ふるや内科クリニック
院長 古屋 志野
熱中症体験談
今年の夏は酷暑で、中信地方でも猛暑日が続いていますね。こんなときに気をつけなければならないのが熱中症です。
熱中症、むかしは熱射病や日射病などとも言われました(定義が広くなっただけで病態は同じ)。
実は私、10年ちょっと前に熱中症になってしまったことがありますので、そのときの体験談を「しくじり先生」としてお話いたします!
10年程前、私は写真撮影が趣味でしたので、よく屋外に出かけ写真を撮っていました。8月、夏休みをいただき真夏の大阪に撮影に出かけました。よく晴れた暑い日でした。いつも水分は十分に持参していましたが、その日は県外遠征で荷物が多く、持っていくペットボトルの量を減らしてしまいました。
日中いっぱい炎天下で撮影をし、午後3時過ぎに宿泊先に向かうことにしました。しかし、初めて行った場所で迷ってしまい、歩けども歩けども最寄りの駅につきません。真夏の炎天下、10kg超(カメラ機材)の荷物を背負いながら歩き、滝のような汗。さすがにギブアップし、タクシーを拾ってホテルに向かいました。タクシー内は冷房が効いていましたが、心臓がばくばくして脈拍も信じられないほど上がっていました。
ホテルに着いたら近くのコンビニにいって水分補給をしよう、と思っていたのですが、ホテルにチェックインしたらもう動けませんでした。ホテルの部屋の冷蔵庫内の水やスポーツドリンクを飲みましたが、脈がおさまらず頭もボーッとします。追加でルームサービスで塩気のある食べ物と水を頼み、数時間してようやく脈は落ち着きました。
それから2週間、ずっと体調不良でした。一度熱中症になるとしばらく体調不良が続くんだな、と思いました。
その経験以来、私が熱中症対策として心がけていること。それは「前日からの水分補給」です。酷暑環境にいることがあらかじめわかっている場合、前日からスポーツドリンクなどの水分を最低1Lくらいは飲みます。もちろん当日ものどの渇きを感じる前にできるだけ飲みます。喉の渇きを感じてからでは手遅れです。これでだいぶ屋外での撮影も熱中症になることなくできるようになりました。
今はOS-1などの経口補水液もあります。熱中症は前日から予防!ぜひ心がけてください。OS-1の飲み方などわからないことがあれば当院でお尋ねください。OS-1も販売しています。