燕山荘 スタッフブログ
美しい朝。
2015/11/25
下山の朝を迎えました。雨戸を入れてあるので中から外は全く見えません。外に出てみると不思議なことに裾のだけうっすらと白くなっていっました。
天気は下り坂にむかっているようです。西からやや強い風にのって雲がどんどんと流れてきます。それでも御来光は見る事が出来ました。
この天気の崩れのあとは、街から見る燕岳の姿は白くなっていることでしょう。
雲が切れると槍ヶ岳や穂高岳を見る事が出来ました。
すっかり下山の準備は整いました。今シーズンも間もなく終了です。今年も多くの方にお越し頂きましてありがとうございました。
「燕山荘に泊まりたいから燕岳に来ました。」そんなお言葉を頂いた時が、山小屋で働いている者にとって最も嬉しい時です。そのお言葉をたくさん聞けるようにがんばっていきたいと思います。
冬期営業が始まるまで少しさよならです。
河地
明日下山します。
2015/11/24
昨日お泊りの方をお見送りした後は早速、最後の小屋閉め作業へと入りました。最後の夜は今シーズンの思い出にひたってといきたいところですが、やはり無事に下山するまでは落ち着かないものですね。
このヘリポートからの写真が今年は一番多かったかもしれません。今年は雪のないまま小屋閉めとなりそうです。こんな年もあるものなのですね。雪がないといまいち小屋閉めの気分になってきません。
今日は雲とガスに覆われ、展望のない朝を迎えましたが午後になって来るとだんだんと周りの風景が見えるようになってきました。そして、湿ったガスが流れていたおかげで木には美しい霧氷が付いていました。
片づけ作業でなかなか忙しい一日でしたが、雷鳥の姿にはほっとさせられました。おそらく先日もいた雷鳥でしょう。今日はナナカマドの木の上に登り、もう実がなくなってしまったので木の芽のようなものを食べていました。雪がないので相変わらずよく目立っていました。例年の小屋閉めの頃と言うと雪があるので雷鳥は小屋周りより少し標高を下げた所でよく見かけ、小屋周りではほとんど見かけないものですが、雪がないおかげでこの時期に小屋の近くでも見かける事ができたのでしょう。明日から僕たちはここからいなくなってしまいますが、雷鳥たちには全く関係のない事なんでしょう。この厳しい大自然の中で雷鳥達はたくましく生きているのですね。
太陽が西に大きく傾きかけた頃、燕岳はセピア色に染まりました。この時間帯の山肌の色が僕はけっこうお気に入りです。最終日に美しい燕岳を見る事が出来、とても幸せな気分でした。
その夕陽に霧氷も照らされ、美しく輝いていました。素敵な夕暮れとなりました。
今シーズン最後の夕陽です。スタッフの皆それぞれどんな思いでこれを眺めていたのでしょうか。長かった今シーズンも
これで終わりです。
夜になると満月に近づいてきた月が登ってきました。霧氷がその月明かりに照らされ、キラキラと美しく輝いていました。ここには僕達だけしかおらずとても静かな夜となっています。明日からは山は自然本来の姿に戻っていくのでしょう。
今シーズンもこのブログをご覧いただきましてありがとうございました。冬期営業の始まる12月まで少しお別れとなります。その頃には真っ白な燕岳の写真をお届け出来ることかと思います。
明日の朝下山します。
河地
営業最終日。
2015/11/23
今日で今シーズンの営業は終了となります。今年も多くの方々に燕山荘にお越し下さいまして誠にありがとうございました。明日の朝、今日お泊りの方をお見送りすると後は片づけをして、今シーズンは終了となります。今日から二十四節気の小雪に入りますがこれで雪が積もるようになってくるのでしょうか。こんなに雪が少ない状態でシーズンを終えるのは初めてです。
雲が多いながらも日の出は見る事が出来たようです。山小屋で働いていると忙しい日はなかなか御来光が見れなくなるのは仕方ありませんね。
昨日お泊りの方が下山されていくと山は急に静かになってしまいました。賑やかだった後なので余計に寂しさを感じます。
皆様が下山されると早速、小屋の閉め作業にかかりました。まずはこの連休中に出たゴミを合戦小屋まで下ろしました。雪が多い年は歩荷の前にトレースを付け、その後にようやく歩荷が出来るという年もあったりしますが、今年は雪がなく、小屋閉め作業が順調に進みました。その面では非常に助かりました。
その道中、登山者には誰にも会わなく静かで同じ登山道でありながら、いつもとは違った感じがしました。
西側に見える山々には、雲がかかったりとれたりと目まぐるしく変化していました。陽射しがなく、どんよりとした空でしたがこの雲の動きがなかなか良かったです。
小屋にはすっかり雨戸が入り、外見上は小屋閉め作業も進んでいるように見えますが、中の片づけがまだまだたくさん残っています。今日も一日目いっぱいその作業に追われました。あと一日で下山です。
夜になると長野市の夜景の中に小さく花火を見る事が出来ました。営業最終日の今日、この花火が今シーズンがんばってきた僕たちへのちょっとした御褒美のように感じられました。まだまだしなければならないことがたくさんあり、今シーズンの終わりをしみじみと感じることは出来ませんが、あと2回寝たら山の生活ともしばらくお別れとなります。
河地
季節は少しだけ進み出しました。
2015/11/22
連休中日の今日も多くの方にお越し頂きました。きっとその多くの方々は初冬の雪のある山を楽しみにされていたことでしょうが、ここ数年では最も遅い冬の歩みのために雪が全くなく、少し残念だったかもしれませんが、どんよりとした空とは逆にあちこちから楽しそうな声が聞え、11月の登山を楽しまれているようでした。山は季節それぞれの変化があって、いつ登っても楽しいものですね。
御来光を見ようと外には多くの方々が出ておられました。しかし、残念な事に雲に阻まれ、御来光は見る事ができませんでした。
日中はガスに包まれ、展望もなく、プラスに届かない気温とあって肌寒い一日となりました。この先の天気予報を見ていると曇りがちな天気が続くようで、今日のこの低い気温といい、ようやく冬が歩きだしたのでしょうか。季節の歩みは遅くとも進んでいくものですね。
今日も昨日までのように雲海が広がり続けました。
この展望のない天気の中、みんなを楽しませてくれたのは、この一羽の雷鳥でした。ナナカマドの木の下で餌を食べ終わった後、半日近く同じ場所にいてくれたので、シャッターチャンスがたくさんありました。木の枝の間にいて、なかなかうまく写真が撮れなかったのですが、その方が雷鳥にとっては外敵から襲われる危険が少なく安心していられたのでしょう。
いよいよここにいるのもあと三日となってきて、本館にも雨戸を入れました。雨戸を入れる作業が最も小屋閉めを感じさせる作業となります。そして、午後になるとガスがきれて燕岳も姿を現わしてきました。雨戸の入った山荘はなんとなくさびしげな光景でした。
また、ガスの中でしたが槍ヶ岳も姿を見ることが出来ました。小屋の中でのんびりされていた方々も一斉に外へ出て行かれました。展望が見られる望みの少ない天候だったので、これには皆さん大変喜ばれているようでした。皆さんがこの景色を見る事が出来て、なんとなくうれしくなりました。燕山荘から見る展望は少しでも多くの方に見て頂きたい素晴らしいものです。
食堂には冬の間、雪の重さから小屋を支える支柱が立ち、いよいよ雪の季節がやってきた事を感じさせられます。また、オーナー赤沼のホルンの演奏も今シーズンが最後となりました。これを楽しみに登って来られる方も多くいらっしゃいます。皆様よりホルンの演奏とお話しを聞く事が出来て良かったという声を多く耳にします。今シーズンもこの演奏とお話しをお楽しみ頂きましてありがとうございました。
河地
久々に賑やかに。
2015/11/21
今シーズンの営業も残すところ、あと2日となり、いよいよ終わりが近づいてきました。しかし、今日は連休初日とあって久々に賑わいが戻ってきました。
雲が多いものの今朝は御来光を見る事が出来ました。この先の天気予報を見てみるともしかしたらこれが今シーズン最後となってしまうかもしれません。
相変わらず、雪はありません。今年は冬の訪れがとても遅いようです。秋枯れの景色が広がっています。雪がなくて残念な方もいらっしゃるかもしれませんが、この秋枯れの景色もなかなかいいものです。このままいけば山荘直下は冬道に変わることなく夏道のまま今シーズンを終えそうです。
この周辺の雪は少ないのですが、槍方面は少しづつ白さを増してきているような気がします。しかし、立山や白馬方面は雪が少なくちょっと不思議な感じがします。
雲が多かったものの日中はプラスの気温になり、風もなかったおかげで外でのんびりと過ごされる方が多くいらっしゃいました。
雪がなかったせいなのでしょうか、またはテントブームなのでしょうか、張りきれないほどのテントでいっぱいになりました。この時期にしては非常に珍しいことです。
このところ連日のように安曇野側には濃い雲海が広がっています。おそらく麓では曇り空が続いていることでしょう。
午後になると高瀬側にも雲海が入りました。11月とは思いないような暖かい一日となりました。ただ、明後日頃より雪が降る予報になってきていますので、明日以降お越しの方は登山道の状況も大きく変わって来る事もありますので、最新の情報を得てお越し下さい。
河地
11月の花。
2015/11/20
朝から雲に覆われ、風が強く日の出はないと諦めかけていたのですが、風で雲が飛ばされ、段々と明るくなってきました。
しかし、ちょうど太陽が昇るあたりには雲があり、きれいなご来光とはなりませんでした。同じ頃、雪が降り始め、積もるのを期待しつつ外を眺めていました。
やっと降ってくれた雪は午後にはやんでしまい、西風で飛ばされ、燕岳が姿を見せてくれましたが白くはありませんでした。
しかし、その西側では木に霧氷がしっかりと付き、おもしろい景色を見る事が出来ました。「そこだけ見ると桜が咲いているみたいだね」という声が聞えてきました。本当にそんな風に見えてきて不思議な感じでした。
小屋閉め作業も着々と進んでいます。
終日、氷点下の一日だった今日は風も強く、明るくなったり、ガスったりの繰り返しでしたが、時々、燕岳や槍ヶ岳も姿を見せてくれました。
明日からいよいよ連休となり、今シーズン最後の賑わいとなることでしょう。
雪はないといってもやはり寒いですので防寒等しっかりご準備願います。また、日影で雪が残っていたり、気温が低いので地面が凍っている箇所もあるかと思います。
稲垣
雲の上。
2015/11/19
昨日の雨は夜中には上がったようで、雪に変わった様子もなく、残った水溜りが薄ら凍っていただけでした。
びっしりと厚い雲海の上に太陽が昇ると燕岳がピンクに浮かびあがっていました。
今日は西側も東側も雲海で、まるで雲の上にいるような感じでした。
風もなく、日中はとても穏やかな天気となりました。日帰りの方もお泊りの方も皆さん外のベンチで楽しく過ごされていました。この時期とは思えない光景です。全く雪がありません。
営業も残り僅かとなりました。小屋閉め作業も進めていかなければなりません。雪がないのでなかなか実感がわきませんが、小屋が雪でつぶされないように各所にサポートを立てていきます。
幻日
久しぶりの日の入です。この時間ともなるとやはり気温も下がり、寒くなってきます。写真を撮られる方は頭からすっぽりとフードをかぶり、スタンバっています。
夕方から気温が一気に下がり、久々に氷点下となってきました。
明日は寒くなりそうです。
また、白い燕岳を見たいですね。
稲垣
束の間の朝焼け。
2015/11/18
昨夜から一晩中雨が降っていて、今朝の天気予報も雨でしたので、全く期待していませんでしたが、綺麗な朝陽を見る事が出来ました。
今朝も暖かく、玄関前の温度計は早朝5時で2.4℃でした。
日の出前
浅間山が噴煙を上げています。
御来光(6時22分)
燕岳山頂もほんのり紅く染まりました。
写真を撮られる方々
このあと間もなく燕山荘の小屋周りは真っ白のガスに包まれ、やがてお昼前には雨が降り出しました。
このまま、雪を見ないで来週の営業最終日を迎えるのでしょうか?
雪が見たいなぁ。。。
小川
真っ赤な朝焼け。
2015/11/17
今朝は早くも西からは黒い雲が流れだしてきていました。ただ、東側はまだその雲に包まれていなかったので日の出は見る事が出来ました。
今朝も太陽は両神山の上から顔をだしました。この山は埼玉県にあるので晴れていてもある程度視界が良くないと見る事はできません。登ったことがある方なら、小さくしか見えませんが、その形からすぐにそれが両神山だと分かると思います。
天気が崩れる前の日の出は真っ赤になることが多いのです。昨日の晴れは束の間だったようで、前線が近づいてくるため天気は早くも下り坂へと向かっています。今朝の日の出に染まる山肌色は、ピンクというより赤があてはまる色に染まりました。
そして、お昼前より小屋はガスにすっぽりと包まれ雨がぽつぽつと降り出してきました。今回もまた雨なんでしょうか。今年はなかなか雪が降らないなあ。
河地
ぽかぽか陽気。
2015/11/16
昨日の雨もあがり青空が戻ってきました。それに気温も上がり、日中は登山道を歩くには半袖でいいほどでした。まさに小春日和といった一日となりました。
今朝の気温は玄関の温度計で3℃程とあまり寒さを感じませんでした。美しい雲海が広がり、昨日の雨の中を登って来られた方々にはこの展望は大きな感動だったことでしょう。
風も弱く、穏やかという言葉がぴったりな日の出となりました。時刻は6時22分でした。そして、今朝の日の出は両神山の真上からとなりました。ここ燕山荘では秋分の日だと浅間山の真上から太陽は顔を出します。随分と南へと進んできました。ちなみに1月1日は三峰山の上から日は登ります。
雲海が広がっている時は、太陽がちょっと高くなると雲海の凹凸が太陽に照らされて、その時しか見れない美しさとなります。
ほんのりとピンクに染まる朝焼けでした。こうして見ると槍・穂高は随分積雪量が多いのに対し、この近辺は雪がほとんどなく、同じ北アルプスの山なのに季節のずれがあるもんですね。
今日は富士山も終日くっきりと見えていました。こちらも気温が高いのか、白いのは山頂部分だけとなっていました。
ゴミを下ろしに合戦小屋まで行きました。足早に帰ってきましたが、半袖で歩いても汗をかくほどでした。そして、見える景色は雪景色ではなく、秋枯れの風景でまだまだ営業が続くような気分になってきました。しかし、営業もあと僅かとなってきています。小屋に戻ったら天気の良いうちに外回りの片づけ作業を行いました。
やはり天気がいいと登って来る人も多くなります。寒くないので外でのんびりとされる方もいらっしゃいました。段々と雲が増えてきて、夕焼けはありませんでした。
明日以降、低気圧が通過するようですが雨になるのか雪になるのか微妙なところです。この雪のないまま小屋閉めになるとは思えないのですが。
河地
残り一週間あまりに。
2015/11/15
今シーズンの終わりが段々と近づいてきています。今シーズンの営業は23日(月)までとなります。ただ、いつになく暖かく、雪もないのでその実感は沸いてきません。それでも、そろそろ本格的に小屋閉め作業を進めて行かなくてはならない時期になってきました。
またもや朝から雨となりました。朝のうちはけっこういい降りとなっていました。しかし、午後になるとその雨は上がり山頂も僅かだけ姿を見せてくれました。この後天気は良くなるようで明日に期待ですね。
小屋の周りは終日ガスに包まれていましたが、2600m下では午後は視界が開けていました。やはり、天気の回復というのは山の上ほど遅くなるものですね。
今日現在、登山道上には雪はほぼありません。場所によってはぬかるんでいる所もありました。
合戦小屋の営業は週末のみとなっていますので明日からは無人となります。土間は解放しているので、風や雨を避けての休憩にどうぞご利用ください。
11月になってまさかこの作業をするとは思ってもいませんでした。雨が登山道をえぐってしまうので、雨水を脇にそらせてやるのですが、普段ならこの時期は雪となっているのでなんか不思議な気分での作業でした。
今日で喫茶サンルームは小屋閉め準備のため倉庫へと変わりました。好評の生ビールやケーキは売店での販売になりましたが、小屋閉めまで販売致しますので、どうぞお楽しみください。
河地
雪から雨へ。
2015/11/14
昨夜から降り出した雪は久々の積雪となりました。すっかり雪がなくなっていたこの周辺はようやくこの時期らしい光景に戻りました。この時期は雪の積もった初冬の風景を楽しみに来られる方が多いので、雪があるとほっとします。しかし、次第に雨へと変わってきて雪はまただいぶ融けてしまいました。今年は暖冬なのでしょうか。冬の訪れが遅いようです。
昨日までの光景と一転して、朝になって見ると再び白い世界が広がっていました。
今日も3羽の雷鳥がナナカマドの実を食べに近くまでやってきました。雪で白くなったので雷鳥も目立ちにくくなり、ほっと一安心でしょうか。
しかし、本州の南岸を通る低気圧だったため、湿った雪は雨へと変わってきました。真っ白だった玄関前も午後には地面が多くを占めるようになってきました。こんな調子だとあと1週間後となった小屋閉めまで、大して雪が降ることなく終わってしまいそうです。小屋開け時も雪が非常に少なかったのですが、今シーズンは雪の少ないシーズンとなりそうです。
せっかくの週末だったのですが、雨となってしまいました。今日のような天気だと合羽のほうが良かったのかもしれません。季節の変わり目というのは装備選びが難しくなります。
こんな天気でしたが、時々、雲の切れ間から燕岳を見る事が出来ました。こちらも以前のような雪のない光景へと戻ってしまいました。
燕山荘では毎年この時期、夕食時にお味噌汁の変わりに鍋をお出ししています。今月20日までになりますが、お腹の中から温まって下さい。おかわりもたくさんご用意してお待ちしています。
河地
どんよりとした空。
2015/11/13
天気予報などを見ていてもやはり今年は冬の訪れがゆっくりのようです。小屋のまわりにも雪はほとんどなく、11月にしては暖かな気温とあと10日で小屋閉めとは思えない天候が続いています。季節感がおかしくなってしまいそうです。
今朝も日の出を見るのに気合をいれて服を着こんでいくような寒さではありませんでした。ありがたいのですが、ちょっと拍子抜けしてしまいます。寒くはないといってもダウンや厚手のフリースなどの防寒着は必要ですが。
このところ登って来られる方は雷鳥目当ての方が多いようです。その期待通り今日も小屋の近くにやってきてその姿を見る事が出来ました。雪がないので白い姿が目立つので見つけやすくなっています。
今朝は雲海がびっしりと広がり、ほんとうに海の上にいるような気分になりました。日が昇るとその雲海が照らされ、なんとも美しい光景となりました。
すっかり、雪がなくなってしまった縦走路の斜面もほんのり紅く染まる朝焼けでした。
陽射しは少なかったのですが、日中は気温が上がり、凍ってかちかちの地面も氷が解けて、ぐちゃぐちゃになっていました。また、別館にも雨戸を入れました。
雲がどんどん厚くなってきて、太陽もまるで月のように見えていました。やがて、その太陽の光も見えなくなってきました。天気は下り坂に向かっているようです。もしかしたら明日は雪ではなく雨かもしれません。どちらでも対応できる装備でお越しになるといいかもしれません。
普段であればこの時期は雪があったり、地面が凍っていたりして、登山道整備は出来ないのですが、今年はこんな天候なので、まだまだ登山道整備をする事が出来ます。今日は山頂直下まで出掛けてきました。そのすぐそばで雷鳥も1羽見かけました。風もなく、寒さを感じることなく作業を進める事が出来ました。
厚くなっていく雲で夕焼けは見られませんでしたが、日没を過ぎれば、きれいな街の明かりが輝き出してきました。この夜景はいつ見ても美しいものです。もう少ししたら、あの明かりの中での生活の日々に戻ります。
河地
雪のない11月。
2015/11/12
先日までの雨でこの周辺の雪はすっかりなくなってしまいました。初冬というより晩秋のような光景になっています。日の出が遅く、日の入りが早くなってくることだけが正しい季節を教えてくれているかのようです。今年の冬はエルニーニョ現象などの影響があるのでしょうか。
木の枝に着いた昨日の雨か霧が今朝は凍って木が白くなっていました。その樹林帯の中を歩いていて朝日が当たり出した頃、パラパラと氷の雨が降ってきました。木に着いていた氷が太陽の熱で解けだしたのでしょう。この合戦尾根をこれまで何度も歩いてきましたが、今日のような氷の雨は初めてでした。歩き慣れた道でもこうした新たな発見があるんですね。
この時期は合戦小屋は土日だけの営業となります。ただ、雨風をよけて休憩出来る土間は解放していますので、どうぞ御利用下さい。
三角点より燕山荘と燕岳を望む
今日は風も弱く陽射しもあって登山日和となりました。現在この合戦尾根の登山道に雪はありません。ただ、天気次第で様子はがらっと変わりますので最新の情報を得てお越し下さい。また、気温は低いので汗をかいて登るとその後体が冷えてしまいます。休憩時間も短めにして、汗をかかないゆっくりとしたペースがいいですよ。
この周辺は雪はないのですが、3000m峰の富士山、槍、穂高はさすがに白いですね。
このところ雷鳥が小屋の近くによくやってきます。今日も3羽がナナカマドの木の下で餌をついばんでいました。雪がなくなった地面に白くなった雷鳥はとても目立ち、見つけやすくなっています。そんな中、カラスが近くにやってくると雷鳥たちは餌を食べるのを止めて、木の下へと隠れていきました。のんびり餌を食べているようですが、いつ天敵に襲われるか分からない自然の中で生きて行く事はとてもたいへんな事だと感じました。
今日の日の入りは16時43分、樅沢岳の左肩でした。ちょうど飛行機雲も夕陽に照らされ、雲がなく、アクセントのない夕焼けに彩りを添えていました。日中は陽射しの下で暖かくても日が沈むと急激に寒くなってきます。
河地
4日ぶりに晴れました!
2015/11/11
今朝は久しぶりに朝日が顔を出しました。
朝の気温は-3.4℃と冷え込んでいましたが、起きて朝日を浴びるのはやっぱり気持ちがいいものです。
せっかく晴れたので燕の山頂までお散歩に行ってきました!
山頂までの雪は降り続いた雨でほとんど溶けていました。
晴れていても風はかなり冷たくて、手やほっぺたがピリピリしましたが、霜柱をザクザク踏みながらの楽しい散歩ができました。
男性スタッフは、久しぶりに歩荷や外での作業をしていました。
この時期に外での作業ができることは例年ではあまりありませんが、
こんな景色を見ながらの作業は気持ちの良いことでしょう。
改めて、ここで働けることは幸せなことだなあ。と感じました。
こちらは今日の日の入です。
時間は4時40分すぎ位。
燕山荘の西側にもめずらしく雲海が広がっていてとても美しかったです!
ヤマテンさんによると、明日も明後日も晴れの予報です。
お天気はいいですが、風が吹くと冷えますので、
防寒着はしっかり持ってお越し下さい。
武田
ガスにつつまれた一日
2015/11/10
今日も朝からガスに覆われ、みぞれ交じりの冷たい雨が降っていました。
燕山荘周りの雪も、このところの雨でほとんど融けてしまいました。
連日の雨でなかなか外に出られなかったので、雨が小降りになった時間にお散歩がてら燕山荘の西側にあるゴリラ岩の方へ行ってみると…
なんとウサギがいました。
この2700mの高所にウサギがいるとは思わなかったので、ビックリしました。
近くで見ると思った以上に大きく、立派なウサギでした。
強い西風が吹きつける中、じっとうずくまって寒さに耐えているようでした。
また、ゴリラ岩近くの岩場を見てみると
雷鳥たちがいました。
この間、ナナカマドの実を食べに来ていた三羽でしょうか。
三羽寄り添って、時折クゥークゥーと鳴きながら何かを啄んでいました。
雷鳥たちは羽毛もほとんど白くなり冬に向けて準備万端のようですね。
雷鳥たちに負けじと、私達も小屋の中で冬の準備をしていると、夕方頃外が明るくなりました。
久しぶりの太陽です。この後すぐに雲に隠れてしまったので夕陽を見る事はできませんでしたが、気分はとても晴々としました。
下山まであと少し。美しい景色を見られるのもあと僅かとなりました。
ヤマテンさんによると、明日の燕岳の天気予報は晴れだそうです。
明日は綺麗な朝陽や夕焼けを見る事ができたらいいな!
茂浦口
静かな一日。
2015/11/09
今シーズンの営業はあと2週間程となってきました。そのわりには暖かくその実感が湧いてきません。この後どこかで積雪となる雪が降るとは思いますが。
雲の切れ間から時折山頂が顔を出しました。数日前まで白かった山頂もすかっり雪のないころの様子に戻ってしまいました。
縦走路も時々見る事が出来ました。ここを歩く人もなくとても静かな山となっています。ただ、今週中頃は天気は回復しそうなので人の流れも出てくることでしょう。静かな日が続くと賑わいが恋しくなってきます。
玄関前の雪もすっかり融けてしまいました。昨日の雨で天水がとれて掃除用やトイレ用の水の足しになりました。今シーズンの水のポンプアップはすでに終わっているので、あてにはしていませんでしたが嬉しいものでした。それにしてもこの時期に天水を取れるとは。
床のニスをサンドペーパーで剥がして塗り直しです。この作業はなかなか時間もかかりますし粉まみれになって大変なのですが、やはり床がきれいというのは気持ちいいものですね。
お客様から「きれいな小屋ですね」とお言葉を頂けると本当にうれしいものです。少しづつしか進みませんが根気よくやっていきたいものです。
河地
11月の雨。
2015/11/08
暦の上では今日から立冬。いよいよ冬へと入っていく頃です。しかし、2700mのここでも今日は終日雨。この時期であれば雪になるはずなのに。少し季節の感覚がおかしくなってしまいそうです。
今朝は屋根を叩く雨音で目覚めました。雨音で目が覚めるのはかなり久しぶりな気がします。昨日、お泊りのお客様も足早に下山されて行かれました。冬用のアウターは合羽に比べ防水性が低いので、この時期の雨というのはちょっと厄介です。どちらを持っていくか非常に判断に困りますが、そんな時は上着だけ両方持ったりすることも僕はあります。
こんな天気でしたので、登ってくる方もおらず、ここにいるのは我々スタッフだけとなりました。この雨で小屋周りの雪もかなり融けて、季節が逆戻りしてしまったようです。
こんな天気で展望もなく、さびしげな風景でしたが今日も雷鳥が小屋の近くまでやってきました。今日は3羽でしたが。そして、他の餌がないのかナナカマドの実がおいしいのか分かりませんが、ナナカマドの木によじ登って、その実を食べていました。
雷鳥は冬は保護色の白い毛に変わりますが、こうして雪がなくなってしまうと逆に目立ってしまいますね。
この3羽は親子なのでしょうか。見た目は大きさはほとんど一緒なのですが、1羽がリーダーシップを取っているようでした。
山の上にいて11月の雨とはなんとも不思議な感じがしました。
河地
雷鳥日和。
2015/11/07
穏やかな天候が続いていましたが、晴天は昨日までたっだようです。ただ週末とあって久しぶりに賑わいが戻ってきました。
昨日までと違って、雲の多い朝となり、日の出も望む事が出来ませんでした。それでもその後、天気は少し持ち直して、展望が広がってきました。
槍・穂高の稜線には、雲がかかり出し、天気は下り坂へと向かっていくことを物語っていました。それでもこの光景もなかなか美しいものでした。
陽射しはありませんでしたが、気温は低くはなく外ベンチでのんびりされていらっしゃる方もいらしゃっいました。玄関前の雪もだいぶ少なくなりました。
このところ、よく玄関前から小屋の東側にかけて雷鳥が群れをなしてやってきます。今朝も6羽の雷鳥が餌を求めながらちょこちょことやってきました。お目当てはどうやらこのナナカマドの実のようです。午前中、ずっとこのあたりで餌を食べていました。
このナナカマドの木にまるで雷鳥が生っているようなちょっとおもしろい光景になっていました。
この6羽の群れには子供と大人が混じっているようで、ぐぇーっと鳴くものやピーピーと鳴くものがいました。雷鳥は冬になって来ると群れで生活するようです。
雷鳥たちは必死にナナカマドの実を食べていました。ただ、木の枝が細いのでなんどもバランスを崩しては落ちそうになり、羽根をバタバタとさせながら忙しそうでした。中には枝から落ちてしまうものもいて、長い間見ていても飽きる事はありませんでした。雷鳥の写真をとるにはやはり望遠レンズが必要ですね。あんまり近づくと雷鳥が嫌がるので。
河地
穏やか。
2015/11/06
季節は足踏みしているような天気が続いています。この穏やかで日中の暖かい天気は嬉しくなります。ただ、油断は出来ませんね。季節は冬へ向かっています。山の上はすっかり静かになってきましたが、その分よりいっそう山の良さを味わえる事が出来るのではないでしょうか。天気の情報をしっかり確認して、しっかりとした装備でお越し下さい。
このところ朝の冷え込みが弱く、水道の水抜きをしなくても良い日が続いています。太陽が昇る頃が近づくにつれて、西側からどんどん黒い雲が流れ出してきました。今日は天気予報が良いはずなのにどうしたことだろう。日の出は見えないのかなと思っていると・・・。
ガスの中から太陽が顔を出し、雪面だけでなく、ガスもピンクに染まり、とても幻想的な日の出となりました。
燕山荘周りの雪はだいぶ少なくなってきましたが、大天井岳、穂高岳連峰、槍ケ岳などの高い山々は真っ白です。夜になってこちら方面の山小屋の明かりが見えなくなり、少々さみしい感じもありますが、燕山荘からはこんなに大展望を望む事が出来ます。
雪は日に日に融けていっていますが、残るところには残っています。下りに不安な方はアイゼン、ストックをお持ちでなられるといいかと思います。
日中の小屋の南側はぽかぽか陽気となります。背景に見える安曇野もくっきりと見え、気持ちよく外作業が出来ます。雪が積もってしまうと土いじりも出来なくなってしまうので、天気の良いうちに済ませてしまいます。
それでも太陽が西に傾きだして来る16時過ぎには、寒くなってきます。そんな頃の燕岳の色が僕は好きです。山頂の雪もかなり少なくなっています。
日の出のように夕陽もガスが湧いてきて、それがピンク色に染まり、美しい日の入でした。日の入りは16時45分。随分と早くなってきたものです。日の出も遅くなってきていますが、日の入前には小屋に到着出来る計画でお越し下さい。
河地
好天続く。
2015/11/05
昨日同様、きれいな青空が広がり、日中は今が11月であることを忘れてしまいそうになるくらいぽかぽかと暖かくなりました。
先日、雪が降った時にはこのまま冬になってしまうのではと思ったのですが、こうして今日のような暖かい日があると冬はそんなに急ぎ足ではやって来ないんだなと少し安心出来ます。
今朝も氷点下にはなりませんでした。日の出を見ようと外にいても寒さはそれ程気にならないものでした。
合戦尾根上の雪は昨日に比べれば、だいぶ少なくなりました。
今朝も雪面が朝焼けに染まりました。昨日より湿気が多いのか赤みが増して、より一層美しい山肌の色になりました。そして何より、そんなに寒くないので長い間のんびりと移りゆく空の様子を眺める事が出来たのが良かったです。
山頂方面の雪は随分と少なくなってしまいました。それでも地面が朝焼けに染まり、こちらも美しい色になりました。
日中は昨日に続き、本当に穏やかな天候になりました。雪面の上にいると太陽の照り返しが眩しく、サングラスが必要になってきます。
まだ、山荘直下は夏道を通行する事が出来ます。
秋晴のようなきれいな空が広がり、遠くの山までくっきりと見えていて、景色を眺めているとあっという間に時間が過ぎてしまいました。
そんな中、富士山はいつもとは違った形に見えていました。空気のゆがみのせいなのかわかりませんが、初めて見る光景でした。
昨日辺りから、長くは続かないのですが浅間山の噴煙を良く目にしました。
また、午後になってくると麓の里山の美しく紅葉した山々が陽射しの具合がちょうどよくなってきて、くっきりと見る事が出来ました。
午後になって雲が少し増えてきました。日が沈む頃、その雲が赤く染まり、素敵な夕焼けとなりました。
決して、多くはありませんが今日お泊りのお客様も大変喜ばれている様子でした。
河地
快晴、登山日和。
2015/11/04
高気圧にすっぽりと覆われ、日中は日向ではちょっとした作業をするには半袖でも十分な程のぽかぽか陽気となりました。空には雲もほとんどなく、雪も降ったばかりで最高の登山日和となりました。
今朝は、冷え込みは弱く、氷点下にはなりませんでした。昨日の夕方は-5℃位まで下がっていたのですが、朝になってみれば、寒さに体が慣れたせいもあって、あまり寒さを感じませんでした。晴れて、街で放射冷却が起こる時は、山の上では案外冷え込みが弱いものです。そして、朝からきれいな空が広がり、明けゆく空に富士山もくっきりと見えていました。明るくなるにつれて、街の明かりが段々と少なくなっていきました。この時間帯は刻々と外の様子が変わっていき、とても好きな時間です。
山肌が雪で白くなると朝焼けや夕焼けの時にピンクやオレンジ色に染まるようになってきます。今日は薄らとしたピンク色でした。一日として同じ色はありません。
素晴らしい快晴となった今日は、周りの山々がくっきりと見えていました。雪で白くなった笠ヶ岳もカッコよく見えていました。
日中は風も弱くポカポカ陽気になり、燕岳の山頂で長い時間過ごされる方を見かけました。雪をかぶった山も美しく、また里の山も紅葉で山肌の色が美しくなっていて、素晴らしい展望だったのではないでしょうか。
今シーズン最後のヘリコプターの荷揚げがありました。燕山荘は11月23日まで営業しているので、この先、荷物の上げ下げは歩荷なります。歩荷をしているとヘリコプターのありがたみをいつも感じます。今シーズンもたくさんの荷物を上げて下さった東邦航空の皆様、どうもありがとうございました。
今日で長期スタッフの一部のメンバーがひと足早く下山していきました。小屋明けから一緒に頑張ってきた仲間が降りて行くのは非常にさびしい感じがします。空は晴れてきれいでしたが、なんとなくさびしい青空でした。残ったメンバーで小屋閉めまで頑張っていきたいと思います。
今日は東側の空には、一日中、不思議な雲が現れていました。四阿山あたりから、鹿島槍辺りまで、薄い黄土色のような雲がずっと伸びていました。この雲は一体なんだったのでしょう。浅間山の噴煙が出ていたので、その影響でしょうか。
穏やかな一日の夕暮れもまた穏やかなものでした。スタッフも少なくなり、平日ともあって訪れる方も少ないので、一人静かに夕陽を眺めていました。きれいな夕陽を見るとなんともいえない感動があります。
河地
雪化粧。
2015/11/03
この冬最初の本格的な降雪となった昨日から一夜明け、そこには素晴らしい世界が広がっていました。真冬のような白さはまだありませんが、ほとんどのものが雪に白く包みこまれ、同じ場所にいながらも、前日までと景色が変わり、全く別の場所にいるような気がしてきます。
朝のうちはまだ雲やガスに覆われて展望はなかったのですが、10時頃より展望が開けてきました。そこには雪化粧してすっかり白くなった世界が広がっていました。いよいよ冬がやってきたなと感じさせられる時です。
雪化粧した燕岳が現れると早速、山頂へと向かわれる方がいらっしゃいました。吹き溜まりでは腰位まで埋まるところもあったようです。ただ、これでトレースが付いたので山頂へも行きやすくなったことでしょう。ハイマツ保護のためにもトレースを外さないよう御協力お願い致します。
段々と青空も広がってきて、霧氷や白く染まった山々がより一層美しく見えました。
夏道と冬道の分岐点より
三角点
合戦小屋
登山道の様子ですが、今回の積雪は三角点より上部でした。小屋周りは15cm程積もっていて、このまま残ってしまいそうな雪です。登山道上の雪は人が歩くと踏み固められ、ツルツルになってくるので、不安な方は下山の際は軽アイゼンやストックがあるといいかと思います。合戦小屋辺りまで来れば、雪はほとんどなくなってきます。
明日は今シーズン最後の荷揚げ日となります。ヘリポートにも雪が積もったので除雪作業です。スノーダンプを使うのは6月以来で、毎日除雪をしていた頃の記憶がよみがえってきました。雪に反射する太陽の光が眩しく、久しぶりにサングラスが活躍しました。
16時49分、樅沢岳と双六岳の間へ雪面をほんのりピンクに染めながら太陽は沈んで行きました。
日が沈んだ後、西の空には短い飛行機雲がいくつか太陽に照らされ、輝いて見えていました。ちょっとおもしろい光景でした。
明日から2、3日は高気圧に覆われて良い天気となりそうです。この雪化粧をした山々を見に来るには良い機会となりそうです。ひと足早い冬を体験出来ます。
河地
白い世界へと。
2015/11/02
昨日は小春日和でとても穏やかな天候でしたが、朝起きてみれば外は真っ白な世界へと変わっていました。気温は低くなく、0℃を少し下回る程度でした。
南岸低気圧による雪だったので湿った雪となりました。それでも積雪は時間を追うごとに増えていき、山荘の東側で10cm~15cm位の積雪となり、今シーズン初めての積雪となりました。また、吹きだまっている所では、膝位まで埋まるところもありました。
合戦小屋
三角点
三角点より下ではほぼ雨だったようです。下が雨で上が雪の時は注意を要する天気となります。今日位の気温であれば、まだいいのですがこれが更に気温が低く、強風の際には下で濡れてしまった体に低温と強風が重なると低体温症の危険性が非常に高くなります。冬の雨は要注意ですね。
赤旗作りです。これから先、登山道が雪ですっぽりと覆われてしまった際に、この赤旗が目印となります。250本程用意しました。
終日、雪で展望なくモノクロの世界が広がっていましたが、そんな中2羽の雷鳥が玄関前までやってきました。まだ少し夏毛が残っているようでしたが、体の8割位は真っ白い冬毛へと変わっていました。これから、餌も少なくなり、厳しい季節へとなっていきますが、そんな中でもたくましく生きている雷鳥の姿には感心させられます。
夜になって雪は止んできました。明日の朝が楽しみです。これくらい積もると下りでは軽アイゼンくらいあったほうがいいかと思います。
河地
小春日和。
2015/11/01
「11月」と聞くと「秋」という言葉より「冬」の方が似合うようになってきますが、今日は2日ぶりに日中の気温はプラスになり、風も弱く、陽射しもあって穏やかな天気となりました。この時期は先日のように雪が降る日もありますが、今日のような小春日和の日もあります。こんな日に登山のタイミングが合うといいですね。
寒くなってくると朝、ふとんから出るのが辛くなってきますが、空気が澄んできて夜明け前の美しさが増してきます。東の空が明るくなり出す頃、まだ街は眠っているようで、その明かりが美しく輝いていました。
日の出は6時5分でした。
山頂方面の雪はすっかりなくなったようです。週末の昨日はテント泊の方も多くいらっしゃいました。今朝は-5℃位でしたが、テント泊の方はもう冬用のシュラフでもいいかと思います。
燕岳はまだ冬の装いではありませんが、その左肩に見える剣・立山はすでに真っ白になっています。冬は標高の高い所、北から近づいてくるようです。
槍・穂高も真っ白です。この近辺の縦走路には雪はあまり付いていなく、穏やかな天気だった今日は蛙岩辺りまで散歩している方もちらほらといらっしゃいました。今日のような天気の日はさぞ、気持ちのいい稜線歩きとなったことでしょう。
午後になってくると雲が段々と増えてきましたが、今日は本当に「穏やか」という言葉がぴったりの一日でした。遠くには富士山が終日見えていました。安曇野も稲刈りが終わり、すっかり晩秋の色になっています。
今日で水源地のポンプを閉めました。今年は10月の半ばが比較的暖かかったので、例年より遅くまで水揚げを行なっていましたが、それもそろそろ限界となってきたようです。
これからはタンクに蓄えてある水だけでやっていくことになります。ご不便をおかけするかもしれませんが節水に御協力をお願い致します。
河地
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北アルプス燕岳(2,763m)の山小屋燕山荘のスタッフがリアルタイムでその日の出来事をお伝えしています。
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