大天荘 スタッフブログ
台風接近中。
2018/09/30
さかきです。
時計の針は午後8時を回ったところですが、大天荘周辺は猛烈な風となってきました。
9月頭に到来した台風21号と匹敵するぐらいの暴風となる可能性があるため、今日の午前中、本来小屋閉め時に入れる雨戸を、急遽入れることにしました。
暴風による窓の破損を防ぐためです。
風で割れるというよりも、風によって飛ばされてくる小石などが窓に当たってひびなどが入るのを防ぐためです。
大きな被害が出ることなく、一刻も早く過ぎ去って欲しいところです。
今晩は厳重な警戒が必要な大天荘周辺です。
またしても週末、〇〇・・・
2018/09/29
さかきです。
・・・週末と言えば、台風もしくは雨からのキャンセルの問い合わせ。
8月下旬から9月いっぱい、本当に秋雨前線と台風に泣かされました。そして今度の台風24号ときていますから、もはや開いた口がふさがりません。
大型で非常に強い勢力にまで発達、そして明日以降スピードをあげて再び日本列島に接近の模様。
9月上旬に上陸した台風21号と進路が似ています。その際は日本各地はじめとし、北アルプス一帯でも暴風が吹き荒れました。
しっかり台風対策を整え、万一に備えたいと思います。
こうなると、ブログの話題・・・と気を揉んでいると、タイミングよく今日もまた登場してくれました。
大天荘の玄関前です。
イワツメクサの葉っぱをしきりに啄ばんでいます。これは午前中の出来事です。
そして、午後再び・・・
またしても現れました。
ヒトの気配が無いのを見計らっているかのよう、我が物顔で小屋周りのイワツメクサをひたすら食べ歩きます。
「なんか用?もともとこの辺りは僕ら先祖代々から住んでいる場所なんだから。そこのところよろしく頼むよ」
確かにそうでございますね。
あなた方も、明日の台風気を付けてね。
秋晴れ、堪能。
2018/09/28
さかきです。
久しぶりにたっぷり布団干しができるくらい、一日からっとしたとてもいい秋晴れでした。
ただ、その分冷え込み、氷点下まで朝の気温が下がりました。
▲日の出前の槍・穂高連峰と月
風こそ弱かったものの、気温が氷点下だと、カメラ持つ手は十分悴みます。
とはいえ、空気は澄み、多少悴んでもシャッターをついつい押したくなってしまう・・・そんな素敵な光景が辺り一面広がりました。
▲浅間山右手から出る太陽(5:36)
▲遠望 八ヶ岳、富士山、南アルプス
▲大天井岳のモルゲンロート
そして小屋に戻れば、
いつのまにか落葉した、大天荘のナナカマド。朝日に照らされ、全てが真っ赤に染め上げられたその姿は、「秋だよなぁ」とつくづく感じさせてくれる光景です。
氷点下までの冷え込みは、地面の至る所に
巨大な霜柱を造形。
ここまでくると、秋と冬がすでに隣り合わせの状態であるのだと思わせます。
何はともあれ、9月に入ってから、一番秋らしい朝だったように思います。
日中も・・・
▲槍・穂高連峰
▲槍ヶ岳
▲穂高連峰 左 御嶽山
▲大天井岳と大天荘
清々しい陽気が続いたおかげで、先に述べた布団干しはじめ、外回りの作業がはかどるわけです。
燕山荘~大天荘の道中“為右衛門吊岩”付近の道直し用の資材運びもだいぶ進み、来週辺りから本格的に手をつけられる目途もたってきました。
資材運びの帰りしな、
▲大天井岳直下 切通分岐から
色とりどりに染まる山肌が、これまた目を引きました。
そんなこんなで、この9月めったにお目にかかることのなかった、“秋晴れ”を、今日は十分堪能した一日でした。
紅葉 表銀座縦走路。
2018/09/27
さかきです。
▲槍ヶ岳
昨日は、燕山荘企画である「槍ヶ岳登頂 表銀座縦走ツアー」に同行、ヒュッテ大槍まで行ってまいりました。上の画像は、今日の午前中、ツアーから戻りの際、大天井ヒュッテ~ヒュッテ西岳の道中から撮った槍ヶ岳です。
数日前からの週間天気予報は悪かったものの、このツアーのメインコースである26日の大天荘~ヒュッテ大槍~槍ヶ岳往復当日は、蓋を開けてみると概ね晴天、中でも槍ヶ岳登頂時はほぼ360度のパノラマを得ることができ、ご参加の方はもちろん、我々同行スタッフもかなり満足のいく一日となりました。
詳細は、後日更新予定の燕山荘通信等でご覧頂ければと思います。
ここでは掻い摘んで数枚のご紹介といたします。
▲大天井ヒュッテ~ヒュッテ西岳の道中から槍ヶ岳
▲ヒュッテ西岳から槍ヶ岳と槍沢
▲東鎌尾根の紅葉 遠望大天井岳と燕岳
▲槍ヶ岳頂上から遠望大天井岳と常念岳
いくら葉っぱが傷んでいても、多少色づきが悪くても、やはり紅葉はきれいですね。
紅葉の表銀座縦走路も、かなり見ごたえあります。
どうぞ、来シーズンの登山における紅葉狩りは、表銀座縦走路も候補に入れてみてください。
飼っているわけではないのですが・・・
2018/09/25
さかきです。
今日は雨降りの一日となりました。
気温は日中概ね5℃~6℃辺り。稜線は、それなりの風にあたりますので、今日のような天候不良の際の稜線歩きは体感的には“寒い”と思われます。
実際、到着された方々は、手がかじかむ人も目立ちました。
手袋等をされて登山する習慣のある方は、予備の物も携行するとよいかと思います。
連休の賑わいはどこへやら、静かな大天荘周辺です。
しかし、一方で・・・
ヒトの気配が無くなるのと同時に、またまた大勢でお目見え、雷鳥達です。
ここ、水などを販売する外窓口、言わば受付のすぐ脇あたりです。
ここに何羽いると思いますか?(雷鳥クイズになっていますね)
3羽と5羽の2家族が寄り集まっているのだと思われます。
今日は合計で3回、小屋周りに登場しました。
なお、決して飼っているわけではありませんので、ご承知おきを・・・
紅葉ピーク。
2018/09/24
さかきです。
▲槍ヶ岳と手前表銀座縦走路
▲穂高連峰と二の俣谷
▲常念岳方面 二の俣谷斜面
▲大天荘近く 秘密の展望台へ続く道
スカイブルーだともっと赤や緑の色も映えたでしょうが、そこは我慢。
正直、小屋近くのナナカマドやダケカンバは、よーく見ると、この秋の長雨や幾度となく到来した台風による影響で、葉っぱがだいぶ痛々しい感じのも見受けられますが、こうやって眺めてみれば、そんな小さいことは気にならず、間違いなく き・れ・い です。
錦色に染まってゆく山肌、大天井岳界隈は紅葉ピークです。
ちなみに、連休最終日の今朝も、昨日の朝に引き続ききれいなご来光となりました。
▲待ちわびる人
▲出る位置は浅間山の右側に
▲歓喜する人
▲テント場より槍穂モルゲンロートと秋の空
結果的にはまずまずの空模様となった9月後半の三連休。週間天気予報で惑わされてしまって、登山あきらめられた方多くいらっしゃると思いますが、まだ秋山シーズンそのものは、少なくとも10月体育の日連休まで続きます。
是非秋晴れを期待して、チャンスを伺ってください。
紅葉ピーク過ぎても、その次に訪れる“晩秋の山”の雰囲気も、これまた格別です(時には三段紅葉も)。
・・・うーん、何か足元冷えると思ったら、21時前の外の温度、5℃まで下がってきました。
明日はここ大天井岳辺りではみぞれ交じりの雨になるかもしれません・・・
連休中日もよいお天気。
2018/09/23
さかきです。
▲大天井岳山頂よりご来光
久しぶりに大天井岳山頂にてご来光を拝みました。
この時前後して以降、連休中日である今日は、夕方こそ雲多めながらも、概ね気持ちよいお天気となりました。
久しぶりに昼食時間帯も賑わいを見せ、行き交う人達も皆楽しそうな雰囲気。
連休だけ良ければいいというわけでは決してありません。とはいえ、多くの人が集いやすい週末に一人でも多くの方に山を楽しんで頂けたことは、とても喜ばしい限りです。
▲小屋の前で日の出を待ちわびる人々
▲日の出 5:35頃
▲テント場の朝
▲大天井岳山頂より槍・穂高連峰
▲昼下がりの東の空
▲錦色に染まる表銀座縦走路の山肌
▲大天荘と大天井岳
秋山シーズン真っ只中、稜線の紅葉のピークは今週いっぱいかと思われますが、眺める山肌の色づきは、これから刻々と標高を下げ、その変わり具合を楽しめる、これからの大天井岳界隈です。
さて明日は、今シーズン3回目となるランプの夕べを開催。
お時間ある方は、是非どうぞ・・・と、手軽そうに行けるところではありませんよね・・・
天気予報通り、バッチリ!
2018/09/22
さかきです。
正直、今朝雨音で目が覚めた時点で、「この週末もまた雨かな・・・」と頭によぎりました。
▲雨に煙る大天荘
▲テント場から槍・穂高連峰方面
午前中の早い段階ではキャンセルの問い合わせが続出。この光景では無理もないな、と思ったものです。
し・か・し・・・
天気予報通り、11時頃から天気は急速に回復し、昼に差し掛かる頃には、
▲大天荘と槍ヶ岳
▲テント場から槍・穂高連峰
▲同じく燕岳方面 遠望 剣・立山連峰
見事なまでにきれいな青空が広がる、“秋晴れ”となりました。
眩しかったなあ・・・
まだこの時点でテント場はガラガラですが、午後からお客様がどんどんお見えになり、久しぶりに活気づいた大天荘となりました。
お客様の楽し気な表情を見ると、こちらも元気になります。
明日も晴れそうです。
迎える連休の天気は・・・
2018/09/21
さかきです。
▲夕方の大天荘
今日は雨ですが、どうやら明日の午前中には雨は止みそうで、天気は急速に回復しそうな気配が出てきました。
燕岳の登山口から上がって大天井岳方面へご予定の方、朝方は合羽覚悟でしょうけれど、稜線に上がる頃には、晴天の北アルプスが期待できるかもしれません!(詳しくはヤマテン等でご確認ください)
これだけ力込めてコメントするには、8月後半からここ4週続けて週末天候不良だっただけに、行きたくても行けなかった登山者たーくさんいらっしゃると思うのですが、せめてこれからの週末(だけではありませんが)、一人でも多くの方に晴天と紅葉の北アルプスを存分に楽しんで頂きたいと、せつに願うからです。
もちろん、絶景や紅葉だけではなく、彼らとのご対面のチャンスもあるかもしれません。
「食事や散歩の邪魔さえしないでくれれば、いつでもポーズとってあげるよ」
なんて。
ほぼ毎日、小屋周りどこかしらで遭遇します。
ほんと、この連休は晴天に恵まれることを大いに願いつつ、これから芋煮の仕込みをすることにします。
たくさんの人に芋煮味わって頂きたいな・・・
初雪。
2018/09/20
さかきです。
この秋は、晴天が長続きしないのが特徴で・・・加えて今朝、ほんの僅かな時間でしたが、“白い物”が舞いました。
やけに吹く風が冷たいなと思いつつ、肌にあたるものをよーく見たら、雪でした。
大天荘にとってはこの秋に入ってからの“初雪”です。
上の写真を撮っていた時もパラパラ舞ってはいたのですが、上手く写っていません。
ちなみにこのブログを更新している夕方5時時点で、外は気温4℃台で冷たい雨。
9月に入ってから何度かお伝えしていますが、これからの時期天候不良の際、ちょっとでも「先進むのが不安だな」と感じられましたら、無理をせず、安全第一での登山をお願い致します。
〈おまけ〉
今日に限っては雪も舞うような朝の寒さだっただけに、昨日撮ったものですが、この玄関先で今頃一輪だけ花を咲かせているこの子の事を思うと、何とも滑稽だなと思いましたので、今日掲載したいと思います。
ミヤマキンバイ。
今頃凍えているのではないでしょうか。
寒くないかい?
秋晴れ。
2018/09/19
さかきです。
今日は朝から素晴らしい秋晴れです。ほぼ快晴無風状態。
絶好の登山日和となっています。
▲槍・穂高連峰
▲裏銀座の稜線
▲有明山と麓安曇野平
▲表銀座縦走路 燕山荘方面
オーソドックスな光景とはいえ、こんなスッキリしたのを目にするのは、本当に久しぶりです。
何をするにも気持ちの良い陽気。
今日も、せっせこ道直し用の材木運び等、外回りの仕事をするには最高でした。
明日も日中は晴天が続くようです。
これが連休まで続いてくれればいいのですが・・・
なお、今朝も外の気温は2℃台まで下がりました。
いつ氷点下まで下がってもおかしくない時期には差し掛かっていますので、繰り返しますが防寒着は必ずお持ちいただくことをお勧めいたします。
秋、深まる。
2018/09/18
さかきです。
久しぶりのご来光は、5:30をまわっていました。
出る位置は、今日の時点でちょうど浅間山の山頂から。段々深まる秋を感じます。
▲穂高連峰
▲槍ヶ岳
陽ざしのあたる山肌の感じも、紅葉が進んでいる分、夏とは何となく印象が違います。
昨日の午後まで愚図ついていた天気は、その夕方から好天に転じ、夜の放射冷却と相まって、今日の明け方は3℃台まで外の気温は下がりました。
確か8月のお盆過ぎに一時冷え込んだ以来、久しぶりに肌寒い朝を迎えたのですが、その証が・・・
小屋の裏手に溜まっていた水たまりが見事に氷と化していました。
気づけば9月もまもなく終盤に差し掛かります。寒くなりますね。
さて、7月8月の人波が徐々に落ち着く頃になって、ようやく外回りの仕事にも少しずつ手が出せる時期になってきました。
この秋は、燕山荘~大天荘の縦走路の途中、通称“為右衛門吊岩”付近の道直しに着手する計画ですが、今日からそれに使う材木運びをはじめたところです。
日によって作業等で一時通りづらくなることがありますが、登山道維持の為にもご理解とご協力をお願い致します。
そんな材木運びで垣間見た縦走路の山肌は、
あちこちで色づきが進み、きれいになっています。
あとは秋晴れが続くことに期待ですね。
好天の兆し。
2018/09/17
さかきです。
今日は第2回目のランプの夕べ、先ほど終了致しました。
次回は9月24日(月)です。
ということで、今日は日中その準備に勤しんでいる一方で、テント場周辺では雷鳥家族が右往左往、気づけば合計で7羽おりました。
ウラシマツツジやクロマメノキ辺りをがさごそ。
私の足元1メートル近くまで寄ってきました。
鳴き声で子供たちとわかりますが、もうすっかり大人びた感じ。
それもそうですよね、もう1ケ月あまりもすれば、冬の便りが聞かれる北アルプスの稜線。
厳しい冬を過ごすためにも、体を作っておかなくてはなりません。
さて、明日明後日は久しぶりに秋晴れが期待できそうです。
そんな期待を持たせるような夕方の光景。
▲月と槍・穂高連峰(大天荘テント場から)
▲北の空(大天荘テント場から)
秋雨前線さん、ぼちぼち退散されてはいかがでしょうか・・・
色づき具合。
2018/09/16
さかきです。
連休2日目、相変わらずパッとしない空模様ですが、今日は時折青空が一瞬垣間見える時もあり、思っていたほど悪い天気ではありませんでした。
雨続きだったこともあり、しばらく思うようにカメラ片手に外を歩くことができませんでしたが、今日は止み間をぬって、山肌の色づき具合を探訪。
▲大天荘テント場脇から槍・穂高連峰方面
▲秘密の展望台から槍・穂高連峰方面
▲秘密の展望台から大天井岳と大天荘
▲常念岳方面に続く縦走路の山肌
▲牛首展望台の山肌
▲西岳へ続く表銀座縦走路の山肌
山肌全体通して、淡い緑色から徐々に点々と黄や赤の色が目立ってくるようになりましたし、一方で足元の草木も、ドライフラワー状態のもの、草紅葉と化してきたもの、などなど色合いを楽しめるようになってきました。
▲クロマメノキ
▲ウラシマツツジ
殊、花崗岩とのコントラストもいい感じですね。
今週から来週にかけてが稜線の紅葉のピークになりそうです。
そうか!来週9月25日からは、燕山荘企画の槍ヶ岳縦走ツアーがあります。
私も大天荘出発からツアーに同行させて頂きますが、なんか、今からワクワク、楽しみになってきました。
芋煮と熱燗。
2018/09/15
さかきです。
4週続けて、雨の週末となりました。
これも自然の営み。
秋晴れ続く日はいつ訪れるかな・・・
今日は風は弱く、雨もしとしとで、降りは弱いものでした。
とは言っても、日中の温度10℃未満の状態で稜線を歩いてくれば、全身びしょ濡れとなると、肌身で感じる温度はかなり凍える寒さです。
実際、到着された方、特に女性はかなりの確率で凍えていました。
秋もより一層深まる中、これからの時期、悪天候ともなれば気温が上がらず、低体温のリスク高まりますので、
「せっかく来たのだから・・・」
という理由で無理だけはなさらないようにお気をつけ頂きたいと思います。
山は逃げません!
それでも、今日は大勢の方にお見え頂きました。ありがたいことです。
今日のような日は、是非これで温まって頂きたいと思います。
※イメージです。
芋煮と熱燗。
最高です。
今日も雷鳥。
2018/09/14
さかきです。
秋雨前線の影響は今日も続き、終日概ねこんな感じです。
と、現状をお伝えするには変な角度からの写真です・・・そう、こういう日は気分的に沈みがちになりますが、彼らに遭えると、心底癒されます。そう、写真の下あたりに、イワツメクサを啄ばむ親子3羽がいるんです。
夢中です。
どれが子供で親か、わからなくなるくらい、大きくなりました。
ほぼ毎日小屋周りをうろつく彼らを実際に一目見たい!という方も多いとは思いますが、やはり晴天の下で見たいですよね。
次の秋晴れはいつになりますか・・・
ご来光は5:25。
2018/09/13
さかきです。
▲大天荘の二階から
今日の一枚・・・的な感じのブログとなりました。
今朝のご来光は、雲海も入っていた関係もありますが概ね5:25頃。
ほぼ浅間山近辺からの日の出となってきています。
ちなみに気温は6℃台。風が無かったので、肌身で感じる温度はさほど寒さを痛感するほどではありませんでしたが、間違いなく朝晩は寒くなってきています。
故に紅葉も進むわけですね。
さて、どうもこの今週末も、天気予報はあまりよくありません。
思い起こせば8月最後の週末以降、毎週末天気が悪い。一体このサイクルはいつになれば好転になるのか!
と息巻いてもしょうがないので、ここはやはり皆でてるてる坊主を作るしかありませんね。
ホシガラスとハイマツの実。
2018/09/12
さかきです。
▲大天井岳直下より大天荘を望む
基本、昨日に引き続き、主に東側中心に雲海の広がる大天井岳界隈でしたが、朝方は上高地側(二ノ俣谷側)から薄く滝雲が安曇野側に流れ込み、それが大天荘を覆っておりました。
そんな具合でしたので、小屋の前から望む東の空、日の出直後は、その雲に時折遮られる感じ。とは言っても、
こんな感じで多少ぼやけつつも陽が現れてみたり、
時には幻想的な光景が見れたりと、刻々目の前は変化し、なかなか楽しめました。
一方で、ここ最近は雨模様が続いておりましたが、その分気温が低めで推移したおかげで、周辺の山肌や足元の草木の色づきがだいぶ顕著になってきました。
▲大天井岳直下より
今日は終日槍穂の稜線は拝めませんでしたが、それよりは足元のクロマメノキやウラシマツツジの赤みに目が引きました。
これからの時期、徐々に冷え込みも増してきますので、紅葉もグングン進むことでしょう。
その紅葉を十分に楽しむには、やはりお天気がいいのが一番なのですが、まもなく訪れる連休、秋山登山ご計画の方多いかと思われますが、ここは一つ、皆さんで“てるてる坊主”を作りましょう!なんて。
さて今日の最後は、“例のもの”に登場して頂きます。
そう、この食い散らかしを見れば、だいたい想像つきますね。
ちゃんと硬い岩の上で、ハイマツの実を上手に砕いて食べる鳥です。
ホシガラス。
ほんとここ数日、多く見かけます。
ホシガラスとハイマツの実、これもまた秋の風物詩の一つです。
雲海。
2018/09/11
さかきです。
今朝は数日ぶりのご来光を拝むことができましたが、それ以上に、辺り一面に広がる雲海の素晴らしかったこと。
▲大天井岳山頂より槍・穂高連峰
私の中では、数日ぶりのご来光よりもこの雲海に見とれてしまいました。
▲槍ヶ岳から大喰岳・中岳・南岳
▲穂高連峰
年に一回あるかないかくらいの雲海レベルだったように思います。
そんなに載せなくてもねぇ、と言われそうですが、一人で興奮していたこの気持ちを誰か一人だけでもいい、わかちあいたいなぁ・・・そんな思いで、数枚載せさせて頂きます。
▲大天井岳シルエットと双六岳
▲雲海に咽ぶ穂高連峰
▲テント場より主峰槍ヶ岳
▲東の空 彩雲
日中雲海が薄まることもありましたが、概ね夕方まで大天井岳周りは上下運動を繰り返しながら漂い続けました。
そして、
日の入を大天井岳山頂で久しぶりに見届けて、今日はカメラのスイッチを切りました。
こんな感じで晴天が続いてくれるといいのですが。
今週末の空模様は、一体どうなるのでしょう・・・
雷鳥に加え、ホシガラス。
2018/09/10
さかきです。
残念ながら今日も雨でした。
何が一番気の毒って、こんな空模様にも関わらずお見え頂く方、少なからずいらっしゃるのですが、雄大な光景を目にすることができないまま大天井岳を後にされることへのもどかしさです。
とは言うものの、私には天気をコントロールできる力などあるわけなく・・・自然の営みに身を委ねるほかないですね・・・
さて、一人悩まし気に頭抱えている一方で、外では今日も雷鳥達に加えてホシガラス達も元気に動き回っています。
気づけば、そこら中のウラシマツツジが赤くなってきています。
ハイマツの中を飛び回っているホシガラス。お目当ては、大きく実ったハイマツの実です。
雷鳥もホシガラスも日没前の霧濃いタイミングで撮った関係で、今日もピントボケボケ。
今度お天気いい時にバッチリ写してやるぞ!ホシガラス!
でも、彼らすばしっこいので、なかなかきれいに撮るの難しいんですね・・・
〈今シーズンも始まりました、ランプの夕べ〉
昨日は今シーズン第1回目のランプの夕べでした。
ご夕食の際、“芋煮の発祥の地 東北生まれのスタッフ(私です・・・)が仕込む芋煮”をお召し上がり頂き、夕食後は本館談話室にて“ランプの夕べ”。大天井岳の麓 安曇野に昔から伝わる民話の語り部と、大天井岳の四季を写したスライドショーをお楽しみ頂くというもの。
ほのかなランプの灯が、秋の夜長を盛り上げます。ランプの夕べご参加の方には、もれなくスタッフ手製のケーキとワインのサービスがつきます。
次回は、9月17日(月)です。
(イベント詳細は、こちらをクリック)
今日もウロウロ、雷鳥家族。
2018/09/09
さかきです。
今日も雨です。
最も、秋雨前線がこれで徐々に日本より南下するようで、大陸からの涼しい空気が入ってくる模様です。
実際、今ブログを書いている夕方6時過ぎ、大天荘の外の温度計は6℃台を表示。
秋がまた一歩進む感じです。
そして、今日も雷鳥達は、2家族が小屋周りをウロウロしておりました。
一時、この2家族合計8羽が、一同に会した瞬間もありました。
もしかすると、今日のご宿泊の人数より多かったりして。
いや、実際そうなんです・・・
ということで、今日は雷鳥クイズで締めたいと思います。
何羽いるでしょう?
いかがでしたか。
秋の夜長、家族で楽しんでみてはいかがでしょう・・・なんてね。
雨宿り。
2018/09/08
さかきです。
今日もよーく降ります、雨が。加えてよーく風が吹きます。
▲夕刻の大天荘
今日は平日ではなく、土曜日だったと思いますが、ご宿泊は数名様のみ。
テント泊においてはゼロ。
・・・なんとも寂しい9月の週末です。
天気予報が悪く、これだけ連日風雨が続けば、稜線数時間かけて歩かなくてはいけない小屋へは自然と足が遠のくのも無理はないでしょう。とは言ってもね・・・。
一方で、こういう日は決まって彼らの姿を小屋周りでよく見かけます。
ということで、9月最初の雷鳥クイズとまいりましょう。
どこにいるでしょうか?
正解は、
なんと、彼らも雨宿りをするんですね。
ベンチ越しに見える木の道標辺りにいた4羽の家族が、みるみるベンチの下に集結。数分程雨を凌いでいました。
そして、小屋の際に生えている草を摘まんだりなんかして。
雷鳥達を真上から撮ることは、まずほとんどないので、我々もやや興奮してしまいました。
現場は、
とても辺りにヒトがいたら、こんな場面には遭遇できないでしょう。
お客様は少なかったけれど、シーズン中のちょっとしたいい想い出となりました。
風雨強くても・・・
2018/09/07
さかきです。
・・・よーく降ります。
外に出て、雨模様でもとカメラ片手に玄関一歩出た途端、風雨に阻まれご覧の通り。
とてもカメラを外に持ち出せるような状況ではありません。おかげでカメラはびしょ濡れ・・・(笑)
一方、全身びしょ濡れになって、お見え頂いた女性グループもいらっしゃいました。
しかしこのケース、もちろん無理のない範囲内で、リーダーの方の的確なご判断の下。小屋に着かれても、基本皆さん元気な様子がその証だと思いました。
風雨強い時の稜線歩きは、それなりのリスクが伴います。
個人個人の技量等に差はありますので、一概に言えるものではありませんが、それらを見越した上で、体力面やメンタル面、加えて装備等整えて頂いた上での行動は、時として今日のような日でも動けることが可能な場合もあります。
ただ、くれぐれも無理だけはなさらぬよう・・・
そんな今日ですが、早朝風雨が強い中、元気に常念方面に向かって出発する親子の姿がありました。お母さんと成人した息子さんお二人。
昨日到着された時から、なんと仲睦まじい親子なのだろうと感心していたところでした。二人での山登りは、息子さんがまだ小学校3年生の時、御嶽山に一緒に登った時以来ということ。十数年ぶりということですね。
普通、だいたい学生卒業してまもない息子さんが、お母さんの登山に一対一で付き合うことなんて、そうそう無いような気がすると思うのですが(そう思うのは私だけ?)、とにかくこの親子は、今時にして珍しくいいコンビでした。
息子さんの登山経験はたいへん浅いようですが、この風雨を目の前にして、テンション上がりまくり。ある意味、絶叫系の“アトラクション”的感覚で意気揚々と玄関を後にしていきました。お母さんは、やや呆れ模様でも、親子で歩ける喜びなのでしょうか、笑顔でこちらも出発されていきました。
このお二人なら、この風雨でも常念小屋さん経由で下山に限り大丈夫、と妙な安心感を覚え、気持ちよくお見送りさせて頂いた次第です。
本当はお二人で槍ヶ岳に登りたかったようです・・・
またいずれお天気いい時にお出かけ頂きたいと、節に願うのでした。
秋の雲、ホシガラス。
2018/09/06
さかきです。
台風21号に続き、きょう未明に北海道内陸で起きました地震、共に各方面において甚大な被害が出ているようです。
被害に遭われました方々に、遠方からではありますが、謹んでお見舞い申し上げます。
日の出の時間が、いよいよ5:20過ぎになりました。
どんどん出る位置が浅間山に近づいてきます。9月20日頃には浅間山を越えていきます。
今朝の日の出の際に見られた雲のように、秋の雲は、夏のそれとは雰囲気がやや違うもの。夏は、もくもくした雲をよく目にしますが、秋は比較的高層の雲、それは刷毛で流したような感じの物や、うろこ状の物など。空の広がり・雄大さを存分に感じさせてくれるものを多く目にするような気がします。
そんな雲たちを楽しむには、空模様が肝心ですが、8月下旬以降、ま・っ・た・く 天気が長続きしません。
明日から週末に差し掛かりますが、つい昨日台風が過ぎ去ったかと思えば、またまた生憎の空模様のようで・・・
うーん、なんとも・・・こればかりは致し方ありませんかね。
さて今頃の時期になると、大天荘の周りは、たわわに実ったハイマツの実を目当てに、多くのホシガラス達がやってきます。
風が強くてピントぶれぶれですが、愛嬌たっぷり、なかなかかしこい鳥です。
私の中では、雷鳥と人気を二分しています。
ちょいちょい登場させたいと思います。
草紅葉。
2018/09/05
さかきです。
▲表銀座縦走路 “大下りの頭”から大天井岳を望む
▲縦走路途中から有明山方面
さすがに昨日の台風のさなか戻ってくるのは無謀だと判断し、今日小屋に戻ってきました。
一応、台風一過とはなりましたが、稜線上は相変わらず西寄りの風が強く吹き続け、大天井岳辺りまで来ると、これまた多少強さが増します。
気のせいか、陽ざしの差し込み加減にもよるのでしょうけれど、縦走路東側を巻く道から下方の山肌を見ると、全体的にやや黄色味を帯びてきているような感じです。
加えて足元を見ると、
▲ミヤマダイコンソウ
草紅葉が進んでいます。
徐々に秋の気配が漂ってきている感のする北アルプス。
とかくまだ残暑の厳しい下界から上がってきてまもなくということもあるのでしょうが、肌身で感じる温度もやや冷たいな、という感じです。
・・・それもそのはず、18:30現在、外の温度計6.8℃を表示。
朝晩徐々に冷えてきていますね。
秋めく下界。
2018/09/03
さかきです。
▲池田町の田んぼから大天井岳方面を望む
▲松本 アルプス公園近辺より北アルプスを望む
所用にて今日は下界のヒトと化しています。
この7月中旬から8月上旬にかけての酷暑の最中に、もし下りてきていたら、きっと暑さに耐えられず、所用どころの騒ぎではなく山に逃げ帰っていたでしょう。今日の暑さでさえも(ちなみに松本市内の最高気温は30℃程)私はめげました。
とはいえ、お隣の池田町の田んぼでは、すでに稲が穂を垂らしており・・・少しずつですが、季節はこの下界においても秋めいてきているのかな、と感じ取れました。田んぼから聞こえるコオロギの鳴き声が、よりそう感じさせたのかもしれませんが。
ちなみに、大天荘の庭先から下界を見下ろすと、真っ先にこの池田町辺りが目に入ってきます。
従いまして、稜線にかかる雲がなければ、この田んぼの位置から大天井岳が見えたはずです。
明日の午前中には所用が済み、そうなれば小屋に戻りますが、台風21号が気がかりです。
無理は禁物。
明日はどうなりますか・・・
稜線の花。
2018/09/02
さかきです。
▲合戦尾根から望む大天井岳
所用にて、今日は大天荘を離れています。
雲に遮られている大天井岳。ここ数日、遠目から見るとこんな感じだったのでしょう。
ちなみに、今朝の大天荘玄関前の温度計は、朝5時の時点で気温は5℃台。
昨日の予想通り、秋雨前線の南下に伴い、大陸の比較的冷たい空気が入ってきたことに因るのでしょう。
朝晩の外気温はこれから徐々に下がっていきます。
ところで、今日は久々の合戦尾根。9月に入り少しは色づきはじめているかな・・・いやいや、ナナカマドの実だけは充分に熟してきてはいるものの、さすがに紅葉にはまだ早いようです。
▲燕山荘ヘリポートから燕岳とナナカマドの実
▲燕山荘直下 表銀座縦走路より燕岳
稜線から望む燕岳方面でさえ、まだまだ青々としているわけですから、合戦尾根が色づいているはずないですね。
一方で、燕山荘のヘリポート際に生えているナナカマドの赤い実の群生がとても印象的でした。
ということで、昨年も同じころに似たような話題をお伝えしましたが、今日現在の表銀座縦走路、とりわけ通称“為右衛門吊岩”付近で、まだ見かけることのできる花達をいくつかご紹介します。
▲コマクサ
▲ミヤマコゴメグサ
▲ハクサンボウフウ
▲オオヒョウタンボク
▲ヤマハハコ
▲ミヤマアキノキリンソウ
▲ミヤマリンドウ(蕾)
▲ハクサンフウロ
コマクサは、時期的にはすでに終わりの花ですが、所々けなげに咲いているものがあります。
台風21号が明後日あたり日本列島を伺っているようですが、この花達、耐えられるでしょうか・・・
さて、久しぶりに標高を下げるにともない、改めて思ったこと。
3,000m級の稜線上と大きく違うこと、それは・・・
多くの木々に囲まれた空間、その中で木や植物から発せられる香り。
まだ青々とした植生からの独特の香りは・・・とても心が落ち着きます。
時にはいいものですね。
それにしても今年は台風の当たり年。
迎える21号、大きな影響被ることなく早く過ぎ去って欲しいところです。
火曜日あたり大天井岳登山をご予定くまれている方、決して無理のない行動・計画をお願い致します。
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北アルプス大天井岳(2,922m)まで10分の場所にある大天荘スタッフが目にする自然の息吹をお届けします。
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サカキ様 相変わらず頑張り過ぎてますね!! 何時も良い写真を有難う御座います毎年、有明荘、燕山...
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