大天荘 スタッフブログ
山はいい所。
2017/09/30
さかきです。
下界での所用を済ませ、今日小屋に戻ってきました。
稜線上の紅葉はピークを過ぎた感は否めませんが、まだまだ見応えは十分。
戻りしな、燕山荘に立ち寄り、燕山荘ブログではお馴染みの光景をパチリ。ナナカマドは葉を落とし、赤い実がひときわ輝いて見えました。ナナカマドの紅い実とヤマハハコの白い花。この紅白がなんとも印象的。
ものの10分足らずの滞在でしたが、十分辺りの景色を堪能できました。
その後、午前中のうちに大天荘に戻り、芋煮の仕込みや受付業務等に勤しみつつ、時は夕方を迎えました。 ▲シルエット 槍ヶ岳・大天井岳
「昨日の方が冷え込んでいる」、そうスタッフから聞きましたが、下界から来た私にとって、今日の夕方もそれなりの冷え込みに感じました。その分空が澄み、きれいなマジックアワーを迎えたわけです。 ▲東の夜景 ▲月夜と槍・穂高連峰
今シーズン一番の街灯りではないでしょうか。月夜に照らされる槍穂、一方で星空は、とてもきれいでした。
今日からは再び“山のヒト”。
山って、やっぱりいい所ですね。
槍ヶ岳登頂 表銀座縦走ツアー
2017/09/29
さかきです。
8月下旬に一度下界に下りた時には、まだ田んぼの稲穂が垂れてはいたものの、まだ収穫されていませんでしたが、今日目の当たりにした田んぼは、既に収穫が終わっていました。
麓安曇野平も秋本番といったところでしょうか。そういえば長野県下の今朝は冷え込みましたもの。
さて、今日は先日催行されました「槍ヶ岳登頂 表銀座縦走ツアー」の模様で、印象に残ったシーンを数枚ご紹介させて頂きます。
▲朝5:40 大天荘テント場前にて ▲大天井ヒュッテから数十分進んだ“ビックリ平”辺りより ▲西岳山頂と穂高連峰 ▲ヒュッテ西岳直下より ▲色鮮やか 水俣乗越辺りより ▲迫力ます槍ヶ岳 ヒュッテ大槍辺りより ▲常念岳と右下ヒュッテ大槍 ▲槍ヶ岳の頂きまであともう一息 ▲やったー!槍ヶ岳山頂 ▲槍ヶ岳頂上より大天井岳方面
赤や黄、鮮やかに彩られた表銀座縦走路。今年は午後に湧きやすい雲もほとんど発生せず、そして例年よりもやや気温が高めだったことも加わり、じつに快適なツアーでありました。私も久しぶりの山歩きだったこともあり、とても楽しいひと時をツアーご参加の皆さんと一緒に過ごさせて頂き、感謝感謝です。
来年も、今年並みの晴天と紅葉に恵まれるといいな・・・などと、まだまだ先の話ではありますが、「一人ではどうも槍ヶ岳まで行くのは自信ないな・・・」という方は、是非この機会をご利用して頂き、益々登山の楽しさを広げてみてはいかがでしょうか。
改めまして、ご参加頂きました皆様、並びに近隣の山小屋関係の皆様、ありがとうございました。
下界のヒトに。
2017/09/28
さかきです。
昨夜からの風雨は、今日の午前中まで断続的に強弱を繰り返したのち、昼過ぎには徐々に落ちついてきました。
最もこのおかげで、人通りはパラパラ。致し方ないわけですが、ここぞとばかりに雷鳥達が小屋の目の前で植物を啄む光景、度々目撃されました。
なかでもこの3羽家族が、一番小屋に近づいてきた感がありますが・・・久しぶりにここで雷鳥クイズ!
正解は、中級レベルです・・・なんてね。
数日前にも記しましたが、一体どれが雛で親か、私にはよくわからなくなってきたほど、雛も成長しました。2か月前はひよっ子だったのにね。
などと悠長なことは言ってられず、もう直したら寒い雪の世界が控えています。それまでに体をしっかり築き上げ、厳しい冬を乗り越えなくてはいけません。
そう考えると、雷鳥の生命力はすごいです。
今日は再び所用にて麓に下山することになっていたため、しょっぱい霧雨の中表銀座縦走路を燕山荘方面向けて出発したわけですが、やはりその道中にも雷鳥はあちらこちらで出現。気持ち、白い冬毛が目立つようになってきたと思いませんか?私の気のせいでしょうか。
ちなみに夕方には下界にいましたが、この光景、山の上だったら、一層美しく見えたでしょうに、羨ましい・・・おっと、下界のヒトと同じ気持ちに私なっていました。
そうか、今宵は山のヒトではなく下界のヒトですね。
槍ヶ岳から大天井岳へ。
2017/09/27
さかきです。
昨日は午前中中心に雲一つない晴天の下、槍ヶ岳まで無事に登頂してまいりました。そして晩はヒュッテ大槍宿泊。たまには別の小屋で過ごすのもいいものですね。
今日の午後から風雨になるという予報が出ていたこともあり、午前中から変化に富んだ雲が北アルプス一帯を覆いはじめていました。とはいえ、とてもきれいな空。 ▲ヒュッテ大槍より北穂高岳・前穂高岳方面
普段と違った視点から見る景色はとても新鮮で、しばらくどの方向とも見入ってしまいました。槍沢の紅葉もいい感じに進んでいるな、という私個人的見解。実際は例年と比べてどうなのでしょうね。
ということで、今日大天荘に戻ってきました。 ▲大天井岳 ▲主峰 槍ヶ岳
今日も沢山シャッターを切りながら帰路に就いたわけですが、表銀座縦走路は紅葉のピークを迎えているだけに、どの山容一つとっても「美しい」の一言につきます。
ちなみに昼過ぎに戻ってきた頃、既に槍穂の稜線は雲に覆われはじめ、今午後8時過ぎですが、外は風雨が強くなってきています。朝、ヒュッテ大槍で見た雲が思い出されます。
この度の「槍ヶ岳登頂表銀座縦走ツアー」の詳細は、燕山荘通信もしくは燕山荘スタッフブログでご覧頂きたいと思いますし、この大天荘ブログでもかいつまんで近日中にご報告致したいと思います。
見頃です!
2017/09/25
さかきです。
ということで、地味ながらここ大天井岳も紅葉の見頃を迎えました。 ▲槍・穂高連峰(大天井岳直下より)
昨日から始まりました、秋の燕山荘恒例行事“槍ヶ岳登頂表銀座縦走ツアー”の御一行は、今晩大天荘宿泊。明日はいよいよこのツアーのメインとなります大天井岳~西岳~槍ヶ岳と、まさに上の写真の中を踏破する日です。
紅葉の見ごろを迎えたであろう表銀座縦走路・東鎌尾根・槍沢上部と、見どころ満載の場所を巡る秋の燕山荘一大イベント。明日は私もヒュッテ大槍まで同行致します。
戻りましたら、ツアーの模様少しだけご紹介させては頂きますが、詳細は燕山荘通信や燕山荘のブログにて紹介されることと思います。
なかなか小屋の従事では山を歩くことがないため、明日はすごく楽しみです。
どうか、明日明後日とお天気続きますように・・・
秋ですね~
2017/09/24
さかきです。
▲大天井岳と大天荘
ここ大天荘から眺める各縦走路の山肌は、だいぶ錦色に変わってきました。紅葉シーズン真っ盛りといったところでしょう。小屋周辺のナナカマドも色鮮やかな赤や黄に様変わり。ちなみに、大天荘のシンボルツリーであるこのウラジロナナカマドはこんな感じ。決して赤や黄ではないけれど、きれいな黄緑色でいい感じです。今年は最終的にどんな色で締めくくってくれるのか楽しみです。道端にはタカネツメクサのドライフラワーが。何も赤や黄だけ追い求めるばかりでなく、こんな様変わりした花達を眺めるのも面白いです。
と、道端観察していたら、今日は雷鳥ではなくこの子達がたくさん。イワヒバリ。雷鳥程注目されはしませんが、よくよく見れば彼らも可愛い顔しているんです。ただ動きが早いのでなかなかファインダーの中に納まってくれず、結果このブログへの登場回数も数える程度。今日はおとなしく何やら一生懸命啄んでいました。
そんな彼ら、もうじき山を下りて麓に移動します。
いろいろ見聞きすれば、うん、秋ですね~。
秋分の日。
2017/09/23
さかきです。
今日は秋分の日、考えてみると土日ではあるけれど、一応連休なんですね。
先週の3連休は、台風18号の影響をもろに被り閑散としていた大天井岳周辺、今日は天気の良さも手伝って、久しぶりに週末賑わいました。
気付けば日は暮れて夜になり。
気温は午後7時過ぎ、大天荘の温度計で6℃程。昨日一昨日と比較すれば、だいぶ凌ぎやすい気温・・・いやいや私の感覚ではいけませんね。やはり大抵の方は薄手のダウンやフリース、アウターを着用しております。けれどほぼ無風にて、しばらく外で星空眺めていても苦にはなっていない様子です。
いい秋の週末でした。
今日の秋分の日を境に、夜はどんどん長くなっていきます。日没は18時を切り、17時台となってきました。小屋への到着、遅くならないようお気を付け願います。
ということで、今夜は顔馴染みの方がたくさん。“少しだけ”呑みたいと思います。
役者魂。
2017/09/22
さかきです。
どうやら昨日の夕方はとてもいい空の焼け方をしたようです。そのタイミングで外に出ることは、昨日に関しては難しい状況だったので、話を聞けば聞くほど残念!でした。
しかしながら、今朝は今朝でいい感じの朝焼けだったので、これで納得することにします。
それにしても昨日今日と朝晩冷え込んできました。外気温、大天荘の温度計で昨日は0℃前後、今朝は4℃程、普通に霜柱が立つようになってきました。カメラを持つ手も、風にあたると悴むようになってきましたし。これからの時期、高山にお出かけの方は、天候の善し悪しに関わらず、防寒着のご用意はくれぐれもお忘れなく。
さて、昨日のブログでも少しご紹介しました、一昨日からお見え頂いておりました「山女日記」ロケ隊ご一行ですが、本日早朝ここ大天荘周辺での一連の撮影を終え、次の場所へ移動していきました。
一昨日の暴風の中での稜線移動を含め、気象条件等きっと過酷に感じられたと推察しますが、そこはやはり“その道”でのプロ集団。朝は3時過ぎに起床し、早めの朝食を済ませれば、日没までのほぼ丸一日外に出ずっぱり。撮影スタッフはもちろんですが、役者さん達もまさに“役者魂”と言うのでしょうか、スゴイなと感心しました。
<今朝のロケの様子>
撮影の様子など、生まれてこのかた下界でさえ見ることなかったのに、まさかここの地で目の当たりにできるとは思いもしませんでした。役者さんの演技を初めて生で見させて頂きましたが、迫力ありますね。少々興奮してしまいました。役者さんの演技はもちろんのこと、よくテレビ等で見るあの“カチンコ”や撮影機材を間近で見ることができたのも、ちょっと感動。
最後は撮影話になってしまいましたが、ドラマは山がテーマですから、まあ良しとしましょう。
ロケ隊御一行様、こじんまりとしたこの大天荘をご利用頂きまして、ありがとうございました。10月の放映楽しみにしております。
紅葉シーズン到来。
2017/09/21
さかきです。
昨日は一日の間で何度小屋の中を雑巾がけしたことか。それほど終日ものすごい風と、それにともない巻きあげられる砂埃が、玄関や窓の隙間から入り込み、拭けども拭けども・・・
通称“トカゲ岩”と呼ばれる、槍穂を望むのに最高のビューポイントへと続く小道に群れるクロマメノキは、真っ赤に染まり、ここ大天井岳周辺の紅葉シーズン到来を告げています。
と、この写真を撮りに、小道に入りかけようとしたその足元に、じっとおとなしくしている2羽の雷鳥。これが5分程動かなかったんですね。
こちらは急いでいたわけではないので、向こうが移動するのを、しばらくじっと待っていたのですが、最終的には向きをこちらに変えて歩いてくる始末。やれやれですね。ま、可愛いからしょうがないか。
なんやかんや15分程して、ようやく遠ざかりはじめ、クロマメノキの実を啄み始めたところで、少しずつ歩を進め、先の写真撮影と相成りました。
ところでこの写真は、大天荘と大天井岳の、何てことない一コマ。山頂に人だかりができていますが、おわかりになりますか?昨年テレビ放映されました「山女日記」ご存知の方多いことと思いますが、この秋10月下旬に、その続編が放映されることになり、そのロケが昨日からここ大天井岳界隈で行われています。先にも述べましたが、昨日は悪天候のため、撮影がほとんどできなかったようで、今日はその分取り返すべく、早朝4時過ぎから一丸となってロケを敢行。
今日もここ大天荘に連泊にて、きっと夕方遅くまで頑張られることでしょう。ねぎらいの意味も込めて、今夜もふんだんに芋煮を召し上がって頂こうと思います。
強風の中を・・・
2017/09/20
さかきです。
申し訳ありません、掲載できる写真は、今日早朝にヘリコプターの空輸作業があった際に撮った数枚程度・・・
改めて今日は天候不順の中を、ありがとうございました。
足元から草紅葉。
2017/09/19
さかきです。
さて、今日は午前中からよく晴れました。にわかにできた空き時間で、周辺の草紅葉の具合を観察しに出かけてみました。 ▲ミヤマダイコンソウ ▲タカネナナカマド
一方、この夏遅くまで残雪のあった小屋の裏手には、未だに・・・ ▲ウサギギク ▲ミヤマアキノキリンソウ
黄葉ではなく、立派な黄色い花を咲かせていました。 ▲槍・穂高連峰
大天井岳山頂直下、毎年真っ赤に染まるクロマメノキと槍穂のコラボ風景。私にとりまして、この角度は本格的な秋を実感するお馴染みの一コマとなっているのですが、そういう時期になったんですね・・・確かに、よく見れば西岳にかけての稜線の山肌は、徐々に色づいてきています。
今週から来週にかけて、北アルプス稜線界隈はいよいよ紅葉シーズン真っ盛りとなっていくことでしょう。楽しみです。
さて、今日は久しぶりに雷鳥クイズで締めくくりたいと思います。
ちょっと難しいかもしれませんが、どこにいるでしょう?
正解は、
右下はすぐおわかりになったかと思いますが、左上に2羽いるのが見抜けられればスゴイ!です。
草紅葉を探しにと足元ばかり気にしながら大天井岳山頂に向けて歩いていたら、近くで親子の鳴き声が聞こえてきたので。鳴き声さえすればなんとか判別はつきますが、体だけで比較すると、どっちが母親で子供だか、私にはわからなくなりました。
いつ見てもホッとしますね。
台風一過。
2017/09/18
さかきです。
台風18号によるここ大天荘周辺の影響はありませんでした。ただ、昨夜は風が非常に強く、私の寝床となっている場所は絶えず揺れ続け、船にでも乗船しているがごとくでした。
ただ、スピード挙げて遠ざかる台風に比例して午後の天候回復は早く、見事な台風一過となりました。
空気中の塵など吹き飛ばしてくれたのでしょう。
▲中天井岳越し 松本市街地 ▲有明山右手 安曇野平
街並みの様子が、手に取るような感じでくっきりと見渡せました。お米の収穫本番を迎えているのでしょう、田んぼがいい色になっているのがよくわかります。
そして日没後の西の空は、 ▲主峰 槍ヶ岳 ▲大天井岳
どこまでも透き通った感のある、いい色に焼けていました。
こんな空です、この時期の夕方なりきの冷え込みとなり、大天荘玄関前の温度計は午後6時頃で3.8℃でした。一雨ごとに秋深まるとはよく言ったものです。
ということで、今宵は今シーズン第3回目のランプの夕べを開催。次回は来週9月24日日曜日午後7時から。手作り感漂うささやかなランプのイベント、秋の夜長にピッタリだと思います。よかったら是非どうぞ(参加費不用、出入り自由です)。
よく来て頂きました。
2017/09/17
さかきです。
夕方5時過ぎ、台風18号接近に伴い、大天荘周辺は風が段々強くなってきました。
気温は決して高くはなく、7℃前後。寒かったでしょうに・・・と、今夕食時、皆さん“芋煮”で体を温めて頂いているところです。今晩は少ない宿泊、過酷な状況下だったことでしょう、ゆっくり過ごして頂きたいものです。
見事にこの3連休は、台風18号にやられてしまいました。
各地にこれ以上影響及ぼすことなく、早く遠ざかってもらうことを、せつに願うばかりです。
ガラーンとした三連休初日。
2017/09/16
さかきです。
三山の上空、赤を基調としたグラデーション、きれいでした。
これで台風18号が過ぎ去るまでは、しばし展望はお預け。ジッとおとなしく通過するのを見守るのみですね。
日本海に抜けるコースにて、過去からの経験上、雨はもちろんですが、風もかなり強く吹くものと思われます。この期間稜線歩きご予定の方は、くれぐれも無理のないようお願い致します。
そう、考えてみれば秋の3連休の初日、本来であれば大勢の方で賑わうはずであった小屋周辺ですが、ガラーンとなってしまいました・・・
雲があるなしで・・・
2017/09/15
さかきです。
今日はそんな雰囲気の大天井岳周辺でした。
そして夕方、大天井岳から見渡す辺り一帯は、雲海が入りましたが、動きはゆーっくり。今日は何もかもがそんな感じでした。
そう、話を元に戻せば、雲があるなしで山の受ける印象も違うもの。 ▲早朝 主峰槍ヶ岳 ▲夕刻 雲を纏う槍ヶ岳周辺 ▲早朝 穂高連峰 ▲雲湧き上がる穂高
こんな定点観察できるのは、山小屋スタッフの特権なのでしょうね。
じつにおもいしろいです。
というか、これから台風が近づいてくるなんてにわかに信じがたい、じつに風もなく穏やかな夕方の大天井岳山頂だというのに・・・
影響なく、早く過ぎ去るのをじっと待つことにします、この週末は。
晴れた日の夕方は寒くなってきました。
2017/09/14
さかきです。
今日も昨日に引き続きよく晴れました。日中霧が湧き上がることもほとんどなく、外で気持ちよくビールを飲まれている方々を、横目でとても羨ましく思ったものです。いっその事、一口くらい・・・いや、そこは理性しっかり働きました、はい。
9月も半ばに差し掛かりますと、夕方の気温が5℃前後まで下がることは珍しくなくなってきました。特に今日は夕方、風が強めでもあったので、外で夕景を眺めていた方々は、そのほとんどが薄手のダウンや手袋を着用。それでも口々に「寒い!」。それはそうですね、まだ下界では日中半袖で動きまわれる陽気の最中、にわかに山の上に上がってくれば、5℃は冷蔵庫なみ、それは寒いと感じるはずです。
と、皆さんやや凍える感じでご覧になった今日の夕方は・・・ ▲日の入り 18:03頃 ▲槍ヶ岳は北鎌尾根の右に見える白山 ▲遠望 剣・立山連峰、針ノ木岳、鹿島槍ヶ岳
昨日のような雲の造形は少なかったのですが、より鮮明な夕日であり、シャッターを切る手がややかじかんだ分、より秋めいた感じがした夕方でした。
きれいでした。
こんな秋晴れが、まだまだ続けばよかったのに、ここへきて台風18号が様子を伺い始めていますね。
まだ予想進路にはブレがありますので、どういった影響になるかわかりませんが・・・と言ったところで、キャンセルの問い合わせは既にぞくぞく入ってきています・・・
なんとかなりませんかね。
「うわっ!きれいだよ!」・・・・
2017/09/13
さかきです。
霧雨模様で夜が明けた大天井岳周辺、陽が昇るにつれ徐々に青空と化し。
これで散策に出かけずしていつ歩く・・・
そして一日の終わり、またも一公演が大天井岳頂上にて繰り広げられる・・・「うわっ!きれいだよ」とは20代であろう若い男性。この光景を見て素直なその感想、とても新鮮に聞こえるは、そこにいた観衆全員がそう思ったはず。
ちなみに日没は18:05頃、双六の左に沈み込む。
・・・と、こんな一日であった大天荘周辺、今日9月13日でありました。
風雨模様・・・
2017/09/12
さかきです。
・・・と、ブログの文章も昨日のものを再掲載しているわけでは決してありません。今日9月12日のブログに間違いありません。
明日から再び秋晴れ予報。朝晩を中心に気温は徐々にまた下がるようです。
今日は話題に乏しいブログで失礼致しました。
これからもお幸せに!
2017/09/11
さかきです。
夏場は、平日多少天候が悪くても人通りはそれなりにあるものですが、秋ともなると、さすがに・・・これからの時期、天候悪化した時の気温は、下界の晩秋なみもしくはそれ以下(5℃以下)に下がることは珍しくなくなってきます。稜線歩きをご計画される場合は、天候の善し悪しに関わらず、必ず防寒対策は怠りのないようお気を付け願います。
今日は、昨日ちょっと嬉しい来荘者がいらっしゃったので、少しだけそのご紹介を。
▲昨日9月10日、大天荘テント場にて
来荘といっても今回はテント泊でしたが、槍ヶ岳をバックに笑顔素敵なお二人。実は2014年9月、ここ大天井岳の頂上にて、花嫁花婿衣装に着替えて記念撮影されたカップルです(詳細は2014/9/21のブログをご参照)。3年ぶりですが、とてもお幸せそうで、我々スタッフも嬉しい限りでした。
そして、今回も・・・またまたちゃっかり男登場。スタッフのK君。今回もお二人の幸せを少しお裾分けに預かろうという思惑があったかどうかは定かではありませんが、彼的にも嬉しい再会だったようです。今朝、お二人ご出発の際にご一緒させて頂きました。
これからも、お二人仲良くあちこちの山にお出かけ頂き、よき山旅の想い出が綴れられることをせつに願って止みません。
改めて、これからもどうぞお幸せに!
夏の名残。
2017/09/10
さかきです。
日の出は今一つでしたが、その後雲は取れ、今日も澄み渡る青空が。
山肌はまだまだ青々としていますが、もう10日間程経てば、赤や黄の斑模様と変化してくるはずです。▲ 有明山方面 東方向
有明山の麓、有明荘のある谷筋が本格的な紅葉で見頃を迎えるのは10月半ば。こちらの谷筋はまだまだ夏の名残を感じさせる雰囲気。
夏の名残と言えば今日、一株だけ辛うじて咲いていたコマクサを発見。もはや一風吹けばあっという間に散りそうな感じではあるけれど、けなげに花をつけていました。それとは対照的に、今あちこちで咲き乱れているトウヤクリンドウ。こちらはまだまだ見頃です。
ここ数日もたらした晴天、今回は今日で一区切りのようで、明日は午後から愚図つき模様の予想。
これでまた、一つ紅葉への足掛かりとなることでしょう。
笑顔溢れる一日。
2017/09/09
さかきです。
午後から霧が湧いてきましたが、午前中中心によい秋晴れとなり、大天井岳周辺の縦走路を行き交う多くの人々には笑顔が沢山こぼれていました。そんな今日一日、朝はこんな感じで迎えました。
昨日の夕暮時と同じ、空がよく澄み渡っていました。
それでもって、後でスタッフに聞いたら、ベンチについた夜露が少し凍っていたとのこと。
うーん、そんなに冷え込んだ感じはなかったのだけれども・・・とはいえ、いつ初氷初霜が訪れてもおかしくない時期ではあります。
明日は注意深く辺りのベンチなど観察してみたいと思います。
ということで、今日シャッターをきれたのは、この朝方のみ(なかなか受付・厨房から出られず・・・)。
明日は、第2回目のランプの夕べ開催日です。
じわりと色づき・・・
2017/09/08
さかきです。
久しぶり、いい夕景でした。
この分だと、明日の朝も気持ちよい日の出となりそうです。最も、種々の気象情報どれをとっても明日明後日はよい予報ばかり。気持ちよい秋の縦走日和となるでしょう。
昨日言っていた草紅葉ですが、じわりじわり色づいています。 ▲オヤマソバ ▲ミヤマダイコンソウ
眩しい程の西陽を浴びて鮮やか。こんなところを見るのも明日はよいでしょう。
そして、今ハイマツの実があちこちで実る中、これ目当ての生き物が大天荘周辺でよく見かけられます。 ▲ホシガラス ▲ニホンザル(大天荘テント場脇にて)
殊、ニホンザルに関しては、先日も少しお話しさせて頂きましたが、平成27年8月に雷鳥のヒナがニホンザルに捕食された事例を受け、絶滅が危惧されている雷鳥のヒナ生存率を少しでも高めるための追い払い事業を今現在実施しているところです。もしニホンザルを見かけられましたら、大声で威嚇したり、躓かない程度に追い回したりするなどして、追い払いにご協力頂ければと思います。両者の行動範囲を棲み分けることが目標です。
さあ、愚図ついた夏山で気分が今一つだった登山者の皆さん、この週末の晴天で挽回しませんか。
ゼロ。
2017/09/07
さかきです。
今日も朝から雨と風の一日。
この2日間の雨と低気温とで、草紅葉がだいぶ進んでいることと思われます。明日は青い空の下、そんな模様を少しでも撮れたらと思います。
今日はこれにておしまい。
続「朝とホシガラスとヘリ」
2017/09/06
さかきです。
先ずは昨日のブログの話題を今一度手短に。
浅間山と四阿山(志賀高原)、海の上にポッカリ浮かんでいる島のよう。午後にかけても概ね晴れが続きました。
この晴れ間でもって、2週間に一度のヘリコプターの空輸作業、予定より1日早く行われました。結果として元々の予定日である今日は朝から雨降り。山の仕事は天候に左右されるところ大きいなかで、こういった機転を利かしての空輸予定日前倒しはよくあることなんです。
そんな空輸作業の合間、ハイマツ辺りで元気に飛び交う鳥が・・・ ▲ホシガラス
毎年この時期、ハイマツの実がたわわに実る頃、よーく動き回っています。カラス=頭が良いとは下界のイメージなのでしょうが、同じカラスにして、取ってきたハイマツの実を上手に岩の上で砕いて食べるところは、いつ見てもなかなか賢いなと思います。愛嬌のある鳥です。
・・・というような内容の記事を昨日挙げる予定でした。
ということで、今日の話題ですが・・・お天気が悪い時のお決まりの図。秋雨前線の影響で、朝から終日雨降り。気温自体それほど下がってはないものの、まとわりつくような細かい雨で、一度濡れたら厄介な空模様でした。
これからの時期、稜線上での風雨の歩行は、気温次第で、一度雨具の中まで濡れてしまうと、低体温のリスクが伴いますので、周到な装備の支度(着替えや防寒着)、慎重な行動、気象情報の確認等々、怠りのないようお気を付け願います。
・・・けれど、こんな日こそ、芋煮がお腹の中にしみわたります。
朝とホシガラスとヘリ・・・
2017/09/05
さかきです。
今日は夕方以降バタバタしてしまい、記事内容は明日改めて詳しくお伝えしたいと思います。
ということで、また明日・・・。
紅・赤・青
2017/09/04
さかきです。
そして東に目を向ければ、空が真っ赤に燃えているが如く、どっしりした朝焼け。圧巻でした。
日中も引き続きよいお天気、縦走日和がここ数日いい感じで続いています。呑んでもよし、ごろ寝をしてもよし、絵を描くもよし、のんびりぼーっとするもよし、何するにも気持ちよいこのベンチ越しからの安曇野平とブルースカイは絶品です。
今日は、紅・赤・青の3色がとても印象的な一日でした。
寒くなってきたようです。
2017/09/03
さかきです。
今朝は思いのほか冷え込みました。大天荘の温度計では3.5℃まで外気温下がったようです。
その分、空気が澄み、太陽の輪郭はっきりわかるほどの日の出を、皆さんには堪能して頂けました。
3.5℃まで下がった割には、風が無かった分、肌身で感じる気温はそれほど寒くは感じませんでした・・・とは私の言い分で、周りの方々は薄手のダウンを着込んだり、「寒い!」と漏らしたりと、やはり普段山にいる我々とは、感じる温度感覚が違うのだと、ブログ書くにあたりそこは注意しなくてはと、ハッとさせられた朝でした。
午前中は爽やかな青空、雲のなびき方が秋を感じさせてくれます。
今日一番印象に残った一枚。
小屋の前のベンチ脇に咲いていたもの。
秋大好き人間の私としてはたまらない光景です。
さて今晩は、今シーズン第1回目のランプの夕べ。これから支度にとりかかります。
今日はこれに失礼致します。
雲上の別天地。
2017/09/02
さかきです。
日の出こそ太陽、顔を出しませんでしたが、その後はグングン青空広がり、今日は終日秋晴れとなりそうです。
スッキリした晴れ間、気持ちよいです。昨日ほどの雲海ではありませんが、安曇野側から滝雲となり、表銀座縦走路を境に高瀬の谷間に流れ込んでいます。 ▲右 常念岳シルエット
遠く東の地平線上に横たわる雲こそ、まさに前線の帯、そのさらに遠く、ここからでは見えませんが台風15号の雲が湧いていることでしょう。大きく東にそれてくれそうで何よりです。
と、下界では曇天なのでしょうが、北アルプスは雲上の別天地。
今日はたくさんの笑顔で縦走路が溢れかえることと思います。
皆さん、怪我なく安全で楽しい山旅を!
山、いい所です。
2017/09/01
さかきです。
先ず、本日のご夕食から汁物は芋煮となりました。
ということで、本日小屋に戻ってきましたが、今日の夕景は、地味ながらいい感じでした。昼間に戻って来た段階で、大天荘の目線から下は雲海でした。そう、今日は朝から大天井岳界隈は、布団干しにもってこいのいいお天気だったようです。その状態が夕方まで続き、山頂に行ってみたら、引き続き雲海が広がっていたのです。 ▲左 常念岳 右 穂高連峰 ▲槍ヶ岳と鱗雲 ▲雲海の上に4つのピーク(鷲羽・水晶・野口五郎・剣立山連峰)
標高2,800~2,900m辺りの高さで雲が上下運動。久しぶりに見事な雲海でした。
そして、日没の頃より空がにわかに紅くなり・・・
太陽中が現れました。数年前の夕焼けほどではないにしても、なかなか目にすることのない夕景劇場、十分に満喫させて頂きました。
山っていいですね。
さあ、台風はどうやら日本の東海上にそれてくれそうで、明日以降も秋晴れのよい天気が続きそうです。
明日の朝はどんな幕開けとなりましょうか・・・
プロフィール
北アルプス大天井岳(2,922m)まで10分の場所にある大天荘スタッフが目にする自然の息吹をお届けします。
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