大天荘 スタッフブログ
雷鳥と北八ご主人と夏道開通。
2019/07/03
さかきです。
所用で2日間程留守にしておりました。本日よりブログ再開です。
6月30日未明より北アルプス一帯も含め、西日本特に九州辺り中心として断続的に大雨に見舞われている日本列島。まだ梅雨末期には早いと思われますが、大なり小なり被害も出ているようです。
ここ数年、梅雨時の極端な雨の降り方には驚くばかりですが、雨天時のお客様等への情報提供はもちろんとして、先ずは山中で働く我々自分自身の安全確保を大切にと、痛感させられる今日この頃です。明日未明もやや雨脚が強まる予報の出ている北アルプス一帯。大きな被害が出ないことを祈るばかりです。
さて、今日は今シーズン最初の雷鳥クイズとなります。
上の画像で、メスの雷鳥が頭を出しています。どこにいるでしょう?(超高難度)
恐らく難しすぎると思われます。
ヒントは、
拡大してみると、
さて、どこでにいるしょうか?
正解は、
そもそもお目当ては、チングルマが芽吹き始めているのでは、と偵察に行ったわけですが、そちらはまだまだ。
むしろ、今日はメスの雷鳥の遭遇に加え、ようやくこの子達と対面できたことに興奮。
▲雷鳥の雛
生後数日経ったぐらいかと思われますが、数羽確認できました。嬉しい限りです。
今年は何羽無事に成鳥まで育ってくれるのか・・・そっと見守っていきたいと思います。
【ここ数年お世話になっています】
昨晩は、思いがけないお客様にお見え頂きました。
ちょうど真ん中、グレーの上下に身を包んでいらっしゃる方、八ヶ岳連峰は北横岳山頂直下に立つ「北横岳ヒュッテ」を経営されている島立健二さんです。他、北横岳ヒュッテのご常連のお客様数人。中房から燕山荘経由で大天荘泊です。
燕山荘の冬のイベント、スノーシューツアーの北八ヶ岳コースで、ここ数年北横岳ヒュッテを利用させて頂いています。規模は小さいながらも、ご主人の粋な心遣いに惚れこんでしまう、雰囲気のある山小屋です。昨夜は楽しいひと時をご一緒させて頂きました。
また来シーズンの冬もお世話になります。ありがとうございました。
【燕山荘~切通分岐~大天荘の登山道状況】
昨日の夕方をもちまして、燕山荘~切通分岐は、全て夏道の開通となりました。
まだ部分的に上の画像のように少し残雪ありますが、通行の際足元注意して頂ければ、滑落等の危険はほとんどありません。恐らく今度の週末までにはほとんど融けてしまうものと思われます。
これにより、燕山荘~切通分岐~大天荘~常念小屋は、入念な装備でお出かけ頂く分には、アイゼン・ピッケル等必要なく通行頂けます。ただ、繰り返しになりますが、微小の残雪とはいえ、通行の際足元に十分注意して頂き、スリップ等ないようお気をつけ願います。
常念小屋から蝶ケ岳ヒュッテ方面、大天井ヒュッテから西岳・東鎌尾根方面の登山道状況の詳細は、それぞれの方面の小屋へのお問い合わせ並びにHP等の情報でご確認頂きますようお願い致します。
ちなみに、昨日の時点で、燕山荘~切通分岐の中間、通称“為右衛門吊岩”付近では、種々の花が咲き始めています。
▲コケモモ
▲シナノキンバイ
▲タカネザクラ
▲クモマスミレ
▲サンカヨウ
▲オオサクラソウ
▲イワツメクサ
多少愚図つき気味の天気の時でも、目を楽しませてくれますね。
<おまけ>
昨日、大天荘に戻る道中、燕山荘の直下でオスの雷鳥と遭遇。
何やら道のど真ん中に丸い物体。何かと思いきや・・・
砂浴びをしている雷鳥でした。私が彼との距離1mくらいまで近づいても、まったく動ぜずに、一心不乱に砂浴びを数分間。足止めを食らってしまいました(笑)。
「何か問題でもあるのかい?」
いえいえ、ごゆっくりどうぞ・・・
プロフィール
北アルプス大天井岳(2,922m)まで10分の場所にある大天荘スタッフが目にする自然の息吹をお届けします。
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- Re: 雲海。
サカキ様 相変わらず頑張り過ぎてますね!! 何時も良い写真を有難う御座います毎年、有明荘、燕山...
- お世話になりました
週末は、色々と大変なご事情の中、 本当にお世話になりました。 おかげさまで、ゆっくり過ごすこと...
- Re: 今年初の水源地。
悪天候の中、お疲れさまでした。 スタッフの苦労を見るたびに水の大切さがよく分かりますが、シーズ...