大天荘 スタッフブログ
雪はだいぶ融けました。
2017/10/31
さかきです。
昨日の雪模様から一変、今日は一日良い天気でした。
昨日は風が中心だったようで、積雪自体は多くありませんでした。にわかに積雪した分は、昼間の陽ざしでかなり融けました。
▲槍・穂高連峰
手前を横切っている白い帯は、大天荘から常念岳方面に伸びる登山道。
▲中央 常念岳 遠望 富士山他
一昨日の雨が功を奏したのか、一週間程前の降雪による積雪は、かなり少なくなりました。当時画像には残せませんでしたが、この画面のほとんどが真っ白だったことを覚えています。
▲表銀座縦走路 燕山荘方面
確か先週の降雪直後、この縦走路を歩いた時は、平均膝位までのラッセルを強いられましたが、今日は地肌が露出しているのがよくわかります。
この後、通称“切通”分岐辺りまでの、夏道の様子を見に行ってきました。 ▲切通~大天荘中間部
午前中のうちに行けばよかったのですが(画像暗くて申し訳ありません)・・・雪は概ねしまっており、所々凍結箇所があります。朝下山時などは、アイゼンの装着が安全かと思われます。 ▲切通付近
このトラバース部分だけはスコップでカッティングしましたが、朝夕の凍結時の通行の際は注意が必要です。 ▲切通から見た縦走路
今日、お見えになられたお客様によると、燕山荘~大天荘の間は、凍結箇所はあるものの、雪は概ねしまって比較的歩きやすかったとのことでした(お一人の方はアイゼンは携行しつつも、つけずに来られたそうです)。
ということで、この次までにまとまった降雪が無い限りにおいて、燕山荘~大天荘の登山道に関しては、積雪期に耐えうる装備を携行して頂ければ、雪が多い等による通行の支障はほとんどないものと思われます。
ただ、踏み固められた雪面は、「融ける→凍る」を繰り返すため、部分的に滑りやすくはなっているかと思いますので、変わらずアイゼン等の携行はお勧め致します。
営業もあと4日。
初冬の北アルプスの雪景色を、一人でも多くの方にお越し頂いてご覧いただけるよう、残り数日間も登山道の状況等、なるべくわかりやすくお伝えしていくよう心掛けたいと思います。
なお、燕山荘~切通分岐間、先日の降雪時に所々の夏道にロープを張り、冬道に誘うよう施した箇所がありますが、あくまでお客様判断において、ロープを跨ぎ、夏道通行できそうであればそれでも構いません。
銀世界。
2017/10/30
さかきです。
昨日は雨でしたが、恐らく未明から雪に変わったのだと思います。
朝起きてみると、外は吹雪。
風が強い分、吹溜まりはともかく、吹きっさらしの所は前回の降雪時と比べると、いくらか積雪は浅めです。
とはいえ・・・
またまた一面の銀世界と化しました。
一方気温は今回の方が断然低く、 ▲大天荘温度計
外気温は-10℃前後。寒い!
そして、玄関の窓もご覧のような感じ。見るだけで寒々しい感じです。
しかし明日は晴れる模様にて、多少の雪や寒さは堪えて、外回りの小屋閉め作業を進めていこうと、男性スタッフ皆固く誓ったのでありました・・・
なお、登山道の状況等は、明日以降様子がわかり次第、このブログ上でお知らせ致します。
今日は雨です。
2017/10/29
さかきです。
台風22号の影響で、朝から雨降りの一日でした。
最もこの降りが全て雪だったらと思うとゾッとしましたが、何せ雨で少々ホッとはしています。
前回21号と比較して勢力が弱いおかげもあり、ものすごい風雨という感じではありません。
平均して50㎝前後あった小屋周りの雪も、この雨でだいぶ融けました。
ただ、台風が東海上に抜けた後、寒気が入りつつ冬型の気圧配置になるようで、今夜からまた一気に気温が低下、雨から雪に変わるようです。
今回はどの程度積もるのか・・・
ということで、こんな空模様の為、今日から本格的に、他の小屋と同様に大天荘も11月4日営業終了、その数日後の小屋閉めに向けて、各所閉め作業に取り掛かりました。 ▲本館2階客室 ▲筋交い加工 ▲厨房機器掃除
長年使用して劣化した筋交いを新たに加工し直したり、約4ヶ月間の調理で焦げ付いたガスコンロや調理器具を清掃したりと、丁寧に作業を進めて小屋が無事に越冬できるよう、総出であたっています。
こうなってくると、小屋を再び離れる季節が近づいてきたのだと、一抹の寂しさを覚えてくるものですね・・・
<お知らせ>
先日このブログ、または燕山荘のHPにも掲載しておりますが、今夜10月29日夜10時~と来週月が変わって11月5日夜10時~の2回に渡り、NHK BSプレミアム「山女日記」が放映されます。
ここ大天井岳周辺でも収録が行われました。
お時間ありましたら、是非ご覧頂きたいと思います。
表銀座縦走路の様子。
2017/10/28
さかきです。
今日再び下界より戻ってきました。
燕山荘~大天荘の積雪状況です。
思っていたよりは全体的に融けましたが、部分的にはこのまま根雪になりそうです。
また、週明けに台風22号が過ぎ去るタイミングで、寒気の流入と冬型の気圧配置となり、降雪や気温の低下が予想されます(詳細は各種気象情報やヤマテン等ご参照ください)。やはり装備としてはアイゼン・ピッケルの携行をお薦め致します。
燕山荘~切通分岐の縦走路です。 ▲10/25 ▲今日10/28
切通分岐下の鎖場辺り。だいぶ岩肌が露出しているのがよくわかります。 ▲今日10/28 切通分岐下鎖場から大天井岳方面見上げる
雪の融けかかった箇所は一部凍結していたり、吹き溜まりでは潜って足が取られ易いなど、歩きずらい状況に変わりはありません。アイゼンを付けての歩行では、なおさらです。
真冬でない分、気温が氷点下になりっぱなしになるわけではないので、日中晴れた日はいくらか融けます。ただ「降雪→融ける」を繰り返し、徐々に積雪は増していくのでしょう。
なお、これから営業最終日にかけて、燕山荘から大天荘にお見えになる予定の方は、目安として遅くとも昼12時頃には燕山荘を出発できるような計画でお出かけ頂きたいと思います(積雪状況や天候により、その目安は変わります)。日の入も17時辺りと、早くなってきました。
それより遅い出発になりそうな場合は、燕山荘フロントにてスタッフに一声かけて頂き、ご相談ください。
営業最終日まで、降雪直後は随時登山道情報お伝えしてまいります。
無理のない、安全な登山を。
2017/10/27
さかきです。
連日積雪等の情報を山から発信しておりますが、ここ2、3日お問い合わせの声を聞いてみると、まだ10月、下界ではまだまだ秋真っ只中。にも関わらず「大天井岳お越しの際はアイゼン・ピッケルの携行を」とお伝えしても、感覚的にまだ冬山の装いにピンときてない方が多いのではと思われます。
今日は所用で下界にいたのですが、麓安曇野平から眺める北アルプス南部の山肌は、まだまだ黒々としており、パッと見るにとても“冬山”とは思えない山容です。しかし、よく目を凝らしてみると、 ▲右端ピーク 大天井岳
標高で言えば2,500m辺りからだと思われますが、そこから上部は白い山肌です。
明日以降の週末、大天井岳方面にお出かけ予定の方、よく気象情報(特にヤマテン等山岳気象に長けた情報)をご覧頂き、無理のない山行をお願いしたいと思います。
<ご注意>
・燕山荘から先の縦走路は、皆様が思った以上に積雪は多めです。個人差はあるかと思いますが、アイゼンやかんじきを装着して雪上歩かれる場合、実際はかなり時間がかかるものと想定されて計画をお立て願います。
地図等に記載されているコースタイムはあくまで無積雪期の標準的なものに過ぎないため、その点十分ご注意願います。
・仮にトレースがついていたとしましても、よく踏み込まれていないため、足元は非常に悪いかと思われますので、その点も留意されますよう重ねてお願い致します。
朝の雪景色と、表銀座縦走路の様子。
2017/10/26
さかきです。
昨日の夕方に続き、今朝も素晴らしい雪景色。
これでもか!というくらい写真掲載してしまいましたが、雪を纏い始めた大天井岳頂上からの眺めは、じつに最高でした。外気温こそ大天荘の温度計で-3℃、快晴無風。しっかり防寒対策さえしていれば、凌ぎやすい日の出タイム。正直お客様がいることをすっかり忘れてしまうくらい、山頂での日の出を満喫させて頂きました・・・いけませんね。
昨日のブログでも記しましたが、小屋前のテント場辺りは、平均50~60㎝程の積雪。雪を整地して張るテントの光景を、目にするとは思いもよりませんでした。一見しただけでは、「そんなに積もっているのかな?」とお思いでしょうが、よーく積もっています。
ところで、今日昼前に、所用兼ねて、この度の降雪による表銀座縦走路 大天荘~燕山荘の登山道の様子を確認に、視察に出かけてきました。
▲大天井岳 北側斜面 ▲同じく
通称“切通”分岐~大天荘は、夏道の通行です。平均、膝辺り、吹溜りでは腰上程。 ▲表銀座縦走路を燕山荘方面に見る
今日のところは、普段の登山道は全て雪で埋没し、この道を歩き慣れている私でさえも、時々通常のルートを部分的に外れて歩いていた箇所があった程(もちろん修正はしました)。それぐらい、この縦走路も積雪がありました。平均、踝から膝下程、吹溜まりでは腰下の箇所もありました。 ▲大天井岳全容
普段雪が無い時、私の普通のペースで大天荘から燕山荘まで1時間20分程かかるところ、今日は約3時間強かかりました。ちなみに“かんじき”をつけて歩きました。
明日明後日の晴れ間と気温で、いくらか融けるかとは思いますが、部分的には根雪になるでしょう。昨日のブログでもお知らせ致しました通り、燕山荘から大天井岳方面縦走をお考えの方は、アイゼンとピッケルの携行をお勧め致しますと同時に、降雪直後は加えて“かんじき”装着のほうがベターかと思われます。
とは言うものの、風雪で視界が効かない中での行動は、先も申し上げました通り、今日つけましたトレースが消え、どこを歩いているのか、どこが道なのかわからなくなる可能性がありますので、無理だけはなさらないよう、お願い致します。
雪景色。
2017/10/25
さかきです。
今日日中にかけて降り続いた雪ですが、夕方前には止み、それと同時に急速に天気は回復。
雲が完全にとれることはなかったため、これぞ!という写真は撮れませんでしたが、拙いながらも、荘厳な雪景色を垣間見ることができました。
大天荘から大天井岳山頂に行くまでに、普段我々スタッフだと5分で着くところ、今日は20分かかりました・・・比較的湿った雪のため、所々腰上までのラッセルは、なかなかのものでした。今日見ることのできた光景は、今日泊まられているお客様(昨日からのご連泊お一人様)はもちろんのこと、我々スタッフにとりましても、とても想い出深いものとなりました。
今日夕方現在、小屋周りは平均50~60㎝程、吹き溜まりでは1m程の積雪となりました。これだけの積雪となると、部分的には根雪になるものと思われます。また、テント泊でお見えのご予定の方は、少なくとも数日間は雪の上にテントを張ることになるかと思われますので、予めご承知おきください。
これから先、各方面から大天井岳まで山行計画お立ての方、結果的には使わなくて済むかもしれませんが、ピッケル・アイゼンの携行をお薦め致します。
また、靴に関しましても、積雪期に耐えうるものが安全かと思われます。
くれぐれも経験・装備さえ十分であれば、今日のような光景を目の当たりにすることができます。
無理のない、安全な登山をお願い致します。
大天井岳へはアイゼン・ピッケルの携行を。
2017/10/25
さかきです。
“今日の一日的”な通常内容のブログは改めて夜に更新の予定です。
この時間は、今日昼過ぎまでの大天荘周辺の降雪・積雪状況の模様です。
早朝、燕山荘方面に下山される方がお一人いらっしゃいましたので、通称“切通分岐”まで同行させて頂きましたが、その時点で登山道吹き溜まりで50㎝程の積雪でした。
小屋周りの積雪状況です。
風の強い吹きさらしの所は地面が出ている所もありますが、昼時点で概ね40㎝程、吹き溜まりでは70~80㎝程かと思われます。
降雪はまだ続いています。早朝の登山道50㎝程の積雪も、もう少し増しているものと思われます。
これから先数日間、燕山荘から大天井岳方面、並びに常念小屋から大天井岳方面に縦走計画の方は、ピッケル並びにアイゼンの携行をお薦め致します。また、風雪時視界不良の際は、登山道が雪で埋まり不明瞭になることもありますので、ちょっとでも不安に感じられるような場合は、無理せず引き返すこともご検討願います。
大天井岳から西岳、東鎌尾根軽油槍ヶ岳方面は、バリエーションルートと言っても差し支えの無い、積雪期ルート状況になっていることと思われます。
今回の雪が根雪になるかどうかは正直わかりませんが、少なくともここ数日間は、燕山荘から先の縦走路に関しては、積雪期と同様の装備でお出かけ頂くことをお勧め致します。
なお、今現在はまだ切通分岐~大天荘は、夏道の通行ですが、今後凍結・積雪状況次第では冬道にルート変更なる可能性もあります。随時大天荘ブログもしくは燕山荘HPにてお知らせ致します。
北アルプス、雪纏う。
2017/10/24
さかきです。
今朝、布団から出てみると、思いのほか館内の冷え込み方が鈍いのにすぐ気付き、「確か昨夜は-7℃まで下がっているのを確認しているから、もっと冷え込んでいてもおかしくないのに。変だな」と、 恐る恐る玄関から外に出てみました。そうしたところ、思いのほか温かく感じ、それもそのはず、空には薄く雲が入り、放射冷却が弱まったのでしょう、大天荘の温度計見たら0℃前後。ちょっと拍子抜けしてしまいました。
しかし、大天井岳頂上から見渡す北アルプス一帯は見事に雪を纏い、“初冬”という言葉がピッタリ。この先徐々に積雪を増し、その白い輝きが増してくるかと想像すると、何となく気分が高揚しますね。
朝8時を回り、にわかに陽ざしが強まってきたところを見計らって再度小屋周りを散策。まだ誰も踏みしめていないところへ足を運ぶと、キュッキュッと気持ちいい音。中天井岳まで足を伸ばせば、▲剣・立山連峰、針ノ木岳▲燕山荘・燕岳越しに遠望鹿島槍ヶ岳・白馬岳方面▲大天荘と大天井岳
殊、北アルプス北部方面の峰々は完全に真っ白。もはや根雪になってもおかしくない感じに見受けられました。大天井岳の両脇に垣間見える裏銀座の峰々は常念山脈と違い、白さが際立っているのがよくわかります。
台風21号、ここ北アルプス界隈においては、大きな被害を与えることなく遠のきましたが、その代りに“雪”という、見て美しい副産物をもたらしてくれました。どうやら明日も降雪予報が出ていますので(→ヤマテン等参照)、明後日の朝晴れたら、より北アルプスの輝きは増すことでしょう。期待大です。
ということでこの雪を見るや否や、スタッフのテンションは上がり、午前中温かい陽ざしを受けて、外のベンチでお茶をすることになったのですが、いつの間に作ったのでしょう、この美しい景色を眺めながら、コーヒーとケーキに舌鼓。
どうもごちそうさまでした。
<おまけ>
今日は2週間に一度のヘリコプターによる空輸作業日。
午後、雲いき不安定ながらも、巧みな操縦で滞りなく作業は無事に終了。
今シーズンも残り1回のフライトを残すのみとなりました。
寒い!
2017/10/23
さかきです。
大天荘周辺、台風による被害等の影響は全くありませんでした。
しかし、昨日からの雨は、どうやら未明には既に雪へと変わっていたようで、早朝窓から見た寒々しい光景には思わず身震いしてしまいました。
“雨は夜更け過ぎに・・・”なんていう有名な歌でこんな感じありましたね(笑)。
すべての物が凍てつき、水道管は全てガチガチに凍結してしまいました・・・それでも、明日天気快復して気温が上がってから、館内の蛇口より水がスムースに出るようにと、寒さ堪えて諸々水回りの作業に着手。まだこの寒さに体が慣れていないので、寒さが身に沁みました。
それでも、寒いからこそ見ることのできる自然の造形美を目にすることができ、これで明日晴れたら北アルプスきれいだろうなぁ、と想像が膨らんだりして。
今午後7時過ぎ、大天荘の温度計で外気温は-7℃前後。今晩はどこまで冷え込むか、興味深々です。
明日からしばらくの間は、日中晴れていても日陰に積もった雪は凍結して滑りやすい状況が続くものと思われます。少なくとも燕山荘~大天井岳~常念小屋お出かけ予定の方は、軽アイゼン(6本歯程度以上)並びにストックの携行をお薦め致します。
また、天気の善し悪しに関わらず、防寒着は必携です。装備の不備無きよう、お願い致します。
台風21号。
2017/10/22
さかきです。
下界においては衆議院選挙が大いなる関心事なのでしょうが、殊大天荘のスタッフにとっては、今晩から明日にかけての台風21号の進路並びに天候の影響のほうがはるかに気がかりです。
一般的に、長野県より東側をそれて通る台風は、そもそもこの辺りまで近づいてくる頃には勢力も弱まり、北アルプスにさほどの影響を与ぼさないのが通説となっていますが、今回ばかりは、前線+台風、そして“超大型”ときています。
今晩は仮眠程度にし、台風が過ぎ去るのをじっと見守る予定です。
そしてヤマテンの予報では、明日稜線上は雨から雪に変わるようです。▲2017年10月23日午前9時予想天気図(気象庁HPより)
確かに、冬型のような気圧配置。等圧線も狭く風も強そう・・・
とにかく大きな被害等なく、速やかに遠ざかってもらうのを、ただ願うばかりです。
嵐の前の静けさ、なのかな・・・
2017/10/21
さかきです。
“超大型” “非常に強い” と予報されれば、とりわけ稜線の奥に位置する小屋への人波はおのずと遠のくというもの。台風ばかりは致し方ないですね。
明日後半から明後日にかけて長野県に最も接近するようです。ここは、ヤマテンはじめとする各気象情報をよくご覧頂き、殊登山に関しては無理のないよう、お気を付け頂きたいと願います。
個人的には、台風が過ぎ去った後の、にわかな冬型に変わったのちの天候が、どんな具合になるのか、気温や空模様等そちらのほうが気がかりです。
大天荘周辺は今日一日、人通りはもちろんのこと、風は穏やか、湿っぽい霧には断続的に覆われたものの雨が降るわけでもなく、全てにおいて大変静かでした。嵐の前の静けさなのか・・・
いずれも今朝6時半頃の様子。雲というか霧に咽ぶ槍や穂高が印象的でしたが、重ねて言います、ほんと今日の周辺の山並みじつに穏やかでした。
なお、昨日もお伝えしましたが、先日の降雪による雪は融けて無くなっています。
明日からの一週間、この山容は一体どんなふうに変化するのでしょう。
雷鳥も真っ白くなるのかな・・・
雪の次は台風と来たか。
2017/10/20
さかきです。
昨日は辺り一面真っ白だった大天荘ですが、その後降り続く雨により、今日の朝方までにはほぼ融けました。
今一番気になるは台風21号の動向です。▲2017年10月20日18時気象庁発表(気象庁HPより)
明日はともかく、明後日以降それなりきに風雨の影響あるかもしれません。この時期の台風につき、いくら暖気が入ってくるとは言うものの、今日日中の大天荘の温度計は5℃前後でした。仮に風雨強い中、この気温下での吹きっさらしの稜線歩きは十分な注意が必要です(低体温等)。
この週末、どの山域行かれるにしましても、無理のない山行計画をお願い致します。
それにしても、下界において、台風は夏や秋につきもの、雪は冬の風物詩・・・雪の次は台風とまあ、この時期の山の天候は季節感入り乱れる、何とも忙しないものですね。
降雪。
2017/10/19
さかきです。
昨日の夕方過ぎからチラチラしてはいましたが、夜半から本格的な降雪となり、早朝一番多かった頃で、小屋周りの吹き溜まりで10センチ程。昼頃からは雨に変わり、積もった雪はベシャベシャ状態。屋根一面覆っていましたが、雨に打たれ徐々に融けています。
地面の熱もまだそう冷え切っていないでしょうから、まだ本格的な根雪となるのは、もうしばらく後日になるのでしょうが、明日明後日冷え込んだ時の凍結スリップには、十分な注意が必要となるでしょう。皮肉にも台風が接近してくる頃には、暖気も入り一旦は全て融けるはずです。まだ辛うじて実を残している大天荘のナナカマド。何とも物寂しい図ですね。
一方で、初積雪を目の前にして、やはり居ても立っても居られなかったのでしょう。作りたくなるのでしょうね、まずは。これで来年の7月まで、間近で雪を見ない日はなくなる日が続きます。
山の上での短い春夏秋は終わりました。
ということで、今日は普段できない作業を、思い切って敢行することに。大天荘の食堂です。イスやテーブルを避けると、こんなにも広いものなのかと、改めて感心してしまいました。
今日はニス作業です。
【ご注意】
少なくともここ大天井岳周辺において、今日の降雪が、直接根雪になることは恐らくないかとは思いますが、お越しの際、通行に際し多少なりとも不安を感じられるようでしたら、軽アイゼン(6本葉以上)並びにストックの携行をお薦め致します。雪そのものよりも、融けたものが朝晩冷え込んで凍結した時のスリップ等のほうが要注意要素です。
特に、大天井岳~槍ヶ岳方面の縦走路は、気温的にこの辺りより低く、凍結時の鎖場やガラ場、ハシゴの通過が最も注意を払います。岩場の影等、陽のあたりにくい箇所は、融けにくく残る可能性もあります。
大天荘を出ますと槍岳山荘まで営業している小屋はありませんので、その点も十分踏まえて登山計画をお願い致します。
また、これから11月上旬にかけ、降雪の機会は増えるものと思われますので、詳細等はこのブログにて随時掲載する予定ですが、さらに細かい点は、直接現地にお問い合わせ頂ければと思います。
引き続き、安全な山旅を。
玄関、出たり入ったり。
2017/10/18
さかきです。
東の空は、殊晴れたり雲海が入ったりした日の朝、日の出前後から1~2時間の間、いろんな光景を展開してくれることが多いものです。
今朝、何回玄関出入りしたことか。
ものの1時間余りの出来事でした。
さて、こんなふうに楽しめる朝は、明日からしばらくお預けになりそうな週間予報となっていますね。“台風21号”です。直接的な影響は週末以降のようですが、要はこの台風が遠ざかった後、天気図上ではにわかに冬型によく見られる気圧配置になりそうで、稜線上では雪の心配が出てきます。今日午前中の大天荘と大天井岳。まったく雪はついていませんが、週明け以降白化粧となるのでしょうか・・・
にわかに白くなった峰々と、白い〇〇〇。
2017/10/17
さかきです。
昨日から降り続いていたみぞれ交じりの冷たい雨は、早朝霧雨と化し終焉を迎え、8時過ぎからはスッキリした晴れ間が広がりました。
うっすらと雪化粧。例年よりは遅いタイミングなのでしょうが、冬の便りが実感できる時期になってきたのだと改めて思いました。
確かに、吹いてくる風はかなり冷たく感じ、カメラを持つ手は、時折揉んであげないとかじかむ程。
そして夕方、雲が入ったため、正確な時間は定かではありませんが、日没は恐らく5時15分~20分くらいでしょう。かなり早くなりましたし、朝同様に風の冷たさが身に染みる夕刻となってきました。
けれど冷え込む分、夜空に浮かぶ星空は、よりその輝きを増してくるのです。▲槍・穂高連峰に浮かぶ天の川他
考えてみるに、例年だとあと数日で小屋閉め下山、となるわけですが、今年はまだ3週間余りここでの生活が続きます。
どんな光景に出会えるか、楽しみではあります。
さて、今日の最後は・・・大天荘の冬期小屋直下からの一枚。何の生き物が写っているでしょう?
正解は、私自身ここ大天荘でウサギを見たのは今日が2度目。前回は数年前、岩陰から逃げる後ろ姿しか見えなかったのですが、今日はしっかり全容を見ることができました。今日は大人げもなくかなり興奮してしまいました・・・望遠で撮ったのですが、まさに野性味溢れる眼差し。ウサギとはいえ、これ以上近づくのが少し恐ろしいと感じるほど。眼力強く感じました。
5分程でしょうか、そのままお互い見つめ合っていたら、これまたビックリしたのですが、チーターの如く素早い駆け足で上部テント場の方に(もちろん本物のチーターの走る所は見たことありません。想像とテレビだけですが)。すぐさま追いかけテント場に着いたら、いましたね、隅の方に。他のスタッフも興味津々。可愛いというよりも格好良かったという印象でした。
これから迎える厳冬を、この稜線で迎える彼ら。逞しい生き物だと改めて思いました。
ペットで見るウサギとは、違いますね・・・
ランプの夕べを終えて。
2017/10/16
さかきです。
事後報告となりますが、昨晩をもちまして、9月より週1回ペース計7回に渡り催してまいりました、今シーズンの大天荘企画「ランプの夕べ」は終了致しました。
今更ながら、もしくは以前にも少し触れたかもしれません、ランプの夕べを催させて頂く我々大天荘スタッフの思いを、改めて記させて頂きたいと思います。
◆
そもそも北アルプスには多くの山小屋があり、今、どの小屋もその施設らしさに挑戦しているところが増えています。
私共大天荘は、“アットホームな雰囲気の小屋”を売りとしまして、ここ数年運営させて頂いております。
見ず知らずの他人同士が、偶然にも一晩一つ屋根の下に集まり寝食共にする、これって実はとても素晴らしい出会い、ちょっとした“縁”だと私たちは思います。
ここ大天荘には車座になるような囲炉裏やストーブはありませんが、皆分け隔てなく山談義やたわいもない話で盛り上がり、一期一会かもしれないそのわずかな素晴らしいひと時を、山小屋で過ごして頂きたいと願うのです。
そして翌朝、再び各々の時間と予定を持って旅立ってゆく。二度と会わないかもしれませんし、偶然にもどこかで会うかもしれません。
少々の名残惜しさを胸に、一晩一つ屋根の下で過ごした楽しい時間がよい想い出となって、またどこかの山へ旅をする。
そんな時空間の提供の場をお届けできたら・・・
微力ながらそんなお手伝いができればとの思いを込めてのランプの夕べとしたいと思います。
なお、この「ランプの夕べ」は、それ自体がメインではなく、楽しんで頂く一つのきっかけに過ぎません。「ランプの夕べ」が終わりました後、皆さんそれぞれが思い思いくつろぎ、おしゃべりをし、秋の夜長を楽しんで頂くことが、私どもの一番の望みであります。
「ランプの夕べ開会のことばより」
◆
ちなみに、今晩のご宿泊も2名様のみ。ご夕食時からお二人ともほどよくお酒が進み、お話が尽きない様子。とても楽しそうです。
当然ながら今宵この屋根の下で偶然に出会ったお二人。でもまさに、先に述べた「ランプの夕べ」の思いがそのまま現実となっているわけで、まさに我々スタッフが思い描く山小屋スタイルです。
来年も内容を吟味して、「ランプの夕べ」開催致します。
これからもこのアットホーム感を絶やすことなく、この大天荘の運営にあたっていこうと改めて思う次第でした。
晩秋から初冬へ。
2017/10/15
さかきです。
所用にて2日間ほど不在でしたが、本日戻ってきました。
先週の水曜日に大天荘を離れた時は、稜線上のダケカンバ、まだ多少葉がついていたと記憶していますが、今日見たらそのほとんどが落葉済。
加えて今日は、その稜線上は降り始め雪模様だったようです、日中は雨に変わりましたが。
10月も半ば、すっかり大天井岳辺りは、雪こそまだないけれども、晩秋から初冬へと季節の移ろいを感じさせます。
その“季節の移ろい”を最も感じさせてくれたのが・・・
燕山荘から大天荘へ続く縦走路の途中。何かおわかりになりますか?
だいぶ冬毛に変わった雷鳥達。雪がまだ無いので、ハイマツに潜むとかえってわかりやすい状態と今はなっています。それにしてもプクプクになってきていますね。越冬のために食べる物をしっかり食べ、極寒に備えて脂肪を蓄えているのでしょうか。
ということで悪天候時は、いつ降雪となっても不思議ではない時期になってきていますので、防寒着等の携行と併せて、稜線歩きちょっとでも不安を感じたら、無理のない行動をお願い致します。
なお、この先、降雪状況等は随時ブログで発信していきますが、詳細等は直接現地までお問い合わせ頂ければと思います。
【お知らせ】
既に下記の小屋の営業は終了しております。
大天井ヒュッテ、ヒュッテ西岳、ヒュッテ大槍、殺生ヒュッテ
大天荘を出ますと、常念小屋もしくは槍岳山荘まで営業している小屋はありませんので、十分ご注意ください。
なお、大天荘は11月4日土曜日のご宿泊まで営業致します。
ニホンカモシカ。
2017/10/12
さかきです。
今日もまた、朝から所用にて安曇野松本界隈を車で右往左往しておりました。
麓から望む北アルプスは雲の中。昨日までの晴天続きはしばらくお預けとなりそうです。
そう、気づけば10月半ば。燕山荘グループ有明荘界隈や中房地区辺り(標高1,400m前後)は紅葉が見ごろを迎える頃です。
今日の午前中、有明荘・燕岳登山口へと続く中房線道路(※)を走行してみると、
(※=中房線は、何を隠そう、あの槍ヶ岳から西岳~表銀座縦走路~燕山荘~合戦小屋~登山口を経由して、有明は矢村地区を結ぶ「長野県道327号槍ヶ岳矢村線」が正式名称です。合戦尾根も立派な県道327号なのです)
ここ数日間は、有明荘の露店風呂につかり、深まる秋、紅葉を味わう・・・最高かと思いますが。
さて、中房線の紅葉に気を取られ、ふと運転席越に目に入ってきたのが、ニホンカモシカ。彼ら、基本ヒトに対する警戒心は薄く、まあ、2~3分通せんぼされました。他に通行する車が無かったので、このまま一体何分にらめっこしたらよいのだろう、恐らくこちらが動かなければ、もっと長い間膠着状態続いたかもしれません。
先を急ぐこともあり、耐え切れず、ぶつからないようにハンドル操作慎重に接近したら、ようやく脇によけてくれました。とはいえ、ぶつからないとわかると、彼らの真横に車をつけても、その後一切動ぜず。子供が多少あたふたしていましたが、親はおかまいなし。
なんともおかしなひと時でありましたが、心の和む時間でもありました。
ちなみに余談ですが、
この大天荘バッチに刻まれている動物もニホンカモシカ。決して“ヤギ”ではありません(笑)
雲の協奏曲。
2017/10/11
さかきです。
風の強い一日でしたが、それもそのはず、朝からレンズ雲のようなものがあちこちでなびいていましたから・・・というか、今朝はとてもきれいな雲の協奏曲でした。
おまけに視界もスッキリしていたので、今朝は富士山が普段以上にくっきり。これほどまでに景色良かったので、気づいたら似たような写真を何十枚も撮っていました。まさにデジタルカメラの恩恵です・・・ ▲日の出5:45頃 ▲浅間山の右手より昇る ▲槍・穂高連峰
なんとも美しい朝のひとときでした。というか、スタッフにも見せてあげればよかった・・・
ちなみに今朝の大天荘の朝の気温は、日の出の頃で7℃程。風が強かった分、決して“暖かい”という感じはしなかったものの、ここ数日気温がいつもの10月半ばと比べ、高めな日が続いています。
こういう時こそ要注意。一雨くれば一挙に凍えるような寒さに一変するのがこの時期ならではのお天気。
明日からしばらく愚図つきそうな空模様ですが、そうなるとグンと寒くなる可能性もあり。防寒着等の傾向はお忘れなく。
はてさて、次回このような朝を迎えられるのはいつになるでしょうか・・・
我々の方が贅沢ですね・・・
2017/10/10
さかきです。
夕方写真を撮りにテント場に出て、辺りを見回しているところへ、ご宿泊の方が歩み寄ってきて一言。
「今日は雲も多いし、たいした夕焼けでないと思っているでしょ。けれど私達にしてみれば、これだけでも十分贅沢なんですよね。」
「・・・そうですね。」
確かに雲多め、穂高連峰に至っては完全にかぶっていますが、夕空の色や山のスケール感は、改めて眺めてみると十分雰囲気出ているし、それにやはりきれいです。
当たり前のように、この雄大な景色をいつも目の当たりにしている我々山小屋のスタッフの、なんて贅沢な事か。
素敵な場所で働かせて頂いていることに、感謝ですね。
笑顔とTシャツ。
2017/10/09
さかきです。
体育の日3連休も今日でおしまい。
まもなく小屋閉め作業・・・とは、去年までのモード。
今シーズン大天荘は、11月4日土曜日のご宿泊まで営業致しますので、皆様のお越しお待ちしております。
とはいえ、私をはじめとして我々スタッフ一同、10月下旬以降大天荘に残ったことがないので、どの程度の寒さや雪の降り具合になるのか、未知の世界ではありますが、楽しみでもあります。
小屋周りの状況等は、引き続きその都度このブログにてお伝えしてまいります。
ただ実際、営業期間が1ヶ月切ったことは間違いなく、それに伴い売品関係で品薄の物が出てきたのは事実。大天荘オリジナルTシャツに関していえば、サイズや色によって売り切れの物もあるので悪しからず。
そんな折、そのTシャツをおそろで購入されたグループが。
そんなとびきりの笑顔に自然となってしまうような、よい天気が今朝も広がりました。 ▲日の出5:45頃 ▲穂高連峰と雲海 ▲主峰 槍ヶ岳 ▲大天荘の朝
今朝も冷え込みは弱く、大天荘の温度計で6℃程。霜柱もなく、この時期にしては暖かい朝でした。
今週はどんな天気や気温となりますやら・・・
【お知らせ】
本日10月9日のご宿泊をもちまして、同系列でありますヒュッテ大槍の営業は終了致しました。また、ヒュッテ西岳の営業は既に終了しています。大天荘から槍ヶ岳方面に縦走予定の方は、その点考慮の上山行計画お立て頂きますようお願い致します。
極上の時間。
2017/10/08
さかきです。
今朝は10月のこの時期とは思えない程冷え込み弱く、無風に近い状態。なおかつ見通し良し、と来たからには山頂へ行かないわけにはいきません。
最も、今日外に出られたのはこのタイミングだけ。 ▲常念岳越しに富士山と南アルプス
ほんと、カメラ構えても寒さは全く気になりませんでした、というか寒くありませんでした。私が昨日ブログのタイトルで書いた文字通りです。
昨日、雨の中お見えいただいた皆さんだけに、今朝のこの時間は、極上の時間だったに違いありません。
明日の朝も、是非こんな光景であれば。
今日も手短の内容で申し訳ありません・・・
冷え込み緩み、明日は縦走日和。
2017/10/07
さかきです。
今日から体育の日三連休です・・・が、初日は一日通してしょぼしょぼの雨が降ったり止んだり。
しかし、昨日のようなにわかに雪が降るようなことはなく、この時期の悪天候にしては気温日中10℃前後と高めでした。
明日明後日は、ヤマテンの予報等見ると、晴れ間の出るいい縦走日和となりそうで、冷え込みもさらに緩みそうです。
体育の日は明後日10月9日ですが、“スポーツの秋”。まだ山旅計画決まってない方、ここは一つ低山でもいいでしょう、思いっきり歩いて体動かし、自然満喫の2日間にしてみては。
なお、大天荘の明日の宿泊はかなりの混雑になると思われます。お出かけの方、予めご了承願います。
ということで、私の明日は、一日受付に“缶詰”状態となるでしょう。指先だけは動かしっぱなしになりますが・・・
雪。
2017/10/06
さかきです。
昼前後、一時本格的な降雪となりました。
気付けば小屋周りは、うっすらと白くなりました。
・・・と言っても、午後にはみぞれから雨に変わり、雪は全て融けました。
昨日のブログでも少し記しましたが、これからの時期天候が悪くなると、いつ雪となっても不思議ではない時期になってきています。
加えて、夕方遅くの到着(具体的には16:00以降)は、天候の善し悪しに関わらず、急激に冷え込みが増し、体を冷やす=低体温のリスクも出てきます。
「自分は大丈夫」という過信はせず、明日は我が身という初心を忘れずに、安全で楽しい秋の山旅を送って頂きたいと、せつに願います。
遠望日和。
2017/10/05
さかきです。
今日は、何と言うのでしょうか、ずば抜けてよい晴天ではなかったものの、空気が澄んでいたせいか視界はとてもよく効き、遠望するのに絶好の日和でした。
最も遠望に限らず・・・ ▲主峰 槍ヶ岳 ▲大天荘と大天井岳
昨日の寒風吹きすさぶ肌寒さからは一変、ほぼ無風にて気温もやや高め、凌ぎやすい陽気の中での遠望観察は、とても楽しいひと時でした。
しかし、ヤマテン等の天気予報の文面を見ると、そろそろ“雪”というフレーズが今シーズン早くも登場し始め、明日後半から明後日前半愚図つく感じです。
最近は、皆さん気象情報等をよくご覧いただいている方が多いのでしょう、天気予報の善し悪しで予約が大きく変動することからも推察できます。それはとてもよいことで、ご自身の力量にあった無理のない山旅計画をお願いしたいと思います。
ということで、今日の最後は、2週間に一度のヘリコプターの空輸作業の模様にて終了です。
今日のヘリコプターは、とても映えていました。
名月、お茶、ススキ。
2017/10/04
さかきです。
そう、厳かになるわけが、昨日の夜からあったのです。毎年燕山荘の年末年始お見えになられ、正月三が日に標高3,000m級の山小屋で“お茶”をたててくださるご常連のお客様が、今回大天荘まで足を伸ばされ、このような席を設けてくださいました。本業は「庭師」。お弟子さんとご家族を連れての今回の山旅。趣味の領域を外れての山岳写真撮影も精力的にされていて、頭が下がるばかりです。
「作法云々はともかく、とにかくおいしく召し上がってもらえればいいですよ」
とは言ってくれたものの、やはり慣れない日本文化に背筋はピーン、にわかに厳かな感じに浸りました。
とはいえ、本当に「おいしい」が素直な感想。
とても素敵な時間をありがとうございました。
と、話を元に戻し、今日は中秋の名月。今日は今日で、毎年この頃お見え頂くご常連の方が、ススキを持ってきてくださり、食堂の一角にお供え。・・・うーん、なんとも風流ですね。
ちなみに、今夜は月明かりが煌々と光っています。その分冷え込みが強く、夕方の時点で大天荘の温度計は-2℃を下回っています。
では、そんな冷え込んだ夕方、久しぶりの山頂ダッシュでなんとか撮れた一枚で今日は締めくくり。 ▲夕方の槍・穂高連峰
今宵は日本酒で一杯といきましょうか・・・
冷えてきそう・・・
2017/10/03
さかきです。
今日午前中に雨は止み、午後から時折晴れ間が覗くようになりました。
一方で気圧配置を見ると、冬型にやや似たような感じ。夕方前から冷たい西風が吹きだしてきました。今晩は冷えそうです。
夕食出しを終え、厚着をして大天井岳山頂に向かいましたが、想像以上に西からちぎれ雲が流れ込んできている状況で、槍穂や剣立山等々、主要ピークは雲の中。
いずれも東側に雲海状になっているのは、地上と上空の気温差がより広がってきている証。寒気が入ってきているのでしょう。
これからの時期、一雨ごとに気温は下がってきます。
防寒着の携行と共に、小屋へのご到着時間も、遅くとも午後4時くらいまでを目途にご計画されることをお勧め致します。秋の夕暮れ時は、晴れている時の日中の暖かさとは寒暖差がとても大きくなり、体を冷やす元になります。強いては低体温にもなりかねません。
十分ご注意願います。
中天井岳の上にポッカリ輝く月明かり。
そういえば、明日は中秋の名月ですね。
ものの数分の出来事。
2017/10/02
さかきです。
昨日の朝とは打って変わった、“不気味”と言う表現が相応しいか、“芸術的”と言う表現がよいか・・・いずれにせよ見事な朝焼けでした。ものの数分だったと思います。
低層の雲のなびき方からそう感じたのですが、似たような光景はなかなか見るに難しい、そんな一瞬の出来事だったのです。たまたま受付周りにどなたもいらっしゃらず、にわかにできたシャッターチャンス!と、急いで玄関前に飛び出しました。
数分といっても2、3分の出来事、あっという間に冷めた空になりました。
最もこういう朝焼けを迎えたという事は、日中の天気は芳しくない証。午前中早々に大天井岳辺りは雲に包まれ、冷たい雨と風の一日となりました。いつも受付越しに見る大天荘のシンボルツリー“ナナカマド”。
気付けば今年も紅くはならず、黄色に変化。これはこれできれいです。昼前後の強い風にあおられ、葉っぱや小枝がだいぶすきました。なんか物寂しい週明け月曜日の午後となりました・・・
気付けば10月・・・
2017/10/01
さかきです。
申し訳ありません、今日は、
今日の日の出の様子だけでもお伝えして、閉めさせて頂きます。日の出の時間は概ね5:40頃。気付けば10月。
秋はどんどん深まってゆきます。
プロフィール
北アルプス大天井岳(2,922m)まで10分の場所にある大天荘スタッフが目にする自然の息吹をお届けします。
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サカキ様 相変わらず頑張り過ぎてますね!! 何時も良い写真を有難う御座います毎年、有明荘、燕山...
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