北アルプス表銀座の山小屋/燕山荘グループのWEBサイトです

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燕山荘

燕山荘スタッフブログ

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夏よさようなら。
2014/08/31

夏はいつやってくるのかと待っているうちに8月も今日で終わりとなっていました。今年の夏は近年稀にみる天候不順の夏となってしまいました。
ここ燕岳では雨の日はさほど多くはありませんでしたが、真っ青な空と白い雲が広がる夏空が見られる日もほとんどありませんでした。
まあ、こんな夏になる年もあるものですね。こればかりは仕方ありません。



夏の終わりを告げる花のトウヤクリンドウがあちこちでみられます。これから咲きだしてくる花はあまりなく、少しさみしくなってきます。次の楽しみは紅葉ですね。燕岳周辺では例年9月の下旬くらいとなります。このトウヤクリンドウの背景にあるウラシマツツジもだいぶ紅くなってきました。






今日もすっきりしない天気でしたが、青空が見られる時間帯もありました。
秋雨前線はだいぶ下がったのですが、秋晴れをもたらす移動性高気圧が来なくて、いまいち不安定な天気が続いています。そんな天気でしたが外でのんびりと過ごされる方が多くいらっしゃいました。




山頂はなんども顔を出しましたが、槍ヶ岳は見えそうで見えませんでした。



雷鳥の親子を見たよという声を多く耳にしますが、最近、僕は見ていませんが話に聞くと4羽が元気よく育っているようです。
今日は山頂からの帰り道で2羽の大人のメスが一緒に餌をついばんでいる姿を見かけました。この2羽はヒナを連れていないようでした。ヒナがいないメス同志が行動を共にすることがあるものですね。
河地

登ってみないと分からないものです。
2014/08/30

8月最後、(夏の最後ともいっていいのでしょう)の週末でしたが天気予報が良くなかったこともあり、予約をキャンセルされる方が非常に多くなっていました。今年の夏は、本当に天候不順でしたね。



朝の7時頃の写真です。予報が良くなかったので、まさかこんな素晴らしい景色を見ることが出来るとは思いもませんでした。高瀬渓谷には雲海が入り、槍ヶ岳の穂先だけ雲に浮かんで、いつも見ている槍ヶ岳とはまた違った感じでした。






この朝の晴れ間は突然始まりました。日の出も見られなく、どことなく皆さんあきらめモードが漂っていたのですが、突然、日が射し始め、食堂の中にも日が射して、朝食を採っておられる方々の間からざわめきがおこりました。当然僕も慌ててカメラ片手に外へ飛び出して行きました。



その時、有明山の稜線に滝雲が流れ出していました。さらに良く見て見ると東沢乗越を越えて、雲が滝のように流れていました。ここに滝雲が出来るのはあまり見ることがありません。とにかく興奮する朝となりました。




草紅葉が始まってきていて、山肌の色も少しずつ黄色っぽくなってきました。朝晩の気温が連日5℃をきるようになってきたので今後さらに進むことでしょう。




その後、日中は雲に覆われてしまいましたが、時折山頂や安曇野の街を眺めることが出来ました。雲やガスがきれて視界が広がるたびにあちこちから歓声が聞こえてきました。


今日は変わりやすい天気の一日でしたが、雲の切れ間から周りの山々が見ることが出来て、思ったほど悪い天気ではありませんでした。
山の天気は分からないものですね。
明日で8月も終わりです。なんだかさみしいですね。
河地

気温が低くなってきました。
2014/08/29

今朝も気温は5℃以下となりました。テレビの天気予報で見た富士山の気温は1.1℃。八月も終わりとも3000mを越す所では氷が張ることもあります。
日中の気温も10℃を越えるのがやっとです。この数日で山の気温は随分と低くなりました。
たくさん汗かいて衣類を濡らしてしまうと登山行動を終えたとたんに体が一気に冷えます。気温が高ければそれ程問題はないのですが、これからの季節ではそれが体力を奪うことになり、時には低体温症へとなることもあります。

気温が低くても汗はかいてしまいますが、気温が低くなった時こそ汗をかかないで登ることが大切になってきます。






今日はなんだかいい瞬間を取り逃してしまったようで、地味な写真ばかりとなってしまいますが、日の出から2時間位経った頃の東の空はとても美しいものでした。朝のうちは、雲が多かったものの周りの山々は見渡すことが出来、曇り空の割にはいい天気でした。ただ、先ほども書きましたが気温がかなり低くなっています。半袖で外に出るのは限界となってきました。






ようやく道直しに出掛ける時間も出来たので、三角点と合戦小屋の間に出掛けてきました。こちらはずっとガスの中でしたので、今日は天気は良くないんだなぁという印象でした。






ところが夕方小屋に戻ってみると西側は晴れていて、山頂も見えていました。どうやらガスがかかっていたのは稜線の東側だけで、上は晴れていたようです。なんとも不思議な気分でした。
今日登って来られた方々は、ガスで真っ白な中を登ってきて、稜線に出ると突然晴れ渡り、絶景を見ることが出来て、とても驚かれたことでしょう。その日にいた場所がちょっと違うだけで、こんなにも天気が違うものなんですね。僕の中では今日はガスに包まれた日だったのですが、山荘にいたスタッフにとっては晴れた一日だったのですね。
なんとも不思議な一日でした。
河地

学校登山終了。
2014/08/28

今シーズンの学校登山は、今日、高綱中学校、三郷中学校の皆さんが無事に下山して全て終了となりました。この集団登山は長野県では多くの学校で行われています。
登山道の渋滞などもありますが、すれ違う方の優しい心遣いなどまわりの方々のご理解もあってこうして長く続いているのではないでしょうか。子供の頃にしか感じられない感動もあると思います。この学校登山がいつまでも続くといいですね。
ただ、残念なことに、年々その数は少なくなってきています。





        奥に見えるのは双六岳



     島のように浮かんでいるのは有明山

朝は気温は7℃まで下がり風もあったので涼しいというより寒いという方がいいくらいでした。東側にも西側にも雲海が広がりました。日中もこの雲海はとれることはなかったので街は曇りの一日だったのでは。
山はすっかり秋です。気温が低くなりました。





昨日は展望はなかったのですが、朝になってみれば、槍や山頂などが姿を現わし燕山荘自慢の素晴らしい大展望を見ることが出来て生徒の皆さんもとても嬉しそうでした。
また、三郷中学校の皆さんは今日のために練習してきた歌を玄関前で聞かせて下さいました。その歌声にはとても感動させられました。ありがとうございました。
この登山のために多くの準備をしてこられたと思います。
山頂には行けなかったですが、登山が成功して良かったですね。今頃は疲れて寝てるのかな。また、燕岳に登りに来て下さい。




今日の夕景です。高瀬の谷にはもくもくとした雲が湧きたちその奥には裏銀座の山々が少しだけ見えていました。今日のような夕景は中々見られないものです。

夜になって星も見えだしてきました。シャツ一枚だけでは寒くて外に居られませんでした。
河地

天気予報通りに。
2014/08/27

朝は、日の出頃東の空の雲がとれてもしかしたら晴れるかもしれないと期待したのですが、14時頃から雨が降り出してしまいました。「ヤマテン」の予報通りの天気となってしまいました。なかなか晴れ間が続かないものです。





朝、中房へ向かう頃、それまでガスに包まれていた東の空が突然ぱっと明るくなり、きれいな朝焼けを見ることが出来ました。槍ヶ岳には面白い雲がかかって、もう少し紅くなれば良かったのですが、なかなかおもしろい光景でした。




今日は今シーズン最後の学校登山がありました。高綱中学校と三郷中学校の2校の皆様が登って来られました。天気を心配しての登り出しでしたが、合戦小屋に着く頃には青空も見えだしてきました。






ところが小屋まであと20分位の所で雨が降り出してしまいました。もう少し天気が持ってくれれば良かったのですが。
それでもがんばって登ってきた生徒さん達はばんざいやピースをしての到着となりました。その姿を見ると天気が良くない中登ってきて、救われた気分になりました。



気温が低くなってきているせいか、草の色も変わってきました。昨年は3~4年周期の当たり年だったコバイケイソウは、今年はほとんど花を見かけることはありませんでした。

河地

晴れた。
2014/08/26

低気圧の通過により午前中は強い雨が降りました。小屋の中は半袖でいられるのですが、外に出るともう一枚必要でした。空気はひんやりです。
14時頃から天気は回復してきて青空も見られました。もう少し早ければ松島中学校の皆さんにもこの景色をみていただけたのに。天気ばかりはどうしようもありませんね。
天気図を見れば太平洋高気圧はすっかり勢いをなくしてしまい、秋の空気につつまれるようになりました。





松島中学校の皆さんは雨の中の下山となりました。今度は晴れた時にまた来てください。この景色を一度は見て頂きたいです。雨の中の登山でしたが、自分の足でがんばって登った達成感は残ったのではないでしょうか。



           昨日


           今日

午前中は雨と濃いガスで展望がなかったのでカメラを向けるのは小屋前のお花畑になりました。今はトリカブトがたくさん咲いていますが、その間からはシシウドが顔を出し始めてきています。昨日は開いていなっかたシシウドが今日は開いていました。





いつまでも降り続くかと思われた雨も午後にはやんできれいな青空が見られました。それまでは屋根を叩く雨音ばかりが聞こえていたのですが、楽しそうな明るい声があちこちから聞こえてきました。雨の中を登ってこられた方々には嬉しいプレゼントでしたね。



街の上には雲海が広がっていました。晴れたのは上の方だけだったのでしょうか。燕山荘が写るブロッケンも見られました。


気温が低くなってきました。まだ薄手でもいいと思いますが防寒着をお持ち下さい。
河地

再び雨降り。
2014/08/25

いったんは消えていた、夏と秋の境目である前線がまた現れて、雨降りの一日となってしまいました。僕が小学生の頃は25日が夏休みの終わりだったので、今でもこの25日が来ると夏の終わりを感じてしまいます。そんな今日は雨が降って陽射しもなく肌寒い一日でした。








雨が降ったり止んだりの天気で展望もない天気でしたが、松本の松島中学校の皆さんは元気よく登ってこられました。外が賑やかになってきたので外へ出てみるとちょうど到着されたところでした。雨でしょんぼりとしているのかなと思っていたところ元気にポーズを決めてくれました。晴れるにこしたことはないのでしょうが、雨でも登山は楽しめるのだなと感じさせられました。




小屋のすぐ下にはシシウドが見られるようになってきました。秋の花も後半になってきました。



また、シロバナベニイチゴも見られるようになってきました。ということは・・・







クマもやってきます。それほど神経質になることはないと思いますが。もともとクマの生息地に我々人間が入っているので、クマがいても全然おかしくはありません。また、クマがいるということはそれだけ自然環境も残っているということです。これからこの周りではクマのエサである木の実がちょうど良い頃になるので、また見かけるかもしれません。
テント泊の方は生ごみだけでなく、ラーメンの汁なども決して捨てないようにしてください。これもクマやその他の野生動物への優しさとなります。野生動物と共存していくには、これだけは守らなくてはなりません。早朝や夕暮れ時の一人歩きはクマに会う確率が高くなるので、その時間帯の一人歩きには注意した方がいいでしょう。
河地

処暑。
2014/08/24

昨日から二十四節気で夏も終わりを告げる頃の「処暑」に入りました。
二十四節気は街で暮らしていると実際の季節より早く、季節のずれを感じますが、季節がひと足先に進む山の上ではちょうどいい位に感じます。




合戦小屋と三角点の間にはオヤマリンドウの鮮やかな青紫色を目にするになりました。この花は咲いても蕾のような状態であまり開くことはありません。
今はまだちらほらとしか見られませんが、このあたりには多くみられるようになります。



三角点のナナカマドは紅葉の時期にはとても色鮮やかになりますが、早くもナナカマドの実が赤くなり始めていました。
山荘のヘリポート脇にあるものはまだまだ緑色をしています。標高の低い所の方が先に赤くなるのは不思議ですが、これもやはり雪の中から出てくる時期の違いです。



昨日のクラッシックコンサートは無事に終了し、今日はその楽器を歩荷で下げました。非常に高価な楽器なのでぶつけたり、転んだりしないように慎重に運びました。これが終わって、ようやくクラッシックコンサートも終了となりました。
今回の様子は今日の信濃毎日新聞に掲載されました。




また、昨日をもって順天堂大学の夏山診療所も終了となりました。最後まで残っていた学生さんたちも下山されて行きました。これまで困った時は診療所の方に頼ればよかったのですが、これからは我々スタッフで病気やケガの人に対応していかなければなりません。
診療所の皆さん、今シーズンも大変お世話になりました。






今日も北海道で大雨となったようで、また被害が出てしまいました。局地的に大雨の降りやすい状態が続いているようです。不安定な天気が続きますね。ここでも午前中は激しい雨が一時的に降りました。
その後は曇り空となり、槍ヶ岳や山頂も見られる時間もありました。風が冷たく、雨が降っていなくても合羽を防寒着代わりにして、山頂を目指す方が多かったです。日中の最高気温は11℃位までしか上がりませんでした。
もう秋ですね。
河地

特別な一日。
2014/08/23

今日は、燕山荘のクラッシックコンサートの日でした。
夏の締めくくりとして毎年8月の第四土曜日に行っています。
我々スタッフにとっても特別な一日で、全てがこのコンサートに合わせて動いていきます。楽器は合戦小屋から歩荷であげます。19時半開始のため食事時間も早くなります。また、何より、最盛期の一つの区切りとなる日です。


このコンサートも今年で30回目を迎えました。
特別にケーキで御祝いです。





食堂、喫茶室のテーブルを全て移動して行います。
今日の日を楽しみにしてお越しになった方々や、知らずに今日登って来られた方々など様々ですが、鈴木メソードの皆様の素敵な演奏に聞き入っておられました。スタッフもこの時だけは仕事の手をとめて、過ぎゆく夏をそれぞれの思いで聞き入っていました。






寒冷前線は夜のうちに通過したようで、朝5時頃までは激しい雨が降っていましたが、その後は天気が回復して、きれいな青空が広がりました。
天気予報を気にしてキャンセルされる方が多かったですが、結果的には空の青がとてもきれいな一日となりました。
天気予報も難しい気圧配置となっているのでしょう。




午後になると雲が多くなってきましたが、雨が降ることもなく夜になるときれいな星空が広がりました。
河地

この夏?一番の青空。
2014/08/22

稜線上では秋の気配が強くなってきましたが、まだ8月も終わっていなので、夏といってもいいのでしょうか。タイトルの?はそんな意味もこめて付けましたが、今日も青空はとても美しいものでした。
所用で中房まで行ってきましたが、下に降りればやはりまだ夏を感じました。








今朝は夜明け前から空がきれいでした。ほんのりとオレンジ色に染まりゆく、地平線の上にはだいぶ細くなった月やオリオン座などの冬の星座が美しく輝いていました。





今朝の朝焼けは浅間山の上にある雲が真っ赤に焼けてとても美しいものでした。5時8分、太陽が四阿山の左肩より顔を出しました。日の出も少しづつ遅くなってきています。




            穂高岳連峰


空気が澄んで周りの山々もくっきりと見えました。そして何より空の青色が美しかったです。夏の湿気の多く白く霞んだ空とは違いますね。秋の空です。




昨日お泊りの明善中学校の皆さんへ、オーナーよりホルンの演奏のプレゼントがありました。こうして青空の下、ホルンを吹いてもお見送りもあまりなかったような気がします。それだけ今年の夏は天気が悪かったのでしょう。

今日は午後になって東側にガスが湧くこともなく、一日中クリアな青空が広がる日は、この夏中ほとんどありませんでした。今日登って来られた方はラッキーでしたね。




こんないい天気でしたが夕方には黒い雲がだいぶ多くなり、風も強くなってきました。遠く、長野市の奥の群馬県辺りの稲光が暗闇の中、はっきりと見えました。明日は寒冷前線がこの辺りにかかってくるようで、天気の急変や雷に注意が必要です。無理のない登山をお願いします。


明日は燕山荘の夏の締めくくりのイベントであるクラッシックコンサートの開催日となります。
河地

紅く染まる空。
2014/08/21

今日も雲は多いながらも晴れとなりました。
そして、日の出、日の入りの両方を見ることが出来ました。こんな日は久しくなかった気がします。それだけ8月は天気が悪かったのですね。


雲が多くてもこんなきれいな空ならいいですね。
ここ最近は雲が空の美しさを演出しています。同じ形の雲は二度と見ることできません。そういった一瞬の美しさが雲にはあります。



       日の出前の東の空



       日の入り後の西の空

日の出前、東の空が紅く染まりました。こんな時は天気が崩れることが多いのですが、今日一日はまずまずの天気でした。
日の入りは18時半より早くなってきています。
日が沈んで15分位経った西の空も紅く染まりました。




富士山もくっきりと。松本平にかかる薄い雲は日が昇るにつれてとれていきました。今日は終日富士山が見えていました。



秋の空ですね。高積雲がきれいです。風もひんやりと冷たく半袖ではいられません。
偶然この写真にトンボが写っていますが、今の時期たくさんのトンボが空を舞っています。空の写真を撮ってあとで見てみるとトンボが写っているということがよくあります。



7月に雨で延期になった学校の学校登山が始まりました。
長野県ではもう二学期が始まっているようです。
今日は明善中学校の皆さんが登ってこられました。山の涼しさに驚いたのではないでしょうか。
学校登山は来週、月、火、水と続きます。
河地

雲の多い空でしたが。
2014/08/20

雲の多い空でしたが、雲が作り出す模様が美しく感じる一日でした。
今日は外にいる時間が長く、この美しい空を眺めている時間も多くありました。美しい空を見ていると心も洗われたような気がしてきます。







青空は多くはありませんでしたが雲の感じがいいですね。






今日はヘリコプターの荷揚げ日でした。雲の湧きやすい天気で心配しましたが、無事に終了しました。陽射しが意外と強かったようで長い時間外にいたこともあり、日焼けしたのか今になって顔がひりひりとしてきました。



槍ヶ岳の2800mより上にかかるこの雲は日中とれることはありませんでした。



西の空には雲が多かったのですが、東側は遠くまでよく見えていました。富士山もくっきりと見えていました。その手前に見えるのは松本です。日中の最高気温は30℃を越えたようです。街はまだまだ暑いのですね。



お盆休みが過ぎて、平日は人の流れも落ち着いてきました。それでも子供達の元気な姿を多く見かけます。まだ夏休み中なんですね。
でも、そろそろ宿題が心配になってくる頃ではないでしょうか。山に来たらそんなことも忘れてしまうくらい感動でいっぱいなことでしょう。



紅くは染まりませんでしたが、また違った美しさの夕焼けでした。吹く風は冷たく、半袖では長くはいられませんでした。吹く風に少しづつ秋を感じるようになりました。
河地

夏の高気圧圏内。
2014/08/19

昨日あたりから夏の高気圧である太平洋高気圧が元気を取り戻してきました。秋の高気圧に覆われていた時に比べ気温も高くなり、少し夏が戻ってきたようです。
高気圧に沿って湿った空気が入りやすくなっていたので雲が多くなりましたが、先日までの天気に比べれば嬉しい天気でした。





今朝はガスにつつまれていましたが、日の出頃ガスが薄くなり東の空がぼんやりと赤くなりました。食堂から撮った写真ですが、外にいたらもっときれいだったのではないでしょうか。
日が昇ると空気の流れが変わって、こうしてガスがとれることはよくあります。








三回目のファミリー登山教室は無事終了しました。
リピーターの方も多くいらっしゃって、一年ぶりに会う子供達の身長が伸びていることに気づきます。このファミリー登山教室で山の素晴らしさを感じて、大きくなっても登山を続けて頂けたらとても嬉しく思います。
小さな体で一生懸命に歩く子供達の姿から元気をもらいました。





朝8時頃下山する時は山荘周辺はガスに覆われていましたけれど、15時頃戻ってくると稜線付近から西側にかけてはきれいに晴れ渡っていました。安曇野市の気温も30℃を越えていたようで、ちょっとだけ夏が戻って来たようでした。




5月の中頃に白い花をつけるオオカメノキが今は赤い実をつけています。第1ベンチから第2ベンチ付近で見ることが出来ます。



合戦尾根の2600メートル付近では小さく可憐なミヤマリンドウが咲きだしています。この花は朝はつぼみが開いていないのですが、昼間になるとつぼみが開きます。小さな花なので注意して見ていないと気づかないかもしれません。


お盆休みが終わって、訪れる方は少し少なくなりました。
河地

夏はまだ終わらず。
2014/08/18

昨日までの雷は治まりました。百点満点にはやや遠いものでしたが、青空を見ることが出来ました。待ちに待った青空でした。夏が少し戻ってきたような一日でした。




今朝、燕岳周辺でこの日の出を見たのは僕だけではないのでしょうか。親子ファミリー登山教室のため5時頃小屋を出たのですが、出発時は小雨が降っていました。下山を始めて100mほど下るとそこから下は雲が切れていました。そしてちょうど太陽が顔を出すところでした。雲が紅く染まり数日振りにみる日の出に嬉しくなりました。そしてこの時間のここを歩いているのは僕だけ、燕山荘は雲の中。この眺めは僕しか見ていないことに気づくと嬉しくなってきました。



最終回のファミリー登山教室の皆さんと一緒に上山しました。家族の皆さんの楽しそうな姿を見ていると僕もうれしくなってきます。登山を通して家族の絆が深まっていきます。こんなことって他にはあまり多くはありません。今回ご参加頂いた皆様の僅かでもお役に立てたらうれしいです。

今日は夏のような蒸し暑さが戻ってきました。登山道を歩いているとジワジワと汗が湧いてきました。普段はあまり水を飲まない僕も今日はこまめな水分補給を心がけました。





夏の午後は稜線の東側にはガスが湧きます。今日もそんな天気でした。なので、ガスの中を歩いてきて稜線に出た途端、大展望が広がり、皆さん大感動でした。






東の空や八ヶ岳の上にはモクモクとした入道雲が湧きあがっていました。青空と入道雲、随分久しぶりに見るような気がします。夏が戻ってきた気がしました。この空を待ち望んでいました。もう少し青空が多ければ、さらに良かったのですが。




テント場にも賑わいが戻ってきました。このお盆期間中は午前中でいっぱいになってしまうことが多くありました。
河地

お盆休みも終わりですね。
2014/08/17

今年のお盆休みは雨ばかりとなってしまいました。
今日も昨日のように雷鳴が何度も聞こえました。その度にスットカーやパソコン、消防の感知器など壊れると困るもののコンセントを抜きました。幸いこの近辺での雷の被害はありませんでした。この二日間は落雷の心配が続きました。







朝ほど雷鳴の聞こえる頻度は多かったのですが、段々と少なくなってきました。南西方向には黒い雲があったのですが、反対の東の方を見れば、青空が広がり、小諸などの街並みを見ることが出来ました。
また、北部の鹿島槍や旭岳も久しぶりに見ることが出来ました。



日中は雨が降ったりやんだりでしたが、槍ヶ岳が姿を現わす時間も多くありました。




昨日ほど鮮やかな緑ではありませんでしたが、双六方面の緑色が鮮やかに見える時間帯もありました。昨日も書きましたが普段見ている山肌の色とは随分違って見えました。




今日も水揚げが不調で雷を心配しながら、水場へと行ってきました。雷が心配だったので、雨雲レーダーで雷雲の位置を確認してから、この時間なら大丈夫と行ってきました。
その道中、ニッコウキスゲを見つけました。小屋周辺では、かなり前に咲き終わっていたのですが、ここではまだ咲いていました。高山植物は雪の下から出てきた時期が違うと咲く時期が違うので、同じ花でも場所を変えれば何度も楽しむことが出来ます。






夕方、日が沈む頃、一瞬だけ雲が切れ、西の空がオレンジ色に染まりました。
明日は天気が少し良くなる予報が出ています。そろそろ青空が恋しくなってきました。






今回の雷を伴った大雨で各地で沢筋での事故が起きてしまいました。燕岳へのもうひとつのルート、東沢は前半は沢沿いの道歩きとなります。上の写真は7月上旬に差盛りに行った時の写真ですが、このような箇所が増水したら通行が非常に困難になりますし、渡渉に失敗したら流されてしまう心配もあります。水量が少なくなるまでこのルートは利用されないほうがいいかと思います。
河地

夏と秋の鬩ぎ合い。
2014/08/16

今日も停滞前線がこの付近にありその影響を受けました。
午前中は雷鳴が何度も聞かれました。ちょうどその頃、水がうまくポンプアップ出来なくなったので、水源地にいたのですが、外にいて雷の音が近くですると、気持ちのいいものではありません。稜線を歩かれていた方はもっと怖かったことでしょう。今日は多くの方が縦走を取りやめられて燕山荘までで今日の行動を終えられていました。賢明な判断だったと思います。
停滞前線の雷は短時間で終わらないこともあるので注意が必要です。









13時半頃突然晴れてきました。まさか青空を見ることが出来るとは思っていなかったので驚きでした。小屋の中にいらっしゃった方々も慌てて外に出ていかれました。あの強い雨の中をずぶ濡れになりながら登ってこられた方々の表情が暗いものから明るいものに変わっていくのが分かりました。




           水晶岳


           鷲羽岳

突然晴れてきた頃裏銀座の山々もきれいに見えだしましたが、山肌の色がいつもと違い緑色がとても鮮やかでしょた。こんな色はいままでみたことがありませんでした。
太陽の光の角度のせいか木々についた雨の水滴のせいでしょうか。本当にきれいでした。




この晴天は1時間程しか続きませんでした。再び、雨が降り出しました。天気が回復した時、気温が急激に2℃程下がりました。おそらく前線が南に下がり、北側の空気に包まれたからでしょう。夏の空気と秋の空気の境目近くにここはあるのでそのちょっとした動きで天気は左右されてしまいます。だから予報も難しいものとなっています。夏と秋の鬩ぎあいはもう少し続きそうです。この写真はちょうどその境目になっている空の様子です。


お盆休みも間もなく終わりとなります。今年は雨の多いお盆休みとなってしまいました。来週の天気に期待したいものです。
河地

秋雨前線。
2014/08/15

日本列島にかかるこの前線はなかなか離れてくれないようです。今日も雨模様の一日となってしまいました。
雨脚は強く皆様ずぶ濡れでの到着となりました。また稜線上は強い風が吹き、縦走を取りやめる方も多くいらっしゃいました。この天気なら賢明な判断ではないでしょうか。夏とはいえ雨に濡れた体にこの強い風が当たればかなりの体温が奪われてしまいます。





日の出時刻の頃一瞬だけ東の空が明るくなりました。もしかして日の出が見られるかと期待させられたのですが、その後雨が降り出してしまいました。



合羽のかかせない一日でした。合羽を着ていても皆さんかなり濡れての到着でした。小屋の中に入られる時は濡れた合羽とザックカバーをはずして頂いていますが、ザックカバーを裏返しにしてその中の合羽を入れると水もたれませんし運びやすくなりますよ。





雨で展望もなく皆さん小屋の中でのんびりされていました。
そんな時、外にいらっしゃったお客様が雷鳥を見つけられたようで、僕も慌てて外に出ました。すると玄関のすぐ下に雷鳥の親子がいました。雨風強く厳しい天候でしたが、餌を食べたり、子供同士つつきあったりとのんびりしているようでした。久しぶりに姿を見かけましたが、随分大きくなったようです。



雨が降り続く一日でしたが、夕方少しだけ山頂を見ることができました。明日も今日のような天気となってしまいそうです。稜線歩きは天気の様子をみて無理をなさらないようにして下さい。
河地

お盆休み。
2014/08/14

秋の空気と夏の空気の境目の前線がこの辺りにあるため今日も雨が降ったりやんだりの天気となりました。前線の北側になったため、麓の安曇野市では最高気温は26℃程と夏としては涼しくなっています。明日以降は前線が北上するようで再び夏の空気に包まれるようです。夏が戻ってきてくれると嬉しいのですね。夏が終わるにはまだ早すぎるような気がします。


お盆休み真っただ中、連日小さなお子様が多く登ってきます。
この時期の特徴です。今日は生憎の天気となってしまいましたが、雨にも負けない子供たちの元気な声があちこちから聞こえてきました。



朝の6時半位までは雨も降り出してはいませんでした。東には雲の隙間から太陽の光が射して、美しい光景となっていました。中央に見えているのは四阿山です。しかし、山頂の上には西から東へと黒い雲が流れてきたかと思うと雨が降りだしてきて、その後、降ったりやんだりとなってしまいました。




コマクサはだいぶ元気をなくしてきていますが、秋の花達が元気になってきています。小屋の東側には色鮮やかなトリカブトがたくさん見られます。






          高瀬渓谷を望む

雨が降り続くと思っていたところ、16時半頃、短い時間でしたが空が開けてきました。それまで小屋の中にいた方も一斉に外に出て来て、山頂の姿を写真に収めていました。やはり、山頂は美しいものですね。
河地

秋の空。
2014/08/13

天気図を見ると秋雨前線のような前線が出来ています。この前線の微妙な位置によって天気は大きく変わるので天気予報も難しくなっているのではないでしょうか。
今日はその天気はいい方に転んでくれました。




5時03分太陽が顔をだしました。ちょうど朝食出しの時間なので食堂の窓からこの写真を撮るので精いっぱいです。



           7時27分


           7時56分

朝のうちは、きれいな青空が広がりました。卷積雲が出てまるで秋の空でした。卷積雲は雲の中では一番高い所に出来る雲です。上空の方が季節の進み具合は速くなるのでこんな雲が見られたのでしょうか。秋の足音が近づいてきています。上の二枚の写真の時間の違いは約30分です。この30分の間に見る見る雲が増えてきました。きれいな青空だなぁと思って見ていたのですがあっという間に雲に覆われてしまいました。低い雲なら分かるのですが、高さ10キロ以上の高い雲がこんなに増えていくのを始めていました。



今日の朝のうちは刻々と変わっていく卷積雲の美しさに空を見ていて楽しませてもらいました。




お盆休みで長く休みが取れるとあって、縦走に向かわれる方も多くいらっしゃいます。ここから縦走路を見ると多くの人影を見ることが出来ます。写真にある雪渓は東鎌尾根の雪渓です。




合戦小屋も大賑わいでした。これだけ多くのお客様が登って来られるとすれ違いに思った以上に時間がかかります。特に合戦小屋から第3ベンチ位までが時間がかかりました。ちなみにすれ違いの際は登りの方が優先になります。下りの方は山側によけて道を譲ってあげて下さい。




第1回目のファミリー登山教室も無事に終了しました。下山する前に小屋周りの散策を行いました。写真の皆さんの服装に注目して下さい。晴れているのに皆さん合羽の上下を着ています。稜線を吹く風が冷たかったのでこのような格好をしています。今日は松本でも最高気温が30℃に満たなかったようです。山の上には冷たい風が吹き始めています。この位の気温だと登山もしやすくなってきます。
河地

虹のち雨のち晴れ。
2014/08/12

朝3時過ぎ外に出ると雲の間からまん丸に近い月が見えていました。スパームーンを一日過ぎてしまいましたが、地球に最も近づいている月なんだなぁと見ていました。
また今日はペルセウス座流星群のピークの日です。山小屋の消灯時刻は21時となっているので夜は早く寝て朝の3時か4時頃に起きて見てみるのもいいかもしれませんね。



真っ赤な日の出で朝は始まりました。空がこんなに赤くなるととこの後雨が降ることが多いので、美しいと感じる一方でこの後の天気が気になりました。






真っ赤な日の出の直後、反対の空には虹が現れました。あまりにも大きくて、カメラには収まりきれない大きさでした。虹の美しさに見とれていると、その直後、雨が降りだしました。その後、雨は段々と激しくなっていき、午前中いっぱい雨が降り続きました。
今日も朝早くから、多くの登山者が登って来られましたが、皆さんずぶ濡れになっての到着でした。




今日は燕山荘企画の第1回目のファミリー登山の皆様と一緒に登ってきました。合戦小屋までは雨の中の登山でしたが、小さな子供達もみんな元気でした。そして、燕山荘に着く頃、奇跡的に天気は急激に回復してきました。こんなことってあるもんですね。雨の中、頑張って登ってきた皆様の中から歓声が湧きあがりました。やっぱりこの素晴らしい景色を皆さんに見てもらいたいものです。






天気回復後、きれいな雲海が広がり、稜線に吹く風は秋の風でした。空気はひんやりとし、防風対策のため、合羽の上下を着て、ちょうどいい位でした。山には早くも秋の気配が出て来ています。




18時30分過ぎ太陽は沈んでいきました。日の入りを見たのはいつ以来でしょうか。随分と早くなったものです。


河地

再び賑やかに。
2014/08/11

この二日間は台風12号の影響でお客様が少なかったのですが、賑やかさが戻ってきました。
このお盆休みは家族でお越しになる方が多くなり、ちびっこ達の元気な声があちこちから聞こえてきてほのぼのとした雰囲気になります。




日の出前はまだ雨が時折ザーッと降っていましたが6時頃より雲が切れだしてきました。昨日強風にさらされていた花々は大丈夫かと心配していましたが、元気に咲いていました。
この周辺の今回の台風による被害はなかったようです。



          安曇野市


          池田町と松川村

台風一過の青空とはなりませんでしたが、台風の風で塵が飛ばされてクリアーな眺めでした。田んぼの緑色も鮮やかで麓の街もくっきりと見えました。




台風が過ぎてもその影響はまだ残り強い南西よりの風が吹いていて槍ヶ岳は独標より上には雲がかかり続きました。




お盆休みが始まっています。しばらくは賑やかな日が続きそうです。
今夜あたりからペルセウス座流星群が見頃ですね。今のところ雲に覆われて星は見えませんが明日早起きしたら見えるかもしれません。
河地

台風通過。
2014/08/10

今回の台風11号は午後になってこの辺りに最も接近しました。朝のうちは雨も風もさほど強くはありませんでしたが、台風が近づくにつれ雨、風ともに非常に強くなってきました。外の様子を見に小屋の東側に出てみると、小石が飛んできて合羽にパチパチと当たりました。かなりの強い風でした。





強風で、比較的しっかりとしているテガタチドリも真横になっていました。台風通過前は東からの風でしたが台風が北上するにつれ南のへと変わってきました。小屋の中も風が吹き抜けて扉が勝手に開いていました。




こんな天気の日は小屋の有難さが分かります。外は強い風と雨でも中にいれば普通の生活が出来ます。
こんな厳しい天気でしたが、お客様は登ってこられました。
小屋で台風をやり過ごし、明日の天気に期待してのことでしょう。台風前後にはこの時にだけしか見られない素晴らしい光景に出合えることもあります。
合戦尾根は歩ける状況でしたが、稜線はとてもそんな状況
ではありませんでした。真っ直ぐ歩けないほどの風、低い気温、そして雨。低体温症になる条件がそろっていました。
こんな日の稜線歩きは非常に危険です。



そして今日もこんな天気の中登ってきて下さった、お客様にワインのおもてなしをさせて頂きました。仲間同士で乾杯をされている姿を多く目にしました。



19時前、山頂が姿を現わしました。ただまだ風が非常に強くよほどしっかりとカメラを構えなければぶれてしまい写真はとれない状況でした。


この後の天気の回復に期待したいものです。
明日もまだ等圧線の間隔は狭く風が強い状態が残りそうです。

河地

台風接近。
2014/08/09

週末登山を楽しみにされていた方々には残念な天気となってしまいました。
稜線では朝から強い風が吹き、縦走にはとても厳しい状況となっていました。
長野県は明日の午前中最も接近しそうです。大きな被害がないことを祈ります。



稜線は風が強かったのですが、小屋をほんの少し下れば、風はほとんどありませんでした。三角点からは有明山も見えて、稜線とは別世界でした。
しかし、当然ながらこの天気では週末とは思えないほどの人の少なさでした。




強い風に揺られ、クルマユリは大きく揺れていました。この場所にはクルマユリ、ハクサンフウロ、テガタチドリが寄り添うように咲いています。
燕岳周辺では、クルマユリはさほど多く見られませんが、この朱赤色は他にはあまりなく、ひときわ目立って美しく咲いています。




こんな雨の日はやはり、下を向いて歩いてしまいます。すると昨日も通った所にハクサンシャクナゲを見つけました。
こうして雨の日は目線がいつもと少し変わり、新たな発見があるものです。




普段の週末ならいっぱいになってしまうテント場には、今日は一張りもありませんでした。




この台風の為、登って来られる方は非常に少なかったのですが、そんなお客様には夕食時に感謝の気持ちを込め、ワインを僅かばかりですがお出ししました。そして、夕食後にはオーナー赤沼の映像を使った山の話とホルンの演奏を行いました。
今日は、日中でも気温が低く、10℃までしか上がりませんでした。その為、早くもストーブの登場となりました。


今日明日と我慢して、この台風が過ぎれば、また夏空が戻ってくるのかな。
青い空と白い雲の夏空が待ち遠しいです。
河地

雨の一日。
2014/08/08

台風11号が徐々に近づきつつあります。その影響か今日は雨の降る時間が多くなりました。



一日中雨ということはなく、止み間もありました。天気が悪いので山頂は見えないだろうと思われる方も多いと思いますが、実際は山頂は時折姿を見せてくれました。今日の方が天気がいいと合羽を着て山頂へ向かわれる方も多くいらっしゃいました。
2600メートル下ではガスも切れ、安曇野の街も見えていました。



今朝の日の出は、太陽は雲の中から顔を出すことはありませんでしたが、太陽の下にある雲が朱色に染まり、美しい朝となりました。




合戦小屋から山荘までの所々にかわいらしいウサギギクが見つけられます。同じ黄色い花のシナノキンバイは、姿がだいぶ少なくなってきました。




三角点にあるこの看板、傷みがひどくなっていたので小屋に持ち帰り、補修をしました。そして、今日また取り付けに行ってきました。なかなか味のある言葉ですね。


台風の影響がどのように出るか分かりませんが、無理をなさらない方がいいかと思います。
燕岳までなら、なんとかなる場合も多いのですが、稜線歩きは注意が必要です。雨と風により夏でも低体温症になることがありえます。
河地

立秋。
2014/08/07

今日は立秋です。街では暑い日々が続いていて、秋とは程遠いことかと思いますが、ここ山の上では最高気温でも20℃を越えることもなく、涼しい日々が続いています。
特に日の出・日の入りの頃は外へ出れば、半袖一枚では寒いほどです。少しだけ秋の気配を感じられる方もいらっしゃるのではないのでしょうか。



日の出前はガスに包まれていましたが、5時半頃より天気は急速に回復してきて、眩しい朝日になんだかうれしい気分になってきました。やっぱり晴れた日はいいものですね。






そして早速昨日残ってしまったヘリコプターの荷揚げが始まりました。これで食糧不足も解消されました。青空の中を飛ぶヘリコプターが映えますね。




午前中早くも積乱雲がもくもくと湧いてきました。雷雨を心配したのですが、午後になってもいつものようにガスに覆われて真っ白になることもなく、比較的いい天気が続きました。




東側の安曇野は終始見えていたのですが、裏銀座方面や槍の穂先には雲がかかり続けました。そのため紅く染まる夕陽は眺めることができませんでした。この雲が紅く染まっていたら素晴らしかったことでしょう。


今週末に接近する台風の動きが気になりますが、こんな時は素晴らしい夕陽や朝日が見られることがあります。そんな景色が見られたらいいものです。
最新の気象情報を入手して、無理のない登山計画を立てましょう。
河地

やったー晴れた。
2014/08/06

小雨が降り、ガスに包まれるという日が続いていました。朝も起きて見れば同じような天気でした。




今日はヘリコプターの荷揚げ日だったのですが、昨日と同じような天気が続いていました。
今日はなんとか晴れてくれないかと祈るような気持ちで一日が始まりました。今日飛んでくれなければ、食材が不足してきてしまいます。外の天気が気になり、落ち着かない時間が過ぎて行きました。
そして、午後になって天気は回復へと向かって行きました。




安定した天気とはなりませんでしたが、なんとか視界も開け、17時頃より荷揚げが始まりました。時折ガスがかかり、いい条件ではありませんでしたが、なんとか半分の荷揚げが終わりました。こんな時はパイロットの方に感謝でいっぱいになりました。




第一別館の基礎部分のコンクリートの脇にチシマギキョウが咲いていました。こんなところにも花は咲くんですね。チシマギキョウのこの青紫色はとても鮮やかで僕は大好きです。




結局、全部の物資は上がりませんでしたが、最低限必要な物資は上がったので、まずは一安心です。
明朝、また続きがありますがいい天気になってくれることを願います。
今は星空は見えませんが夜景がきれいに見えています。


今日のような日があると改めてヘリコプターの有難さがわかりました。短い時間でしたが本当に晴れてくれて良かったです。
河地

街はいい天気なのに。
2014/08/05

今日も小雨とガスで展望のない一日となってしまいました。
湿度も高く気温も高かったせいか、ここに着いてから体調のすぐれない方をけっこう目にしました。こうならないために、とにかくゆっくりと登ってみてはいかがでしょうか。ゆっくり登ればそれだけ体にふたんはかかりませんし、汗をたくさんかいてしまうことも少なくなります。また、前日の睡眠不足の方にも体調が悪くなってしまう方が多いです。




山荘の周りはガスに包まれて、時折小雨の降る天気でした。
しかし、三角点付近まで下れば、街がはっきりと見えていました。どうやら天気が悪かったのは、山の上だけだったようです。
テレビ等で報じられる天気は街の予報となっています。今日のように街は晴れていても山の上では雨ということはしばしばあります。山の上の方では、前線などの影響を街よりも強く受けます。



三角点から晴れていれば見える縦走路や槍ヶ岳も今日はガスに包まれていました。
この看板を見て、お気づきの方は少ないかとおもいますが、三角点に立つこの看板が傷んできたので、先日直しました。





明日はなんとしても晴れてもらいたいものです。ヘリコプターの荷揚げ予定日となっています。食材も乏しくなってきたので、ヘリコプターが飛ばないと歩荷の日々になってしまいます。




合戦尾根の2600メートル辺りにあるチングルマは、花柱が伸びて、羽毛のようにフサフサになっていました。この風景は夏よりちょっとさみしくなった秋の方が似合うような気がします。




そのチングルマからほんの数メートル離れたチングルマはまだきれいな花を咲かせていました。これは雪の中から出て来て時期の違いなんでしょう。
河地

晴天も一休み。
2014/08/04

梅雨明けしてから晴天の夏空が続いていたのですが、今日は雨とガスにつつまれて、久々に山頂の姿を見ることのない一日となってしまいました。
「梅雨明け十日」という言葉はよく出来たもので、梅雨明けして十日位過ぎた今日になって天気はくずれました。台風12号崩れの低気圧の影響で蒸し蒸しとして気温も高くなりました。




先日咲く花が変わってきました。とお伝えしましたが、コマクサはまだまだ元気に咲いています。そんなコマクサが咲き乱れる中をイワヒバリが小さな虫を必死に食べていました。雷鳥が見られなくてもイワヒバリなら簡単に見つけられます。ピョンピョンと歩き回る姿を見ていると可愛らしくて癒されます。




雨とガスで展望のない一日だったので素敵な写真はお届けできません。皆さん合羽を着て登ってこられましたが、ずぶ濡れにはなっていなかったようです。雨はたいして降りませんでしたが、湿度の高い一日でした。



夏らしい光景の一つです。お弁当作りです。縦走される方が多いのでお弁当の注文が多くなります。この作業が終わるとようやく長かった一日が終わり、晩ごはんとなります。


しばらくすっきりしない天気が続く予報が出ています。
夏の晴れ間も一休みなんでしょうか。
でも、まだまだ夏は続きます。
河地

花が季節を知らせてくれます。
2014/08/03

今日も蒸し蒸しとした一日となりました。
梅雨が明けてから連日多くの方で賑わっていて一日があっという間に過ぎていきます。そんな日々の中、花が咲いている所に目をやると知らないうちに新しい花が咲いていて、時が流れたのを感じます。花は季節を知らせてくれます。





そんな今日は、雲の多い一日となりました。
じりじりと肌を焼く太陽の所にちょうど高積雲があって太陽の姿は見えなく、外の風に吹かれると涼しくてとても気持ちが良かったです。また、そこに見える景色は光線の具合がよくて、美しい空でした。



       クルマユリとトリカブト


       チシマギキョウ


小屋周りにもたくさんの花々が咲いています。シナノキンバイやハクサンイチゲそしてコマクサなどが目立っていましたが、気が付けば、チシマギキョウやトリカブトなどの青い花や、クルマユリなどこれまでになかった花が見られるようになってきました。夏は始まったばかりですが、花の季節は少し秋へと進んだようです。





夜になっても雲はとれませんでした。ここ数日はきれいな星空を眺めることが出来ていたのですが、今夜は見られないのかな。

河地

湿った空気。
2014/08/02

7月最後の週末と8月最初の週末は山が最も賑わう日の一つです。短い山の夏が最も夏らしくなる時です。
その今日は、一時的に雨が降りましたが、やはり多くの方で賑わうう一日となりました。






           笠ヶ岳

やや雲の多い一日でした。午前中は卷積雲や卷層雲が見られ、雲と空の青色が美しかったです。
空気もひんやりとして少し秋を感じました。




そんな今日の日の出もまた、美しいものでした。
台風12号の間接的な影響で湿った空気が流れ込んでいるため、このように空が紅くなったのでしょう。



午前中、八ヶ岳方面の空を見ると気温が高いせいか、早くも地面があたたまって、上昇気流がおき、雲が湧き始めて来ていました。そして、午後3時頃に一時的に強い雨が降りました。この雷の起きやすい不安定な天気は明日も続きそうです。台風が通過するまでは、雷に注意が必要です。




午後からは、曇りがちな天気でしたが皆さん山頂へと出掛けて行かれました。
山の上なのに空気は蒸し蒸しとしていました。きっとこれも台風12号の影響なのでしょう。



テント場はお昼を前にして、すでに満杯となっていました。若い方のテント泊の方が多く、テント場はとても賑やかになっていました。


街に比べれば山の上では10℃以上気温が低いのですが、ここ数日はさすがに暑いなぁと感じられます。一方、朝晩は半そででは寒いくらいです。夜は星空がとてもきれいですので、星空をゆっくり眺めたい方などは薄手の物でもいいので防寒着があると楽しめると思います。
河地

青い空と白い雲。
2014/08/01

今日から8月ですね。まだまだ山の最盛期は続きますが、7月を無事に乗り切ることが出来たのでこの調子でがんばっていきたいと思います。




好天が続いています。
青い空に白い雲。これがなんとも美しいです。
午前中はほうきで掃いたような卷雲と真っ青な空のコントラストがきれいでした。朝のうちは稜線に吹く風がひんやりと心地良かったのですが、日が高くなるにつれて気温は上がっていき、スタッフ同志顔が会えば「暑いねえ」と言っていました。


午後になってくるとやはりもくもくとした雲が現れ出しました。この雲にはやはり生ビールがあいますね。皆さん、おいしそうにビールを楽しまれていました。




15時頃、ザッと一雨ありました。それからしばらくすると東の空にはきれいな虹が出ていました。虹を見るとなんだかいいことがあるような気がします。




昨日に続き、今日も近くで雷が発生しました。このように気温が上がった日の午後は雷に注意が必要です。山小屋には早めに到着した方がいいといわれるのは、夏の場合、遅い時間には雷が発生する可能性が高くなるからです。いずれの季節においても早い時間に到着できる計画を立てるといいでしょう。
日が沈んだ後も一万メートルくらいまで高くなる積乱雲だけ太陽の光があたり、赤く染まっていました。
雷の恐怖さえなければ、積乱雲は見ていて楽しいものです。



ちょうどその頃、槍ヶ岳周辺では雲が湧き、いつもと違った姿に見えました。


明日も引き続き雷が起きやすい状態です。早めの到着を心がけましょう。
明日はかなりの混雑が予想されます。
河地

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北アルプス燕岳(2,763m)の山小屋燕山荘のスタッフがリアルタイムでその日の出来事をお伝えしています。

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