大天荘 スタッフブログ
下界はまだ“夏”でした。
2017/08/31
さかきです。
所用にて本日は松本市内を右往左往しておりました。
山から離れているからこそ、スタッフ皆無事に小屋を切り盛りしているかな、とかいろいろ考えます。そしてついつい目線は自然と山の方に向くもの。

今日の北アルプスは雲の中。意外に稜線は雲海の上だったりするのでしょうか。
普段なら残暑厳しい時期なのでしょうが、曇天も手伝ってか、覚悟していたほどのうだるような暑さは、今日一日下界にいて感じることはありませんでした。とはいっても、松本城の近くでは蝉の音が聞こえたりと、山の人から言わせて頂ければ、まだ下界は“夏”ですね。うだるほどではないにしても、下界の暑さににわかには体がついていけないため、車の運転中、冷房つけさせてもらいました(笑)

下界と山の上での気温差を、今日一日で改めて思い知らされました。
さて、明日から9月。
大天荘では明日から、夕食時の汁物は“芋煮”となる予定です。
これで多少寒くなっても、“芋煮”で身も心も温まって頂けると思います(本当かな)。
味付け十分吟味して、今年も一人でも多くの方に召し上がってもらえたらと思います。
表銀座縦走路はまだまだ花盛り。
2017/08/30
さかきです。

今日は所用にて大天荘を離れておりまして、結果“遠望大天井岳”となるわけですが、雲の合間をぬって、かろうじて小屋は確認できましたが、頂上は姿見えず。けれど、これはこれで崇高的な山の表情を醸し出しているように感じるのは私だけでしょうか。
ということで、今日の話題は、現在の大天荘~燕山荘までの表銀座縦走路の主な植生の様子のレポートといたします。










いずれも、「為右衛門吊岩」から「大下りの頭」付近にかけて、咲いている・実がついている・草紅葉が始まっている、などなどです。こう見ると、大天荘近辺と植生こんなにも違うのかと、改めて思い知ります。というか、見ていて楽しいですね。
今日の最後は、この方たちで締め。

なお、昨日のブログにて、名前のわからなかった緑色の虫について皆さんにお伺いという形で発信しましたところ、数件のコメントをお寄せ頂き、無事解明となりました。ご協力誠にありがとうございました。
この虫なんの虫?
2017/08/29
さかきです。

今日ご宿泊されている方の中に、ちょうど1週間程前、縦走で大天荘に立ち寄られた方がいらっしゃるのですが、肌身で感じる風や気温が、この1週間でだいぶ冷たくなった、とおっしゃっていました。
ここで生活しているものにとり、この1週間での気温差はあまり気になるものではなかったのですが、そう言われれば、今日吹く風は確かにやや冷たさを感じるものでありました。
夏山もそうですが、これからの時期以降は特に、山にお出かけの方は、意識して防寒着の携行をお願い致します。数年前の9月上旬のブログを見ると、初霜や初氷なんて記事もありました。
そういう時期に差し掛かってきているのですね・・・
ということで、今日は何となく曇天模様につき、ブログの話題探しは小屋周りの足元中心に。

もう時期的にはおしまいの花ですが、玄関前に一輪だけまだ咲いていました。

イワツメクサ群生している株の中に、一枚引っかかっていました。ちなみに、雷鳥達、小屋周りまで近づくと、よくこのイワツメクサを啄んでいます。


ご存知の方は、是非コメント欄にお寄せ頂ければ幸いです。
今日はこれにておしまい。
図鑑のよう・・・
2017/08/28
さかきです。
雲多め、決して槍穂などがバッチリ見えたというわけではありませんでしたが、今日も日中は概ねよいお天気となりました。






いずれも植生は十数メートルとも離れていません。
何か図鑑を見ている感じです。「夏はこうで、秋になると葉っぱはこうで」みたいな・・・


ミヤマコゴメグサはもう終盤、数株残すのみとなりました。でもまだ残っているもの達は、きれいに咲いています。
と、カメラ片手にウロウロしていたところ、谷間の方から「カチカチ」と何かをかじっているような音が聞こえました。




もし、この界隈でニホンザルを見かけられましたら、おもいっきり追いかけたり、大声により威嚇するなどして頂き、雷鳥の生息エリアであるこの稜線上一帯が、ニホンザルとって居心地の悪い場所であることを学習させる旨、ご協力頂ければと思います。
なお、無理して追いかける必要はありませんので、ご自身が転倒などして怪我なさらぬよう、それだけは十分お気を付け願います。
もはや秋近し。
2017/08/27
さかきです。

穏やかな日の出でした。


日中の人通りは落ち着き払い、


昼下がりの頃、久しぶりにシャッターを切りに周辺を散策。うーん、どことなく哀愁漂う晴れ間とでも言いましょうか、今日この空から感じ取ることのできる季節感は“秋”ですね。
足元のトウヤクリンドウは、どんどん花を咲かせていますし、ミヤマダイコンソウの葉っぱも黄色みがかってきました。
今週は8月から9月に変わる週。
今年も“秋”探しと、“熱燗”が楽しみな時期になってきましたよ。
今日は晴れの特異日なんです。
2017/08/26
さかきです。



そして夕方、食事出しの合間をぬって外に出てみれば・・・




朝、登り出しの雨降りでキャンセルされた方がちらほらいらっしゃいましたが、なんとかその場さえ凌げば、こんな感じだったとは、今日のこのブログを見て、ちょっと後悔されているかもしれませんね・・・
ちなみに今日は、我々大天荘の本拠地であるお隣燕山荘では、夏を締めくくる毎年恒例のクラシックコンサートが開催される日。このイベントがある日は、晴れの特異日なんです。
余談でした。
頑張ったご褒美に。
2017/08/25
さかきです。

そんな空模様の中、頑張ってお見え頂いたお客様方からは、
「山の上も、この夏は今日みたいな天気多かったんでしょ?関東なんか毎日雨降りだったよ。せめて山の上では、気分転換に槍穂を見たかったなぁ・・・」
皆さん、この際は秋山の晴天に期待しましょう!
けれど、昨日登って来た方々には、午後きれいな景色と青空のサプライズ的なご褒美がありましたし、今日のお客様方には、小屋の間近で可愛いご褒美がありましたよ。

今日はクイズ仕立てではありません(笑)。

「小屋の近くまで来てあげたよ。写真でも撮ってね」・・・なんて。
小屋の目の前のハイマツ帯に、ヒナ2羽の雷鳥親子が散策しに登場。



こんな大きく成長しても、まだ鳴き方は「ピヨピヨ」。お母さんにベッタリでした。
さて、明日は8月最後の週末。気象庁等の予報マークは「☂」ついていますが、ヤマテンによると、午前中の早い段階から天気回復、その後しばらく晴天続くようです(あくまで予報・予想です)。
夏山シーズン並びに夏休みの最後の山旅の想い出に、いかがですか、大天井岳。
なお、明日は混み合いますので、その点だけ予めご承知おき願います。
瑞々しい青空。
2017/08/24
さかきです。
午後に、これだけクリアな風景を見ることができたのは、“梅雨明け”以降初めてではないでしょうか。

風はとても強かったのですが、午前中まで降っていた雨も手伝って、空気中の塵やほこりが全て洗い流されたかのよう・・・何て言うんでしょう、瑞々しい青空とでも言いましょうか、じつに清々しい気分にさせてくれるひとときでした。


午前中の悪天候の中を頑張ってお見え頂いた方々にとっては、うれしいご褒美となったでしょう。
ちなみに日没頃、東の空には、

ほんと、今日の午後は我々スタッフにとってもいい光景が目の当たりでき、ちょっとしたご褒美でした。
山の仲間。
2017/08/23
さかきです。




お客様含め、損得勘定抜きに何か困った時に助け合うことの大切さを、今日また改めて思い知った次第です。
山の仲間とはいいものですね。
ということで、この後はそんなOBの方々と、“ほんの少し”呑みたいと思います。
シャワーのような雨・・・
2017/08/22
さかきです。
午前中こそ曇りや霧で凌いでいた空模様でしたが、午後から断続的にシャワーのような降り方をしています。


これもいい経験。糧として今後山登りを続けていくか、この様相で辟易して山登りを辞めてしまうか・・・どうなりますか。
ちなみに、今朝は「わー、きれい!」という声が聞こえてくるような天気ではありませんでした・・・
「わー、きれい!」な夕空。
2017/08/21
さかきです。
「わー、きれい!」
今日は、数校の学生さん達が大勢テントで泊まられています。そのうちの何人かが、夕空を見て、こんな風に言っているのが聞こえました。なんだか、学生さん達の口からそんなコメントが聞けたことが、とても新鮮に感じました。
なんででしょうね・・・


ちなみに今日の夕方、東の空は、入道雲がたくさん。

夕焼け見れたという事は明日の朝はきっと晴れることでしょう。
明日の朝、日の出を見た学生さん達からの「わー、きれい!」をまた聞いてみたいな、と思いました。
いや、「超―きれいじゃん!」かな・・・
夏と秋のせめぎ合い。
2017/08/20
さかきです。




今朝の外の気温は、大天荘の温度計だと8℃台。気持ちひんやり感あり、夏と秋のせめぎ合いのような朝、こんな風にして季節の移ろいとなるわけです。
ちなみに余談ですが、日の出直後は、

夏と秋のせめぎ合いとは言いましたが、見方を変えれば共存状態。小屋周りの植物は、夏の時期主体に咲くものあり、晩夏に見られる花ありで、いろいろ。







これに雷鳥でも遭遇したら、カメラ片手に小屋周りの散策だけでも時間過ぎるのがあっという間です。
さて今日の最後は、このお二人で閉め。

是非またご家族で登りに来てください!
登山前夜の睡眠は重要です。
2017/08/19
さかきです。
8月の週末は、今日入れてあと2回。ついこの間7月17日の海の日を迎えたと思ったら、もう夏休みも残りわずか。早いですね。


さて、先週の山の日以降、賑わう人波の中、「頭が痛い」「むかむか吐き気がする」といった、高山症状を訴える方が、目立ちました。

今日この場では、この後の諸事情により手短に概要だけをお伝えします。
ほとんどの方に共通するのが、
① 登山前夜に十分な睡眠が取れていなこと
② 無理してそのまま登り、途中十分な水分が取れていない
③ 小屋に着き、その疲れですぐに横になってしまう
予防法は、①~③の真逆をして頂くことです。特に③については、可能であれば小屋に到着して30分~1時間程は小屋周りをぶらぶら散策し、その高さに慣れてもらうことがベストです。
そしてもし症状が出てしまった場合は、暖かい格好で外に出て、水泳の息継ぎと同じ、しっかり息を吐ききる深呼吸を15~30分程して頂くこと。これが、一番体内に酸素を行き渡らせる方法で、これでほとんどの方に、症状の改善が見られます。要は体内の酸素不足によるものが要因だと思います。
にわかに頭痛薬等薬に頼ってもなかなか治りません。
この話題につきましては、今後定期的にお伝えしてまいりたいと思います。
ということで、今日はこれにてランプの喫茶室に場所を移し、・・・。
大きくなった子供達。
2017/08/18
さかきです。
今日は朝から雨が降ったり止んだりの愚図つき模様でした。
・・・そんな、なんとなく暗い話題になりそうなブログを明るく吹き飛ばすには、これしかありません。
久しぶりの雷鳥クイズ!と参りましょう。

正解は、

ここ数日時点で、大天荘周辺では、4グループの雷鳥家族があちこちで確認されています。中にはヒナ4~5羽の家族が3グループと、今年は繁殖率がとても高いように思います。
ちなみに今日の家族はヒナ2羽の家族で、よーく小屋周りをウロウロしている、いわば大天荘のご常連様。トイレの脇で撮影したものです。
重ねてのお願いですが、ここ大天荘にお見えの際、彼らを見かけられた方は、くれぐれも追い回すことなく、静かに見守ってあげてください。
さあ、夏休みも終盤にさしかかってきた明日からの週末、ここ大天井岳周辺の稜線上はいい天気になりそうです。
あなたも雷鳥を探す山旅に出かけられて見ては・・・なんてね。
今朝は秋の感じ。
2017/08/17
さかきです。



谷間から聞こえる鳥の鳴き声、沢の音、そして谷筋からの風にのって匂う樹木の香り。一人で山頂に佇んでいたら、昔、夏の終わりに学校行事であった林間学校の雰囲気をふと思い出しました。
この先“夏”も何度か盛り返してくるでしょうが、こうやって徐々に“秋”の表情も垣間見せてくるようになるでしょう。

今日は午前中中心にいい天気になりそうです。
霧だろうが雨だろうが・・・
2017/08/16
さかきです。
一昨日のブログにて、トウヤクリンドウはまだ時期尚早・・・と書きましたが、見つけてしまいました。

「秋はまだ早い、夏をもっと楽しみたい・・・」とヒトがどうのこうのいくら足掻いても、季節や自然の営みは従順、どうやら秋はもうすぐそこまで来ているようです。
結局この夏も天候不順でした。
自然界がヒトの思いに寄り添うことはなく、ヒトが自然界の営みに併せ楽しむ、これしかありません。
今朝、まさにそんな境遇で山歩きを楽しまれているグループが大天荘を出発、霧が濃い中槍ヶ岳に向かっていきました。


今度お見え頂ける機会あれば、是非大天井岳からの大パノラマ、遠くは富士山までの眺望を楽しんで頂きたい、そう心底思いつつ、見送りさせてもらいました。
実がつき始めていたナナカマド。
2017/08/15
さかきです。
山の日前後から昨日まで、なんとか持ちこたえてくれたお天気ですが、どうやら力尽きて今日は,

と、気付けば、大天荘のシンボルツリーであるナナカマドには、実がつき始めていました、露を身にまとって。

明日も稜線はスッキリしない空模様のようです。
・・・と、私の胸中もスッキリしませんが。
今日だって上々でしょう。
2017/08/14
さかきです。


いつぞやの、朝目覚めて夜寝るまでずっと霧や雨模様の数日間を考えれば、上々ですね。
ということで、今日も日中はにわかに霧や雲に覆われること度々ありましたが、概ねまずまずの天気でした。
お盆休みはまもなく終える頃、山の季節的には秋にそろそろ移行するこの時期、小屋周りの花は、




この辺りが主力です。
ちなみに、秋の訪れを伝える使者「トウヤクリンドウ」は、まだまだのようです。
・・・最もこれで夏が終わるのは寂しいですから、もうしばらくこの花は待ってもらいましょう。
朝焼け。
2017/08/13
さかきです。
今シーズンの今までの中で、最も朝焼けした日の出タイムだったのではないでしょうか。




ほんと、昨晩お見え頂いた方々、ラッキーな夜と朝だったと思います。
そして、このお盆の時期になると、ここ大天荘テント場から、北穂高小屋の窓ガラスに反射する太陽の光が輝きを放ちます。


明日明後日もまずまずの天気予報。
山行中の皆さんにとって、明日もより良い一日であり、よき思い出が残せる山旅となりますよう、せつに願うばかりです。
追記:ペルセウス座流星群を撮るために早起き試みましたが・・・普段通りの起床で、撮影叶わず。まあ、こんなもんですね。
ペルセウス座流星群。
2017/08/12
さかきです。
星座に疎いわりには、流星群を見るのはとても興味が湧く私です。
・・・そう、今夜はペルセウス座流星群ですね。

とまあ、ここの位置でしばらくペルセウス座流星群を撮ろうと思いましたが、ものの数分で霧に覆われあえなく今夜は断念。

しかし、写真には撮れなかった一方で、肉眼では東の空にて2回確認できました。
明日の早朝、頑張って早起きし、今一度三脚立てトライしてみようかな・・・ペルセウス流星群を。
キャンセルせずに来て頂ければ・・・
2017/08/11
さかきです。
山の日の夜、皆さん如何様にお過ごしでしょうか。
今のご時世、このブログも「スマホ」等でご覧になれるようですから、どこか山旅の最中に閲覧されている方もお出ででしょう。
一方で、この週末の天気予報が今一つで登山そのものを見合わせ、ご自宅でこのブログをご覧なっている方も、きっと大勢いらっしゃることと思います。
今日のここ大天荘周辺の空模様はと言いますと・・・雨はほとんど降らず、むしろ日中霧ベースではありながら、時折晴れ間ものぞく、まずまずの天気(昨日とあまり変わりませんね)。
そして夕方・・・


いい感じでした。霧の中、汗水流してようやく辿りついた登山者の皆さん、夕方一気に視界が開けて目の当たりにした槍穂には感動したようです。
個人的には東の空の入道雲のほうが、夏らしい感じがしてよかったです。
その後夕食出しを挟み、わずかな空き時間で、もしや日の入拝めるかなとダメもとで大天井岳山頂に向かいましたが、やはりその願いは叶わず。
それでも、


面白そうな写真が何点か。
その後小屋に戻り、山頂方向振り向けば、

と、このように下界の天気予報に相反してここ大天井岳界隈は、なかなかの光景がキャッチできる空模様でした。
キャンセルされた方、ちょっぴり悔しい思いをされたのでは。
明日は、どんなお天気でしょうか・・・
頼むよ!太平高気圧。
2017/08/10
さかきです。
台風5号が過ぎ去り、まもなく迎える山の日やお盆休みに併せ、縦走登山計画されている方多いことでしょう。
やはり一番の気がかりは“お天気”ですね。
今年は梅雨が明けても、太平洋高気圧の勢力がパッとせず、台風5号抜ければドーンと張り出してくるかと思いきや、天気図見るとモヤモヤ感が残る気圧配置。「しっかりしてくれよ!」とつい掛け声かけたくなる太平洋高気圧。
予報士泣かせの気圧配置、しばらく続きそうですね。
とは言うものの、今日の予報は、あまり芳しいものではなかったのですが、実際ここ大天井岳周辺はどうだったかといいますと・・・




昼頃にかけてとてもいい天気でした。午後は霧に覆われてしまいますが、それでも時折上空その霧が薄くなり、青空が垣間見えるタイミングもあったり、一日通せばまずまずの空模様でした。
明日11日は制定後2回目となる山の日。大勢の登山者で日本全国の山は賑わうことでしょうが、予報の文言はともかく、今日のような空模様が広がり、一人でも多くの登山者がよき山旅を迎えられることせつに願うばかりです。
なお、明日はここ大天荘、ご宿泊に関しかなりの混雑が予想されます。お見え頂く方々には、何かとご不便等おかけすることと思われますが、予めご承知おきの上、ご利用頂きますようお願い申し上げます。
最後に、先ほどの写真を撮りに今日大天井岳山頂に向かう道中に咲いていたチングルマ。


よく見れば、既に綿毛となった株がだいぶ目につくようになりました。
これからの時期、朝日を浴びて綿毛がきらめくチングルマ、私の好きな図の一つです。
夏空に月夜。
2017/08/09
さかきです。
早朝こそ霧雨模様でしたが、天気はその後急速に回復。
取りあえず今日のところは夏空が復活してくれました。

気持ちの良い青空に、ぽつぽつ浮かぶ積雲。夏らしい光景です。

そんな中、今日は大天荘2週間に一度のヘリコプター空輸作業の日。

その後、昼過ぎからはぞくぞくテント泊・小屋泊の方の受付が慌ただしくなり、夏山らしい賑わいが戻ってまいりました。
そして夕方は、久しぶりに大天井岳山頂にて日の入り鑑賞。


明日以降もこんな陽気が続くことを期待したいところです。

これぞ月の出。今宵は月明かりの下、深夜散歩に出かけてみようかな・・・
夏空復活なるか。
2017/08/08
さかきです。
ここ大天荘周辺において、台風5号による登山道等への影響はまったくありませんでした。強いて言えば、付近を行き来する人影が、今日一日ほとんど無かったこと。夏の真っ只中というのにこれではあまりにも寂しい・・・

しかし明日以降の週間予報を見ると、これを機に夏空が盛り返してきそうです。山の日も近いことですし、ギラッとした眩しい太陽と夏空で、夏山登山者をお出迎えしたいところです。
いいお湿りを頂いた花達も、これで夏の陽ざしをいっぱい浴びて、咲き誇ることでしょう。
今小屋周りでは、



これらをはじめとして、多くの高山植物を目にすることができます。縦走路途中にあるコマクサも、

今年はまだまだ見劣りせず元気です。
明日以降の夏空復活を期待して、今夜は台風の風を静かにやり過ごしたいと思います。
落下注意。
2017/08/07
さかきです。
7月21日に日本の遠く東海上で発生した台風5号ですが、長き道のりをたどった挙句、結局のところ明日の午前中に長野県の近くを通過する見込みのようです。
大きな影響のないうちに通過して頂きたいとは思いますが、どうなりますか・・・
とは言うものの、今日の午前中いっぱいまでは、とてもこれから台風が来るとは思えない陽気でした。





ということで、今朝は何せお天気上々でしたから、昨晩ご宿泊された方は皆さん気分よく縦走に出られたことと思います。



さて、今日はもう一つの話題に(長いですね・・・)。
先週末、燕山荘ご宿泊されてここ大天荘は昼の立ち寄り、のち常念小屋さんに向け縦走された、とあるグループのうちのお一人から、「途中の登山道でザックを落とし、なんとか拾ってもらえないか」という相談がありました。場所は、通称「為右衛門吊岩」の辺り。休憩されていた時、ザックの置き方が不安定だったのでしょう、サイドポケットから飲物を取り出した直後に、バランスを崩して、草むらに転がっていってしまったそうです。
人命に関わる事案ではなかったので、週末の繁忙故、週明けでよければ取りに向かえるかもしれないということで話はまとまり、今日行ってきた次第です。
もちろん当時よりさらに下方に転がり、取りに行くのが困難になってしまった場合は、あきらめてもらうようにはお伝えしていましたが、何せ貴重品等一切合切入っていたザックとのこと、何とか救出してあげたい一心で他のスタッフと共にその現場に向かいました。



ちなみに、このザック以外にいろんな落下物が辺りには散乱していて、貴重品でない分、あきらめた方大勢いらっしゃるのでしょう。
登山道上で休憩される際、本人の体はもちろんのことですが、ザックをはじめとするいろんな荷物を置く際は、転がらない・飛ばされない工夫をして頂くこと、とても大事です。
特に手袋とか帽子・雨具等、時にはそれら防寒としての役目を果たす物などは、風で飛ばされてしまうこともあり、それが秋冬の寒い時期ですと致命的になりかねないこともありますので、注意が必要です。
皆さん十分にお気を付けください。
では最後に、そのザック落下現場近くの「為右衛門吊岩」辺りで今日咲いていた花をいくつかご紹介しておしまいにしたいと思います。






チシマギキョウは咲き乱れていました。
印象的。
2017/08/06
さかきです。


そして今日普段と違ったのは、

いつもなら陽が昇れば、槍穂が紅くなったり明るくなったりするわけですが、その背後にとても立派な積乱雲がひと際朝日に照らされ輝いていたので、うまいこと槍穂を浮き上がらせるように撮れなく黒っぽく写り、その代わりにシルエットの頭上から広がる雲の感じが、これまた印象的となる感じに写真は収まりました。
個人的には「なかなかいいじゃない」と自画自賛しています・・・なんて。
さて、台風5号の動きが気がかりです。
どうぞ明日以降、大天井岳周辺縦走予定されている方をはじめとして、北アルプス等3,000m級の峰々にお出かけ予定の皆さん、十分に種々の気象情報(ヤマテンはじめとして)をよくご覧いただき、無理のない行動をお願い致します。
特に風雨の中での稜線歩きは、真夏と言えども低体温のリスクが伴いますので、ご注意いただければと思います。
山は逃げません。
2017/08/05
さかきです。

澄み切った空が気持ちいい朝でした。





今日この日、ここ北アルプス周辺は台風の余波はなく、午前中中心に晴れて汗ばむ陽気でした。ここ大天荘ではジュースが飛ぶように売れたのは言うまでもありません。
どうしても「台風」の声を聞けば、3,000m級の峰々を登山するにあたり不安を感じざるを得ないヒトがいることは致し方のないこと、今日もキャンセル電話多くありました。
山は逃げません。ご自身が「これなら大丈夫」と自信持てる頃合いになりましたら、いつでもお出かけ頂ければと思います。
と、気づけば8月も今日は5日。子供たちの夏休み真っ只中。連日小学生のお子さん連れの家族登山が、ここ大天荘界隈でも目につきます。今日もその一家族を。

また来年も来てね。
さて今日の最後は、夕方の大天井岳山頂の雰囲気で締めくくり。

午後は霧に覆われることの多かった大天荘。夕方になり、その霧もやや薄くなってきたのを察知、もしや今日も夕焼けチャンスありかな、との思いで大天井岳山頂へ。
しかし、実際目にした光景は、無数の入道雲。あちこちから雷鳴が轟いていたのです。そしてふと後ろを振り向くとにわかに空が紫色に。

西の空の入道雲と言い、この巨大な紫色の雲と言い、何か魔物に取り囲まれそうな雰囲気となり、何となく身の毛もよだって怖くなり、一目散に小屋に逃げ帰ってきました。
・・・と、なんとなく不思議な雰囲気のした今日の大天井岳山頂の夕方の模様でした
やってしまいました・・・
2017/08/04
さかきです。
ここのところ、予約が入る一方で、週末のキャンセル電話が多いこと。聞くと、
「天気が悪そうだから・・・」
「台風が来るんでしょ?」
しかしながら、元々今日含めた今週末の週間予報は、確かにいいことは言っていませんでしたが、実際のところ、ここ数日は、午前中晴れ間で午後霧という、比較的落ち着いた空模様が続いているんです。


今朝も気持ちよいご来光。明日明後日も概ね先に述べたような空模様になるようですよ。
・・・と、ここから今日一日の小屋周りの様子をお伝えしようと思いましたが、なんと!その後シャッター切ったはいいけれど、肝心のSDカードやコンパクトフラッシュが抜きっぱなしの状態だったため、データがありません。
なんと間抜けたことをしたものだろう・・・
ということで、今日はここまで。
明日の朝も日の出は拝めそうです。
毎日が雷鳥鑑賞。
2017/08/03
さかきです。

今日も午前中中心に、強い夏の陽ざしが降り注ぎました。早朝はいい感じの雲海が、どの谷間をも埋め尽くし、シャッターチャンス!と思ったのですが、今朝は諸事情にてカメラを持参せずあちこち出歩いていたので・・・悔しい思いをしました。
ということで、今日は好評(?)のクイズに参りましょう。
雷鳥クイズ!

場所は大天荘のテント場。雷鳥の母親がどこかに佇んでいます。どこにいるでしょうか?
正解は、

今回も比較的わかりやすかったのでは。
この家族はヒナ4羽。今日は母親と共に砂浴びをしておりました。



ここ最近はほぼ毎日どこかにいろんな家族が出現。
私自身も毎日どこかで遭遇しています。
ここ大天荘周辺は、毎日が雷鳥鑑賞会であります。
笑顔溢れる朝。
2017/08/02
さかきです。



昨日の日中は小雨交じりのお天気。わりと皆さん雨具を着こんでの到着だっただけに、昨日の夕暮見逃した方は多けれど、この景色を目の当たりにでき、小屋周りは笑顔が溢れていました。正直私も、久しぶりのきれいな朝だと素直に思いました。


いい色ですね。
午前中の陽ざしも夏模様。



花の賑わいも夏らしくなってきました。



台風は西寄りに進路を変更とのこと。九州に被害が及ばなければと、せつに願うばかりです。
一方で、北陸と東北の梅雨も明けたとか。
こうなれば、太平洋高気圧の出番でしょう。奮起してもらいたいものです。
プロフィール
北アルプス大天井岳(2,922m)まで10分の場所にある大天荘スタッフが目にする自然の息吹をお届けします。
カテゴリー
カレンダー
最近のコメント
- Re: 雲海。
サカキ様 相変わらず頑張り過ぎてますね!! 何時も良い写真を有難う御座います毎年、有明荘、燕山...
- お世話になりました
週末は、色々と大変なご事情の中、 本当にお世話になりました。 おかげさまで、ゆっくり過ごすこと...
- Re: 今年初の水源地。
悪天候の中、お疲れさまでした。 スタッフの苦労を見るたびに水の大切さがよく分かりますが、シーズ...