みながら、今日一日が始まりました。こんな朝を迎えると今日も一日がんばろうという元気が湧いてきます。



午前中の空高くには美しいイワシ雲が現れていました。この雲は刻々と形を変えていくので、しばらくその変化を楽しみました。秋の空に似合うとても美しい雲でした。



久しぶりに合戦尾根越しに安曇野の街並みを見ることが出来ました。おそらく稲刈りも終わっている所がほとんどなんでしょう。地面の茶色になっている所が多くなっていました。



ダケカンバもいい色に変わってきました。そして、燕岳の山肌の色も随分変わってきたものです。この山肌の色は今だけしか見られないものです。



裏銀座の山々の色も随分と変わってきていて、ここから見ると紅葉が上から下へと進んでいるのが分かります。





今日は意外に天気が良く、久々に青空の広がる部分が多くなりました。やっぱり青空は気持ちいいものです。欲を言えばもっと青空が広がるといいのですが。今日は昨日よりも天気が良く、外であちこちから美しく紅葉する山々に感動する声が聞こえてきました。紅葉の美しさは年によってまちまちで今年が特別きれいというわけではありませんが、ついこの間まで青々としていた木々が気が付けば赤や黄色に変わっていくこの変化には感動を覚えます。今、燕岳周辺は紅葉が見頃です。
河地


雨上がる。
2016/09/24


ようやく雨が上がりました。この1週間あまり、ほとんど太陽の姿を見ることがありませんでした。なので今朝起きて、窓の外を見た時、雲の多い空でしたが街の夜景が見えた時には本当にうれしい気持ちになりました。雨の日はどうも気分が沈みがちになります。曇り空でもこんなにもうれしいものなんですね。そんな今朝は久しぶりに美しい朝焼けを見ることが出来ました。


秋分の日の日を過ぎ、太陽は浅間山より南の方から姿を見せるようになりました。





青空が広がりませんでしたが、久しぶりに展望のきく日となりました。山肌の色は紅葉のピーク一歩手前といったところまで進んできました。
周りの山々は良く見えていたのですが、槍ヶ岳の上にだけ雲がかかり続けました。


今朝は連日の雨により延びていたヘリコプターの荷揚げも無事に終了しました。ヘリコプターが来るまで待っている間は寒くてたまりませんでした。また、これまでであれば荷物を運べば汗をかくほどでしたが、今朝の場合はたくさんの荷物を運んでようやく体が温まる程度でした。すっかり、季節はすっかり秋へと変わったことを感じさせられました。



日中もどんよりとした空で日差しもなく肌寒さを感じました。それでも昨日までと違い雨が降ることもなく、また週末とあって多くの方々が登ってこられ、久しぶりに活気に満ちた山となりました。


ヘリポートよりの眺め
手前にあるナナカマドの葉っぱはほとんどなくなってしまいました。一方その隣にあるナナカマドはまだ美しく紅葉した葉っぱを残しています。同じナナカマドでも随分と違うものです。

河地

振り止まぬ雨はない。
2016/09/23


9月23日は例年であれば秋分の日ですが、今年は22日が秋分の日で、少し違和感を感じます。秋分の日というのは地球が秋分点を通過する日で、天文計算上日にちが若干前後するようです。そんな今日も太陽の姿を見ることのない一日となりました。この雨はいったいいつまで続くのでしょうか。そんな時、降り止まぬ雨はないという言葉に救われます。





昨日までと違い、今日は雨の降る時間が少なくなりました。そして、時々雲の切れ間からは、東側を望むことが出来、紅葉がいい具合に進んでいるのが分かりました。



すっかり花の季節は終わり、紅葉ばかりに目が行ってしまいますが、まだ咲いている花がありました。コゴメグサです。この花はとても小さくあまり目立たないのですが、この辺りではいつも一番最後まで咲いている花です。決して、華やかな花ではないのかもしれませんが、こうして最後まで咲いているこのコゴメグサには愛着がわいてきます。



なかなか展望の広がらない日々が続き、外を見てもあまり面白くなのですが、小屋の周りをピョンピョンと歩き回るこのイワヒバリの姿には心が和みます。このイワヒバリはしっぽがちょっと短いようですぐに区別がつきます。小屋周りを歩いているとよくこのイワヒバリに出会います。さすがに、野生動物なので人になつくことはないのでしょうが、毎日のように姿を見かけるとついつい自分の友達のような気がしてきます。



ヘリポートよりの眺め

明日は久しぶりに待ちに待った青空が広がる天気予報となっています。それに期待したいものです。
河地

秋の長雨。
2016/09/22


秋の長雨となっています。秋霖ですね。しかし、ここまで長く雨が続くのも久しぶりのような気がします。どうやら今年は太平洋高気圧が非常に強いため、いつもであれば大陸の乾いた高気圧に覆われて、秋らしい空が広がるのですが、今年の場合は秋雨前線がかかり続け、このような長雨となっているようです。今年の春先の雪の少なさといい地球の温暖化という言葉が頭をよぎります。
さて、長雨は続いていますが今朝のほんのひとときだけ太陽が顔を出しました。雲を通してですが太陽の姿をぼんやりと見ることが出来ました。何日ぶりのことでしょうか。秋分の日の今日は浅間山の上から太陽が顔を出すのですが、それを見ることが出来なくて残念でした。



そして、ガスがきれて燕岳が姿を見せると山肌の色は随分と変わっていました。姿の見えないここ数日の間に紅葉は随分と進んだようです。



合戦尾根の色もかなり変わっていました。濃い雲海が広がり、その下にある中房では小雨が降っていたようです。山の上と下では随分と天候が違ったようです。



この晴れ間は束の間でしたが、随分と色が変わった山々の山肌の色に誘われて、スタッフのみんなは外に出て、この美しい紅葉に感動していました。



ヘリポートよりの眺め。

天気予報などによると週末には太陽が顔を出しそうな予報となっています。その際にはきっとすっかり秋の装いとなった山肌の美しい景色を見ることが出来ることでしょう。それまでもう少し我慢、我慢。
河地

霧雨。
2016/09/21


台風一過を期待して朝の4時半頃外に出てみると、ちょうど燕山荘の真上にはオリオン座が輝き、今日の晴れを楽しみにしていたところ、そのわずか数分後にはガスに包まれてしまいました。そして、その後は晴れることなく終日霧雨のような細かい雨が降り続きました。



ヘリポート下のナナカマドはとても美しくなっていますが、毎日ガスの中でしか見ることが出来ません。青空の下、この美しく紅葉したナナカマドを見てみたいものです。



今日はヘリコプターの荷揚げ日でしたがこんな天気ではヘリコプターは飛んできません。この先の天気予報を見てもなかなか厳しそうな日が続きそうなので、男性スタッフほぼ総出で歩荷に出かけました。涼しくなってきたものの重荷を背負って歩けば、汗がポタポタと流れ落ちました。そして、荷物を下すとやはり急激に体は冷えてきました。気温が低くなってきているので、なるべく汗をかかないように登り、行動を終えたすぐに体が冷えないように濡れた服を着替えるとか服を一枚は羽織るなど体を冷やさないことがこれからの季節は大切になってきます。



三角点のウラジロナナカマド

ミネカエデ
ここ数日合戦尾根は見ることが出来ず、紅葉の具合はどうかと歩いてみるとやはりなかなかきれいになっていました。ダケカンバの色づきはもう少し先といった感じですが、ミネカエデの黄色やナナカマドの赤色がとても鮮やかで、雨で展望はありませんでしたが歩いていとても気持ちいいものでした。



一方、2600m辺りにあるカラマツはまだ黄葉が始まっていないようでした。こちらはもう少し先といったところです。



今現在、紅葉は合戦小屋辺りまで始まってきているようです。合戦小屋のスイカももう間もなく今シーズンの販売が終わりそうです。

そろそろ青空が恋しくなってきました。
河地

降り続く雨。
2016/09/20


雨が続きます。午後になってくると台風の接近により、風はさほど強くないものの激しい雨が降り出してきました。これだけ雨が続くと少々気が滅入ってきてしまいますが、今はただ雨が止むのをじっと待つのみです。モノクロお世界が広がっていますが、ヘリポート下のナナカマドだけが美しく浮かび上がっています。



こんな天気でしたが、ガスが切れると合戦尾根や燕岳が姿を現しました。この天気では紅葉の進み具合はよくわかりませんが、きっと美しくなっていることでしょう。



明日はヘリコプターによる荷揚げの予定日です。午前中の小雨の間に下げ荷の準備を行いました。こんな時、雨雲レーダーが役立つもので午前中は雨の止み間を予測できたのでこの作業を行いました。もし、雨雲レーダーがなければ、きっと雨だと思いこの作業は行わなかったことでしょう。



今年の夏はゲリラ豪雨的な雨が何度かあり、燕岳へのルートも所々雨水が登山道を多くえぐってしまった所がありました。今日の午後から強い雨が予測されたので、修理がてら出かけて行きました。すれ違う方は誰もおらず、フードを叩く雨音だけが聞こえていました。この稜線上の木々もかなり色づいてきていて、紅葉のピークがもう少しでやってくることを感じました。



この周辺の稜線の西側は、強い風が吹くのでハイマツばかりです。それとは対照的に東側は風が比較的弱いため、ダケカンバやナナカマドなどの広葉樹が育っています。紅葉の時期になると紅葉した木々とハイマツの色の違いがとても目立つようになります。

夜になっても強い雨が降り続いていますが、台風が通過する明日は一時的に青空が広がる予報になっています。青空が待ち遠しいです。
河地

少しだけの青空。
2016/09/19


雨の日が続いています。この先の天気予報を見てもしばらくは我慢の時といった感じです。今日も皆さん雨の中、出発されて行きました。それでも雨にも関わらず、お客様のあいだから楽しそうな声が聞こえたのは、うれしい限りでした。雨でも楽しんでいただくことが出来、山小屋のスタッフとしてうれしい限りです。



今日も終日雨になると思いきや11時頃突然雲が切れて、燕岳が姿を現しました。そして、その上にはわずかですが青空を見ることが出来ました。少しだけの青空でしたが連日の天気からして、とてもうれしく感じました。





このところ気温は低くなっているものの急激な低下はなく、紅葉の進み具合も緩やかになっています。それでも雨上がりに見えた縦走路や裏銀座の山々の色づきラインは少し標高を下げたようでした。



ヘリポート下のナナカマドは今が見ごろといった大変美しい色づき具合となっています。赤というかこのオレンジ色がなんとも美しく、ガスで真っ白な中、そこだけ明かりがともったように明るくなっていました。
明日は台風が通過していくようです。そして、その翌日には晴れマークも見られます。今回のこの降り続く雨が台風がきっかけで終わってくれるとうれしいものですね。今日は人の流れも少なく、小屋の中にいても屋根を叩く雨音がやけに大きく聞こえました。
河地

雨、雨、雨。
2016/09/18


この連休の秋山登山を楽しみにされていた方も多かったことでしょうが、残念ながら終日雨となってしました。特に夜中から朝方にかけては雨風とも強くなり、非常に厳しい天候となりました。縦走を取りやめ、下山されて行く方がほとんどでした。この天気では仕方ありません。またの機会を待つしかありませんね。こんな日もあるから晴れた日の山の素晴らしさを余計に強く感じることが出来るのでしょう。



こんな天気でしたが燕岳が少しだけ姿を見せてくれました。



日中でも薄暗く、展望のきかない一日でした。そんな中でもナナカマドの実の赤い色は鮮やかに見えていました。



ウラシマツツジもすっかり秋の色となっています。こちらも雨とガスでモノクロの世界になっている景色の中、花を咲かせたかのように鮮やかでした。



こんな天気でしたが、燕山荘に登ってきてくださったお客様に少しでも山を楽しんでいただこうとオーナー赤沼の山の話とホルンの演奏を食事中に行いました。

しばらくはこのような天気が続く予報となっています。この雨の後にはきっと美しく紅葉した山肌を見ることが出来るでしょう。この雨はその演出をしてくれているのでしょうか、そう思えばこの雨も粋な計らいをしてくれているのでしょう。
河地

なんとか持ちこたえた天気。
2016/09/17


秋雨前線や台風の接近によりこの連休の天気は思わしくない予報となっています。でも、天気はどうなるかわからないものなのでいい方に転がることを期待したいものです。そんな今朝は雲の多い空で始まりました。日の出も随分と遅くなってきて、夏であればとっくに明るくなっていた時間にまだ街の灯りが輝いて見えます。



ここ燕山荘では秋分の日になるとちょうど浅間山の真上から太陽が顔を出します。今日の日の出は雲の中でぼんやりとしたものでしたが、もう数日すれば、浅間山の真上に登る太陽を見ることが出来ます。



ちょうどその頃、槍ヶ岳の上には巨大なレンズ雲が現れていました。上空に吹く風が強く、それが槍ヶ岳にぶつかり、山岳波となって出来たものでしょう。この雲が現れると天気は下り坂に向かうことが多いです、実際この後天気は崩れてきました。





今日の山の稜線の色付き具合です。山の上はすっかり寒くなり、気が付けば半そで姿のスタッフもほとんどいなくなりました。ついこの間まで夏だと思っていたのですが、気付かぬうちに季節は進み、もうすっかり秋が深まってきています。日に日に変わっていくこの山肌の色を見るのがこのところの毎日の楽しみです。



午前中は雲を通して日差しがあり、秋によくあらわれるイワシ雲も現れ、なかなかきれいな空模様でした。



天気予報通り午後になると雲がどんどん厚くなってきて、夜には雨が降り出してきました。皆さん、明日の天気を知ってのことか今日中にほとんど方が燕岳に登ってこられました。天気予報によると明日の稜線はなかなか厳しい天候になるようです。夏でさえそうなんですが、雨と風は低体温症を警戒しなくてはなりません。ましてや気温の低くなってきたこの季節夏以上に低体温症への注意が必要となってきます。無理だけはなさらないで下さい。
そんな厳しい天候となりそうですが、この雨が上がった後の稜線の色付き具合が楽しみです。



ヘリポートよりの眺め。
河地

進む紅葉。
2016/09/16






昨日に続き曇天の一日とりました。日射しも少なかったこともあり日中でも10度を少し超えるくらいの気温で肌寒さを感じる一日でした。いつもの長袖シャツにもう一枚上着を必要とする気温で下。この気温が紅葉をさらに美しくしていきます。昨日と今日では山肌の色が変わったのが分かりました。今でも十分美しいのですが、紅葉のピークはさらに美しくなります。


気温が低くなってきて歩くのにはちょうどいいくらいだと思います。ただ、行動をやめると急激に体温が下がってくるので、すぐに一枚服を着るといいでしょう。体を冷やすと体調を崩すことにつながります。また、気温が下がってくると水分補給を忘れがちになりますが、特に標高の高い山に登る際は水分不足は高山病になりやすいので、水分補給はかかせません。
今日は日中の気温はそれほど高くはなかったのですが、風は弱かったので外でゆっくりされる方も多くいらっしゃいました。



日中も雲はとれることなく黒い雲に空は覆われていました。それでも高曇りだったので視界はきいて周りの山々はきれいに見えていました。


日の入りも見られませんでしたが、代わりにきれいな天使の梯子が見られました。


夜になって雲の切れ間が出来てきて明日、満月となる月が顔を見せてくれました。周りの意山々を美しく照らしています。月明かりに照らされる山々はいつもとは違った美しさがあります。
さて明日から秋の連休が始まりますが天気はどうなるのでしょうか。気温が低くなってきているので雨となると気温以上に寒く感じます。これに風が加わるとさらに体温は奪われていきます。濡れてもあたたかい下着や、しっかりとした雨具が必要となります。また、手袋もあるといいような気温になってきています。
日の入りは17時台になってきています。山はもうすっかり秋です。気温も一桁だいとなってきています。夏山感覚での登山はなさらない方がいいかかと思います。


ヘリポートよりの眺め

河地

穏やかな曇り空。
2016/09/15



日の出のない朝となり、終日曇り空の一日でした。しかし、そのおかげで太陽がない分、光が均等に当たり、秋色に染まるつつある山肌が晴れた日より美しく見えました。ここ数日で紅葉のスピードは加速したように感じます。



紅葉もさることながらヘリポート下にあるナナカマドの赤い実の鮮やかさが際立って美しく見えます。これも曇り空のおかげだと思います。青空の下で見る紅葉も美しいのですが、今日のような曇り空もなかなかいいものです。



前線は南下したようで北の空は晴れていましたが、南の方の空は雲が多くなっていました。それでも富士山の姿を見ることが出来ました。富士山周辺は風が強いのか傘をかぶっていました。



今日は日中になっても雲海が取れず、安曇野の街を見ることは出来ませんでした。街でもそろそろ稲刈りが始まり、また、夜は虫の音も聞こえるようになってくるころでしょうか。



今日は高曇りでしたが、視界もきいてまずまずの天気となりました。人の流れもそれほど多くはなく、緩やかな時間が流れていました。一足早い山の秋の訪れを静かに味わうにはいい一日でした。曇り空だったので余計にそう感じました。



今日は中秋の名月です。雲が多かったので見られるかどうか心配でしたが、19時過ぎ頃より雲間から月が顔を出してきました。外で中秋の名月をゆっくり楽しむには少々寒い気温ですが山で見る名月もいいものですね。ちなみに今年の中秋の名月は満月でははなく、月齢13です。満月は17日になります。恥ずかしながら中秋の名月は満月だと思っていました。旧暦の8月15日の月を中秋の名月と言うのですね。



ヘリポートよりの眺め。
河地

進む紅葉。
2016/09/14


昨日の雨は夜中には上がり、日の出の見られる朝を迎えました。空気は冷たく、日の出を待っておらっる方は皆さん「寒い寒い」とおっしゃっておられました。日の出の方向とは反対の高瀬渓谷には美しい雲海が広がっていました。こちら側に雲海が入ると高瀬渓谷はまるで大きな湖のように見えます。



秋雨前線は南下したようで、すっきりとした天気とはなりませんでしたが、青空が見られ、人の流れも戻ってきました。やっぱり晴天は気持ちいいものですね。雨の翌日の晴天はいつも以上に気分がいいものです。







この雨で山肌の色づきはさらに進んだようです。双六岳から鷲羽岳辺りも随分と色が変わってきています。また、縦走路に目を凝らせば、所々紅くなっている所もあり、着実に秋は深まってきているようです。



合戦尾根はダケカンバが多く、その葉っぱもだいぶ黄色くなってきたようで、合戦尾根の山肌の色も随分と変わってきています。雲間からは安曇野の街も見え、街からも久しぶりに燕岳の姿を見ることが出来たでしょう。



午後になってくると東側にはガスが湧き、ブロッケン現象も見られました。この写真に写っている白い光の半円は一体何なんでしょう。ちょっと不思議な光景でした。

秋雨前線の動きによって天気はどうなるか分からない日々が続きそうですが、どうやら明日も雨が降らない予報となっています。これから週末に向けて、少しづつ人の流れが戻ってきそうです。
河地

雨。
2016/09/13


朝のうちは強い雨が降り、稜線は風も強く縦走予定の方も予定を変更されて下山されていかれました。こんな天気の日は無理をしないことですね。夏とは違い気温も低くなってきているので雨で風の強い日の稜線歩きは注意が必要となってきます。





雨で展望もなく、また人の流れも少なく静かな一日となりました。雨が小やみになったころ、小屋まわりの葉っぱの色づき具合はどうかなと秋探しの散歩出てみると、山荘直下の夏道と冬道の分岐点のナナカマドの葉は早くも紅くなっていました、それに雨の滴が付いて雨の日らしい美しさでした。さらに秋探しの散歩を続けると、7月初めに山にも遅い春が来たことを知らせてくれるミネザクラの葉っぱもすっかり紅くなっていました。こちらも、桜の花とは違った美しさがありました。


朝から降っていた雨は午後には止んできて山頂の姿を少しだけ見ることができました。秋雨前線が離れていったのでしょう。ここしばらくはこの前線の動きにふりまわされそうです。
ただ明日は晴れ間もありそうな予報になりました。たった一日青空を見なかっただけなのに早くも青空が恋しくなってきました。


ヘリポートよりの眺め

河地

秋雨。
2016/09/12


今朝も雲海の上に太陽が顔を出す美しい日の出となりました。夏から秋へと変わっていくこの時期は夏の空気と秋の空気の境目に出来る秋雨前線によって雨が続くことがありますが、ここ最近は曇りがちながらも青空が広がる時間帯があって一日のうちどこかで青空を見ることが出来ています。




今朝見られた雲はなかなかかっこいいいものでしたがレンズ雲に似ていてこの後の天気は下り坂の予感がしました。





また朝のうちはきれいな羊雲(高積雲)が見られました。うろこ雲(巻積雲)との違いは見かけの大きさで分かり腕を伸ばして小指を立てその幅より小さければ巻積雲、指を三本立ててそれよりちいさければ高積雲、大きければ層積雲といった見分け方があります。雲も名前が分かると楽しくなってきます。

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稜線に育つダケカンバはこんな色になってきています。これらの色が山肌の色を変えていきます。


お昼までは天気もよく屋根のペンキぬりが出来ました。雲の切れ間から太陽の光が射すと暑いくらいでした。


青空が広がっていましたが、やがて東側からガスが湧き出してきて小屋もすっぽりガスにつつまれてしまいました。それから間もなくして雨が降りだしてきました。秋雨前線がかかってきたのでしょうか。
梅雨の時もそうですが、この時期は前線の動き次第で天気は大きく変わってきます。雨の予報が翌日の予報では晴れに変わることがよくあります。おそらく天気予報も難しいのでしょう。秋雨の季節となりましたが、この雨は山肌をよりいっそう美しい秋色へと変えてくれます。雨上がりが楽しみです


ヘリポートよりの眺め
河地

雲の多い一日。
2016/09/11


朝は5℃位になる日が多くなってきました。まだ極端に冷え込む日はないものの山肌の色は着実に秋の色へと変わってきています。




今日は雲の多い一日となりましたが、秋らしくうろこ雲が広がり、なかなかいい空でした。日中は黒い雲も出てきましたが雨は降ることはありませんでした。日差しが少なかったせいか日中は半袖では寒く、もうすっかり秋の気温でした。





今朝は雲の隙間から太陽の光が差し、光の当たるところと当たらないところがあって、その光が当たるところだけが輝いて見えて、ちょっとおもしろい光景でした。こういった光景を楽しめるのは雲のおかげです。曇り空の日もなかなかいいものですね。



ヘリポート下にあるナナカマドの実がとてもたくさん出来てきています。気のせいかいつもより実の数が多いような気がします。葉っぱの色もだんだんと変わってきていて、その変化を見るのが毎日楽しみです。



日が沈むころ、ちょうど太陽が沈むあたりだけ、僕らに日の入りを楽しませてくれるかのようにそこだけぽっかりと雲が切れてきました。



また、燕岳の東側だけガスがかかり、そのガスの流れが沈みゆく太陽に照らされて、美しい眺めでした。



18時頃、太陽はワリモ岳と鷲羽岳の間に沈んでいきました。もう数日もすれば太陽は17時台に沈むようになってきます。秋がどんどん深まっていきます。週末を終え、またしばらく静かな日々が戻ってきます。
河地

2016/09/11

週末ごとの賑わい。
2016/09/10


今朝はきれいな星空で始まりました。星座の季節も進み、寝起きに見る星空も少し変わってきて、街の夜景の上に真っ先に目に入ってくる星座はオリオン座ではなくオオイヌ座のシリウスへと変わってきました。このだいたい同じ時間に見る星からも季節の進みを感じ取ることが出来ます。



太陽が顔を出す場所は浅間山と四阿山の中間あたりとなってきました。夏頃は志賀高原の上あたりから顔を出していたのですが、随分と南へと移動してきました。


今朝も雲の美しい朝で様々な雲を見ることが出来ました。北東方向の北信の山々の上には筆で落書きをしたような巻雲が現れていました。



また、雲海も美しく広がり、その奥には浅間山がどんとそびえ、なかなかかっこいい光景でした。



合戦尾根は朝日を浴びている時はもっとも美しくなります。夏の青々とした山肌の色は気が付いてみれば、秋の色へと変わってきています。日毎にこの色は変わっていき、それを見るのがこのところの毎日の楽しみです。



ここ最近同じく、朝のうちはきれいな青空が広がりました。朝の日差しを受ける槍ヶ岳がたまらなくかっこよく、連日のようにこの写真を載せたくなってしまいます。また、この秋へと変わっていく山肌の色はなんとも美しく感じます。



9月は平日は比較的静かですが、週末ごとに多くの方で賑わいます。今日も初秋の晴天に恵まれ、多くの方々の楽しそうな声が燕山荘の周りであちこちから聞こえてきました。夏に比べ涼しくなってきて、登山もしやすくなってきています。ただ、この季節は朝晩の温度差が激しく、日中は暑くても朝晩は冷え込むようになってくるので、防寒着はかかせません。そのほか日中の時間が短くなり、夏に比べ行動できる時間が少なくなってくることなど、夏とは違い注意を払わなければならないことが増えてきます。その点を心がければ、きっと楽しい秋山登山を楽しむことが出来るでしょう。


午後はまたいつものようにガスに包まれてしまいましたが、夕方には少しガスが切れて街の灯りも見えてきました。



ヘリポートよりの眺め
河地

秋が一歩前進。
2016/09/09




昨日の台風13号の通過による雨の後の今朝は、季節がまた進んだようで、気温が6℃と寒さを感じる朝となりました。日の出前はガスに包まれていましたが、太陽が顔を出すとガスが動き出し、幻想的で美しい日の出を見ることが出来ました。昨日の雨の中登って来られたお客様にとっては感動はひとしおだったことでしょう。そして、日が高くなるにつれ、天気はどんどん良くなってきました。





紅葉は気温が下がることによって進んでいきます。今日んい続き明日も気温の低い朝となりそうなので、この数日で山肌の色も秋の色へと変わってきそうです。今でさえだいぶ色が変わってきているように見えますが、紅葉のピークとなればさらに美しい秋の色に変わります。それもあと少しのことです。



日中になると東側半分は濃いガスに覆われてしまいました。まだまだ街では30度近い気温になるようで、夏のようにこういったガスが動いてくるのでしょう。山の上で暮らしていると夏はとっくに過ぎ去ったように感じるのですが。





ただ、日の入りは随分と早くなってきたもので18時10分頃には太陽は沈んでしまいます。今日の夕景はなかなかきれいなものでした。燕岳半分にかかるガスに夕日があたり、とても美しい光景が見られ、その後、日が沈むころになるとちょうどガスが湧いてきて、太陽がそのガスを赤く照らし出し、かっこい日の入りとなりました。



久々に美しい月星夜となりました。少し前までなら外でこの美しい夜空を長い時間見ていようという気分だったのですが、夜になると気温は5℃台まで下がってきて、薄着では長くはいられません。この気温の差が秋の訪れを強く感じさせられます。
河地

雨の一日。
2016/09/08


ここ最近は次から次へと接近する台風の影響で天気の悪い日が多かったのですが、なんとか青空の広がる時間帯がありました。しかし、今日は青空を見ることのない一日となりました。日中は雷も鳴り雨の強く降る時もあり久しぶり、久しぶりに雨の一日となりました。気温が低くなってきたので、雨に濡れて到着されるかたはとても寒そうでした。
それでも夕方には雲を通して太陽の姿を見ることが出来、明日の天気の回復が期待できそうです。



ゴゼンタチバナ


オオカメノキ


タケシマラン
合戦尾根上に咲く花はほとんどなくなってきましたが、代わりにあちこちで赤い木の実が目を楽しませてくれます。


三角点のナナカマドの中には早くも色づいてきているものもあります。紅葉の時期になると、三角点辺りはこれらのナナカマドが色づき、とても色鮮やかになります。これももう少しで見られるようになるのでしょうか。



昨日、東沢ルートの様子を見に行ってきました。北燕平から一段降りた斜面にはたくさんのチングルマがありました。白いひげのような胞子や赤くなり始めた葉っぱが秋の訪れを物語っていました。この周辺でこんなにもたくさんのチングルマを見られるのはこの辺りだけでしょう。



西大洞沢出合付近には昨年の春の雪崩による倒木が何か所か残っています。ただ通行は不可能ではありません。



このルートの後半は河原歩きとなり、雨の降った日はこのルートへは入らない方がいいと思います。雨の降っていない昨日でも身長175cmの僕でも大きくジャンプをしないと渡れない箇所が何か所かありました。増水時には渡渉が困難になるだけではなく、流されてしまう危険もあります。


この辺りは6月に通った時にはこんな状況ではありませんでした。デポしてあった道直しの材料がすっかりなくなっていました。おそらく土砂で埋まっってしまったのでしょう。こんな時に歩いていたらと思うとゾッとします。
このルートは長く時間も合戦尾根を下るより倍くらいかかります。歩く人も少なく経験者向きです。また、たとえ経験者でも雨で増水時は行かない方がいいかと思います。
河地

夏の名残と秋の気配。
2016/09/07


日の出前はガスに包まれていましたが、その後急にガスが取れて、晴れ空が広がってきました。大きな積乱雲の中からの日の出となりました。昨日の夕方からこの辺りにはずっと積乱雲が出ていて、群馬県では大雨となったようです。きっとこの雲の下であったのでしょう。



太陽が昇ると朝日が徐々に槍ヶ岳の上からあたり始めます。



そして、全てに光があたると山々は輝き出します。やはり、こんな朝を迎えると今日も一日がんばろうという気分になります。朝日はいいものですね。



こんな朝日を見ることが出来たのは、昨日のヘリコプターの荷揚げが残っていた分が今朝になったので、朝からずっと外にいられたからです。だいぶ冷え込むようになってきたのですが、今日は気温は高めだったので、荷物を運ぶと汗をかくほどでした。



山肌の色は秋色に変わりつつありますが、細かく見てみると「クロウスゴ」はすっかり秋色になっていました。こうした木々の色の変化が山肌の色を変えていきます。



咲く花はすっかり少なくなりましたが、コマクサが一つだけ花を咲かせているのを見つけました。一つだけというのがまた寂しさを感じさせますが、9月にはいったのに頑張って咲いているこのコマクサには元気をもらった気がします。



今日はむしむしとして、低い雲の多い日中となりました。雲の切れ間から日が差すと暑さを感じ、まだ夏が少し残っているようです。



ヘリポートよりの眺め
河地

曇りのち晴れ。
2016/09/06


久しぶりに日の出のない朝となり、朝のうちは雨がパラパラと降っていました。しかし、10時頃より雲が切れだしてきて、燕岳も姿を現しました。次から次へとやってくる台風や秋雨前線などにより、天気はよくなさそうですが今日も青空の広がる一日となりました。



晴れた空が広がり、そこに見える合戦尾根の色はさらに秋の色へと進んだようでした。この辺りの紅葉の見ごろは9月の中旬から下旬ですが、こんな調子でいけば今年は紅葉が早いかもしれません。





ガスの切れ間から見える空には小石を敷き詰めたような非常に美しい巻積雲が見られ、ちょうどそこに飛行機が通り、その跡が残っていました。この雲は飛行機が飛ぶ一万メートルあたりと同じ高さに出来き、雲の中でも高い所に出来る雲です。この雲が見られると秋を感じます。
ナナカマドと並んでとてもきれいな空を見ることも出来ました。



日中は気温も上がり東側には夏のようなガスが湧いていましたが、
16時過ぎになると気温が下がりだしたのか、そのガスがとれてきました。夏なら太陽が沈むまでこのガスはとれないのですが、やはりもう秋なんですね。安曇野の上に広がる空に現れた雲からもそう感じました。



また、ガスがとれて見えだしてきた槍ヶ岳の上にはレンズ雲のようなものが。上空は強い風が吹いているのでしょうか。この後の天気が気になります。


夕方燕岳の山頂には波状雲も現れました。今日見えた雲はどれも美しいものでしたが、天気の傾向としては下り坂に向かう場合の多い雲です。


そんな雲の美しい日没前、ヘリコプターによる物資輸送が行われました。
全ては終わらなかったので明日はなんとか全ての荷が届くといいのです。
河地

秋の色へと。
2016/09/05


今朝、日の出前、東の空には御光のような薄明光線が見られました。このような現象は地平線辺りに積乱雲があるときによく見られます。昨日は雷があったので、今朝辺りがもしや見られるかと期待していたらその通りになりました。なんだかわくわくする一日の始まりでした。





それが終わると今度は雲が紅く染まる朝焼けショーが始まりました。昨日もとても素晴らしい朝焼けでしたが、今日もまた美しい朝焼けでした。秋になって連日のように雲がいい演出をしてくれます。



そして日が昇れば、今日もこんなまぶしいばかりの光景が見られました。朝食出しの忙しい時間ですが、食堂の窓からこの光景を横目でチラリとこの景色を楽しんでいます。





今日も朝のうちは晴天となりました。太陽に照らし出される縦走路や合戦尾根の山肌は日毎に秋の色へと変わってきています。草紅葉だけかと思いきやエンジン室直下にあるダケカンバの葉は早くも緑から黄色へと変わりだしてきて、どうやら早くも紅葉が少しづつ始まり出してきているようです。



燕山荘の西側に見える水晶岳は今日の朝の光の中、ちょうどいい光線具合だったのか、凹凸がしっかりと見え、いつも以上に美しく見えていました。同じ山でも光の加減によって見え方が随分違うものです。



これも台風12号の影響なんでしょうか、富士山には覆いかぶさるような雲に覆われていました。
今日も昨日同様、午後になると雨が降ったり止んだりの天気となりましたが、朝のうちは美しい秋色の景色を楽しむことが出来ました。




ヘリポートよりの眺め
河地

目まぐるしく変わる天気。
2016/09/04




日の出前、外に出てみればガスで真っ白で、日の出は期待できないと思っていたところ、日の出頃よりガスが取れ出し、雲が紅く焼け、とても素晴らしい朝焼けとなりました。夜明け前のガスに包まれていたころはなんだか暗い気分での一日の始まりでしたが、こうした美しい朝焼けを見ると元気になってきます。



日曜日の朝の玄関前は出発される方でとても賑やかです。皆さんの楽しそうな顔を見ると週末のひとときを楽しんでいただくことが出来て、こちらもなんだか嬉しくなるものです。



朝のうちは気持ちの良いきれいな青空が広がっていました。ただ、雲の湧きやすい状態で裏銀座の山々には早くも雲が湧き出してきていました。ここ最近は朝の数時間だけ青空が広がり、その後は真っ白になる日が続いているのですが、やはり今日もそのような天気となりました。



午後になると雨も降り、雷鳴が聞こえるようになりました。この辺りでは激しい雷雨にはなりませんでしたが、雨雲レーダーを見てみるとこの近くでは発達した雨雲が現れていたようです。



その雨上がり、雲の切れ間から一瞬だけ安曇野の街が見えました。小屋の中で過ごされていた方々もこの突然の天気の回復に誘われて、皆さん一斉に外に出て行かれました。この目まぐるしく変わる天気は台風の接近によるものでしょう。明日以降の動きが気になります。



そんな天気が回復した中、燕山荘の近くには2羽の雷鳥がひょっこり現れました。雷鳥はクロマメの実が好きなのか、今日もそれを食べていました。この実があるところを探せば、雷鳥に出会えるかもしれません。



雨上がりの後、西の空には雲の合間から光が差し込み、美しい光景を見ることが出来ました。午後は雲の様子が刻々と変わっていき、それを楽しんでいらっしゃる方も多くいらっしゃいました。雲の観察も山での楽しみの一つでもあります。台風が近づいている時は天気の変化も激しく、美しい雲に出会えることが多くなります。



ヘリポートよりの眺め
河地

週末の賑わい。
2016/09/03


夜明け前、オリオン座が見えていたと思ったら、燕山荘周辺はあっという間にガスに包まれ、真っ白けになってしまいました。しかし、日が昇る頃にはそのガスも取れ、今朝も美しい日の出を見ることが出来ました。こうしてここ連日美しい日の出を見ていますが、同じ日の出はなく、今日見た日の出ももう2度と見ることはないでしょう。その日毎の美しさがあります。



日が昇ると美しい初秋の景色が広がりだしました。ナナカマドの実は順調に赤さを増していますが、さすがに紅葉はもう少し先となりそうです。しかし、日に日に葉っぱの色も変わってきていて、少しづつですが季節が進んでいることを感じさせられます。



今日は湿気が多いのか、少しもやの多い空となりました。再び台風が近づいてきているようで晴天が続いていましたが、少しづつ天気は変わってきているようです。





週末の今日は夏のような賑わいが戻ってきました。久々に忙しい一日となりましたが、この忙しさが心地よく感じました。それはきっと楽しそうに過ごされているお客様の笑顔を見れたからでしょう。午前中はきれいな青空が広がり、時折吹く風も心地よく、外で楽しそうに週末のひとときを過ごされている方が多くいらっしゃいました。



今日もテント場は満杯となりました。この先も週末はテント場がいっぱいになってしまうこともあります。
午後になってくると東側から湧いてきたガスがどんどんと広がり、小屋周辺はガスにすっぽりと覆われてしまいました。



そのガスは夜になっても取れることはなく、小屋の窓から漏れた光の筋がきれいに伸びていました。星も見えないため、外にいらっしゃる方もなく、外はとても静かで、小屋の中から聞こえてくる楽しげな声が外まで聞こえてきました。
夏が終わっても9月の週末はまだまだ多くの方で賑わいます。
気温が少し低くなってきて、山に登りやすい陽気になってきていますが、
こまめな水分補給だけはお忘れなく。水分不足により体調を崩される方は夏だけに限ったことではありません。登山、特に標高の高い山に登るにあたって水分補給はとても大切なことです。
河地

空がきれい。
2016/09/02


晴天が続いています。昨夜は曇り空で下が夜半から雲が取れ出し、朝にはきれいな星空が広がっていました。新月ということもあり、月明かりもなく、星がより輝いていました。今朝は昨日に比べ、冷え込みは緩み、ストーブを必要とする寒さではありませんでした。そんな今朝は、びっしりと雲海が広がり、そこから太陽が顔を出して、感動を覚えるような素晴らしい日の出となりました。



週末が近づいてきたとあって、縦走される方も増えてきました。この季節は、朝晩の気温差が大きいのが特徴で、防寒具も必要ですし、日中は暑さにも対応できる服装が必要となり、服選びにも少し工夫が必要となります。





雲の上に浮かぶ立山
雲海の非常に濃い朝となりました。有明山もすっぽりと包みこまれてしまう高さまで雲海が現れ、普段は雲海に覆われることのない東沢乗越までも雲海の下となっています。その奥に見える鹿島槍も雲海の上から顔を出していて、いつもとは違った山のように見えました。







今日の日中は濃いガスに包まれてしまいましたが、朝のうちはきれいな秋空が広がり、そこには雲が空をキャンバスに素敵な模様を描いてくれて、なんとも美しい秋の空となっていました。秋の空は本当に美しいものです。
週末の明日は夏のような賑わいが戻ってきそうです。ただ、夏に比べ、気温もだいぶ下がり、日の出は遅く、日の入りは早くなってきています。夏とは季節が異なってきていますので、その点にはご注意下さい。
河地

秋の空。
2016/09/01




台風10号の通過後、すっかり秋めいてきました。また、今日からは9月。気持ちの上でも秋になったと感じるようになってきました。そんな今朝も4度台まで冷え込み、ストーブが必要になりました。今朝は雲が少しあったもののきれいな空が広がり、日の出前の東の空はオレンジ色に染まり、寒いものの朝早くから外でその明け行く空を眺めている方が多くいらっしゃいました。
日の出時刻は5時15分。こちらも随分と遅くなってきたものです。



今日も晴天で一日が始まりました。槍穂高もくっきりと見え、最高の景色が広がりました。稜線の山肌の色も緑から黄色へとだいぶ変わってきています。







朝のうちに広がった空は、とてもきれいな青空でそこには秋らしい巻雲や巻積雲が広がっていました。これらの雲が見えると秋だなと感じます。それにしてもきれいな空でした。秋の空は高いと言われる所以は秋に現れる雲は雲の中でも高い所に現れるからです。季節は雲の様子からも感じ取ることが出来ます。そして何よりこのひんやりとした空気が一番秋らしさを感じさせてくれます。



午後になってくると雲が多くなってきて、日の入りの雲の中となってしまいました。ちょうどそのころに燕岳の上に現れていた雲はちょっと複雑な模様を作り、なかなか面白いものでした。



ヘリポートからの眺めです。遠目に見てもナナカマドの赤い実が目立つようになってきました。
河地

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北アルプス燕岳(2,763m)の山小屋燕山荘のスタッフがリアルタイムでその日の出来事をお伝えしています。

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