10/05/26
矢車草の思い出
咲き誇る花はそれぞれに美しい
世界にひとつだけの花 というSMAPの歌がありますが
一番好きな花は?と尋ねられたら 私は 矢車草です。
コスモスやマーガレットみたいに 地味な野の花だけど なぜか 魅かれます。
そして道端に見つけると 小さな頃の思い出が風に揺れる 青紫の花たちとともに 鮮やかに蘇ってきます。
おかっぱ頭の5歳の私が 杏の木の根元で お隣のKちゃんとおままごとをしています。
お釜は 横川の釜飯の器 泥水がコーヒー牛乳 ヒメジオンが目玉焼き スプーンは赤ちゃんの粉ミルクの缶に付いてくるアルミの計量スプーン お年がバレちゃいますね(笑)
そして お日様の匂いの割烹着を着た母が 洗濯物を干しながら 時々 こちらを眺めて優しい笑顔を送ってくれます。
そんな幸せな私の後ろには いつも 矢車草の花達が 微かに揺れていました。
季節の変わり目で 少々感傷的になっている 信州牛の代官山の美春ママでした。