大天荘 スタッフブログ
お天気最高!シルバーウィーク+番外編
2015/09/24
すみません、連休中は忙しさにかまけてブログの更新が滞ってしまいました、さかきです。
どの山小屋のブログにも書かれていますが、このシルバーウィーク期間中は、とてもお天気に恵まれ、多くの方にお見え頂きました。
テント場並びに小屋共々、滞在されたお客様には、非常に窮屈な思いをさせてしまいまして、お迷惑・ご不便をおかけいたしましたこと、改めてお詫び申し上げます。
せめてもの救いは、お天気が良く、皆さん晴れ晴れとした表情で、山肌の紅葉や日の出日の入りを楽しんで頂いていたようなので、その点ホッとしているところなのですが・・・
ということで、今日はシルバーウィーク期間中の大天荘周辺の模様をダイジェストで。
【9月19日】
【9月20日】
▲長野県警ヘリコプター「やまびこ1号」
この日は午前中に、東天井岳辺りで一件救助要請があり、急遽現場に出向くことに。若干傾斜はあるものの、なんてことのない登山道上にて、ほんの石に躓き転倒。足首骨折の疑い。救助されたご本人が一番驚かれ、「今まで骨折などしたことないのに・・・」と気を落とされていました。事故怪我は、いつ何時、誰にでもふりかかることなのだと、改めて再認識。小屋への帰り道に見た槍・穂高連峰。気持ちよく歩かれていただろうに、不慮の怪我。また完治されたら、トレーニング積んで、この縦走路を踏んでもらいたいと、心底思いながら小屋への帰りの途につきました。戻ってからは大忙し!
【9月21日】
連休3日目も素晴らしい朝でスタート。朝の小劇場に多くの観覧者。▲槍ヶ岳▲穂高連峰
この連休中、この日の朝が一番山肌は赤く染まりました。
息を呑むほどの赤さでした。
【9月22日】
9月もこの頃になると、日の出の位置がちょうど浅間山あたりからでるようになります。人波のピークが過ぎ去るこの日の朝は、大天井岳山頂まで一登り。山肌がよーく染まったのは昨日の朝。この日の朝は、スッキリ聡明でした。常念岳シルエット越に、富士山、甲斐駒ケ岳、北岳、仙丈岳等々、よーく見えました。▲富士山と日の出待ちわびる人達日の出と同時に歓声が沸き起こったのは言うまでもありません。
そしてこの日は、今シーズン第3回目の「日本一標高の高い芋煮会+ランプの夕べ」を、夜7時から催しました。人波のピーク過ぎたとはいえ、連休中ということもあり、過去最多の参加人数。やや緊張気味で説明噛みまくりましたが、盛況でした。ご参加頂きました皆様、ありがとうございましたm(__)m
※次回は今シーズン最終回、10月2日(金)の予定です。
【9月23日】
多くの方が、帰路につくであろうこの日からは、山は静けさを取り戻しました。昼下がりの山頂には、人っ子一人いなく、聞こえる音は、谷間に響く沢の音と小鳥の鳴き声に、私が切るシャッター音だけ。やや薄雲が広がるも、この5連休の間に様変わりした山肌の色が、よーくわかりました。足元に広がるクロウスゴやウラシマツツジは完璧なまでな赤一色です。大天井岳から燕山荘にかけての表銀座縦走路の山肌もご覧の通り。
稜線上の紅葉は今がピークです。
そして、今日9月24日。
この連休中お見え頂いた多くの方は、今日から仕事のことでしょう。朝早くからお疲れ様です。
今朝はというと・・・今朝もなかなかよかった。おとといの朝22日の時よりさらに太陽は右に移動しました。こうして徐々に日も短くなってゆきます・・・そう、昨日は秋分の日でしたね。
秋も深まっていきます。
今シーズンの営業もあと3週間余り。
なんか少々物寂しさを覚えます。
長々となりましたが、以上シルバーウィークダイジェストでした。
【番外編】
この連休中お越し頂いた多くのお客様。特にこの小屋に馴染みある方々を何人かご紹介させてください。左側の男性の方、約20年程前のOB。そう、まだ大天荘が穂高町営、つまり町の職員の方々で運営されていた頃のスタッフです。今でも本館談話室に飾られてある昔の看板と共に記念写真。ちなみに当時、受付はこの本館の玄関脇でした。ちょうどこの日は早朝ヘリの荷揚げがありましたが、今のスタッフに交じりお手伝いして頂きました。館内の変わったところ、変わらずに昔のままであるところ、その度に懐かしんでおられたのが印象的でした。
今度はゆっくり従食囲んで呑みましょう!いろいろありがとうございました!
前列2人しゃがんでいらっしゃるのは、自衛隊の方。このお二人、毎年夏頃に、ここ大天荘のヘリポートにて、ヘリコプターの高所訓練を行う陸上自衛隊第12旅団のパイロットと整備士なんです。2012年8月22日の旧大天荘ブログをご参照ください。
このお二人、去年の御嶽山噴火、並びに今月頭の栃木県、茨城県豪雨災害の際、実際ヘリコプターで救助活動にあたった方々。頭が下がります。
これまでの、ここ大天荘での高所訓練が、実際の救助活動に役立たれているとお聞きし、こちらとしてもできることは可能な限りこれからも援助していきたいと改めて思いました。
いつも任務でしか訪れたことのない大天荘に、今回はプライベートでお越し頂きました。いや、いつ見ても凛々しい・・・これからもお体にお気をつけて、いんな意味でよろしくお願い致しますm(__)m
また山の上で呑みましょう!
プロフィール
北アルプス大天井岳(2,922m)まで10分の場所にある大天荘スタッフが目にする自然の息吹をお届けします。
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- Re: 雲海。
サカキ様 相変わらず頑張り過ぎてますね!! 何時も良い写真を有難う御座います毎年、有明荘、燕山...
- お世話になりました
週末は、色々と大変なご事情の中、 本当にお世話になりました。 おかげさまで、ゆっくり過ごすこと...
- Re: 今年初の水源地。
悪天候の中、お疲れさまでした。 スタッフの苦労を見るたびに水の大切さがよく分かりますが、シーズ...