燕山荘 スタッフブログ
秋に一歩前進。
2015/08/12
今日も小さなお子様がたくさん登ってこられました。お盆休みらしい光景です。しかし、体調を崩されるお子様も多くいらっしゃいました。燕山荘は標高2700mにあるのでやはり何らかの高山症状によるものと思われます。それを防ぐにはゆっくり登る事が一番大切になってきます。また行動中に水分をとること。これで山は涼しくなってくると水分をとらなくなりがちなので、意識的に飲むこが必要になります。また、なるべくお声掛けするようにしていますが、小屋についてすぐに寝ない事です。寝ると呼吸が弱くなるので、最低一時間は寝ない方がいいです。そんなことを守れば高山症状が出ることは少なくなります。
玄関先の温度計は朝は10℃あまり、日中でも13℃と秋へまた一歩近づいたような気温でした。僕もとうとう長袖シャツを着てしまいました。
そんな今朝は雲の多い空となりました。高層雲が広がり、その隙間から射す太陽の光は、笠ヶ岳や水晶岳の山頂部だけを照らしちょっと面白い光景でした。
そして、肌寒さを感じる天気には、トウヤクリンドウが似合いますね。一週間前頃から咲きだしましたが、これも他の花同様いつもより早く咲きました。この花が咲くと夏が終わり、秋が始まった事を感じさせられます。
曇りがちな空でしたが、時折青空も見られました。
雲が多い割には視界がよく、甲斐駒、北岳などはっきりと見る事が出来ました。そして、その上には積雲が立ち上り始めましたが積乱雲までには発達しませんでした。夏であればモクモクとした入道雲になっていたことでしょう。こんなことからも秋を感じてしまいます。
日中は高層雲が更に厚みを増して、灰色の空となりました。西風もやや少し吹いて、外にいる方は薄手のダウンやカッパなどを羽織っていらっしゃいました。今日一日で季節がグッと秋へと近づいた一日でした。まだ暑い日が戻ってくるかもしれませんが、標高の高い山へ行かれる方は薄手のダウンなど防寒着をお持ちになられるといいかと思います。
夕方になり、再び青空が見られましたが、上空の風が強い事を現わす、レンズ雲が現れました。明日は台風13号崩れの低気圧が通過するため、雨が降る事も予想されます。そろそろ気温も下がり出してきていますので、しっかりとしたレインウェア、濡れても保温性のある下着などが必要になってきます。
河地
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北アルプス燕岳(2,763m)の山小屋燕山荘のスタッフがリアルタイムでその日の出来事をお伝えしています。
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