北アルプス表銀座の山小屋/燕山荘グループのWEBサイトです

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燕山荘

燕山荘スタッフブログ

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初氷。
2015/09/30


昨夜からの冷え込みは今シーズン一番となり、燕山荘でも初氷となりました。決して早いものではありませんでしたが、秋が日に日にと深まり、冬の足音が早くも聞え出して来たような気がしました。




燕山荘企画のアルプス銀座縦走ツアーの皆様と一緒に槍ヶ岳へ登ってきました。今朝はヒュッテ大槍で朝を迎えました。そこからは燕岳や燕山荘を見る事が出来ました。普段、自分達が生活している場所を遠くから見るのはなんとも不思議な感覚になります。



              大下り付近
ヒュッテ大槍から燕山荘へ戻る道中、この2日間で山の様子がガラッと変わってしまった事に少々驚かされました。先日の強風により、葉っぱが落ちてしまい木の幹ばかりが目立つようになっていました。
今日は昨日ほど風は強くなかったので、終わりゆく稜線の紅葉を楽しみながら稜線歩きを満喫出来ました。



近いのになかなかこの縦走路を歩く機会がないので、すべてが新鮮に感じてしまいます。普段は、上から見下ろしている合戦尾根もこうして横から見ると随分違った感じに見えます。紅葉がどんどん下へと下りていっているのがよく分かりました。






お昼頃、燕山荘に戻ってきましたがやっぱりここに戻っくるとほっとしますね。たった二日間離れていただけなのですが。そしてやはり燕山荘付近でも葉っぱはかなり落ちてしまっていました。ダケカンバの木の幹の白い色が目立つようになってきました。これもまた紅葉とは違った美しさがあります。季節の変化とともに山は様々な美しさを楽しませてくれます。






夕方、ヘリコプターによる物資の荷揚げがありました。これもあと数回となり、まだ先ですが今シーズンも終わりつつある事を少しだけ感じてしました。
そんな頃、笠ヶ岳の脇には幻日が現れていました。
明日は午後になると雨風ともに非常に強くなる天気予報となっています。秋の雨は冷たく、稜線歩きは無理をなさらないで下さい。
河地

秋の光り。
2015/09/29

燕山荘の玄関の気温計では今朝は3℃、日中は7℃、今は-1.7℃です。予報以上に夕方からどんどん気温が下がり、寒い一日となりました。





御来光は雲が多く、いつの間にか出ていましたが、雲の隙間から射すやわらかい光が燕岳や合戦尾根を美しく照らしていました。



ヘリポート下のナナカマドはすっかり葉っぱを落とし、実だけになりつつあります。この辺りの紅葉はそろそろ終わりでしょうね。しかし、紅葉は下へ下がっていくので歩きながら、まだまだ楽しめます。



日の入直後の槍ケ岳です。今日はほぼ終日槍ケ岳を見る事が出来ました。登って来られたお客様は皆さん、天気が良く、槍も見えて良かったと笑顔で玄関に入って来られました。




街の光りがきれいに見えます。この場所から夜景を見るなんて贅沢ですね。

この秋、初の氷点下です。空気が冷たく、外に長時間はいられないです。少し前までは日の出・日の入をじっと待っていたのですが、今は日の出も日の入も皆さん早々に切り上げ、館内に入り、ストーブの周りに集まってきます。
これからはどんどんと寒くなっていきます。
紅葉が終われば、冬へと一歩近づきます。
稲垣

太陽と月。
2015/09/28

今朝の太陽は雲海の中からだったので、5時41分の日の出となりました。本当ならもう少し早かったのかもしれません。
夜は月が明るく、星があまり見えませんでしたが、明け方は雲もなくオリオン座もしっかり見えました。










燕山荘企画「槍ケ岳登頂ツアー」に参加された方々が晴天と紅葉の燕岳に見送られ、目指す槍ケ岳を見ながら、出発されて行かれました。



昨年は台風と一緒になり、燕山荘までは来たけれど、ここで断念された方もいらっしゃいました。
しかし、今年またリベンジで参加頂いた方々もいらっしゃいます。
皆さん、揃って槍ケ岳に登頂できますように。



もうひとつ燕山荘の企画で今日から喫茶サンルームで「ケーキフェア」が開催されています。初日の今日は10時のスタートから沢山のお客様が「ケーキフェア」を楽しまれているようでした。10月2日まで開催しています。






日の入りは17時37分。本当に早くなってきました。日が落ちる前は、待っている方は少ないのですが、いざ、日の入の時刻が近づくと玄関前はたくさんのお客様でいっぱいです。



今日はスーパームーン。明るい月の光が暖かく感じます。
しかし、玄関の気温計は3.6℃となっていました。明日、明後日と気温が低くなりそうな予報です。稜線の風は冷たいです。防寒対策はしっかりとご準備お願いします。
稲垣

中秋の名月。
2015/09/27

まず初めに、今日で御嶽山の噴火から1年が経ちました。同じ山を登る者として、とてもショックな出来事でしたし、災害はいつやってくるのか分からないものだと改めて感じさせられました。
ここ数年は、月曜日を休みを取られ、日月で山に来られる方が多くなってきたような気がします。そんな今日も晴天とあって、紅葉目当ての方なのでしょうか多くの方が登って来られました。



黒い雲が広がり、気温以上に寒々しく感じる朝となりました。葉っぱが落ちて実だけとなったナナカマドは更に寒々しく感じました。山の上ではもう晩秋という言葉が似合う季節になりつつあります。



槍の上にはクラゲのような雲が現れていました。この雲はほんのわずかな時間で消えてしまいました。このような雲が出ると天気は下り坂へと向かっていくことが多いのですが、その後は青空が広がり出しました。




日中は陽射し下では暑く感じ、半袖でちょうどいいくらいでした。朝晩はストーブが恋しくなるほど冷え込むのですが、晴れた日の日中は随分と暖かくなります。こんお温度座で体調を崩さぬよう衣類でうまく体温を調整する事もこれからの季節は大切になってきます。




この紅葉をカメラにおさめようと、写真を撮るのが目的の方も多く見かけます。




            西日を浴びる燕岳


日中は、東側はすっぽりとガスに包まれてしまいましたが、西側だけは晴れていました。昨日とは違い、今日はきれいな日の入りが見えたことでしょう。夕陽に照らされた紅葉した山肌の美しさが印象的でした。






今日は中秋の名月です。この日が来ると小さな頃、河原でススキを取ってきて、月の見える所に飾っていた事を思い出します。中秋の名月は満月ではなく、月齢は13位になります。それでも月明かりはとても明るく雲海を美しく照らしだしていました。そして、普段であれば人気のない外で多くの方々が山でのお月見を楽しまれていらっしゃいました。そして明日は満月でしかもスーパームーンになります。明日の夜も楽しみです。
河地

秋空と紅葉。
2015/09/26

昨日の雨もあがり秋らしい空が広がり、紅葉を楽しむにふさわしい天気となりました。昨日の雨で葉っぱが落ちてしまう事を心配していたのですが、まだまだ、紅葉は美しさを保っていました。この先も晴天が続きそうなのでもう少し紅葉は楽しめそうです。






日の出は見られませんでしたが、7時頃より雲がとれ出してきて紅葉の山肌が姿を現わしてきました。この一日でさらに紅葉は下へと進んだようでした。合戦尾根の上部のダケカンバは少し葉を落としたのか木の幹の白い部分が目立つようになってきました。たった一日雨で見えなかっただけなのに随分と変わるものだと感じました。




縦走路の高瀬側の山肌の色も随分と変わってきました。下に下にと進んで行くのが分かります。そして、北鎌尾根も色が変わってきています。こうして、日毎に変わっていく山肌の色の移り変わりは秋の進み具合を現わしています。








今日、美しかったものは、今が見頃の紅葉だけではありませんでした。秋空に現れる雲です。刻々と姿を変えて行き空ばかりが気になる一日でした。ずっと眺めていたかったのですが、お客様で賑わう週末とあってはそうはいきません。こっそり外へ出てはシャッターをきっていました。秋の空は高いといいますが、秋空の象徴となる雲が券雲や高積雲など高い所に現れる雲が多いためでしょう。また。今日は雨上がりということもあって空気が澄んで空がきれいな一日でした。




東側の雲海はほぼ一日中とれませんでした。夕方になると更に高くなってきて眼下までの高さになってきました。麓の街は曇り空の一日だったのでは。そして太陽が西に傾きかける頃、明日中秋の名月となる月が昇ってきました。





日が沈む頃、雲が良い具合になってきてこれは素晴らしい夕焼けになると、誰もが期待したことでしょう。しかし、ちょうど太陽が沈む場所にだけガスが湧いてきてしまいました。
最後はちょっと残根でしたが、雲の美しさに楽しませてもらった一日でした。
河地














静かな一日。
2015/09/25

昨日からの雨が続いています。登って来られる方も少なく、静かな一日となりました。連休の賑わいも過ぎちょっと一息といった一日となりました。しかし明日は早くも週末ですね。稜線付近の紅葉は今が見頃なのでまた賑やかになるのでしょうか。
来週の気温予想を見ると、松本でも朝の最低気温が一桁になってきます。ここでは、水道の凍結対策を始めだしました。






雨で視界はあまりありませんでした。昨日までは、周りの美しい風景が目に飛び込んでいたので、今日のような日は少し寂しい感じがしますが、なんとなく気持ちが穏やかになって、たまにはこんな日もいいのかなぁと思ったりもしました。ヘリポート下にあるナナカマドは葉っぱが落ち始め、赤い実が目立つようになってきました。



そんな葉っぱが少なくなった枝の間を早いスピードで動き回る鳥がいました。おそらく、ルリビタキのメスではないのでしょうか。この先、木の葉がなくなれば、こういった鳥が見やすくなると思いますが、良く考えれば葉っぱがなくなれば、鳥たちは下に降りて行ってしまうんですねぇ。




雨で視界が無い日は自然と足元へと目が行きます。チングルマの葉っぱもきれいな赤色になっていました。チングルマは花、その後の胞子、そして紅葉と三度美しい姿を見せてくれます。




すっかり黄葉したダケカンバの葉とは違い、カラマツはまだ緑色をしています。ダケカンバは風の強い所では、地を這うように生えます。三角点より上にあるこのカラマツもまた上に伸びるのではなく、横へと伸びています。こちらの黄葉も楽しみです。
河地

曇天。
2015/09/24

連休が終わると同時に続いていた晴天も今日は曇り空から雨へとなってしまいました。この辺りの紅葉は、今が見頃でとてもきれいになっています。葉っぱを近くで見ると残念ながら、すっかり枯れてしまっているものも出てきています。紅葉を楽しむなら早めの方がいいかもしれません。ただ、紅葉はどんどんと下に降りて行くので、もうしばらくは楽しめそうです。



秋分の日を過ぎ、太陽が浅間山のてっぺんより右側から登るようになってきました。これからどんどん太陽は浅間山から離れたところから登るようになっていきます。それにしても今朝の日の出は素晴らしいものでした。日の出前には空が真っ赤に染まり、日が昇れば波打つ雲海が紅く照らされ、なんとも素敵な光景でした。



今朝の日の出は雲が多く、少し日が昇ると雲に隠れてしまう日の出でした。そんな時の水晶岳はちょうど太陽の真正面辺りになり、いつもと違った色に染まっていました。たいてい天気が崩れる時にこのような色になる事があります。



今日は曇り空で太陽の光が遮られたため、これまでと違った光の具合になり、合戦尾根の紅葉はひときわ鮮やかに見えました。昨日と比べても更に色はきれいになったように感じました。そして、遠くには富士山も見えていました。




山頂部の紅葉はもうピークを越えたのでしょうか、少し茶色っぽくなってきています。その代わり、下に向けてどんどん紅葉はおりていっています。






晴れた日より、今日のような曇天(どんてん)のほうが紅葉の美しさが際立つような気がします。もしくは昨日から昨日にかけて一気に色づきが進んだからなのでしょうか。




         合戦尾根から見る燕岳
午後になると雨が降り出してきました。秋の雨は非常に冷たいものです。雨で風が強い日の稜線歩きは無理をなさらないで下さい。



イワヒバリが群れをつくっていました。写真には写っていませんが10羽くらいはいたのではないでしょうか。普段はここまでたくさんの群れでいる事はあまり見かけません。
イワヒバリは冬になると標高を下げたところで生活をします。そろそろその準備なのでしょうか。
河地

秋分の日。
2015/09/23

今日は昼と夜の長さが一緒になる秋分の日です。厳密にいえば、4日後辺りが昼と夜の長さが一緒になる日です。また、太陽が真東から登り、真西に沈む日でもあります。ここ燕山荘からだと日の出は浅間山の上からになります。しかし、今朝は雲があってその御来光は見る事が出来ませんでした。それでも日中はきれいな青空が広がりました。






ここから見下ろす合戦尾根の紅葉は、今が見頃といった感じで、とても美しい色になっています。昨日は雲で見えなかった安曇野の街も見えていました。日中は、陽射しに温もりを感じました。そんな穏やかな天気の中、連休最終日の今日は多くの方々が下山されて行かれました。天気も良く、きっと秋山を満喫されたことでしょう。
賑わった縦走路も再び、静かになります。




空の青、針葉樹の緑、紅葉の黄色・赤、この4色がきれいに並んでいます。今しか見れない景色です。




この連休で溜まったゴミを下ろしに合戦小屋まで行ってきました。数日前に比べ、紅葉は随分と進み、とてもきれいになっていました。連休中登って来られた方々もこの美しい紅葉の感動されたことでしょう。三角点辺りの紅葉が特にきれいでした。



連休最終日は、これまでに比べ、登って来られる方も少なくなり、急に静かになりました。この先の平日は更に静かになっていくことでしょう。そんな山道を静かに歩くのもまたいいものです。



合戦小屋の名物スイカ、これを楽しみに登ってこられた方も多いのではないでしょうか、このスイカは今日で完売し、今シーズンは終了となりました。どうもありがとうございました。
スイカの販売が終わると、また一つ季節が進んだような気がします。
秋は日に日に深まっていきます。
河地

進む紅葉。
2015/09/22

秋の連休も昨日がピークだったようで、今日は人の流れも少し落ち着いてきました。それでも、秋晴れと紅葉に誘われて多くの方で賑わいました。



このところ連日のように雲海が広がっています。山の上ではいい天気が続いているのですが、麓ではずっと曇り空なのでしょうか。そんな今朝は、雲海の越しにきれいな御来光を見る事が出来ました。ちょうど浅間山の左肩からの日の出でした。不思議な事にこの燕山荘では秋分の日になると浅間山の上から日が昇ります。



午前中はとてもきれいな空が広がりました。そして、紅葉も益々きれいになってきていて、ダケカンバの黄色がより一層鮮やかになってきました。そして、どんどん紅葉は下へと進んでいるのが分かりました。




空気も澄んで、周りの山々もくっきりと見えていました。秋の空気ですね。裏銀座の山々も紅葉前線が少しづつ下に降りてきています。その様子がここからはっきりと分かりました。




合戦尾根のダケカンバの色もますます鮮やかになってきています。このところ天気も良く、陽射しがあれば暖かさを感じる陽気となります。そのせいか日中は夏のようにガスが湧いてきます。そして、ガスに太陽の光が遮られると急に肌寒く感じました。太陽の光のありがたみを感じます。




連休も後半となってきて、縦走される方が少なくなり、下山されている方が多くなってきました。登ってきた時より、下山する時の方が紅葉が進んで、きれいになっていたことでしょう。
今朝も霜柱が出来ていました。この位の気温になれば紅葉はどんどんと進んでいます。




この連休中にはお子様たちの姿を多く目にしました。先日も書きましたが、小さなお子様が登ってきやすいのはこの位の時期までだと思います。次の体育の日の連休ではいつ雪が降ってもおかしくないので、あまり無理をなさらないほうがいいかと思います。
燕山荘では小学生以下のお子様には「登頂証明書」をお渡ししています。お子様にとっていい思い出になって頂けるとうれしい限りです。そして、大きくなった時にまた燕岳に登りに来て頂けたら、これほどうれしいことはありません。
明日で秋の連休も終わりとなります。再び静かな山となりそうです。
河地

続く晴天。
2015/09/21

今年の秋の連休は晴れが続きますね。そして、この連休に合わせてくれたかのような紅葉の色づき。秋山登山を楽しみにされていた方々にはもってこいの条件がそろいましたね。また、連休中日の今日は小さなお子様が多く登ってこられました。まるで、お盆休みのような雰囲気でした。次の体育の日の連休は雪が降ってもおかしくない頃になるので、こうしてお子様の姿をたくさん見かけるのも今年は最後なのかもしれません。




今朝は真っ赤な朝焼けとなりました。雲がいい演出をしてくれました。日の出の写真と言えばどうしてもこの構図が多くなってしまいますが、この写真は朝食出し中に他のスタッフが忙しく駆け回っている中、こっそりと食堂の窓から撮っているいるためです。




朝のうちは空高くに雲があり美しい秋の空を見る事が出来ました。この青い空を見るとなぜだか嬉しくなってきます。




合戦尾根のダケカンバの色は、かなり黄色くなってきています。日に日にその色は深まってきています。毎日見ているのであまり気づかないのですが、こうして毎日写真を撮っていると、その色が変わっている事に気づかされます。
この先の天気予報を見ていても天気の大きな崩れはなさそうなので、今年は長く紅葉が楽しめるかもしれません。






連休中日の今日も多くの方で賑わいました。登山道もすれ違いが大変だったようで、上り下りにいつも以上の時間がかかったことでしょう。登山道ですれ違う時は、登りの方が優先となります。このルールを守る事によって事故を少なくする事が出来ます。楽しい登山にするためにも登り優先のルールを守りましょう。そして、よける時は谷側ではなく山側によけましょう。





今日の午後は雲やガスが多くなってきてしまいました。天気図をぱっと見ただけだと高気圧に覆われて、天気は良さそうなのですが、実際は上層部を気圧の谷が通過したようでこのような雲の多い天気となったようです。
河地

秋晴続く。
2015/09/20

秋の連休2日目も素晴らしい天気に恵まれました。その天気と紅葉に誘われてか今シーズン一番の賑わいとなりました。燕岳には何度もいらっしゃっていますがこの時期に初めて来られたお客様は、紅葉の美しさに大変感動されていて、秋山のとりこになりそうとおっしゃっておられました。今年の紅葉は、いつになくきれいです。



今朝の日の出は、雲にさえぎられてしまいましたが、ちょうど日が昇る辺りの浅間山のよこっちょが真っ赤になりました。浅間山からは先日に続き、噴煙がたなびいていました。ちょっと心配になりますが、日中はその噴煙も見られなくなっていました。



午後ほど雲が多くなってしまいましたが、午前中はこれぞ秋の空といったきれいな青空が広がりました。山頂の脇には立山・剣岳がきれいに見えていました。燕岳の紅葉もどんどん下に向かって下りてきています。






東側の雲海は終日取れる事がありませんでした。おそらく下では曇り空が広がっていたのではないでしょうか。その雲海もこの上から見るととても美しいものです。山に登らなければ見る事のできないもののひとつですね。その雲海に紅葉した合戦尾根がこの季節らしい美しさを見せていました。






今年の紅葉はなかなか良さそうです。その中を歩いている皆様が少々うらやましくも感じてしまいます。こんな景色の中を歩けたらさぞ気持ちのいいことでしょう。縦走路に目をやると転々と小さく人が歩く姿を見る事が出来ました。この連休中は槍や縦走方面へ向けて多くの方が縦走されていきます。



今日も大変多くの方が登って来られました。気温が低くなってきていて、水をあまり飲まなくなりますが、行動中の水分補給はお忘れなく。水分を取らないと高山病になりやすくなります。また、動いていれば汗をかくほどですが、行動をやめた途端、体は急に冷えていきます。休憩中は服を一枚はおるなどして、体を冷やさない事も大切になってきます。そして、小屋に到着してすぐに寝てしまうのがもっとも高山病になる原因となっているようです。小屋に着いて1時間位はどんな疲れていても起きていたほうがいいですよ。
この秋の連休の登山が皆様にとって楽しい思い出になるといいですね。
河地

さあシルバーウィーク始まりました。
2015/09/19

秋の連休が始まりました。初日の今日は天気も良く、紅葉もきれいになってきて最高の登山日和となりました。



日が登る頃、東の空には反薄明光線が見られました。今日がいい一日になるような予感のする日の出前となりました。朝は、3℃くらいまで下がり、寒い朝となりました。



5時30分、広がる雲海の上に太陽は顔を出しました。秋分の日になれば太陽は浅間山の真上から顔を出します。その浅間山からは噴煙が立ち上っていました。この噴煙を見ると、紅葉がきれいだった頃に起きた昨年の御嶽山の噴火の事を思い出してしまいました。あれからもう一年たったのですね。




その朝日を浴びて紅葉に染まる縦走路は、よりいっそう赤く見え、更に美しくなっていました。



そして、太陽が昇れば、山肌の色はこのように変わっていきました。どちらも美しいですね。太陽の位置によって同じ景色でも違った表情を見せてくれます。早く山小屋に到着して、太陽の位置によって変わっていく景色を見るのも素晴らしい時だと思います。



水曜日から延びていたヘリコプターによる荷揚げは今朝無事に終了しました。なんとかこの連休に間にあってひと安心でした。ヘリコプターが飛べないのである程度は歩荷で荷物を上げましたが、ヘリコプターにはとうてい及びません。改めてヘリコプターのありがたさを感じました。






多くの人で賑わいました。ここ数日にしては気温は高めで、日中の気温も二桁になりました。外からは楽しそうにされているお客さまの声が聞えてきました。天気も良く、紅葉もきれいでいい一日になりましたね。こうして、楽しそうにされているお客様の姿が我々スタッフの励みになります。



テント場も大変な賑わいとなりました。午前中にはいっぱいとなってしまいました。この連休中は同じような状況が続くものと思われます。


今日の午後は、ガスに包まれてしまいましたが、夕陽はなかなかきれいだったようです。残念ながら夕食出し時だったので見る事が出来ませんでしたが。
明日も天気が良さそうですね。あちこちからまた楽しそうな声が聞えてきそうです。
河地

順調に色づく紅葉。
2015/09/18

いよいよ明日からはシルバーウィークが始まりますね。今年の紅葉はそれに合わせてくれたかのような進み具合です。それに天気も良さそうです。きっと大賑わいとなることでしょう。そうなると、道路の渋滞、駐車場の混雑、登山道でのすれ違いといういつもより時間にゆとりをもった計画でお越し下さい。日の入りも早くなってきています。また、気温は日中でも一ケタ台、朝晩は霜が降りる位の気温になってきています。防寒着をお忘れなく。事故なく楽しい登山が出来るといいですね。




昨夜は雷雨がありましたが、朝になってみると雨は上がっていました。そして、6時過ぎよりガスが上がり出して天気は急速に回復してきました。






そして、目に飛び込んできたのはこの美し光景でした。思わず口から「きれいだ」と何度も言ってしまいました。昨日よりさらに色づいていて、ナナカマドに後れをとっていたダケカンバもだいぶ黄色くなってきました。
紅葉はもっときれいになると思われますが、現段階でも十分感動するほど美しくなってきています。



イルカ辺りまで行けば山頂はこんな感じに見えます。また違った感じがしてこれもいいものです。







縦走路の紅葉も美しくなってきています。時間がなくて縦走出来ない方もこの稜線を少し歩いてみるだけでも十分楽しめることと思います。ウラシマツツジの赤色がきれいですよ。




水晶岳方面を見ればこちらの山肌の色もだいぶ変わってきています。朝のうちはとてもきれいな青空が広がっていました。ただ、午後になってガスや雲が多くなってきてしまいましたが明日以降の天気は大丈夫でしょう。


さあ、シルバーウィークが始まりますね。紅葉したこの美し
い景色を多くの方に楽しんで頂くために我々はがんばらなくては。

河地

9月の冷たい雨。
2015/09/17

5時頃より降りだした雨は強くなったり弱くなったりを繰り返しながら終日降り続きました。こんな日は朝と昼の気温差はあまりなく6~7℃くらいでし。朝はあまり寒くは感じませんでしたが日中の方が寒く感じてしまいます。雨に濡れていればなおさら寒く感じたことでしょう。秋の雨は冷たいですね。








雨が降り出した頃はまだ視界が効いていました。どんよりとした空の下モノクロの景色の中、紅葉した山肌の色の鮮やかさが際立って美しく見えました。昨日より色づきは進んだようです。



朝のうちは槍ケ岳も見えていました。縦走される方は足早に出発されていかれました。槍方面にしろ常念方面にしろ3時間位歩けば山小屋があるので今日のような冷たい雨の降る日はそこで休みながら行くといいでしょう。雨の日はいつも以上に体力を使います。






雨の中の紅葉は晴れた日とは違った美しさがあります。葉っぱに付く水滴がいいですね。雨の紅葉の中を歩くのも趣があってこれまたいいものです。



合戦小屋のナナカマドはまだ色づき始めといったところですが、そのすぐ上から黄色や赤く染まった木々が出てきます。このところ合戦小屋まで行く事が多いのですが、日に日に美しくなっていく紅葉の中を歩けるがとてもうれしいです。






雨でお客様の少ない日は、登山道整備に力を入れる事が出来ます。気が付いていてもなかなか時間がなかったり、人通りが多かったりして出来ない場合が多いのですが、少しずつですが歩きやすく、事故のない登山道にしていきたいと思います。ちょうど完成した直後、お客様が通っていかれましたがスムーズに歩いて行かれる姿を見て、いい仕事が出来たなとうれしくなりました。
河地

高曇り。
2015/09/16

移動性高気圧がもたらした今回の秋晴も今日で一旦終わりとなりそうです。再び秋雨前線がやってきて雨となりそうです。ただ、連休には再び天気が回復しそうなので、ほんの少しの我慢で済みそうです。そして、この雨の間に紅葉は更に進むことでしょう。



天気は早くも下り坂に向かっていて、日の出は期待できなさそうでしたが雲の切れ間から、御来光を見る事が出来ました。先日も見られましたが、今日も太陽柱が見られました。太陽柱というと寒い所でダイヤモンドダストが見られる時に、出現する印象が強かったのですが、そうでなくとも雲の中の氷の結晶により見られる事があります。





高曇りとなった今日は、太陽の光が弱く、そのお陰で昨日と違った光線の具合となり、紅葉がまた違った美しさを見せてくれました。青空が無い日はなんとなく気持ちもしっとりとしていて穏やかな気分になり、その中で見る紅葉もそれはまた良いものです。




合戦尾根上部のダケカンバも昨日と比べ、少し色が変わったようです。ナナカマドに比べ、紅葉は少し遅いようですがこれからが楽しみです。黄色くなったダケカンバの木々の中を歩くと今日のような曇り空の日はそこだけぱっと明るくなって不思議な気分になるものです。




だいぶ見かける機会が少なくなってきましたが、まだ稜線まで上がってきています。餌となる木の実が少なくなれば、やがてこの辺りでも姿を見かけなくなっていきます。




午後になってくると真っ白なガスに包まれてしまいました。写真は三角点ですが、そんな中紅葉した木々がひときわ美しく見えました。





ガスで真っ白な中、合戦小屋から帰る途中、重荷をおいて一休みしていると十数羽の小鳥の群れがチィーチィーチィーと元気よく飛びまわっていました。なかなかひととこにとどまってくれなく、うまく写真が撮れませんでしたが、おそらくコガラではないでしょうか。




このガスは取れないと思いきや夕方になると切れてきて、燕岳や槍の姿も再び見る事が出来ました。日が沈んだ18時過ぎ、西の空は赤く焼け、この天気で夕焼けをあきらめていた方々からは喜びの声が上がっていました。天気は分からないものですね。
河地

紅葉きれいになってきました。
2015/09/15

今年は4月の小屋開けの時いつにない雪の少なさでした。そのせいか、花が咲くのも例年より2週間程早く、季節の歩みが全て早くなっていました。そして、秋の最もな楽しみである紅葉もやはり、いつもより早く見頃を迎えそうです。紅葉が美しくなるのはうれしいのですが、先日の大雨といい、季節が早く進むことにこのところ言われている異常気象というのが、少し心配になってきます。




今朝も冷え込みました。玄関先の温度計が2℃を示していました。そして、外のベンチには霜が降りていました。初氷はもう少し先になるのでしょうか。日に日に寒くなっていく毎日です。




昨日に続き、きれいな青空が広がりました。空に浮かぶ雲も高く、秋の空でした。その中イルカも気持ち良さそうに泳いでいました。



縦走路の山肌の色も着実に秋の色へと変わっていきます。大キレットには滝雲がかかり、なかなか素敵な光景でした。こういった現象はほんの短い時間しか見られません。天気が良い日は外ばかり気になってしまいます。



朝晩は寒いのですが、日が登ると暖かくなり、日中は穏やかな日となりました。朝晩の気温の差が大きいのも秋の特徴です。今日のように晴れた日には美しい景色を見ながら外でのんびりするのは最高の時となることでしょう。




このところの冷え込みにより、紅葉は一気に進み出してきています。特に美しいのはこのナナカマドの赤色です。ダケカンバの黄色はまだそれほど進んできてはいません。



久しぶりに合戦小屋まで行く用事があったので歩いてみると思った以上に紅葉が進んでいました。この色づいた木々の中を歩けるのはほんの短い間だけです。もう少しで見頃を迎えそうです。



三角点付近の様子です。この辺りの紅葉はいつもひときわ美しくなるところです。今日の日中は東側はガスに包まれてしまい展望はありませんでしたが、ガスの中の紅葉もまた美しいものです。紅葉は稜線よりこの辺りの方が早く始まっていました。今はどちらも美しくなってきていますが、ちょっと不思議ですね。



三角点と合戦小屋の間の紅葉もだいぶ進んできています。その中でこのナナカマドの紅葉がひときわきれいでした。
合戦小屋のナナカマドは、まだ紅葉前といったところでした。
河地

紅葉きれいになってきました。
2015/09/15

今年は4月の小屋開けの時いつにない雪の少なさでした。そのせいか、花が咲くのも例年より2週間程早く、季節の歩みが全て早くなっていました。そして、秋の最もな楽しみである紅葉もやはり、いつもより早く見頃を迎えそうです。紅葉が美しくなるのはうれしいのですが、先日の大雨といい、季節が早く進むことにこのところ言われている異常気象というのが、少し心配になってきます。




今朝も冷え込みました。玄関先の温度計が2℃を示していました。そして、外のベンチには霜が降りていました。初氷はもう少し先になるのでしょうか。日に日に寒くなっていく毎日です。




昨日に続き、きれいな青空が広がりました。空に浮かぶ雲も高く、秋の空でした。その中イルカも気持ち良さそうに泳いでいました。



縦走路の山肌の色も着実に秋の色へと変わっていきます。大キレットには滝雲がかかり、なかなか素敵な光景でした。こういった現象はほんの短い時間しか見られません。天気が良い日は外ばかり気になってしまいます。



朝晩は寒いのですが、日が登ると暖かくなり、日中は穏やかな日となりました。朝晩の気温の差が大きいのも秋の特徴です。今日のように晴れた日には美しい景色を見ながら外でのんびりするのは最高の時となることでしょう。




このところの冷え込みにより、紅葉は一気に進み出してきています。特に美しいのはこのナナカマドの赤色です。ダケカンバの黄色はまだそれほど進んできてはいません。



久しぶりに合戦小屋まで行く用事があったので歩いてみると思った以上に紅葉が進んでいました。この色づいた木々の中を歩けるのはほんの短い間だけです。もう少しで見頃を迎えそうです。



三角点付近の様子です。この辺りの紅葉はいつもひときわ美しくなるところです。今日の日中は東側はガスに包まれてしまい展望はありませんでしたが、ガスの中の紅葉もまた美しいものです。紅葉は稜線よりこの辺りの方が早く始まっていました。今はどちらも美しくなってきていますが、ちょっと不思議ですね。



三角点と合戦小屋の間の紅葉もだいぶ進んできています。その中でこのナナカマドの紅葉がひときわきれいでした。
合戦小屋のナナカマドは、まだ紅葉前といったところでした。
河地

移動性高気圧に覆われて。
2015/09/14

秋晴の一日となりました。春や秋はこの移動性高気圧がやってくることにより、天気は周期的に変化していきます。そのタイミングをつかめば、きれいな青空と素晴らしい展望に出会う事が出来るでしょう。まさに今日はそんな一日でした。



期待通りの秋晴となりました。朝のひんやりとする空気の中、イルカ岩まで出掛けてみました。出掛けたと言ってもほんの5分程歩くだけなのですが、この場所からの写真はよくお届けするのですが、稜線の山肌の色もだいぶ変わってきて、紅葉真っ盛りの少し前であることが伝わるでしょうか。






北アルプスの高い山からは、初氷の便りが届きましたが、2700mの燕岳ではまだとなりました。昨夜、寝る前の玄関先の温度計は2.0℃を示していたので、翌朝は初氷かと洗面器に水を溜めて外に置いておいたのですが、今朝は4℃位で初氷はおあずけとなりました。それでも稜線では、あちこちに霜柱を見つける事が出来ました。2700mの燕岳ではいつ氷が張ってもおかしくない季節となってきています。



昨夜の冷え込みで紅葉はまた一段と進んだようです。山頂の山肌の色はどんどん秋の色へと変わってきています。この秋色の山肌にはやっぱり青空がにあいます。このコントラストがとてもきれいですね。



移動性高気圧に覆われた時は、比較的乾いた空気になり、視界はくっきりとしてきます。裏銀座の山々の山肌の色もだいぶ変わってきています。ちなみに左奥に見える山は黒部五郎岳です。この燕岳からは北アルプスの山々のほとんどを見る事が出来ます。薬師岳など見えない山もありますが。



午後になってくると夏のように東側にはガスが湧き出してきました。陽射しが強かったので、地面が温まりこのようなガスが湧いたのでしょう。このおかげで16時頃、ブロッケン現象も見られました。ただ、このガスはどんどんと濃くなり、残念ながら夕陽を眺める事は出来ませんでした。
しかし、今日のような天気の日に登山出来た方はますます山を好きになられたことでしょう。今日はそんな天気の一日でした。
河地

寒冷前線通過。
2015/09/13

稜線では朝から強い西風が吹き、冷え込みはここ最近の中ではそれほど強くありませんでしたが、なにしろ風が強いので体感温度は氷点下だったのではないでしょうか。稜線を歩くには少々つらい天候となりました。
お昼頃、寒冷前線がこの辺りを通過していったようで、その頃、雨が少しぱらつきました。しかし、その後はだんだんと天気は回復してきて、夜にはきれいな星空が広がりました。ただこの後やってくる高気圧は、冷たい空気を運んでくるのでまた秋が一歩進みそうです。




昨日の青空とは一転して、朝から空は黒い雲に覆われていて、御来光は期待できなさそうでした。しかし、ちょうど太陽が顔を出す辺りだけ雲がなかったようで、黒い雲も太陽の光で赤く染まり美しくなり、なかなか素晴らしい御来光となりました。






山肌の色は一段と変わってきています。もう紅葉が始まったと言ってもおかしくはありません。この調子でいけば今年の紅葉は例年より早くなりそうです。山の上で暮らしていると毎日のこの変化を見る事が出来、とても幸せです。それを少しでもお伝えできるよう写真をお届けしていきたいと思います。




前線が通過する頃の様子です。非常に強い西風が吹いていました。この写真を撮ろうと少しの間、稜線上に立っているだけでも寒くてたまりませんでした。そよ風なら気持ちいいのですが、強い風には恐怖を感じることがあります。目に見えない風ですが、これから気温が低くなってくる時は要注意です。この頃の気温は6℃くらいでしたが、とても寒く感じました。ちょうどこの頃が前線が通過した時だったのでしょう。この後、冷たい空気が入ってきました。夜には玄関先の温度計は2.5℃を示していました。今秋一番の冷え込みとなりそうです。紅葉は5℃以下で更に進むと言われているので、明日の朝、紅葉がどれだけ進んでいるかとても楽しみです。
河地

秋晴れの週末。
2015/09/12

今週は天気が悪かった日が多かったせいか、先週に続き晴れの週末となった今日は多くの方々で山に活気が戻ってきました。9月の週末は天気さえ良ければ、夏のような賑わいになります。



今朝は久々に日の出の美しい朝となりました。日が登る30分前頃より、東の空はオレンジ色に輝きだし、刻々と空の様子は変わっていきました。気温は6℃位と決して暖かくはありませんでしたが、多くの方々がこの朝焼けショーを見ようとまだ薄暗い時間から、外に出ていらっしゃいました。



日の出が近づいてくると雲がだんだんと赤く染まり出しました。その美しい雲の色もあっという間に変わってしまいます。だから余計にその一瞬を見逃すまいとカメラ片手に忙しい朝となりました。




5時26分、太陽は顔を出しました。太陽の上には真上に一直線に伸びる太陽柱も見られました。



いつもお届けしているヘリポート下のナナカマドは良く見ると枯れてきている葉っぱを多く目にしますが、ちょっと離れて見る分には美しく見えます。そして何よりその背景のこの青空の美しさが秋を強く感じさせてくれます。




秋晴となった今日は、高積雲のうろこ雲が広がり、それが時折、太陽の光を隠したりして光線がいい具合になっていました。合戦尾根も上から見て、だいぶ黄色っぽくなっているのが分かります。山は日に日に秋の色へと変わってきています。




縦走路もだいぶ秋色へとなってきて、ナナカマドでしょうか、所々赤くなっている部分も見られるようになってきました。そして、空にはうろこ雲が広がり、これまた秋らしい光景を創り出していました。このうろこ雲は美しくついついいつまでも見惚れてしまいます。




日中の気温は10℃を少し超えましたが、稜線は風もややあって、外にいらっしゃる方は皆さん、カッパや薄手のフリースなどを着ていらっしゃいました。ただ、歩くにはちょうどいい気温ではないでしょうか。今日は秋の登山日和となりました。こんな日に山を思いっきり歩いてみたいものです。きっと気持ちいいことでしょう。



今日のような日は我々スタッフはなかなか外に出る時間はないのですが、外では楽しそうな笑い声が聞えてきて、こちらまでなんだかうれしくなってきます。裏銀座の山肌もだいぶ色が変わってきています。
空を秋らしく感じさせてくれる高積雲のうろこ雲が一日中見られ、空を見ているだけでも楽しい一日となったのではないでしょうか。
河地

台風が過ぎて。
2015/09/11

先日の台風により、大きな被害に遇われた方々に心よりお見舞い申し上げます。

台風18号に関してはたいして強い台風でなかったので、こんなにも大きな被害が出てしまった事に少々驚きを感じます。
そして、今日はきれいな青空が広がりました。この青空を見てつくづく太陽のありがたさを感じました。今日の晴れになんだか救われた気分でした。



               三角点

            三角点より少し上
紅葉が始まり出してきました。第3ベンチを過ぎると黄色くなり始めたダケカンバの木々を見かけることでしょう。そして、三角点のナナカマドの中には早くも美しい赤い色になっているものもありました。
歩けばまだまだ汗をかきますが、休憩のとき立ち止まると急激に冷えてきて、気温が低い事が分かります。休憩の際には一枚服を羽織るといいでしょう。体を冷やさない事が大切です。




今回の雨で山肌の色は一段と秋の色へと変わってきたようです。




朝は東側はきれいな雲海が広がっていましたが徐々に取れてきました。その後、きれいに晴れると思いきや積雲がもくもくと湧きあがってきて、町並みをなかなか見せてはくれませんでした。裏銀座の方にも稜線辺りには、雲がかかり続け、まだまだ台風の遠い影響があるようでした。




槍の穂先もなかなか姿を見せてくれませんでしたが、15時過ぎにようやく姿を現わしました。やはり、槍ヶ岳の姿はカッコいいものです。槍が見えだすとお客様もカメラを手に急に忙しくなったようです。



日が沈む頃、烏帽子岳方面には滝雲が現れました。夕方になると気温が低くなってきたせいか、外にいらっしゃる方は思ったより少なかったです。



久しぶりに見える日の入りはすでに18時より早くなっていました。今日はちょうどワリモ岳の真上に沈んでいきました。日が沈めば当然、気温は下がっていきます。


週末の明日は天気も良さそうで、たいへんな混雑が予想されます。駐車場も早いうちにいっぱいになってしまうことでしょう。また、テント場もお昼前にはいっぱいになってしまうことも考えられます。
気温は一ケタ台になってきていますので、防寒着をお忘れなく。
河地

さわやかな一日
2015/09/10

秋の季語は「さわやか」です。本日はそんな一日の始まりでした。

待望の御来光を見る事ができました。最後に日の出を見たのはいつでしょう。寒さを忘れて見惚れてしまいました。

現在の日の出の時刻は5:20頃です。本日は少し雲が高かったため日の出前の朝焼けは見えませんでした。しかし雲間から眩しい太陽の光が差し込むと、一瞬にして空気も色づき始めました。本当に気持ちの良い、贅沢な朝のひとときです。山の上でしか感じれない雰囲気があります。


少しガスがかかっていますが、お日様が出るとこんなにも景色が変わるんですね。燕山荘周辺はもうすっかり秋模様です。飛んでいたイワヒバリも、なんだか今日はうれしそうに見えました。


秋の風物詩と言われるこの雲は、卷積雲です。俗称でいわし雲やうろこ雲などと言われます。その区別ははっきりしておらず、見た目で言い方が変わるとか。おもしろいですね。この雲はいわし雲かな、なんて思いました。低気圧が近い時に出やすい雲なので、この卷積雲を見た翌日は、天気が崩れることが多いです。


本日も外へ出掛けては道直しを行いました。

合戦より少し上、登山道に松の落ち葉が見えました。たかが落ち葉ですが、そこからも秋を感じる事が出来ます。

昼からはガスが目立ちました。

夕刻、歩荷しながら燕山荘に戻りました。道中少し雨が降ることもありましたが、17:30頃には青空が広がりました。

ふと空を見上げると、

丁度、とてもきれいな紅葉を見つけました。カエデでしょうか。紅葉と青空、澄んだ空気を感じて自然と笑みがこぼれました。どうしても疲れてくると下を向いて歩いてしまいますが、そんな時こそ目線を上げて歩いてみましょう。新たな発見があるかもしれませんね。

徳丸諒也

雨の日のお仕事
2015/09/09

今朝も御来光を見る事はできませんでした。お日様が恋しいです。燕山荘周辺はいつもなら西からの風が吹きますが、本日は台風の影響で、東から強い雨風が吹きつけました。小屋も揺れるほどの強風でした。



雨が降っていたので、午前中は水道(みずみち)の補正をしに三角点近くまで向かいました。

水道(みずみち)とは山の浸食を防ぐためにつくった、雨水の流れ道です。登山道に勢いよく雨水が流れると、あっという間に土や石が削られて浸食を起こしてしまいます。水の力はすごいなぁと感心させられるほどです。そうならないように、道の脇へと雨水をそらしていきますが、またすぐに流水によって土や石が水道に溜まってしまうこともあります。もし水道(みずみち)を見かけたら、なるべく踏まないようにお願いしますね。このお仕事は、雨水が流れて見える日に行います。やはり外での作業は楽しいものです。



三角点周辺です。日に日に秋を感じることができます。昨日より確実に紅葉していました。写真の赤い葉はナナカマドです。今年はきれいに紅葉してくれそうな気がします。

        紅葉したナナカマド


        紅葉したカエデ


本日も一日ガスだと思われましたが、なんとお昼過ぎには青空をみることができました。


山の天気はわからないものですね。久しぶりのお日様に、うれしさのような安堵感がこみあげました。
風が強いために雲の流れがとてもはやく、霧に包まれたり晴れ間が見えたりという天気が夕方頃まで続きました。

しかし期待された日の入は見えず、18時頃にはガスに包まれてしまいました。予報では、今日の夜から明日朝にかけて天気が回復するようです。今宵の星空と、明日の日の出に期待したいですね。

徳丸諒也

実りの秋
2015/09/08

暑さのピークは過ぎて、燕山荘では台風に備えて窓や雨戸などの補強をし始めました。

今朝は近くの山肌を見る事ができました。しかし日中は昨日に引き続き、霧や雨が目立つ一日となりました。


5:20頃、雲の隙間にうっすらと、空の色が見えました。燕山荘前のお客さまは、その神秘的な景色にうっとりとされているようでした。気持ちの良い目覚めになったことでしょう。色んな形の雲も見ることができました。

その中のひとつ、滝雲です。山で発生した雲が稜線を越えて風下側に流れ、山肌に沿って消えながら落下し、滝のように見えることからそう呼ばれます。

しかしこの後すぐに、燕山荘周辺がガスに覆われてしまいました。本日は、遠くの岩の上に雷鳥の影を見ることができました。燕岳山頂に行かれたお客様からも雷鳥を見たとの声で盛り上がっていました。



夏がひと段落し、秋になると道直しにでかけることも増えてきます。山小屋の印象深いお仕事のひとつではないでしょうか。私達も見事にやりがいを感じることができます。道中お会いするお客様のお声が、そのやりがいの大部分を占めるかもしれません。

燕山荘から合戦小屋に向かう途中、色んな実が生っていました。夏はお花を見て楽しむ一方、秋は実を見ての山行も楽しいですね。

       クロウスゴの果実

クロマメノキと似ていますが、クロウスゴは果実の先端が凹んでいます。猿や熊が好んで食べる果実です。

       シラタマノキの果実

別名をシロモノともいうそうです。茎、葉、実はサルチル酸メチルのにおいがします。湿布みたいなにおいです。


どろどろになって、気持ち良く道直しを終えることができました。帰る頃には気温も低くなり、18:00頃の燕山荘前の気温計は6度程度でした。これからますます寒くなっていきます。紅葉が楽しみですね。

気になる明日の天気ですが、台風18号が昼頃に東海地方に上陸する予報です。そのため、非常に強い風雨が予想されています。山行予定の方は最新の情報を確認の上、潔い判断が必要かもしれませんね。

徳丸諒也

ガスの中の楽しみ
2015/09/07

本日は、昨日に比べてとても暖かく感じた一日でした。燕山荘前の気温計では度々10度を超えていました。

一日中ガスかと思われた午前6時ごろ、稜線西側に晴れ間が見えました。山肌が見えるとなぜかほっこりとした気持ちになります。

またすぐにガスに覆われてしまいましたが、先日より御宿泊のお客さまからは「すごい!」「来て良かった!」などの歓声が湧きあがりました。そういったお声を聞くと、更にほっこりとした気持ちになります。ありがとうございます。

ガスの日でも楽しみは沢山あります。外にでてみると鳥の鳴き声が目立ちました。

雷鳥です。オス同士の口論に出くわすことができました。写真の雷鳥の左奥に、もう一羽のオスが見えますでしょうか。
この辺りの雷鳥は口論のあと、縄張りに帰っていくのをよく目にします。話し合いだけで解決しているのでしょうか。なんだか尊いです。

少し観察してみました。近くに家族がいたようです。この時季になると、実を食べにやってきます。特に、本日のようなガスの出る日は敵に襲われにくいため、よく目にする事ができます。

岩と同化しているように見えますね。この前まで小さかったヒナ鳥も、大きくなりました。

その他にも、ホシガラスやイワヒバリが霧雨の中、よく飛んでいました。雨に濡れた蛾などの虫を狙うようです。

本日のナナカマドです。燕山荘周辺の木々も日に日に色がついてきているように感じます。気温が5度前後になってくると紅葉が目立ち始めます。例年だと9月20日ごろでしょうか。今年はなんだかはやめの紅葉になりそうですね。

さて、台風18号ですが、予報では9日に影響がありそうです。近畿地方を縦断する見込みで、燕岳周辺には強い風が予想されています。防風、防寒対策に注意が必要です。もちろん、直前までお天気の変動はあることでしょう。これからの台風の進路に注目ですね。

徳丸諒也

冷たい雨。
2015/09/06

晴れが続きません。9時過ぎより雨が降り出してきました。玄関にある温度計は日中でも7℃くらいにしかならず、ひざしもなく寒い一日となりました。雨に濡れた体にはさらに寒く感じることでしょう。秋の雨は本当に冷たい雨です。しっかりとした雨具、保温性のある下着でお越し下さい。また、防寒着などザック中の衣類が濡れないような防水対策もしっかりとする必要があります。雨の中がんばって燕山荘まで登ってきた御褒美にはケーキ、あったかいコーヒー、生ビール、熱燗など、サンルームにあります。




空には黒い雲が広がり体感的だけでなく視覚的にも寒い朝となりました。ちなみに今朝は玄関の温度計は4℃台にまで下がりました。ここへきて山の上ではすっかり秋の気温となってきています。



南東方向にはレンズ雲が出てきました。上空では風が強いのでしょうか。この後しばらくして雨は本降りとなってきました。
写真手前のオレンジ色になっている部分はナナカマドです。
ナナカマドの色づきは他の木々より早いようです。



山荘の東側斜面のシシウドはすっかり紫色になりました。日に日に秋は深まっていきます。



稜線のウラシマツツジはすっかり赤くなってきています。今年の紅葉はやはり早いのでしょうか。



冷たい雨となってしまいました。みなさん小屋の中でのんびりと過ごされています。小屋の中で本を読んだり、仲間とおしゃべりなどゆったりとした時間を過ごすのもたまにはいいものかもしれません。




こんな天気でも、いわひばりは元気に、忙しそうに餌を啄んでいました。冬になる前に餌をたくさんたべるのでしょうか、中にはまるまるとしているものもいました。
河地





晴れの週末。
2015/09/05

やはり、週末にしか山に行けない方は多くいらっしゃることでしょう。何日も前からこの日を楽しみにされていることと思います。今日はその多くの方が登山を楽しみにされている週末で、秋雨が続く中での晴れとなって、登って来られた方々のうれしそうな顔を沢山見ることが出来ました。天気もいいことしてくれましたね。



久しぶりの御来光です。ここでいつものように御来光を見ている僕たちでさえ久しぶりだったので思わず仕事の手を停めて日の出に見入ってしまいました。日の出時刻は5時15分過ぎ、浅間山と四阿山の間あたりからでした。










昨日のはれはへりも飛んでくれてうれしいものでしたが、今日の晴れの方が雲も少なく、漸く晴れたといったてんきとなりました。ひんやりとした空気のもと雲がなかなかいい演出をしてくれて美しい秋空となりました。





日中はとてもきれいな青空が広がり、気温も12℃まで上がり、昨日までに比べれば少し暖かく感じました。ただ外にいらっしゃる方は薄手のダウンなどを着ていらっしゃる方を多く見かけました。9月になると平日は人の流れは少なくなりますが、週末毎に賑わいます。




今日の晴れは束の間なんでしょうか、週間予報を見ているとまた雨マークが続いています。もしかしたら明日はこの景色もお届け出来ないかもしれません。
久々に多くの人で賑わった週末となりました。活気があるというのはいいものですね。こちらも元気をもらいます。
河地

天気回復、でも寒い!。
2015/09/04

秋の長雨が続いていますが今日は天気が回復し、週末の明日も天気がいい予報となっています。ただ、気温が低くなってきています。今朝は玄関先の温度計で4℃台まで下がり、日中の気温も二桁には届きませんでした。我々スタッフの服装も服を一枚余分に着るようになってきました。山の上では寒くなってきました。



明け方までは冷たい雨が降っていたのですが、急激に天気が回復してきました。ヘリポート下のナナカマドもより一層色づいてきたようでした。




ただ槍の穂先には雲がかかり続けました。標高が高い山ほど天気の変化が激しいようです。




たびたびガスに包まれてしまう不安定な天気でしたが、水曜日から延びていたヘリコプターによる荷揚げが漸く出来ました。燕山荘では頻繁に歩荷で物資を揚げていますが、やはりこれだけたくさんの物資を人の力だけで揚げるのは無理があります。ヘリコプターがあってこそです。無事に物資が届き一安心です。




            コケモモの実




           タケシマランの実

ポンプアップしている水がうまく上がらなかったので水場まで出掛けてきました。その道中、稜線上ではかわいらしいコケモモの実がたくさん出来ていました。また、水源近くではタケシマランの実もたくさん出来ていました。そのほかにもさまざまな木の実が出来ていて、その近くには動物のふんが落ちていたりと動物達にとってはうれしくもあり、また忙しい季節なんでしょう。






日中は、雨は降りませんでしたが、西側と東側では天気が大きく違いました。西から北部にかけては黒い雲が立ち込め、寒々しい光景でした。一方反対の東側では太陽の光が注ぎ、明るく西側とは対照的な光景でした。


明日の週末は多くの方で賑わいそうです。登山口にある駐車場も早いうちから満車になることが予想されます。また、気温も一ケタ台になってきて寒くなってきています。防寒着をお忘れなく。保温の出来る水筒をお持ちになる方も多くなっています。特に縦走される方はお湯を持っていかれる方が多くなってきています。

今日も日の入りは見る事が出来ませんでしたが18時近くなってきているようです。到着が遅くならないよう早めに出発をお願いします。季節はもう秋です、夏ではありません。
河地

ガスにつつまれて。
2015/09/03

昨日は久しぶりの晴れでしたが、夕陽は雲に邪魔されて見る事が出来ませんでした。そして、朝は雨音で目が覚めました。なかなか晴れが続きません。日の出、日の入は二週間位見えていません。一体何時になってきているのでしょうか。




朝の雨は一旦止んで日中は霧雨のような雨が降ったりやんだりでした。時折ガスが薄くなって晴れるかなと思いきや、またガスが濃くなるの繰り返しでした。こんな日は日中でも薄暗く時間の感覚がおかしくなってきます。




生憎の天気でしたが、人の流れはあって、この天気で暗い気分の中、小屋まで到着されて嬉しそうにされているお客さまの声から元気をもらえました。ありがたいことです。また、ガスで真っ白ななか多くの方が山頂を目指されていました。
展望はなくても登る事に意味があるんですね。登山は人それぞれの楽しみ方があります。




ふとガスが切れた瞬間山荘の東側の谷に目をやるとまだまだ雪渓が残っていました。この雪は毎年次の雪が降るまで残っている事が多いです。またこの時期の大雨によってなくなってしまう年もあります。夏が過ぎても谷筋には雪が残っているところが山の上ではいくつもあります。





合戦小屋あたりから山荘にかけてこの鮮やかな青紫色のオヤマリンドウを見かけることでしょう。花が少なくなってきている中この花が際立って美しく感じることでしょう。中にはこの写真のように葉が紫色へと変わってきているものも出てきました。




終日ガスに包まれて視界がなかったためヘリコプターによる荷揚げは出来ませんでした。今日は、天気ばかりが気になり少しガスが薄くなってはそわそわとし、再びガスが濃くなればやっぱりだめかと落胆を繰り返す一日でした。
回収物資もそのままブルーシートに覆われたままです。明日こそは飛んでくれないかな。
河地

ガスにつつまれて。
2015/09/03

昨日は久しぶりの晴れでしたが、夕陽は雲に邪魔されて見る事が出来ませんでした。そして、朝は雨音で目が覚めました。なかなか晴れが続きません。日の出、日の入は二週間位見えていません。一体何時になってきているのでしょうか。




朝の雨は一旦止んで日中は霧雨のような雨が降ったりやんだりでした。時折ガスが薄くなって晴れるかなと思いきや、またガスが濃くなるの繰り返しでした。こんな日は日中でも薄暗く時間の感覚がおかしくなってきます。




生憎の天気でしたが、人の流れはあって、この天気で暗い気分の中、小屋まで到着されて嬉しそうにされているお客さまの声から元気をもらえました。ありがたいことです。また、ガスで真っ白ななか多くの方が山頂を目指されていました。
展望はなくても登る事に意味があるんですね。登山は人それぞれの楽しみ方があります。




ふとガスが切れた瞬間山荘の東側の谷に目をやるとまだまだ雪渓が残っていました。この雪は毎年次の雪が降るまで残っている事が多いです。またこの時期の大雨によってなくなってしまう年もあります。夏が過ぎても谷筋には雪が残っているところが山の上ではいくつもあります。





合戦小屋あたりから山荘にかけてこの鮮やかな青紫色のオヤマリンドウを見かけることでしょう。花が少なくなってきている中この花が際立って美しく感じることでしょう。中にはこの写真のように葉が紫色へと変わってきているものも出てきました。




終日ガスに包まれて視界がなかったためヘリコプターによる荷揚げは出来ませんでした。今日は、天気ばかりが気になり少しガスが薄くなってはそわそわとし、再びガスが濃くなればやっぱりだめかと落胆を繰り返す一日でした。
回収物資もそのままブルーシートに覆われたままです。明日こそは飛んでくれないかな。
河地

待望の青空。
2015/09/02

長く待ち望んでいた青空が漸く広がりました。晴れるとやっぱり気持ちいいものですね。自然と顔がほころんでしまいます。




明け方は強い雨と風で荒れ模様となっていました。あぁ今日もまた雨かと暗い気分になっていたのですが、9時過ぎより青空が広がり出してきました。天気は悪いながらも毎日顔を見せてくれた山頂ですが、やはり晴れた日に見せる表情の方がかっこいいですね。こちらの山肌もだいぶ黄色くなってきました。




槍・穂高方面には雲がやや残りましたが、槍の姿も久しぶりに望む事が出来ました。




楽しそうな声が戻ってきました。最盛期後に比べれば、登って来られるお客さまの数はぐっと少なくなりましたが、今日の晴天の下、ここから見る大展望に感動し、うれしそうにされている方の姿をたくさん目にする事が出来ました。雨が続いていたので、小屋について安堵されているお客さまの顔たくさん見ていたのですが、やはり晴れて嬉しそうにされているお客さまの顔を見る方がこちらも嬉しくなります。



こちらも久しぶりに姿を見せてくれた水晶岳です。やっぱりかっこいいですね。



合戦尾根上部のダケカンバも一部の葉っぱが早くも黄色くなり出してきています。今の時期は日に日に秋の色へと変わっていくので、それを見つけながら歩くのが楽しみとなっています。



今日の日中は晴れた事もあり、重荷を背負って歩くと汗が吹き出してきました。秋になったとはいえ、まだまだ暑く感じる事もあります。この時期は朝晩と日中の気温差が大きくなってきますので温度調整のしやすい服装がいいですね。
合戦小屋のスイカはまだまだ販売中です。



久しぶりに見る安曇野の街の色はほんのりと黄色くなってきました。稲穂も色が変わってきたようです。街でも少しずつ秋を感じるようになってきているのでしょうか。
河地

秋の長雨。
2015/09/01

9月になりました。夏はあっという間に過ぎてしまいましたね。今日も雨の降る一日となりました。この天気はいつまで続くのでしょうか。週間予報を見ると土曜日に晴れマークがついているのでそれまでの辛抱でしょうか。そろそろ青空が恋しくなってきました。





日中の気温は10℃前後。風もやや強く冷たい雨となりました。この位の気温では紅葉は一気には進みませんが、着実に山肌の色は変わってきています。




お昼頃より雨の止み間が出てきました。そして、風が吹いて
ガスが切れると一瞬だけ縦走路にある蛙岩も久しぶりに見る事が出来ました。こちらも山肌の色は随分変わってきています。今回の雨が止んで展望が開けた時の山肌の色の変わり具合が楽しみです。




また、短い時間でしたが、合戦尾根も久しぶりに見る事が出来、その奥には松本の町並みも見る事が出来ました。
雨で風の強い日の稜線歩きは時には低体温症になる危険もあります。合戦尾根は合戦小屋までは樹林帯の中なので、風を防ぐ事が出来ます。そして、そこまでで疲れ切ってしまっても合戦小屋では雨を避けて休めるので、そこでゆっくり休んで態勢を整えて、再び登り出せば天気が悪くてもなんとか燕山荘までは登る事が出来るでしょう。ただ、合戦小屋より上は森林限界になるので天気が悪い日は、風を避ける場所があまりないので無理をなさらないで下さい。




ガスの中、二羽のオスの雷鳥を見かけました。この時期のオスは、一見メスと間違えてしまいそうです。さて、雷鳥の話になりますが先日、稜線まで上がってくる猿が雷鳥のヒナを襲うというニュースを耳にしました。このところすっかり見かけなくなってしまった雷鳥の親子、稜線に群れで上がってくる猿たち、ちょっと気になります。




雨の降る時間が多かった一日でしたが、ここ最近の中では最も燕岳がはっきりと見えました。天気の悪い日は18時くらいにはうす暗くなってきます。このところそんな時間に到着される方をよく目にします。暗くなれば不安にもなるし、障害物が見づらくなり、転倒もしやすくなります。また、何かあった時の対応も暗いために時間がかかってしまうこともあります。もう少し早く小屋に到着出来る計画でお越し下さい。




夕方、ほんの少しだけ青空が見えました。何日見ていないのかなぁ。
河地

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北アルプス燕岳(2,763m)の山小屋燕山荘のスタッフがリアルタイムでその日の出来事をお伝えしています。

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