大天荘 スタッフブログ
窓から穂高。
2015/07/31
今日は山の上も暑い!さかきです。
▲剣・立山連峰、燕山荘方面
▲常念岳方面と大天荘
受付にいると心地よい風が吹き、薄手の起毛ベストを着てちょうどいい気温なのですが、一歩外に出ると、今日は暑い!けれど広がる景色はどこ見ても夏真っ盛り!登山者の皆さん、額に滲む汗をぬぐいつつも、顔はほころびっぱなし。楽しそうで、夏山全盛です。
この週末、午後のにわか雨や雷には注意が必要のようですが、概ね晴れが続きそうです(^^)
今日はこの一枚で一区切り。
大天荘の新館2階客室の窓越しから見た穂高連峰。ここから見るこの景色、個人的に好きなんです。そもそもここから見ることのできるタイミングは、清掃の時のみ。普段はお客様が滞在している空間です。この穂高を見ながらの清掃は、気分が高揚し、捗ります。
恐らく夜には涸沢界隈の小屋やテントの灯りが見えることでしょう。
そうか、今日は満月だったような。
久しぶりに月明かりの下、夜の大天井岳山頂に出向いてみようか・・・
いろいろと。
2015/07/30
さかきです。
あぁ、いい夕陽だった・・・
今日は久しぶりに通称“トカゲ岩”と呼ばれる場所で。
日中は、霧に覆われたり、日差しが出たり、小雨が降ったりと、ただ風は無風だったので、特別めまぐるしい天気変化というわけではなく、真夏の太陽一休み、時の流れはゆったりでした。
そんな中で迎えた夕陽の感じは、まさにその時の流れの緩やかさを象徴するかのようなシーン。
常念岳方面には、かなとこ雲と月。そこには真夏旺盛とは違う、落ち着いた夕方を感じました。
そして迎えるはサンセットタイム・・・
▲槍ヶ岳から裏銀座方面▲大天井岳シルエット▲鷲羽岳と日没
これらを堪能した瞬間、ポツッと出た言葉がまさに「あぁ、いい夕陽だった」。
その時、不謹慎とは思いつつもふとこんなことが頭をよぎりました、このご時世、インターネットやデジカメで周りは溢れかえっていますが、いっその事ぜーんぶ無くなってしまったらいいのに、と。無ければ無いで、恐らく今日みたいな夕陽は、どっぷり岩の上に腰を下ろしてじっくり堪能したであろうし、デジカメやネットがあるが故、せせこましくああ撮らなきゃとかで、目に脳裏にしっかり焼き付けられなくなる・・・とも。それだけ今日は個人的にはとても満足した夕陽だったのでした。
それでも、こうやって一人でも多くの方にこの感動をお伝えしたいなという気持ちも一方では多分にあり、その意味では結構熱心にアングルいろいろ変えて撮り、「お、いいんじゃない」などと自己満足してみたりと。
まぁ、そのあたりの気持ちがいつも交錯しながら、今日みたいな夕陽は眺めています。
そう、そして今日はもう一つ、いい光景だなぁと思うことが。
大天荘の玄関前に置いてあるベンチ。普段私は受付に座るとちょうどこのベンチが目の前に入ってくるのですが、このベンチに座る様々な人々の模様を眺めるのが、実は何気にお気に入りなんです。
今日はお互いここで初めて出会った見ず知らずの人同士が、たわいもない(かどうかは推測)話で、午後のひと時をのんびり過ごしているシーンを垣間見させていただきましたが、こがまたじつにいい。
やっとこさっとこ登って来て一息つき、ふとしたきっかけでいろんな人と交わえることこそ、山の良さのひとつだと思うし、なによりここ大天荘はそんな人間模様が繰り広げられる小屋としてこれからもあり続けられたらとせつに願うのです。
何か今日は、賑やかな夏山シーズンの合間にふと肩の力が和らぎ、心休む一日となりました。
明日から週末、今日感じえたゆっくりとした時の流れや出来事など、そんなこともあったっけかなと思うような賑わいが戻ってくることでしょう。
それらぜーんぶひっくるめてが、我々スタッフにとっての夏山シーズンに感じえる雑感であり、いいところなのだと思うのです。
いろいろ書きましたが、さぁ、明日からもいろんな話題やシーンを追い求め、このブログは続きます。
とある夏の一日。
2015/07/29
さかきです。
雲多めながらも、ほぼ無風で少し動けば半袖で十分なくらいの陽気、まさに夏山真っ只中です。気が付けば、小屋周りにはこの時期いつも咲く花達が元気な姿を露わにしています。▲タカネヤハズハハコ▲ヨツバシオガマ▲コマクサ
コマクサにあっては、咲き初めが早かったことやここ数日間の高温が影響したのであろうか、だいぶへたっているもの数多く見かけますが、まだまだ元気です。
さて、今日も夕方は山頂にて夕陽鑑賞。
東の空かなたには、夕陽を浴びた入道雲が多く乱立。間もなく満月を迎える月との相性がなかなかいい感じです。
日の入そのものは今日もお預けでしたが、気付けばもう鷲羽岳の左側に陽が沈んだようで。思えば夏至からもう1か月以上経っているわけですね。今日の夕方の槍穂はといいますと、全体に薄いベールが張られているよう。槍にいたっては白い衣を身に纏っていました。
・・・と、ある夏の一日でした。
別天地。
2015/07/28
さかきです。
今朝は、屋根に叩き付ける雨音で目が覚めました。久しぶりのお湿りです。雨は早々に止みましたが、終日霧に覆われる時間の長い一日でした。
ただその霧も夕方には徐々に落ち着き、夕刻前には周辺の山肌が見え隠れ。あまり期待せず、山頂へ日の入の様子を見に出向いてみました。
案の定。それでも山頂に着いてものの5分経たないうちに霧は晴れ、ご覧のよう。山頂には数人の宿泊者がいました。▲常念岳に十三夜の月
槍穂は姿を現さず、日の入自体も拝むこと叶わなかったものの、山頂にいた数人すべての人が、
「こんな素晴らしい風景が見れることに感謝。最高です。槍が見えないから残念だとか思わないですよ。この光景が目に出来るだけで満足です。ここは別天地なんですよ。」
そうですよね、槍穂が必ず見えるからいいとか、見えないから悪いのではなく、そう、ここ別天地で目に入る光景はどれもが輝いて見えるもの。そういう場所で“暮らしている”我々山小屋人は幸せ者です。
そんなことを感じた途端、空気の匂い、沢の音、鳥の鳴き声、あぁ、じつによい!
久しぶりに山頂にて素敵なひとときを感じさせて頂きました。
今日も個人的雑感にて締めくくり。
ランプの喫茶室。
2015/07/27
さかきです。
今朝は、久しぶりに大天井岳山頂に赴いての写真撮影。小屋とは標高差約50mしかないけれど、やっぱり山頂からの展望の感じのほうが、小屋周辺より格段にいいな、と改めて感じます。普段より遠望の効く朝だったため、富士山をはじめ、八ヶ岳連峰・南アルプス方面の眺望がとてもよく、私の気分は上々♪ここ最近、この光景をよくブログに掲載していますが、ほんと、実況中継したいぐらい気分のいい図です。百聞は一見にしかず。涼みがてらどうでしょう・・・と手軽な距離ではないですね。
午後はやや霧や雲に覆われ、今夜から明日午前中のはじめにかけ、天気愚図つくようですが、その後はまた晴天が続きそうです。
冷夏との長期予報はいずこへいったのやら・・・
さてお知らせです。
大天荘では今シーズンも、夕食が済みました後の食堂にて、“ランプの喫茶室”をオープンしています。宿泊が極端に多い(主に週末)・食事の回数が多い場合などを除き、ウィークデー中心にオープン中。天気が良ければ、窓越しに遠く長野市方面の夜景や上空には満天の星空を眺めながら、コーヒーやケーキ、アルコールを堪能して頂けます。
一日の山旅の終わりに、ちょっとした思い出に、是非どうぞ。
余分なコメントはぬき!
2015/07/26
さかきです。
この土日はよく晴れました。
おかげで、日の入・日の出のタイミングでは、多くの方がその魅了に取りつかれることとなったわけです。
【7月25日日の入】
「これだけのものを見たら、日常の嫌な出来事みーんな吹っ飛んじゃうな」・・・まさにその通りです。
【7月26日日の出】
▲待ちわびた日の出
▲日の出に惹かれる人、人、人
一日のうち、こうも人の心や動きが結集する時って、日の出日の入以外にそうはないでしょう。それだけこの瞬間というのは特別な時間であり、非日常的。山登りの醍醐味の一つです。
こういう写真では、余分なコメントはいりませんね。
追記:この週末も、多くの方にご利用頂きました。ありがとうございました。ただ、小屋に宿泊された方には、先週同様混雑によりお部屋が手狭になるなど、ご不便をおかけしましたことお詫び申し上げます。
天気の良い週末ナウ。
2015/07/25
さかきです。
先週の土日はあいにくのお天気でしたが、今日は朝から雰囲気よい空模様となっています。
風は昨日から相変わらず強めですが、この晴れ間にして爽快感漂う心地よい風となっている昼時です。登ってこられる方も、汗だくの方は少なさそう。下界の酷暑からは想像つかない快適な気温です。
今日は先週のキャンセル続出から一転、賑やかな週末になりそうです。
ということで、今日から受付の外売店(飲物)始めました。水源地からの清らかな冷たい水で飲物冷えています。熱中症対策にも十分な水分補給をお忘れなく・・・
雲の協奏曲。
2015/07/24
さかきです。
朝方までしょぼしょぼ降り続いていた雨は、午前中の早い段階であがり、天気は急速に回復。
そしてお昼時には見事な雲の協奏曲を仰ぎ見ることとなりました。
今日は、このタイミングから終日風が比較的強く、けれどそれは心地よい風であり、「うん、やっぱり夏だな・・・」と感じるものでした。
夕方はあちこちに吊るし雲のようなものが出て、夕陽に期待が高まりましたが、日の入りそのものはおあずけ。明日以降に期待しましょう。その気になる明日からの週末以降の天気ですが、
▲2015年7月24日17時気象庁発表(同HPより)
▲2015年7月24日ウェザーニューズ社発表(同HPより)
また変に台風などが発生しない限り、概ね向こう1週間は天気が良さそうです。最もこれは下界の予報。標高2,900mの稜線上の天気とは正確には当てはまりませんが、まぁ、いい感じなのでは。
下界の酷暑に耐えられなくなったら、いつでも山に涼みにお出かけください。
そう、昨日の大町高校の登山隊、少しでもこの雲の協奏曲を目の当たりできたのかな・・・
雨風ものともせず!
2015/07/23
さかきです。
日中、大天荘を通過された方々、口々に「梅雨明けたんじゃないの?」
このような天候にもめげず、昨夜宿泊された長野県は大町市内にある大町高校の生徒さん達が、元気よく槍ヶ岳方面に向かって出発して行きました。学校開校100年以上にもなる歴史ある高校、毎年7月には全校登山という、山岳文化都市の学校にふさわしい行事があり、その中の一隊が毎年ここ大天荘に宿泊され、翌日槍ヶ岳へ目指していきます。ここ数年、なかなか天気に恵まれない中お見え頂くことが多いのですが、“憧れの槍ヶ岳に登るんだ!”という強い意志は、雨風を物ともせず。頼もしい限りです。晴れていれば槍・穂高連峰を仰ぎ見ながらの気分良い縦走が楽しめたであろうに・・・などとしんみりするには及ばず。足取り軽く喜作新道へ。
「大町高校」としての全校登山は今年度が最後。来年度は別の高校と再編統合され、新たな高校名で登山行事が存続する見通しです。
湿っぽい天気、気分が滅入りそうでしたが、若い彼らの体全体にみなぎる活力・パワーを少しわけてもらったような、ある意味清々しい気分にさせてくれた彼らの見送りの図でした。
明日は晴れるといいね。
ヘリポートにポツンと。
2015/07/22
さかきです。
そんな中、今日はまたまた2週間に一度のヘリコプターによる物資の空輸日。東邦航空の登場です。
強風にも関わらず、巧みな操縦で難なく荷揚げは終了。この直後に小屋周りはガスに覆われていきました。
この2週間刻みが早いんです、じつに。ついこの間ヘリコプターが来たと思ったら、またか!という感じです。
そんなわけで、今日は大天荘のヘリポート(テント場ですけどね)に滞在する時間が多かったわけですが、何年もいて新たな発見もあるもんだということが一つ。ちっぽけなことですけれど。▲チシマギキョウの群落
こんなところにあったっけ・・・ヘリポートの脇にポツンと。群落と名付けるにはちょっと寂しいですが、十数株はありそう。派手さがないものの、色鮮やかな紫色に私はそそられます。
さて、そろそろ週末です。本格的な夏山シーズン真っ只中となってくる今週末はどんな天気になるのでしょうね。
快晴無風での遠望。
2015/07/21
さかきです。
今朝は快晴無風。
▲槍ヶ岳▲穂高連峰
空気が澄んでいる日は、ご覧のように槍・穂高連峰などかなり真近に見えるのは至極当然なのですが、
▲焼山・火打山・妙高山方面
▲旭岳・白馬岳・鹿島鑓ケ岳方面
普段にも増して遠望が利いた朝、清々しい気分になります。
ちなみに上の2点の写真は、コンパクトデジカメの望遠機能で撮ったもの。便利で楽しい世の中になりました。
今日は玄関先に咲きだしたミヤマアキノキリンソウで締めくくり。
玄関先の何てことない岩垣の間から毎年芽を出すこの花。けなげに咲いている姿が何とも愛おしいです。
夏が来た!
2015/07/20
さかきです。
昨日までの土日、天気が愚図つく中、足を運んで頂いた皆様、ありがとうございました。ただ昨日は、乾燥室やお部屋が手狭になるなど、ご不便をおかけしてしまいましたことに、改めて反省の念を感じています。
さて、関東甲信は昨日梅雨明けをしたようですね。
ちぎれ飛ぶ雲が、これまたタイミングよく日差しを遮り、日の出そのものの瞬間は拝むこと叶いませんでしたが、とても荘厳という言葉がぴったりな光景を目の当たりにし、辺りはにわかに歓声づきました。こんな朝もじつにいいですね。
昼間は雲多め、槍穂は雲の中、ではありましたが、間違いなく夏山そのものの光景がそこにはありました。▲大天荘と大天井岳▲槍・穂高連峰方面▲常念岳方面
梅雨明け10日などという言葉は、なんとなく過去のものになりつつある印象受けるここ数年の夏の空模様ですが、今年はしっかりスカイブルーに映える北アルプスを拝める夏の日が続いてくれることを願います。
撮影を終え、帰りしなの道中、道端には眩しい日差しをうけ、いつもの役者たちが顔を揃えています。
▲タカネツメクサ▲ミヤマコゴメグサ▲チシマギキョウ
槍穂の主役たちの傍らで頑張るこの花々達にも会いに来てください(^^)
そろそろゴーサイン?
2015/07/18
さかきです。
暦・カレンダーからいけば、今日からいよいよ本格的な夏山シーズン突入!と言いたいところですが、ここ大天荘周辺はまだその盛りには行き着いていない感が否めません。
とはいえ、雨にも負けず、風にも負けず、今日のこの空模様の中お見え頂いた方々のホッとしたのと達成感とで、にわかに館内は活気づいています。この盛り上がりで雨雲を吹き飛ばし、明日からの予報に期待したいところです。
・・・で、その気になる明日からの天気はどうなのでしょう。
▲気象庁HPより(2015年7月18日午後5時発表)
あくまで下界の予報という前提ですが、なんとなく梅雨明けのゴーサインが出そうな週間予報。
今夜お泊りの皆さんにとって、眩しい日差しを浴びながら、明日以降の山旅が素晴らしいものになって欲しいことを願って止みません。
確か去年の連休も・・・
2015/07/17
さかきです。
ここ数日間インターネット回線が不通だったため、ブログの更新が途絶えていましたが、先ほど復旧いたしました。
今週は一昨日まで、本当に梅雨明けまだなの?と首をかしげてしまうほど晴天が続いていましたが、ここへ来て台風11号の影響を被り、昨日から小屋周りは閑散としています。
そんなさなか、いよいよ明日から海の日の連休がスタートします。山にお出かけ予定の方は、既にぼちぼちご自宅出られている方もいらっしゃると思いますが、気になる連休初日、明日の山の天気予報を見ると・・・正直芳しくありません。詳しくはヤマテン等ご覧頂ければと思いますが、この夏山の時期でも、悪天の中での稜線歩きは、低体温症のリスクがとても高くなることを、十分に念頭において、山行計画をお立てください。
こと、燕山荘~大天荘、常念小屋~大天荘の間は、風がある場合、吹きさらしになり、よける場所がほとんどありません。体が濡れた状態で冷たい強い風を浴び続けると、誰でも低体温症にかかる可能性がある、本当にお気を付け願いたいと思います。
それにしても、この海の日の連休、まともに晴れ渡る年って、ここ最近あまり無いような気がしませんか。確か去年も台風ではないにしろ、愚図ついた天気でした。
今年はあまりこの方に迷惑かからないような、スカイブルー続く夏山シーズンであって欲しい・・・
水。
2015/07/12
さかきです。
本日、去年より2週間程早く、水源地の様子を見に行ってきました。
この時期の水量はとても豊富なれど、8月お盆過ぎあたりから徐々に細々となっていきます。そして直径わずか十数ミリのパイプを伝って小屋に届くころには、普段の生活でごくごく当たり前のように使える水も、ここ2,900mの稜線上では、なかなかどうして。毎年のことながらこの水揚げの作業、蛇口から水が出るありがたさを改めて痛感する日でもあります。
どうか今年も清らかな湧き水が枯れることありませんよう・・・m(__)m
今日も気分上々!
2015/07/11
さかきです。
今日は文句なしの晴れ間が終日続きました。本当に梅雨が明けたんじゃないの?と勘違いするくらいに。
夏休み前ということもあり、まだ昼間の賑わいは控えめですが、ベンチでお昼ご飯やランチタイムされている方の表情は活き活きとしています。目線を先に延ばせば、安曇野平や蝶ヶ岳方面の展望は最高。気持ちよかったことでしょう。
このように午後も晴天は続き、夕方のクライマックスシーンへと移ります。
山頂から東の空に目を向けると、常念岳と相対して大天井岳のシルエットが。一方山頂で日の入りを待ちわびる人々。今日の日の入りは概ね19:10頃でした。鷲羽岳とワリモ岳の間に沈む夕陽。夏至が過ぎ、徐々に日の入りの位置は画像左側へと移っていきます。最もこれから夏本番なのに、もう昼間の時間が短くなっているとは、なんとも不思議な感じがします。
▲槍ヶ岳から裏銀座方面▲剣・立山連峰から針ノ木岳方面
今日はこれでもか!というくらい写真を掲載しています。それほど今日一日の天気が素晴らしかった・・・今年の夏は、こんな日が多く訪れることを願ってやみません。なんせ、去年の8月は晴れの日を数えるほうが簡単だったくらい雨降りが多かったですからね。
では、今日のラスト、久しぶりに彼らに登場して頂きましょう。
燕山荘のブログを拝見すると、しょっちゅう雷鳥を見かけられるようですが、今年大天荘の周りでは、確かに6月下見に入った時はつがいを見かけましたが、本格的に入山出会えずじまいでした。ようやく今日(正確には昨日の夕方見れたんですが)親子の姿をしっかり確認することができ、ホッとしたところです。出没ポイントは、例年と同じく小屋と山頂との間種周辺です。お母さんの後ろにヒナがいるのわかりますか?無事に大きくなってね。
晴れました!
2015/07/10
さかきです。
何日ぶりでしょうか、早朝から気持ちの良い青空が広がりました。
縮こまっていた体は、大きな背伸びと共に太陽の日差しを精いっぱい浴び、元気はつらつ!▲大天荘と大天井岳
こんなに広かったのか、空の開放感に圧倒される朝でした。
▲槍・穂高連峰
梅雨明けを彷彿させるこの陽気、外気温も昨日までとは違い、日中17℃前後、様相は夏山となんら変わりないように見えます。
この青空に、ようやく布団干しと相成りました。
やや湿りがちであった布団は、ものの数時間でふっくら。スタッフの気分は上々。見上げる青空の開放感に、新人スタッフしばしうっとり見入り。
梅雨明けはまだですが、確実に“夏”は、もうすぐそこまで来ています。
夏山準備、進んでいますか?
夏山シーズン前に。
2015/07/09
さかきです。
山岳気象専門の「ヤマテン」によると、明日からは天気回復で梅雨の中休みになりそう。そろそろ身も心もおもいっきり夏の日差しを浴びたい!そんな気持ちです。
今日も続くよ梅雨空ということで、今日は館内作業に集中。
夏山シーズンに向け、利便性向上計画を敢行している最中です。立ち寄られる登山者の皆様に少しでも楽しくご覧いただけるようにとの思いで、女性スタッフは慣れないのこぎりを駆使するなど、試行錯誤ながらスタッフ皆でいろいろやっています。
成果はいかに・・・
颯爽と。
2015/07/08
さかきです。
このブログ上で例年この時期よく目にする光景、また今シーズンも何度目かのお出ましシーン・・・今日は昼頃から、昨日までのちょろちょろ雨とは違い、しっかりとした降りで、今も降り続いています。まだ今シーズン水源地からのポンプアップシステムが整っていない状況下では、この雨が貴重な水資源であるこの小屋にとって、恵みの雨です。
今日は、2週間に一度のヘリコプターによる物資の空輸の日でした。結果として無事飛んでくれたのでホッとしているところなんですが、午前中こそパラパラ程度の雨で済んではいたものの、小屋周辺霧に巻かれること度々で今日は無理かな、と半ばあきらめていました。
それでもワンチャンスを狙って、雲や霧の切れ間から颯爽とやってくる東邦航空ヘリコプター。今日はいつにも増してかっこよかった・・・▲アエロスパシアル式AS350B3エキュレイユ
今や主力機。以前のSA315BアルウエットⅢ(ラマ)もかっこよかったけれど、見慣れてくるうちに、この機体もなかなかです。
安定しない空模様の中、ギリギリの条件にも関わらず今日は燕山荘グループすべての空輸が無事終了。いつものこととはいえ、フライトお疲れ様です。
シーズン本番はこれから。今シーズンもお世話になりますm(__)m
まるで竜のよう。
2015/07/07
さかきです。
今朝は数日ぶりにご来光を仰ぐことができました。
雨雲レーダー等見るに、どうもこの北アルプス真ん中辺りが雨雲の境目のようで、実際目で見てもここ大天井岳より以南槍穂方面は雨で煙り、北側燕山荘方面は高曇りといった感じ。今日の梅雨前線の位置より少しでも北上すると、瞬く間にこの辺りは濃い霧に覆われ、雨模様となり、逆に少しでも下がると晴れ間が見える、ここ数日の日中がそんな感じです。空全体を覆う雲、この梅雨前線が、まるで“巨大の竜”のごとく生き物のように思え、自然のスケールの大きさを感じる近頃です。今朝のご来光は、横たわる“竜”が少しくねくね動いた隙に見えた太陽だったのかな、なんて思えたり。
まあ、ここはじたばたしてもしょうがない。しばしこの“竜”と仲良く付き合うことにします。
ということで、今日は七夕ですが、去年同様天の川はおあずけです・・・
梅雨空続く・・・。
2015/07/06
さかきです。
ほんとうーに、ここ2日3日間程同じ天気が続いています。
基本、霧に覆われる時間が多く、時折周辺の山肌が見え隠れしたり、薄日が差し込んでみたりと。今日はそれに小雨も加わる空模様。
毎日天気図を見ていると、梅雨前線の位置がほぼ同じ所に停滞しているようで、それならば致し方ないかな・・・
ただ植物達にしてみれば、湿度が高く、時折お湿りもあるこの天気に、色艶・生育状況は上々のようです。
今日撮影した大天荘のシンボルツリーであるななかまど。新緑が鮮やかで見事です。
▲去年2014年7月14日撮影
ちなみに去年の今頃はどうだったかな、と調べてみたら、去年はまだ葉をつけ始めたばかり。今年の雪融けの早さを象徴するかのようですが、それにしてもこの違いに驚きました。
明日はどんな天気になるのやら・・・いやいや、明日は7月7日、七夕ですね。きれいな天の川を仰ぎ見たいなぁ。
奮闘中!
2015/07/05
さかきです。
相変わらず梅雨空続いています。
夜半に降っていた雨は明け方には止み、日中は概ね霧。湿度が高く、ものの数分で髪の毛が白髪に変わったかのような水滴を帯びる程の濃い霧でした。と思えば、時折周辺の山並みが見え隠れ。朝方は薄いベールを身に纏った槍ヶ岳も見えました。
さて、小屋開け入山から今日で早くも2週間が過ぎました。先日もブログで少し書きましたが、衣食住に関わることすべて、自分達の手でやってのける山小屋の仕事もしくは生活?どれもが、今年新しく入ったスタッフにとっては毎日が新鮮のようです。
下界ではほとんどやったことのない家事、
てんやわんやながらも、先輩スタッフの手を借りてどうにか形に。普段担いだことのない丸太運び。慣れないながらも登山道整備の現場に運ぶ・・・日々奮闘中!
「これぞ山小屋仕事の醍醐味ですね!」
夏山シーズン前、力仕事はまだまだたくさんある中で、毎日食べるご飯がとてもおいしく感じるらしく、食欲旺盛、力モリモリ。
おかげで今日の現場は無事終了。
水源地の維持管理や時にはボッカ、早起きの連続とめまぐるしくいろいろある山小屋ならではの仕事。まだまだ不慣れだけれども、事故怪我なく、シーズン無事に乗り切って欲しいところです。ガンバレ!
今度は青空の下を。
2015/07/04
さかきです。
そんな中、なんとか休みを取って縦走しに来られた方、ちょっと雨宿り兼ねて一休み、小屋の中に。その方の口から出たコメントは、
「それでも下を向いて歩けば、きれいな花がたくさんあるからそれ見るだけでも楽しいですよ」
その方、初めての燕岳~大天井岳~常念岳~蝶ヶ岳の縦走路歩きだとか。コーヒー一杯召し上がられて小屋を後にしましたが、何とも切ない・・・
夕方、雷鳥探しに周辺を歩きつつ(残念ながら今日は会えずじまい)、その方の言葉を頭に思い浮かべながら、ふと足元を見ると、
きれいに咲いていました、コマクサ。
梅雨時の今が一番見頃。8月お盆過ぎまでは咲いています。
こちらはタカネツメクサ。ちょうど咲き初めといったところでしょうか。確かにうんと晴れている日よりも、少し水気を帯びた今日みたいな日のほうが色鮮やかかも。
「今度は晴れ間を縫って泊まりにきます」とおっしゃっていたその方、今頃常念小屋で寛いでいる頃かな。明日も愚図つき気味だとか。
確かに雨露に濡れた花はきれいで美しいけれど、やはり次回は青空の下、槍穂の稜線眺めつつ、花も楽しんでもらえるような日に、今一度ここ大天井岳にお越し頂きたいなと、心底思うのでした。
いつまでもピュアな心で。
2015/07/03
さかきです。
「この縦走路を通って入山してきたんですよね」
などとたわいもない会話をしながら、切通分岐のちょい上でお茶をしているところ・・・ということで、今日も昨日に引き続き登山道整備の一日でした。
「あの三角が針ノ木ですか?」
「やっぱ北アルプスは迫力が違いますね!」
今シーズン山小屋勤務初めてのスタッフの彼にとって、何てことない場所でお茶をしながらのこの時間は、とても新鮮だったようです。しょっちゅう目にする光景も、彼の感想を聞くことで、少し普段と違った視点や感覚が自分にも芽生え、今日もまた新鮮な気分になれました。
▲イワツメクサ
▲ミヤマダイコンソウ
▲キバナシャクナゲ
帰り道、山の上でいつも目にする花達。そうだよなぁ、下界では咲いていない、ここだけの物なんだものな・・・と、さっきの彼の言葉に感化、妙に感慨深く眺めながら小屋へと戻るのでした。
いい汗をかき・・・
2015/07/02
さかきです。
今日は気持ちよい梅雨の中休み。
清々しい朝、自然と足は山頂方向に向かうのでした。
この晴れ間を有効に使わない手はなく、午前中から窓磨きや登山道整備等にせっせと汗流し・・・
比較的もろい、ザレつく斜面の土留め。この現場の真下にもジグザグに登山道が縫っているため、人通りの少ない今の時期でしかできない作業です。
・・・と終日外作業をしていい汗をかき、やっと夕方小屋に戻ると、テレビでなでしこジャパンが女子ワールドカップ決勝進出を決めたとのこと。そんなことも重なり、夕食時のアルコールがひと際おいしく感じたのは言うまでもありません(^^)
今日は室内で。
2015/07/01
さかきです。
「・・・高確率で荒天予想・・・」と昨日のブログに謳った通りの天気となりました、残念ながら。
早朝から風雨共に強く、歩くのもやっとという荒天。昼前後には雨脚は弱まりましたが、風は終日強いままでした。昨夜宿泊されていた方々、外の様子を伺いながらの出発。
「危険を感じたらすぐ引き返してください」と声をかけて見送ったものの、その後引き返してこないところを見ると、皆さん無事に予定の行動を取られたのでしょうか・・・
この大天荘のシンボルツリーであるナナカマド(毎年話題に出しているので、名前でもつけてあげたい気分です)、終日風にあおられ、もみくちゃにされていました。それにしても、今年は雪融けが相当早かったため、芽の付き具合は例年より10日程早い感じです。もっとも周辺の高山植物の花の付き具合も早めです。
外がこんな感じでしたので、今日は思い切って普段取り掛かりにくい食堂の一部、ニス塗りに着手してみました。
食事を摂る場所だけに、この作業を取り掛かるには少々勇気がいります。ちなみに今日はこの天気でお客様がいないがゆえ、思い切ってふみこめました。
昨日の話ではありませんが、これもシーズンに向けての準備、といったところ。日々目先を変えていろいろやります。
早めの夕食を取り始めた矢先、一瞬雲の隙間から有明山方向が少し紅く滲んでいるのが見えました。
天気予報でも明日は晴れだとか。
さぁ、また外に出るとしよう!
プロフィール
北アルプス大天井岳(2,922m)まで10分の場所にある大天荘スタッフが目にする自然の息吹をお届けします。
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