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燕山荘

燕山荘スタッフブログ

燕山荘 スタッフブログ

風雪の一日。
2016/01/07

営業は昨日で終了し、今シーズン我々がここで過ごすのも今日だけとなりました。明日はいよいよ下山の日です。



朝から風雪の一日となり、展望はほとんどありませんでした。昨日お泊りのお客様が出発されるとここのいるのは我々スタッフだけとなり、小屋の中が急に寒くなったように感じました。比較的、穏やかだった今シーズンの冬期営業は多くのお客様にお越し頂きました。地球温暖化といわれていますが冬は今年のようになってしまうのでしょうか。気温-20℃、風速20mというあの厳しい状況を今年は体感することなく終わりそうです。



燕山荘から合戦小屋まで立ててあった赤旗を今日すべて回収しました。春までに積雪が増えると埋まってしまったり、場所がずれてしまうからです。また、富士見ベンチから合戦小屋の間は冬ルートになるのですが、今年は雪が少なく夏道のまま終わってしまいました。そこまで雪の少ない冬となっています。ただ、この後まだまだ雪が降る可能性があり、春になってみればいつも通りということも考えられます。




燕山荘直下で冬毛で真っ白になった雷鳥にようやく出会うことが出来ました。足跡はよく見かけていたのですが、なかなか姿を見ることがなかったのでとてもうれしかったです。冬の雷鳥は燕山荘より少し低い所にいることが多いので出会える機会が少なくなります。




夕方までには片付け作業も終わり、後は明日下山のみとなりました。4月まで少しの間、燕山荘は眠りにつきます。しばらくは訪れる人も非常に少なく、山は雷鳥など僅かな野生動物だけの世界となります。



昨日のヘリポートからの写真です。例年通りであれば春になれば燕山荘の東側は屋根まですっぽりと埋まっていることでしょう。

短い間でしたが冬期営業中もこのブログをご覧いただきましてありがとうございました。明日は風雪の中の下山となりそうです。この先の天気予報を見ていると少しは積雪のありそうな予報です。
最後に事故なく無事に冬期営業を終えることが出来たのが何よりです。
お越し頂いた皆さま、どうもありがとうございました。
河地

曇り空の営業最終日。
2016/01/06

昨年の12月19日から始まった今シーズン冬期営業も今日のお泊りで終了となりました。本当にあっという間に時間が過ぎてしまった気がします。



今日は高曇りの一日となりました。そして、元日から続いていた御来光は今朝は残念ながら見ることが出来ませんでした。それでも日が昇ってしばらくした時、雲海の一部の雲に朝日が当たり、そこだけ美しく輝いていました。



曇り空で太陽の光が遮られたため、光線の具合がいつもとは違い、おとぎ話の世界のような感じの光景となっていました。これはこれでなかなか美しいものでした。



この冬期営業中、多くの方が歩かれた合戦尾根にはしっかりとしたトレースが付きました。しかし、これも営業が終わり、登って来られる方がほとんどいなくなれば、やがて消えて元の自然の姿へと戻って行きます。



今日お泊りのお客様が燕岳を往復された後、山頂までの赤旗を回収に行ってきました。そこから見る稜線の雪の量は、やはりいつもより少なく、真っ白に染まった山々を見ることなく、明後日に下山してしまうかと思うと少々残念な気分になりました。



ここしばらく降雪がないため、イルカ岩には岩氷もなく黒々としていました。日中、稜線は非常に強い風が吹いていましたが気温は-8℃とやはりこの時期の気温とは思えないものでした。暦の上では今日から「小寒」ですが、どうやらこの冬は季節が追い付いていないようですね。



4回あった燕山荘企画の冬期登頂ツアーもすべて無事に終了しました。今シーズンは天候に恵まれたこともあり全ての回で燕岳に登頂することが出来ました。こんなこともなかないような気がします。

明日一日片付け作業をして明後日下山予定です。
河地

今日も燕岳は見えて。
2016/01/05

今シーズンの冬期営業も明日のお泊りまでとなりました。このままいけば冬本来の厳しさになることなく終わってしまいそうです。冬山としては比較的登り易い条件が続いたことは、登山される方には良かったのではないのでしょうか。ただ、冬本来の厳しさだけは忘れてはならないと気を引き締める今日この頃です。



今日で五日続けてご来光を見ることが出来ました。この記録、どこまで続くことでしょうか。



ただ天気は下り坂に向かっていたようで、日の出後まもなく太陽は雲に隠れてしまいました。でも、雲を通してぼんやりと見える太陽もなかなかきれいなものです。



日の出後、ガスに包まれてしまった燕岳ですが、お昼過ぎより再び姿を見せてくれました。周りの景色はガスや雲に覆われて見えないのですが、燕岳だけ見えているのがちょっと不思議な天候でした。それにしても新たな降雪がないので山肌の積雪量が減っているのが分かりました。



午後遅くなるにつれて、風雪が強まりだしてきました。ただ、気温は-10℃と決して低い気温でもなく、それほど多くの積雪にはならなさそうな降り方でした。



そんな天気の悪くなった午後は、皆さん、豆炭こたつに入ってのんびりとされていらっしゃいました。外は吹雪でも中はこたつでぽかぽかと。そのギャップが良くも感じられるのではないのでしょうか。
河地

なかなか積雪は増えません。
2016/01/04


今朝もきれいな御来光を見ることが出来ました。四日連続です。毎日素晴らしい景色を見ることが出来てうれしいのですが、いつもと違う冬の天気に少し戸惑いを感じてしまいます。



雪の降らない日が多く、ほぼ毎日のように燕岳を見ることが出来ています。したがって積雪量も増えていかないわけです。この年末年始の山での遭難事故は非常に少なかったようで、それもこの天気と雪の少なさが影響しているのでしょうか。



今朝も槍・穂高連峰をはじめとする山々が美しい朝焼けに染まりました。気温は高めでしたが、風は非常に強い一日となりました。日の出の写真を撮っている時も激しく雪煙が舞い、なかなかつらいものとなりました。冬山において風というのはもっとも厄介なものです。



午後になってくるとガスが湧いてきて、視界は無くなってしまいました。気温は昨日同様-6℃とこの時期としては暖かい気温でしたが、風が強いために体感温度は非常に低く感じました。



正月は終わってしまいましたが、フロント前には書き初めコーナーがあり、まだまだ正月の気分を味わうことが出来ます。

この先の天気を見ていても大崩れはなさそうで、積雪量もそんなには変わらないようです。そのおかげで冬山としては比較的登り易い状態となっています。ただ明日明後日、稜線では風速が20m以上になる予報が出ているので油断は出来ません。
しかし、それにしても今年の冬はいつもの冬とは違うんですね。
河地

晴れ続きの正月三が日。
2016/01/03

正月三が日も今日で終わり。明日からは仕事始めという方も多いのではないでしょうか。なんだかあっという間に過ぎてしまったような気がします。
昨夜は少し天気が崩れましたが、朝になってみれば今日も晴れ。この3日間、天気は大きな崩れもなく、好天が続きました。こんなことは珍しいです。



冬にこうして毎日のように朝焼けが見られるなんて、そうそう多くはありません。今朝も素敵なモルゲンロートを見ることが出来ました。上空は風が強いのかちょっと怪しげな雲も現れてきました。



日中もまずまずの天気となり、青空が広がっていました。そして、各地でも気温が上がったようですが、燕山荘周辺でも-6℃となり1月とは思えない気温でした。ただ、稜線上は風が強かったので気温以上に寒くは感じましたが。



ダケカンバに霧氷は全く付いていません。ちょっと冬らしさを感じない写真となってしまいます。登ってくるお客様は少なくなりましたが、合戦尾根に目をやると点々と人が歩いているのが分かりました。今はトレースもしっかりしてきて非常に歩きやすい登山道になっていることでしょう。今年は天気が大崩れすることがないため、トレース付けは一度しか出ていません。



今日もきれいな夕日を見ることが出来ました。冬至の頃の太陽は笠ケ岳よりに沈んでいましたが、少しずつ離れてきて、抜戸岳の上辺りに沈むようになってきました。
この先の天気予報を見ていてもそんなに大崩れになる日はなさそうです。冬期営業は1月6日のお泊りまでです。あと僅かとなってきました。
河地

2016/01/02

越年登山で賑わいを見せましたが、2日の今日は多くの方が下山され、静かな山に戻ってきました。




元日は素晴らしい晴天となりましたが、今年の2日目の今日は早くも天気は下り坂に向かっているようで、朝から雲の多い一日となりました。それでもなんとか日の出を見ることが出来ました。昨日と同じように玄関前は多くの人で賑わいました。雲越しの日の出だったので、光は弱く、雪面がほんのりとピンクに染まるご来光でした。




日が昇って、30分位した後の山肌の色は黄色っぽく変わり、いつもと違った色になっていました。青空でなく空に雲があったおかげでなかなか渋くかっこいい光景となっていました。天気が良くない時こそこういった普段とは違った色を楽しむことが出来ます。




今日は多くの人が下山されていかれ急に静かになり少しさびしく感じました。皆さんが下山されていかれるころには、風が強くなりだしてきていましたが、天気にも恵まれ、山でいい一年のスタートがきれたのではないでしょうか。
午後になってくると一けた台のマイナス8℃まで気温が上がってきました。



今日も餅つきを行いました。天気があまり良くなかったので、玄関の土間で行いました。冬の山の上で屋外で餅つきが出来た昨日が珍しく、今日のような日が普通なのかもしれません。街から離れた山の上の燕山荘でも正月の雰囲気に満たされています。
河地

好天の元日。
2016/01/01

新年明けましておめでとうございます。
2016年が始まりました。
今年も皆様にとって良い年になりますように。


日の出前は雲がありましたが、どんどん天気は良くなり、7時2分、太陽が顔を出し2016年が始まりました。ここ数年、元日に日の出が見えることはありませんでした。今年はなんだかいい一年になりそうな気がしてきました。



今朝の朝食はおせちとお雑煮で山の上でのお正月気分をお楽しみいただきました。そして、オーナーからのサプライズのプレゼントもあり、新年の始まりらしい朝となりました。


朝の出発時の玄関前は大変多くの方で賑わい、皆さまのカラフルなウェアが青空のもと白い山に映え、とても鮮やかでした。



朝のうちは燕山荘周りには時折、強い風が吹き、山荘は雪煙に包まれてしまうこともありました。




日中はその風もだんだんと弱くなってきました。雪で白く染まった峰々が新春の太陽に照らされ、美しく輝いていました。大晦日にお泊りの方は、ご連泊される方が多く、今日一日、この素敵な景色を眺めながらお正月のひと時を過ごしていらっしゃいました。



冬期営業の名物行事ともなってきた、日本一高い所(?)での餅つきを行いました。天気が良かったこともあり、バックには燕岳を望みながら、氷点下の外で行いました。何とも贅沢な餅つきです。



終日好天に恵まれ日の出、日の入りの両方を眺めることが出来ました。日が沈む位置は少しずつですが笠ケ岳から東へと離れていきます。日が長くなっていくというのは希望が膨らむようで、明るい気持ちになります。

さて、いよいよ2016年が始まりました。今のところ冬山としては穏やかな日々が多くなっています。こんな冬もたまにはいいものだなあと感じます。
河地

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