大天荘 スタッフブログ
恩師。
2014/07/31
さかきです。
今日は久しぶりに朝から霧ベースの空模様。
いくら夏山シーズン真っ只中と言えども、日差しが無いと肌寒さを覚えます。山にお出かけの際は、防寒着をお忘れなく。
▲ウラジロナナカマド
このシンボルツリーも、様相はすっかり夏モードになりましたが、今日はどことなく縮こまったように見えます(もちろん気のせいですが)。
花の白さが鮮やか、見頃です。
小屋周りにある緑もハイマツが中心、目立った灌木が少ないため、受付目の前のこいつの緑には、気持ちが癒されます。
さて私事で恐縮ですが、昨日はサプライズなお客様がお見えになりました。
今から28年前、私が中学1年の時の担任の先生です(右端の男性)。約20年ぶりの再会でした。
数日前から予約台帳を見ては、気になる名前があり、担任だった先生と同姓同名。確か趣味で山登りをされていたから、ひょっとすると、とは思っていました。
しつけには特に厳しい先生でした。よく叱られた記憶があります。それだけに個人的には思い入れ深く、昨夜は遅くまで当時の話や最近の学校の様子など、懐かしい話で盛り上がりました。
この春に定年退職され、再びやっと大好きな山登りが始められると、あちこちの山に出かけてるようです。
まさに恩師の一人。
お体大切に、これからも元気に山登り続けてください!
またここ大天井岳で再会できる日を、楽しみにしています。
映える!
2014/07/29
さかきです。
数か月前時点での長期予報では、確かエルニーニョ現象が発生するかもしれないため、やや愚図つき気味の夏になるのでは、との懸念がありましたが・・・
印象として今年の梅雨明け以降は割と安定した夏空が続いているような気がします。“梅雨明け10日”と以前はよく言われましたが、まさにその通りです。
▲槍ヶ岳(左に大喰岳・中岳)
▲穂高連峰
夏の朝ですね。
ちなみに、
▲北穂高岳と北穂高小屋
よーく目を凝らしてみると、北穂高小屋が見えます。この先、日の出の位置加減で、北穂高小屋の窓ガラスに太陽が反射して、キラッと輝きを放つ時期が訪れます。8月半ばあたりでしょうか。
昼間もご覧の通り。風が無い分、少し動くと汗ばみます。
▲タカネツメクサ
▲チシマギキョウ
▲コマクサ
大天荘周辺での道端で可憐に咲いています。個人的にはチシマギキョウの紫色がとても好きで気に入っています。
青空に映える高山植物・・・夏っぽくていいですね。
しばらく晴天続きそうですが、時折上空に寒気が入る日もありそうで、そういう時は午後のにわか雨や雷に注意が必要です。今日も6時半過ぎに到着されたグループがいらっしゃいましたが、夕暮れ時は気温も急激に下がり、疲れた体には酷な環境になることもあります。
稜線歩きは、特に早立ち早着を心掛けて頂き、場合によっては目的地までの途中の小屋で行動を終えることも念頭に、山行計画をお立て頂ければと思います。
今日の最後は、こちらの方々にご登場して頂きましょう。
大天井岳の麓、安曇野市内の病院に勤務されている看護師グループ。おそろいで大天荘Tシャツをご購入して頂きました。服に大天荘Tシャツの紺や青が映えていて、とてもお似合いです!
実は個人的にも時々お世話になる地元の病院、実際以前お世話になった看護師さんもお見えでした。
普段は近郊の山を歩かれるとか。
これからも仲良く楽しい山歩きを!
(・・・病院というと、なるべくお世話になりたくはありませんが、また何かあったらよろしくお願い致します(^^))
宝物。
2014/07/28
さかきです。
神々しい朝を迎えました。
朝食出しをしながら、少しの間手を休め、見慣れている光景とはいえ、光線の微妙な加減で、いつも新鮮な気持ちで日の出を拝んでいます。
今日も一日いい天気になりそうです。
ところで、おとといから連泊されているお客様がいらっしゃったのですが、受付に到着されて早々、
「大天井岳のストラップ、まだありますか?」。
受付脇の売品棚をご案内したところ、7年前に購入されたのを今でも大切にお持ちのようで、吊るす紐がかなりすり減ってきたため、買いに来たとのこと。
一方は輪っかのところが切れており、もう一方は完全に紐が消耗して、わざわざ別の物と併用されてました。しかし、日に焼けたそれには、新品の物より色艶が出ていて、とてもいい味が。
決して口数多くはありませんが、とても仲のよいお二人。昨日も午後ベンチにてのんびりお酒を楽しまれていました。
高々500円の品物ですが、長年大切に愛用されてきたその品には、値段以上の価値をジーンと感じ取りました。
この携帯ストラップは、ここ大天荘にしかないオリジナル商品です。
今日もどこの誰かが手にするであろう、沢山あるこのストラップ。売る(送り出す)側としては、数ある中の一つにすぎませんが、お客様にとってはこれからいろんな思い入れがつまるであろう、この世でただ一つの宝物になります。もちろん、ストラップに限らず、ジュース1本、缶ビール1本、食事すべてに言えること。
改めて今日から陳列棚に一つ一つ大切に並べていこうと誓うのでした。
これからも仲良く楽しい山旅を続けられますこと、せつに願っております。またいつしかこの携帯ストラップ、見せに来てください!
仕事を放棄!?
2014/07/27
さかきです。
ちぎれて流れる雲が、いい引き立て役となった日の出でした。
週末まともに晴天を迎えたのはとても久しぶりのような気がします。それだけに、お越し頂いたお客様、この日の出には皆とても満足そうで、思い思いに体感していたのが印象的でした。
「撮ってもらえますか?」
「ハイハイ、いいですよ・・・小屋のブログにも協力していただけます?」
元気いっぱいに応じて頂いた若者8人衆。これもひとえに晴天のおかげでしょう。やっぱり山はお天気いい時が一番ですよね!
これは今日の昼過ぎ。今朝までの喧騒が一息ついた昼下がりですが、実はこの間に、土砂降りの時間が1~2時間があったなんて、皆さん信じられます?
山の天気は本当にめまぐるしく変わることを特に痛感した今日一日、それにしても皆さんとても気持ちよさそうにビール飲んだり山談義しているのを見、仕事放棄して自分ものんびりビール片手に・・・そうしたいくらい羨ましく思ったのは言うまでもありません。
最高!
2014/07/26
さかきです。
眩しい夏の太陽がさんさんと降り注ぐ、最高の朝を迎えました。
▲テント場から(槍ヶ岳)
テントの方は、晴れていれば、起きたら目の前にこのシーンが登場・・・最高のバカンスですよね。
▲槍・穂高連峰
▲燕山荘方面
▲左 剣・立山連峰 右 針ノ木岳
この時期としては、いつにも増してクリアな景色が広がりました。写真ではわかりにくいですが、高瀬ダムのエメラルドグリーンが鮮やかです。
▲大天井岳山頂から東側 遠く八ヶ岳・富士山・南アルプス
ほんと、見渡せば最高の大パノラマが広がっている大天井岳山頂。
最高級、最高級とくどいですが、それだけ今朝は我ながらこの景色を見て興奮してしまう程クリアな朝なのでした。
さぁ、これから一日忙しくなりそう。その前の、いい頭のリフレッシュになりました。
本当の夏が来た!
2014/07/25
▲常念岳・蝶ヶ岳方面
▲大天荘と大天井岳
本当の夏が来ましたね!さかきです。
朝方の濃い霧はどこへやら。みるみる時間と共に消え去り、日中は動けば汗ばむ陽気となりました。
昨日無事に成功した水揚げ。今日も空の水タンクにどんどん水源地の清水をポンプアップ。天気が良くなれば人通りも増え、水の消費量もアップ。いよいよ夏山本来の忙しさになってきました。まさにこれからしばらく“夏祭り”です(^^)
東の空には、夕日に照らし出された積雲の峰。
夏の夕方らしい風景です。
日の入りは19:00すぎ。鷲羽岳の左側に沈みます。
さあ皆さん、山に出かけましょう!
最盛期に向けて その2
2014/07/24
さかきです。
今日は先週に続き2回目の水場作業に出かけてきました。
前回は残った雪渓の量が多く、その分しっかり除雪を済ませ、今週なんとか水が揚がる段取りだけはしてきたつもり。さてその結果は・・・
風雨の中、越冬中のパイプ破損個所を修理したあと、いざエンジン始動。
無事に揚がりました。今ブログを更新している最中も、水はこんこんと水場からポンプアップされています。
これで最盛期に向けて一番気がかりだった準備、水の確保ができました。
さあ、明日からまた夏空が広がるようです。
皆様のお越しをお待ちしておりますm(__)m
最盛期に向けて。
2014/07/23
さかきです。
昨日の方々の山小屋のブログを見ていると、ほぼもれなく「梅雨明け」の話題がのぼっていました。それはそうですよね、待望の夏山シーズン、お天気に恵まれたほうがお客様にとっても小屋にとってもうれしいことこの上ないわけですから。
一日通して、刷毛でなぞったような雲が、穏やかな夏の一日を演出していました。
そんな今日は、2週間に一度のヘリコプターによる物資輸送の日。
▲東邦航空 アエロスパシアル式AS350B3エキュレイユ
これからの物資輸送の主力機体となる通称“B3”。
以前の主力だった“lama”より機体の音が静かに感じます。見た目変われども、ヘリ作業はいつ何時でも興奮します(^^)
ところで今日は、所用で横通岳近辺まで出向く用事がありました。その際に目にした動植物を。
▲タカネヤハズハハコ
▲アオノツガザクラ
▲ミヤマキンポウゲの群落
▲チングルマ
▲クモマスミレ
▲ハクサンシャクナゲ
▲オヤマノエンドウ
大天荘の周辺ではまだあまり見かけない雷鳥ですが・・・
▲東天井岳辺りで見かけた親子。
いつみても、ヒナはめちゃくちゃかわいい!
梅雨が明け、空模様も花も動物も、夏山の最盛期体制に入った感じです。ヘリの物資輸送も滞りなく終わり、小屋としても最盛期に向けての受け入れ準備OK。
あとは皆さんの準備次第ですね!
青。
2014/07/21
さかきです。
久しぶりに快晴無風の朝、実に空の青いこと青いこと。
▲槍・穂高連峰
山容はくっきり。
▲左から槍ヶ岳・大喰岳・中岳
▲穂高連峰
▲燕山荘方面
最高の朝でした。
いろいろな味を。
2014/07/20
さかきです。
連休中日の今日、大天荘周辺は大きな天気の崩れはなく、概ね曇りか霧。
ヤマテンの明日明後日の予報を見ると、なんとなく梅雨明けの一つのタイミングのチャンスかなと思わせてくれる内容となっています。
明日の天気が楽しみです。
さて、まもなく到来するであろう本格的な夏を前に、ここはひとつ。
今年も冷やし中華はじめました!
汗ばんだ体にほどよい喉ごしとさっぱりした味は、夏のお昼にはぴったりです。お立ち寄りの際はぜひどうぞ。
それからもう一つ。
受付周りのディスプレイを少々変えました。
おととしあたりから密かに販売しています、大天荘オリジナルケーキ。ここ大天荘で焼き上げている自家製ケーキを、より多くの皆様に召し上がって頂きたい、ということで受付脇にコーナーを設けました。
月替わりでメニューは変わります。
今月7月は、
・パウンドケーキ
・桃のタルト
・ガトーバスク
・カスタードケーキ
以上4点です。なお、焼ける数に限度があるため、売り切れ次第その日は終了になります。また材料の調達いかんでメニューは変わることがあります。
小屋に到着した自分へのご褒美に、または行動食に、どうぞご賞味を。
今日は味の紹介でした。
そろそろ出番では?
2014/07/19
さかきです。
今日は日本のあちらこちらでゲリラ的な雨が降ったようですが、ここ大天荘周辺、雷こそ鳴らなかったものの、やはりここももれなくごく短時間にザッと強い雨が降ったり止んだりするような天気でした。
せっかく縦走を楽しみにされていた方のキャンセルが相次ぐなどしましたが、それとは裏腹に天気は夕方にかけて徐々に安定、少しばかりですが夕焼けを望むこともできました。
▲槍・穂高連峰
テント場の賑わいはやはりもう一つですが、カラフルに彩られたテント村を見ると、いよいよ夏山シーズン到来だな、と胸が高鳴ります。
そろそろ梅雨明け近いのでは?という噂も耳にするようになりましたが、実際週間予報見ると、明後日あたりからジワリジワリ晴れマークが多く占めるようになっています。
そう、夏山シーズン始まったんですもの。
もうそろそろ出番でしょう、太平洋高気圧ガンガン、太陽ギラギラといきたいですよね!
よい夏山を!
2014/07/18
さかきです。
いよいよ明日から海の日3連休、そして多くの学校も夏休みに入ります。
さあ、夏山シーズン到来ですよ!
君たち雲に隠れている場合じゃない!
元気に顔を出して、登山者を気持ちよく迎えなきゃ!
寒気に震えて泣いている場合ではないよ!(←雨に喩えてみました)
とまぁ、我々スタッフは気合十分で明日からの夏山シーズンを待ちわびているのですが。
何はともあれ、気象情報をよくご覧になり、事故のない、安全で楽しい夏山が満喫できますことを、ここ大天荘からせつに願っています。
なお、朝晩はまだ外の気温10℃以下まで下がることしばしばです。フリースや薄手のダウンなど携行されることをお薦めいたします。
では皆さん、よい夏山を(^^)/
「どうか、どうか・・・」
2014/07/17
さかきです。
まぁ、今日は朝からめまぐるしく天気が変わりました。
朝方は強い雨、午前中には雲多めながらもやや晴れ間が差し込む、午後には再び強い雨、かと思いきや夕方近くには虹も出て、結局夕暮れ時は霧に咽ぶ、そんな具合でした。
▲玄関脇のイワツメクサ
晴れ間が出た時の花々は、実に生き生きとしています。
下界にいる時はほとんど花に接する機会があまりない自分ですが、山小屋にいると、敢えて見に、いそいそ足を運びます。
この標高で、かつ厳しい気象条件の中、頼もしく生きている姿には感心しますね。
午前中晴れ間が出たと同時に、滞っていた屋根のペンキ塗りを再開しました。しかし、午後また強い雨が降り出すとはあまり予想だにもしていなかったので、せっかく気分よく塗っていたのに仕上がりが・・・。
しかしその雨も30分ほどしたら小止みになり、
東の空にはうっすら虹が出ました。
と、その瞬間、「どうか、どうか、海の日の連休には天気が良くなりますように」拝みこんだのは言うまでもありません、昨日の週間予報を見ればね。
そう、明後日から連休です。どうやらてるてる坊主のお世話にならなくてはならない感じでしょうか(T_T)
傘マーク・・・。
2014/07/16
さかきです。
昨日は束の間の晴天劇だったようで、今日は再び梅雨空へと戻りました。
▲有明山・安曇野方面
とにかく今日は風が強かった。外で作業をしていたスタッフのメガネが、突風で外れて数メートル飛ばされるほど、かけていたメガネがです。
梅雨前線の動きが日本付近でほんの数十キロ上下するだけで、ガラッと空模様が変わります。安定した夏空の到来が待ち遠しいところです。
さて、海の日3連休が間近に迫ってきましたが、気になる天気予報はどうなっているでしょうか。
▲気象庁HPより(7月16日11時発表)
▲ウェザーニューズHPより
う~ん、なんとかならんもんですかね、この傘マーク。
あとは太平洋高気圧の底力に任せるしかないようです。
そう、あくまで週間天気予報。ガラリと変わる可能性に期待しましょう!
水場の視察。
2014/07/15
さかきです。
今日は今シーズン初、大天荘の水場視察に出かけました。
昨年は、いつもの年と比較して水場を含めた谷間の残雪が多く、本格的な水揚げが7月下旬と遅めになった経緯があるため、さて、今年はどうでしょうか・・・
う~ん、やはり今年も割と多めに残雪がありました。
それでも昨年水場を閉める際に、雪害による破損を避けるため予め切断しておいたパイプの連結作業、可能な箇所の作業をしながら徐々に水源地へと近づいて行きます。
やはり、というか予想通り今年も水源地にはまだまだ多くの残雪、今日は除雪のみ。水揚げはもうしばらくお預けとなりました。
最もここ数日多くの雨が降ってはいたので、小屋に蓄えてある水は豊富にあり、今すぐ心配することはないものの、岩清水の美味しさを一日も早く味わいたいところではあります。
ある程度めどをつけて、今日は引上げました。
▲槍ヶ岳
それにしても今日は朝から夕方までほとんど雲が湧き上がることなく、いい天気でした。ここ水場から約9か月ぶりに望む槍ヶ岳、今日はくっきりとよく見えました。
水源地から小屋に戻る中、ちょっと小休止。
汗ばんだ体に心地よい風が吹き、実にいい気分でした。
▲大天井岳と大天荘
今週末はいよいよ海の日3連休。こんな空模様で皆様をお迎えしたいと強く思いながら小屋へと戻りました。
一筋縄ではいかない難しさ。
2014/07/14
さかきです。
「今日の午後には晴れ間が出るようですよ」
などと、今朝小屋を出発されたお客様にご案内したのに、どうして・・・
昼過ぎから夕方にかけて、ずっとこんな感じでした。
時折雲の隙間は見え隠れするものの、概ね濃い霧+通り雨。
梅雨時の天気を予報するのは、さぞ難しいのだろうなぁ、と思いました。
ゆえに登山に出掛ける際は、どんな天候にも自分の体が耐えうる装備を用意する必要があります。
夏山といえども、雨が降っている中の稜線歩きは、場合によって下界の晩秋以降に匹敵する寒さになることも珍しくありません。
登山者も、アドバイスする小屋側も双方注意しなくてはいけませんね。
さて、今朝出発されるお客様から、
「なぜあの木は葉っぱの生え方にむらがあるんです?」
そう、大天荘のシンボルツリーであるナナカマドを指さしてこう質問されました。
ナナカマドを覆っていた雪の融け方に差があったこと、小屋の黒壁に近い所ほど辺りの空気が温まりやすく成長が早くなる、こんな所が要因だと思われます。
まさに新緑です。
と、今日はこれでブログを締めようとした次の瞬間!
▲槍ヶ岳
▲穂高連峰
窓の外の霧や雲が紅くなっている!
槍が見えているって!?
穂高まで!
と、慌ててカメラ片手に外に飛び出しました。
山頂まで行く時間の余裕はありませんでしたが、大天井岳の左肩、遠く鷲羽岳あたりに沈む夕日も捉えることができました。
▲鷲羽岳にかかる夕日(19:10頃)
もう今日霧は晴れないな、などと思っていた矢先の出来事。
本当に空模様って一筋縄ではいかない難しいところがあるなと、今日改めて思うのでした。
出番なし。
2014/07/13
さかきです。
今朝のブログに書いた通り、昼前から降り出した雨は、みるみる暴風を伴って午後は荒れ模様。
歩くのもやっとというくらいの雨風でした。先週の台風8号以上の凄まじさ・・・
無理してカメラを持ち歩いての撮影は控えることにしました。
しっかり目に焼き付けて!
2014/07/13
さかきです。
ここ大天荘周辺の本格的な夏の賑わいは、やはり来週海の日連休以降になりそうですが、穏やかな天気に恵まれた昨日の土曜日は、それなりの人波がありました。
夕食出しを一通り済ませ、山頂へ。
キラッとした日の入りではありませんでしたが、何もかもがゆったりした時の流れがそこにはありました。
雲はゆっくりとその姿を変え、日の入とともに朱く染まっていきます。
ちょっと贅沢な時間でした。
そして昨日は満月。
今日からまた梅雨空に戻りそうな週間天気予報・・・
「しっかり今日の景色を目に焼き付けてください」
と夕食時にお客様にご案内したのは間違いではなかった、そんな今朝の空模様。
今日は昼ころから雨のようです。
夏道開通。
2014/07/11
さかきです。
<登山道情報>
●先の台風8号による大天井岳周辺の登山道に被害等はありません。
●燕山荘~大天井岳直下“切通し分岐”間は、すべて夏道開通となりました。この間雪を踏むことはありません。
ということで、今日の午前中、燕山荘~大天荘縦走路の途中、通称「大下り」まで登山道チェックに行ってきました。台風による影響は全くなく、また昨日まで閉鎖していた夏道上に残雪も無いことから本日より燕山荘~大天荘間は夏道開通です。
なお、大天荘直下にまだ2か所程雪渓を渡る所がありますが、これも数日中には消えて無くなることと思います。
赤丸で囲った所2か所です。幅にして10メートル以下、足元に気を付けて頂ければ問題ありません。
ところで、登山道脇には、すでに色とりどりの花が咲いていて、我々の目を楽しませてくれました。
▲クモマスミレ
▲シナノキンバイ
▲ハクサンコザクラ
▲ショウジョウバカマ
▲イワツメクサ
▲イワカガミ
そして、高山植物の女王たるコマクサはご覧の通り。
露がつき、一段と輝いて見えます。
明日明後日はまずまずの天気予報。夏山シーズンの足慣らしには最高の日和となりそうです。
畳、いいですよね。
2014/07/10
さかきです。
台風8号の影響、各地で出ているようですが、今のところ大天井岳周辺では、登山道の被害等の情報は入ってきておりません。
これ以上深刻な影響が広がらないうちに、遠ざかってもらいたいですものです。
昨日は午後から激しい雷雨に見舞われた影響によるインターネット回線の不通で、ブログ更新できませんでした。とは言っても午前中は比較的穏やかな空模様、ヘリコプターの空輸作業がありました。
その物資の中に、新しい畳が上がってきたのです。
最後までカーペット敷きだったこの新館2階の客室にも、ようやく畳が入りました。登り疲れた体、腰を下ろすのに畳の部屋は落ち着きますよね。これで、大天荘は全館畳の部屋となりました。
話はもとに戻り、今大天荘周辺は暴風に見舞われています。
▲小屋前の広場
この風です、昨日から行き交う人は一人もおらず、閑古鳥があちこちで鳴いています。
ただ、台風が過ぎ去る明日の昼過ぎからは、晴天が広がる天気予報。台風の吹き返しの風で気温は低めになりそうですが、絶景が期待できそうです。
そして今日はお伝えしたいことがもう一つ!
大天荘の小屋近くではなく、大天井岳直下“切通岩”近くの縦走路で見かけたものですが、雷鳥のヒナを今年初めて目にすることができました。
母親の周りをチョロチョロ動き回るヒナ達、これから皆で温かく見守っていきましょう!
出番を待つ役者達。
2014/07/08
さかきです。
気になる台風8号、進路予想を見ると長野県に最接近するのは、今週末11日金曜日になりそうです。
当初の予想よりかなり南側、太平洋沿岸あたりを東進していきそうな感じ。北アルプスの直撃はなさそうですが、いずれにせよしばらく用心するに越したことはないですね。
というわけで、今週はほぼ天気がずっと愚図つくのかな、と思いきや、今朝はそれに反し、クリアーな朝を迎えました。
眩しすぎる太陽を見て、気分はすっかり夏!
▲常念岳、遠望に富士山
▲槍・穂高連峰
▲燕山荘方面
斜面に生える草花・樹木は徐々にその淡い緑色の輝きを増してきています。ここにも“夏”を感じます。
一方、大天荘のテント場は、ミヤマキンバイの楽園。
▲ミヤマキンバイ
▲イワウメ
そして今日の夕方、南の空には積乱雲がそそり立っていました。
本格的な夏山シーズンはもうしばらく先ですが、山肌、花、空、など方々の役者はそろい始めています。
何はともあれ、台風が過ぎ去るのをおとなしく待つことにしましょう。
まだ遠いからと油断せずに。
2014/07/07
さかきです。
天気が悪い時、載せる写真の定番です・・・今日は朝から愚図ついた空模様。午前中は雨が降ったり止んだり、午後からは風が非常に強まり、暴風になると飛ばされてしまう「大天荘」看板、営業開始以来初めて中に取り込みました。
各メディアはもちろん、方々の山小屋のブログ等でもすでに話題になっていますが、台風8号が日本に迫ってきています。とても気がかりです。
▲7月7日19:30 気象衛星(気象庁HPより)
しっかりした台風の目、まだ衰える気配がないようです。宮古島地方には暴風と波浪に関する「特別警報」が発表されたとのこと。
北アルプス周辺に迫ってくる頃には、台風自体の勢力はだいぶ弱まってくるでしょうが、前後して間接的な影響を受ける可能性は十分に考えられます。
これだけ大々的に警戒喚起される台風は珍しいと思われます。
今年の2月に関東甲信越地方で2度の大雪がありましたが、その時の電車・道路の交通網麻痺、覚えていらっしゃるでしょうか。気象災害はいついかなる場所で被害を被るかわかりません。
このブログ上で何度も繰り返しお伝えしてきていますが、いろんな気象情報をよくご覧になり、決して無理のない山行計画をお立て願います。
みるみる ふかふかに。
2014/07/06
さかきです。
昨日期待していたよりワンテンポ遅れはしましたが、霧や雲の隙間から、槍・穂高連峰がくっきり顔を出しました。
▲穂高連峰
昨夜宿泊されていたお客様の、山頂から「ワ~」「キャ~」という歓声が、テント場でカメラを構えていた自分の耳元までしっかり聴こえてきました。・・・いや~、皆さん見れて、本当によかった、よかった。
この貴重な晴れ間は、我々スタッフにとっても、大変ありがたく、久しぶりの布団干しと相成りました。
梅雨時は湿りがちな小屋の中。みるみる布団がふかふかになってゆきます(ついでに我々もこの布団の上で天日干しさせて頂きました(^^))。
ところで、今週は台風8号の動向が気がかりですね。
登山を計画されている方は、決して無理のない行動を。
久しぶりの山頂ダッシュ。
2014/07/05
さかきです。
梅雨空は続いています。
未明からのまとまった雨は朝のうちに上がりましたが、夕方まで終日濃い霧の中。
週末の土曜日ではあるけれど、この梅雨空では登山者の足は遠のくばかり。人影はまばらです。
パッとしない一日が過ぎようとした日没間際、濃いと思っていた霧が薄くなり始めました。
カメラをたすき掛けし、久しぶりに山頂ダッシュ!
到着直後はこんな感じでしたが、明らかに霧がみるみる引いていくのがわかります。
そして次の瞬間、
▲槍ヶ岳
こういうドラマチックな登場、いいですね。
▲燕岳方面
高瀬の谷に溜まっていた雲が、滝のように安曇野側に流れ込んでいる様。
ダッシュしたかいがありました。
満足げに小屋に戻ると、宿泊、テントの方皆さんテント場に出て、今日一日の苦労が報われるようなこの光景に、しばし呆然。
これに気分よくした皆さん、早速明日の朝に期待をかけていました。
明日の朝が楽しみです(^^)
ご予約について。
2014/07/04
さかきです。
時折霧がさぁっと引く時間もありましたが、概ね一日こんな感じでした。
しっかり雨が降るでもない、晴れ間がさすわけでもない、こちらの気分までスッキリしなくなる空模様・・・それを梅雨空と呼ぶのでしょうね。
さて、そんな梅雨空が開けていることを願う、7月19日からの3連休以降のお問い合わせが徐々にかかってきています。
以前にもお話した通り、大天荘一般室(相部屋)のご予約につきましては、燕山荘HP内「WEB宿泊予約」のバナーから、「大天荘Web宿泊予約」をクリックして頂くと、24時間対応で予約を入れて頂けます。
なお、個室、並びに登山道等のお問い合わせは、従来通りお電話にてお受けしております。
もちろん、「インターネットは苦手で・・・」という方のご予約は、お電話にてどうぞ。
事前の確認を。
2014/07/03
さかきです。
今朝の日の出。昨日までとは雰囲気が違う・・・やはり今日あたりから愚図つくのか、と思わせる朝でした。
午前中の早い時間から小屋周りは濃い霧に包まれ始め、決して強くはありませんが午後からは雨模様となっています。
九州地方では局地的に猛烈な雨が降ったとか。その雨をもたらした前線が、これから東日本にも影響を及ぼすようです。
大天荘の受付脇には、毎日気象情報を掲示しています。最も山に入ってから悪天候に阻まれてはどうしようもないこと、事前に調べた上で、入山することが大切です。
特にこらからの梅雨末期に移行していく時期、一端天候が悪くなると、稜線上は、歩行が困難になるくらいの雨・風、さらには雷といった現象が起こりやすくなります。
ここ数年繰り返しこのブログ上でお伝えしていますが、必ず山行予定の数日前から各気象情報を注視し、荒れ模様の予報が出ているときは、無理のない判断をお願い致します。
一歩。
2014/07/02
さかきです。
まだまだ縦走のお客様が少ないこの時期、わりとゆっくり日の出を拝めることができるのは、スタッフにとってちょっとした贅沢なひと時。各々いろいろ思いをはせながら、この時間を堪能します。
所々残る残雪に朝日が照るのを、ファインダー越しに見ると、そこにはなんとなく雪山の世界が広がっている様。
▲穂高連峰
いつ見ても惚れ惚れする山容、どっしりとして男性的ですね。
ここ数日、朝はとても良い天気に恵まれますが、午後からは霧に覆われ、夕方近くになると通り雨というパターンが続いています。
各気象機関の週間予報やヤマテンを見ると、明日以降は梅雨本来の空模様が続きそう。そういう時期ですから致し方ないかぁ・・・
さて大天荘の中はと言いますと、
多くのサポート達。
ようやく本館のサポートを外せるようになりました。
まだ完全に小屋は起き上っていませんが、雪の負担からは解消されたので、いよいよ撤去作業です。
夏山シーズンに向けて、一歩、前進しました。
雪の重み。
2014/07/01
さかきです。
今年は小屋周りの残雪が多いということは、ここ数日間でもお伝えしていますが、雪の重みに小屋は敏感に反応するのだと、今日改めて実感した次第です。
この倉庫の屋根には、今朝まで2m以上の、まさに氷のような固い雪が乗っかっていました。つまりはまだまだサポートは外せない状況・・・。
それを、今日も一心不乱に除雪を進め、ほとんどの雪を取り除きました。
これで一両日中にはサポートを外してもいい状態になろうかと思います。つまりは、雪の重みで歪んだりへこんだりした小屋全体が、徐々に起き上ってくるわけですが。
・・・それで。
小屋が敏感に反応しているのを実感した出来事がこちら。
昨年竣工したばかりのトイレと本館とを結ぶ通路の出入口の扉。
鍵は開いているのに、昼前まで微動だにしなかった扉が、
除雪を進めたおかげで、1時間足らずの昼過ぎには見事に開くようになったのです。
恐らく、わずか1mmにも満たない幅で小屋が起き上ったことで、扉の引っ掛かりが解消されたのだと思います。
これだから、どこの小屋も、入山すると除雪を急いで、雪の重みから小屋を助け出してあげるわけ、ですね。
最盛期に向けての準備は、まだまだ続きます・・・
プロフィール
北アルプス大天井岳(2,922m)まで10分の場所にある大天荘スタッフが目にする自然の息吹をお届けします。
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- お世話になりました
週末は、色々と大変なご事情の中、 本当にお世話になりました。 おかげさまで、ゆっくり過ごすこと...
- Re: 今年初の水源地。
悪天候の中、お疲れさまでした。 スタッフの苦労を見るたびに水の大切さがよく分かりますが、シーズ...