大天荘 スタッフブログ
紅葉に、月に。
2015/09/27
さかきです。
今日は所用にて、昼をまたいで燕山荘まで往復してきました。久しぶりの表銀座縦走路、錦色に染まる山肌を愛でながらの山歩き。実に気分よく歩きました。
西側(高瀬側)と東側(安曇野側)とで、山肌の雰囲気が違うのが印象的。やや東側の方が落葉早めなのでしょうかね。
▲燕山荘すぐ手前から燕岳を見る
登山道脇に群生するクロマメノキの赤が鮮やかです。久しぶりに間近で見る燕岳、紅葉見頃です。
▲大下りの頭から大天井岳を見る
帰りしなも、あちこち写真を撮りながらで、なかなか前に進まない・・・恐らく多くの登山者がそんな感じなのでしょう。気持ちがよくわかりました。大天井岳北側斜面。落葉しているダケカンバを多く目にします。昨日も申し上げましたが、ここ大天井岳周辺の標高に関しては、紅葉のピークは過ぎた感があります。
しかし、この落葉加減がまたいい雰囲気を出してくるんです。
▲切通分岐から表銀座縦走路を振り返る
陽ざしの加減にもよるのでしょうが、最後振り返った時の西側斜面の紅葉は、色鮮やかで見事でした。
今日は、とてもいいものをじっくり見させて頂きましたm(__)m
・・・いや、今日はそれだけではなく、中秋の名月でしたね。きれいに見えています。
【おまけ】
昨日の事ですが、ブログを更新後、外に出て、エンジン室のある方を振り向いた瞬間、えっ!ハト?と驚きましたが、よーく見たら、雷鳥でした。
後悔されていませんか。
2015/09/26
さかきです。
数日前からの週間予報では、雨マークとなっていた今日26日土曜日。おかげさまでキャンセルが相次ぎました(-"-)
しかし!土曜の昼下がり、よーく晴れてます。風も弱く、秋の縦走日和です。
数日前より一段と色濃く黄や赤が山肌を染めています。▲燕岳方面 遠く剣・立山連峰
▲左から鷲羽岳、水晶岳、野口五郎岳方面
紅葉ラインも、だいぶ下の渓谷沿いまで下がって行っています。正直、ここ大天井岳周辺のナナカマドやダケカンバの葉っぱは、落葉し始めています。何とも早い・・・見ての通り、澄んだ晴れ間であるために、今日は昼間でも遠く富士山や南アルプスがくっきり確認できます。
この画像だけでは、どれだけ気持ちよい秋晴れなのか、ちょっとわかりづらいかもしれませんが、実際、ほんとーに気持ちよいです。
キャンセルしてしまった方々、後悔されていませんか・・・といっても、あの週間予報では致し方ないですね(^^;)
雷鳥達。
2015/09/25
さかきです。
今日はいきなり、雷鳥クイズでまいりましょう。
正解は、この写真は、私が撮ったものではなく、居候で滞在している燕山荘OBが、東天井岳方面に散策行った際に出会った雷鳥達。先日、東天井岳付近で、ニホンザルが雷鳥の子供を捕まえた写真が報道で話題になっただけに、こうやって元気に動き回る彼らを見ると、ホッとします。
シルバーウィークが過ぎ、再び秋雨到来の今日、大天荘はたいへん静かな夜を迎えています。▲夕方の大天荘
しかし、明日からは再び晴天が戻りそうです。
山肌の紅葉具合が楽しみです。
今夜は、ゆっくり、じっくり、おいしいお酒でも呑んで、休むとしましょうか・・・
お天気最高!シルバーウィーク+番外編
2015/09/24
すみません、連休中は忙しさにかまけてブログの更新が滞ってしまいました、さかきです。
どの山小屋のブログにも書かれていますが、このシルバーウィーク期間中は、とてもお天気に恵まれ、多くの方にお見え頂きました。
テント場並びに小屋共々、滞在されたお客様には、非常に窮屈な思いをさせてしまいまして、お迷惑・ご不便をおかけいたしましたこと、改めてお詫び申し上げます。
せめてもの救いは、お天気が良く、皆さん晴れ晴れとした表情で、山肌の紅葉や日の出日の入りを楽しんで頂いていたようなので、その点ホッとしているところなのですが・・・
ということで、今日はシルバーウィーク期間中の大天荘周辺の模様をダイジェストで。
【9月19日】
【9月20日】
▲長野県警ヘリコプター「やまびこ1号」
この日は午前中に、東天井岳辺りで一件救助要請があり、急遽現場に出向くことに。若干傾斜はあるものの、なんてことのない登山道上にて、ほんの石に躓き転倒。足首骨折の疑い。救助されたご本人が一番驚かれ、「今まで骨折などしたことないのに・・・」と気を落とされていました。事故怪我は、いつ何時、誰にでもふりかかることなのだと、改めて再認識。小屋への帰り道に見た槍・穂高連峰。気持ちよく歩かれていただろうに、不慮の怪我。また完治されたら、トレーニング積んで、この縦走路を踏んでもらいたいと、心底思いながら小屋への帰りの途につきました。戻ってからは大忙し!
【9月21日】
連休3日目も素晴らしい朝でスタート。朝の小劇場に多くの観覧者。▲槍ヶ岳▲穂高連峰
この連休中、この日の朝が一番山肌は赤く染まりました。
息を呑むほどの赤さでした。
【9月22日】
9月もこの頃になると、日の出の位置がちょうど浅間山あたりからでるようになります。人波のピークが過ぎ去るこの日の朝は、大天井岳山頂まで一登り。山肌がよーく染まったのは昨日の朝。この日の朝は、スッキリ聡明でした。常念岳シルエット越に、富士山、甲斐駒ケ岳、北岳、仙丈岳等々、よーく見えました。▲富士山と日の出待ちわびる人達日の出と同時に歓声が沸き起こったのは言うまでもありません。
そしてこの日は、今シーズン第3回目の「日本一標高の高い芋煮会+ランプの夕べ」を、夜7時から催しました。人波のピーク過ぎたとはいえ、連休中ということもあり、過去最多の参加人数。やや緊張気味で説明噛みまくりましたが、盛況でした。ご参加頂きました皆様、ありがとうございましたm(__)m
※次回は今シーズン最終回、10月2日(金)の予定です。
【9月23日】
多くの方が、帰路につくであろうこの日からは、山は静けさを取り戻しました。昼下がりの山頂には、人っ子一人いなく、聞こえる音は、谷間に響く沢の音と小鳥の鳴き声に、私が切るシャッター音だけ。やや薄雲が広がるも、この5連休の間に様変わりした山肌の色が、よーくわかりました。足元に広がるクロウスゴやウラシマツツジは完璧なまでな赤一色です。大天井岳から燕山荘にかけての表銀座縦走路の山肌もご覧の通り。
稜線上の紅葉は今がピークです。
そして、今日9月24日。
この連休中お見え頂いた多くの方は、今日から仕事のことでしょう。朝早くからお疲れ様です。
今朝はというと・・・今朝もなかなかよかった。おとといの朝22日の時よりさらに太陽は右に移動しました。こうして徐々に日も短くなってゆきます・・・そう、昨日は秋分の日でしたね。
秋も深まっていきます。
今シーズンの営業もあと3週間余り。
なんか少々物寂しさを覚えます。
長々となりましたが、以上シルバーウィークダイジェストでした。
【番外編】
この連休中お越し頂いた多くのお客様。特にこの小屋に馴染みある方々を何人かご紹介させてください。左側の男性の方、約20年程前のOB。そう、まだ大天荘が穂高町営、つまり町の職員の方々で運営されていた頃のスタッフです。今でも本館談話室に飾られてある昔の看板と共に記念写真。ちなみに当時、受付はこの本館の玄関脇でした。ちょうどこの日は早朝ヘリの荷揚げがありましたが、今のスタッフに交じりお手伝いして頂きました。館内の変わったところ、変わらずに昔のままであるところ、その度に懐かしんでおられたのが印象的でした。
今度はゆっくり従食囲んで呑みましょう!いろいろありがとうございました!
前列2人しゃがんでいらっしゃるのは、自衛隊の方。このお二人、毎年夏頃に、ここ大天荘のヘリポートにて、ヘリコプターの高所訓練を行う陸上自衛隊第12旅団のパイロットと整備士なんです。2012年8月22日の旧大天荘ブログをご参照ください。
このお二人、去年の御嶽山噴火、並びに今月頭の栃木県、茨城県豪雨災害の際、実際ヘリコプターで救助活動にあたった方々。頭が下がります。
これまでの、ここ大天荘での高所訓練が、実際の救助活動に役立たれているとお聞きし、こちらとしてもできることは可能な限りこれからも援助していきたいと改めて思いました。
いつも任務でしか訪れたことのない大天荘に、今回はプライベートでお越し頂きました。いや、いつ見ても凛々しい・・・これからもお体にお気をつけて、いんな意味でよろしくお願い致しますm(__)m
また山の上で呑みましょう!
なんという週間予報でしょう!
2015/09/18
さかきです。
この1週間の適度な冷え込みで、槍・穂高連峰の山肌はしっかり色づきました。
少々色合いが暗いのでわかりにくいですが、今朝の輝かしい朝日に照らされた山肌は、黄色や赤が点々とし、それはきれいでした。表銀座ルート、西岳に向かう途中の山肌。このシルバーウィーク期間中にさらに色づくことでしょう。
明日から山に入られる方々は、もう既にご自宅を出発されていることと思いますし、天気予報も確認済でしょうが・・・▲気象庁 平成27年9月18日17時発表(同HPより)▲ウェザーニューズ 安曇 平成27年9月18日発表(同HPより)
なんということでしょう。明日以降晴れマークばかり。まだ出発されていない方も、うずうずしてしまう予報ですね(^^)
どうぞ皆さん、連休期間中、くれぐれも事故怪我なく、楽しい想い出残る山旅を満喫ください。
なお、切通分岐直下の登山道補修は、概ね完了していますが、以前までの廃材がまだ近くに残っていますので、通過の際は足元等にお気を付けください。
また、19(土)、20(日)、21(月)は、大天荘並びにテント場共にかなりの混雑が予想されます。お見えの方には少々ご不便等おかけしますが、予めご了承願います。
まもなく完成。
2015/09/17
さかきです。
今日はしとしと雨でスタート。午前中は風も無し。されどこの悪天候と視程の悪さゆえ、延期となっているヘリコプターの荷揚げは今日もなし・・・「とほほ」ですが、こればかりは致し方なし。なんとか土曜日の朝までには飛んで頂きたい!
というわけで、今日も午前中は切通道直しの続きに出かけました。ただし、雨脚が徐々に強まってきたので、昼前に切上げ。
今日も帰路の途中は、登山道周辺の秋色鑑賞を。▲ナナカマド▲ウラシマツツジ
昨日、ナナカマドはどちらかと言うと萎れてしまった感があるとお伝えしましたが、上の画像のものは、じつに鮮やかな赤い葉をつけていました。ウラシマツツジの濃い赤も印象的。
ゴアテックスの雨具を着用しているとはいえ、作業中体から噴き出る多くの汗は、そう容易く雨具の外には放出できないようで、中身は結構ずぶ濡れ。そんな中で、こういう美しい物を愛でると、不快な気分も吹っ飛びます。
さぁ、今日も出ました!雷鳥クイズ!
このナナカマドを撮ったすぐ近くに出没。元気な姿を見せてくれましたが、どこにいるでしょう?
答えは、いくつわかりましたか?
いよいよ明後日に迫ってきたシルバーウィーク。もう既に登山計画お立ての方々は、天気予報をチェックされていることと思いますが、連休全般概ね天気よさそうです。
よかったら、この赤い物や雷鳥達を愛でにお出かけされてみては・・・
終わりよければすべてよし。
2015/09/16
さかきです。
日の出こそしっかり拝めたものの、日中は霧、というより雲海でしょうか、覆われたりそうでなかったりの繰り返し。
今日は2週間に一度のヘリコプターによる物資輸送の日でしたが、そんな天候に翻弄され、とりあえずのところ延期に。
シルバーウィークの前ということもあり、食材等届くか間に合うか、気を揉むところです・・・
ということで、午前中は周囲の天気の様子を注視しながら、小屋周りの秋の進み具合を偵察。
ナナカマドは、どちらかと言うと、やや萎れてしまった感がありますが、他ウラシマツツジ等、低木や植物系の種は色鮮やかな赤や黄色に染まり、草紅葉真っ盛りです。
下をあちこち眺め歩いてふと気付けば大天井岳山頂。そこから見た今日昼間の槍ヶ岳は、こんなのもたまにはいいですね(けれどこれではヘリコプターは飛べないぞ!)。
よし、もう午後は割り切って道直しに行っちゃうか!今日も四苦八苦しながら作業を進めます。
切通分岐辺りまで下りてくると、潅木も多くなります。色づきもよくなってきました。
そして時は夕方。小屋に帰ると、雲海はいつしか低くなり、西の空は紅色。遠く剣・立山連峰と針ノ木岳のシルエットがくっきり。
道直しから帰って来て、火照る体をクールダウンするに、身も心も癒される夕方のひと時。
飛んでこなかったヘリコプターは悔やまれるものの、そんなこと洗いざらいできた光景でした。
補修は続く・・・
2015/09/15
さかきです。
昨日あたりから、ネット環境がやや不調気味、更新時間にかなり時間を費やす関係で、少々手短に。
一昨日お知らせしました切通の登山道補修の進み具合です。
▲切通分岐上部より表銀座縦走路
ここ3日間ほど切通分岐に通っていますが、日々少しずつ山肌が色づいてくるのがわかります。この心地よい景色が、丸太運びの足取りを軽やかにしてくれます。
何とも贅沢な山仕事です。
切通の一部、整備します。
2015/09/13
さかきです。
それにしても今朝の雲の勢い、西風の冷たさは、冬の訪れの前触れのよう。もう頭の中では、フォークグループ〝紙ふうせん”の「冬が来る前に」が何度もよぎりました♪
ここでお知らせです。
一両日、大天井岳直下、切通分岐の手前(燕岳寄り)に位置する登山道を整備します。梯子段の痛みが激しいためですが、整備期間中、一時的に通行しにくくなる場合があります。上の写真のように鎖が垂らしてありますので、通行の際、補助にご使用ください。ただし、鎖を持っていれば必ず安全が確保されるというものではありませんので、足元十分に注意して通行願います。
途中経過は随時お知らせいたしますが、そう長くはかからないと思われます。
ご協力お願い致します。
頼むから晴れて欲しい・・・
2015/09/12
さかきです。
今朝は、珍しく太陽柱らしき光景に遭遇。
去年の連休は、どんぴしゃ、バッチリ晴れでした
今年はどうなりますか、明日から天気予報と睨めっこの日が続きます(-"-)
紅葉以外にも。
2015/09/11
さかきです。
・・・と言うのも、どのブログも、順調に色づき始めた紅葉や山肌の模様をお伝えされているようなので、本日私は天の邪鬼ではないけれど、“秋の夜長”的話題を。
今日は新月にほど近い月齢となっていて、かつ気温もさほど低くもなく、風も弱し。星を眺めるにはまあまあの条件なのです。▲槍・穂高連峰
吊り尾根の真上から伸びる天の川が、じつにきれいでした。▲大天荘
北斗七星と北極星が手に取るようにわかります。そこら辺りの星が手で掴めそう・・・こちらは星というよりも下界の灯りが幻想的です。遠くは善光寺平、長野市内の灯りから、軽井沢方面の灯りまで映し出されます。
これからは秋の夜長とも呼べるシーズンが到来。紅葉も良かれ、その一方で星空と夜景も一興ですぞ。
複雑な境地。
2015/09/10
さかきです。
台風18号から変わった低気圧がもたらす影響、東日本各地で大きな被害を及ぼしているようです。
被災されている方々には、心よりお見舞い申し上げますと共に、一刻も早い収拾をせつに願います。
ここ大天荘周辺は被害全くなく、平常通り登山道の通行並びに営業をしております。
ここ最近、夕立の雨の降りが、極端に強いことが多いように見受けるのですが、ほどほどにならないものでしょうか、とは、人間の勝手なエゴなんでしょうね、残念ながら。
見て楽しむくらいの入道雲であって、かつ夕立であって欲しいものです・・・
まんざらでもない。
2015/09/09
さかきです。
むろん、外は暴風が吹き荒れ、とても外で何か作業をするような状況になく、今日はひたすら館内至る所で、剥げかかった床のニス塗りに専念。普段から気にかけていた場所も施すことができ、まぁ、台風は嫌ですが、まんざらでもなかったかな・・・むろん、被害等なく早く過ぎ去っては欲しいですがね。
明日明後日と、台風の余波が少々残るようですが、週末土曜日以降は比較的晴天が続く予報に変わってきています。
そして、その好天のままシルバーウィークへ突入!となれば、文句なし!ですが、さぁ、どうでしょう。
あれよあれよという間に・・・
2015/09/08
さかきです。
個人的には、あれよあれよという感じ、台風18号。
台風+秋雨前線=大雨・荒天
という図式、どうも今回はこの北アルプスにも適用されそうな予報が、いろんな気象機関から発表されています。ただ、今のところは雨は降れども弱く、意外にも周囲の見通しは比較的効いているんです。▲槍・穂高連峰▲燕山荘方面
よーく見ると、針ノ木岳や鹿島槍ヶ岳も、雲海上にポツンと顔を出しているのが、実際にはわかります。
とはいえ、やはり予報が予報なだけに、今日の大天荘周辺は大変静かでございます・・・昼間、団体の通過が一組あっただけ。皆さん天気予報をしっかりご覧いただいて、無理されない結果。台風が過ぎ去り、週末辺りからの好天に照準を合わせる、いやいや、もしくはいよいよ迫りくるシルバーウィークに?
結論、明日はかなり荒れ模様になりそうですので、くれぐれも無理のない行動をお願い致します。
こういった台風などが来るたびにですが、とにかく影響最小限に、過ぎ去ってもらうことを願うばかりです。
そして殊北アルプス辺りに関していえば、皆さんが待ちわびている秋の紅葉。台風がもたらす潮風等が、それに悪影響もたらすことのないよう、これまた切に願うものです。
迫りくる本格的な秋山シーズンにシルバーウィーク。華やかな紅葉に包まれた峰々を、是非多くの方々に楽しんで頂けたら・・・どこの山小屋スタッフ皆そう思っているはずです。
ノスタルジックな雰囲気 ~ランプの夕べ~
2015/09/07
さかきです。
只今、ランプの夕べの真っ最中。
ではまた会場に戻りますので、今夜はこの辺でm(__)m
夏山ではなく、秋山です。
2015/09/06
さかきです。
今日はまたまた雨降りに逆戻り。
それも降り始めの外の気温は4℃程。一歩間違えればみぞれになるのでは、という天候でした。
実際、我々スタッフ外で作業していましたが、手は雨で濡れ、完全にかじかみました。
そんな天候をぬって、頑張ってお越し頂いた方々、本当にありがとうございます、という気持ちでいっぱいです。
そこで皆さんにお願いです。
3,000m級の稜線は、もう夏山気分ではなく、秋山での認識でお越しください。殊最近、到着が夕方6時を回るケースや、悪天候の中、軽装でお見えになる方々を時折見かけます。
小屋に迷惑がかかる、という事ではなく、そのお客様ご自身にかかるリスクが、高くなるのです。
・秋の夕暮の気温は、晴れている時ほど急激に下がってくることが多い
・これからの風雨時の稜線歩きは、0℃近い体感温度になる事もある
いずれも低体温に関わる事。先日も綴りましたが、口すっぱく申し上げます。明日は我が身です。「自分は大丈夫だよ」の過信が一番危険です。
山は逃げません。
この先天候が悪く、ちょっとでも不安を感じられるような場合は、ルート変更や、そもそも日程変更などをお考え頂き、安全で楽しい山歩きをして頂ければ・・・というのが私の切なる願いです。
ナナカマド。
2015/09/05
さかきです。
私個人的にはさほど感じませんでしたが、昨日よりも下がったようです、今朝の気温。
今朝で概ね5:10過ぎ。風もなく穏やか。そうか。何日ぶりだろう、ご来光拝めたのは。▲テント場から槍・穂高連峰
槍穂もスッキリ。
昼過ぎまでこの好天は続きました。ここ大天荘周辺でも草紅葉始まりましたが、山肌全体、濃い緑色からやや黄色みがかってきたように見えます。どうでしょうかね、今年の紅葉は。
ウラジロナナカマドの実は紅く熟してきました。去年は度重なる台風に、ここ大天荘付近のナナカマドは、かなりの痛手を受けました。この先台風などの影響なく、無事に葉っぱが真っ赤な色づきで私達の目を楽しませてくれることを願うばかりです。
そんなこんなの今日の晴れ間、明日からまたしばらく秋雨前線の攻撃を受けそうで。
トホホ・・・
間違いなく寒くなってきています。
2015/09/04
さかきです。
まずもって、今朝のヘリコプターによる荷揚げは、神業ともいえる飛行でありました。
脱帽ですm(__)m
さて、この濃い霧というか雲というか、これはこの秋に入って初めての大陸からの寒気の流入によるものだそうで。確かに今朝の外の気温、寒暖計は3℃あたりを表示していました。
日中も、曇天だったせいもありますが、気温は8℃あたりまでしか上がらず、肌寒い、いや少々寒い一日でありました。
夕方、近場から大天荘と大天井岳を撮りに行きましたが、カメラを握る手は、冷たい西風に晒されて少々かじかみました。そう、お盆明けから比較的愚図ついていた今までの空模様とは、同じ愚図つき方でもちょっと異なる雰囲気。
冷たい西風がそう感じさせるのでしょう。
槍ヶ岳の後ろから迫りくる雲は、そう遠くない秋から初冬を匂わせるものに近し、と思うのは私だけでしょうか・・・
しかし、この適度な冷え込みで、草紅葉が一歩進むのに間違いはないでしょう。
明日の朝はさらに冷え込みそうな予感。
一枚毛布を多くして休むとしようか・・・いやまてよ、熱燗が先か。
正念場。
2015/09/03
さかきです。
昨日のブログ上、この先も変わりやすい天気が続きそうと綴りましたが、またしても今日は雨模様。残念!
時期こそ違うけれど、去年8月の悪天続きを、ふと思い起こしました。
久しぶりの登場。最もこのブログに登場しなくても、普段から受付脇でひそかに頑張って頂いているのですが、ちょっとここは正念場なのでは。無事にヘリコプターが飛んでもらうためにも、それ以上にお見え頂いたお客様方に気持ち良く稜線を歩いて頂くためにも・・・
青と白と緑。
2015/09/02
さかきです。
今日は、通称“切通分岐”辺りの登山道チェックに出かけました・・・ということは。
そう、午前中までの風雨は落ち着き、昼前から久しぶりに青空が広がったんです。
たかだか切通まで500m程の道のりですが、気持ちよかった。青空と白い雲と、山肌の緑が眩しかった。久しぶりに安曇野平の街並みをじっくり見入りました。稲穂はぼちぼち色づいてきてるんでしょうか。
夕方小屋に戻り、上高地側を覗けば、
スッキリではないにしろ、槍穂も一望。これから9月下旬の紅葉シーズンにかけ、この山肌が色づき始めるのを日々観察するのが楽しみな時期になってきます。▲大天井岳と大天荘
天気の方はしばらく晴れたり雨だったりとこの先も落ち着かないようですが、こと大天荘と大天井岳、ウィークデーはゆったりムードです。
“秋の夜長”と呼ぶには時期尚早だとは思いますが、初秋の夜をゆっくりと食堂喫茶のランプの灯りの下、堪能してみてはいかがでしょうか♪
ちなみに今夜は久しぶりに善光寺平の灯りが、うっすらと見えています。
私はこの後、それをおかずに、ちびちび呑もうかなと(^^)♪
ウサギギク。
2015/09/01
さかきです。
今日も一日中、断続的な風雨の空模様でした・・・まぁ、週間予報通りではありますが、本能的にそろそろ体目一杯陽ざしを浴びたくなってきました。何せ夕方の大天荘周辺はというと、
明日は2週間に一度のヘリコプター空輸日。果たしてどんな天気となりましょうか・・・
ということで、館内作業に勤しむ我スタッフ。扉の塗装のやり直しに、道標の修繕に、天井の改修にと。でも、そろそろ皆秋晴れの下、外仕事したくなってきたよね。
あぁ、秋晴れよ・・・
と、お茶の時間、気分転換に外に出てみると、小屋裏のあちこちにウサギギクが咲いていました。ここ数日のお湿りで、活き活きと咲いている感が。
うん、植物達には貴重な雨。晴れろ晴れろとヒトの欲ばかり言ってはいけないね・・・
プロフィール
北アルプス大天井岳(2,922m)まで10分の場所にある大天荘スタッフが目にする自然の息吹をお届けします。
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