燕山荘 スタッフブログ
冬の到来。
2014/10/16
今シーズン2度目の降雪となった今回は前回よりやや多い積雪となりました。小屋周りの積雪は日中ほとんど解けてしまいましたが、日影部分には残ってしまいました。
今朝は-3℃以下まで下がり、冷え込みが厳しくなりました。外へ出た瞬間、飛び込んでくるこの景色には、ため息が出るほどの美しさでしたが、薄着では寒くて長くは居られませんでした。それでもみなさん、カメラ片手にこの素晴らしい景色にシャッターをさかんに切っていらっしゃいました。
今回の降雪は南部ほど多かったようです。北部の山はたいして積雪は増えていないようでした。そして、この周辺では2700mラインより上で降雪があったようです。
今シーズンのヘリコプターの荷揚げもあと1回となりました。今朝の荷揚げは降雪直後で白い雪面に太陽の光が反射して、眩しいなかでの荷揚げとなりました。
今日のような素晴らしい景色を見ながらの、荷揚げ作業はなかなか幸せな気分です。
富士山も初冠雪だったようです。その隣に見える南アルプスも標高の高いところは白くなっていました。
標高の高い山には、早くも冬が訪れているようです。
今日現在、燕岳周辺ではピッケル・アイゼンが必要な雪の積もり方ではありませんが、雪が残っている部分があり、注意が必要です。そして、とにかく気温が低くなっています。今日も15時過ぎには氷点下になってしまいました。
日中はきれいな青空が広がり、今もきれいな星空が見えていますが、夜には再び雪が降る予報となっていたので、雪よけの屋根を取り付けました。このタイミングが遅れてしまうと中に雪が吹きだまってしまい、後で大変なことになってしまいます。屋根をつけてしまうと小屋の中が暗くなってしまうので、ギリギリまで付けたくないのですが、今日は念のためにこの作業を行いました。
日中は気温は低かったのですが、日差しは強かったので、白かった山頂はまた元の姿に戻ってしまいました。槍・穂高方面には結構白い部分が残っていました。
15時頃、縦走路の東側にはちょっとおもしろい雲が湧きあがっていました。
台風19号の通過後、標高の高い山では、季節は冬へと変わったようです。この先の気温予想を見ているとそう感じさせられました。
河地
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北アルプス燕岳(2,763m)の山小屋燕山荘のスタッフがリアルタイムでその日の出来事をお伝えしています。
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