スタッフブログ
登山道状況(10/30現在)。
2018/10/30
さかきです。
今回の寒気のピークは今夜のようです。
18時過ぎの時点で、大天荘の温度計は、外気温-7℃を下回りました。
気になる登山道の様子ですが、午前中に“切通分岐”まで様子を見に行ってきました。
まず目に入ったのが、立派な“エビの尻尾”
▲切通分岐の道標
「燕岳」と彫られた文字にもきれいについています。
そもそも“エビの尻尾”は、過冷却された霧や雲が樹木や岩に吹き付けられて着氷したもの。風上側に成長していきます。
これからの時期、天気が悪くなるとよく見られる現象です。見るには過酷な気象条件下なれど、自然の芸術美ですね。
・・・話が大きくそれてしまいました。登山道の様子です。なお、あくまで燕山荘~大天荘~常念岳方面のみのルート状況の詳細であることをご理解ください。
大天井岳から西岳・槍ヶ岳方面は、熟達者のみのルートになっている旨、併せてご承知おき願います。
▲切通分岐
▲大天荘まであと300m辺りから下を見る
▲大天荘まであと200m辺りから下を見る
▲同じく上部を見る
▲大天荘直下
しっかりした積雪となるのは、恐らく切通分岐から上部だと思われます。視界が悪いため、その先を見通すことは叶いませんでしたが、燕山荘~切通分岐は、それほど気になる積雪はないものと思われます。
切通分岐から上部は、吹き溜まりで30㎝程。風の強いところは吹き飛ばされてほとんどない所もあります。全体的には、一度積もった雪が解けて凍り、その上に新雪が乗っかっている状態です。
一方、大天荘~東天井岳は雪はあるものの、ほとんど飛ばされて気になるほどの積雪ではありません。
あくまで、一両日中に大天荘までお出かけ予定の方にですが、足回りは冬仕様に耐えうる靴+6本歯以上のアイゼン+ピッケルの携行をお勧め致します。夏用の靴は不向きです。また、雨具ではなく冬用のアウターが、防寒対策も含め適していると思います。
私が今日切通の分岐まで出かける際、小屋周りは気温-5℃前後で風速平均15m/sの状況下、冬靴+冬用のアウター上下+手袋2枚重ねで往復しました。
少々細かくなりましたが、くれぐれも防寒対策等入念に準備して頂き、安全第一でお出かけ頂ければと思います。
なお、週末は今のところお天気は上々、気温も少し上がり、積雪も落ち着いてくるものと思います。登山道の状況は、営業最終日11月3日まで随時このブログでお伝えしてまいります。
さて、昼過ぎからは思いのほか降雪が小康状態となり、青空が広がる空模様となりました。
▲大天井岳と大天荘
▲大天荘から有明山と麓安曇野を見下ろす
▲中天井岳から常念岳方面
▲同じく燕山荘方面
▲雲に隠れる槍・穂高連峰
▲雪化粧した涸沢遠望
雪化粧した山肌あり、まだまだ落葉ダケカンバの斑模様が印象的な斜面もありで、今回の寒気が抜けて明後日以降の晴れ間に、その全容がどんな風になっているか、とても楽しみです。
大天荘の今シーズンの営業は、11月3日(土)のご宿泊までとなります。
コメント
お久しぶりです。山岸です。
小屋閉めのタイミングを狙ってましたが、家の建て替え作業で忙しく今回は断念です。雪も降っていい感じなので本当は行きたくてしょうがありません。冬は長期で参りますので、よろしくお願いいたします。
コメントありがとうございます。
週末お気をつけてお越しください。楽しみにしております。
北アルプス 大天荘
コメントありがとうございます。
ご無沙汰しております。
それでは燕山荘の年末年始営業でお目にかかれますこと楽しみにしております。
北アルプス 大天荘
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北アルプス大天井岳(2,922m)まで10分の場所にある大天荘スタッフが目にする自然の息吹をお届けします。
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- Re: 雲海。
サカキ様 相変わらず頑張り過ぎてますね!! 何時も良い写真を有難う御座います毎年、有明荘、燕山...
- お世話になりました
週末は、色々と大変なご事情の中、 本当にお世話になりました。 おかげさまで、ゆっくり過ごすこと...
- Re: 今年初の水源地。
悪天候の中、お疲れさまでした。 スタッフの苦労を見るたびに水の大切さがよく分かりますが、シーズ...