2009/03/13 9:02

■うつ病の理解(その38)-家族や周囲の者への影響-

今日は、金曜日です。
「いい」かげんのコーナーです。


■してはならないこと(その3)

このサイトの後半に、フリーダイヤルの電話相談を掲載しています。
ここでは、うつ病によるストレスを改善するための機関を紹介しています。
うつ病のときは、できるだけ人生の大きな決断をしないでください。
(結婚、離婚、転職、引越しなど)

うつ病の回復期に、悪い習慣を直そうとすることはやめましょう。

うつの症状が改善して、人生における大きな決断しても良いと思うと同時に、
禁煙や他の健康的でない習慣をやめるにも、
これが良い機会だと思ってしまう傾向が、うつの患者さんにはあります。



*参考文献「うつ病の理解」
http://www.fuanclinic.com/byouki/family.htm


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2009/03/12 8:41

こころと脳の対話 5

今日は、木曜日です。
「つれづれに」のコーナーです。




 ●相手の「魂」だけを見つめる

「離人症性障害」という、大変なノイローゼの患者さんがいたそう
です。それは現実感覚がなく、自殺する人も多いそうです。あちこ
ちのセラピストに行っても、どうしてもうまくいかないので、何人
かのあとで、河合先生のところにきたそうです。

治るまで5年かかったそうです。お礼を言われたときの言葉が、と
てもおもしろかったと。初めて会ったとき、この先生で治ると思っ
たと言ったそうです。なぜなら、人間に「魂」というものがあるな
ら、そこだけ見ていたということです。。

河合先生は、その人を本当に動かしている、根本の「魂」と勝負し
ています。だから、そっと聞いていないとだめだそうです。言葉で
動いていったりしないで、相手の言葉に動かされてはいけないそう
です。


 ●全体に、平等に注意力を向ける

「気に懸かる」は、脳科学だとアテンション(注意)といいます。
アテンションは、方向をもっています。しかし気に懸かるは、自分
の意識と関係なく、違うほうから出てきます。だから、気に懸かる
ものは、大事にしたほうがいいのです。

フロイトは、クライアントの話を聞いているときは「平等に漂える
注意力をもって」といっています。これは逆説なのです。なぜなら
アテンションは方向性を持っているのに、持たせないということだ
からです。


 ●脳科学の「科学的真実」への疑問

フロイトは、その相手の人とのことなので、誰にでも適用できない
といいます。しかし、主観的体験は、それなりの普遍性があり、「
それなり」が大事なのです。それを自然科学の法則と同じにすると、
つぶされてしまうのです。

脳科学がこれだけ進んで使えても、それで心がわかるのは間違いと
いうのがわかります。それから心の場合は、その人の主観が大事で
す。みんな一人ひとり違います。そこを大事にしてほしいのです。


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2009/03/06 9:18

■うつ病の理解(その37)-家族や周囲の者への影響-

今日は、金曜日です。
「いい」かげんのコーナーです。


■してはならないこと(その2)

うつ状態による行動を責めたり、批判したりしないでください。

ただ単に元気を出すことを、その人に期待しないで下さい。

質問することを、恐れないで下さい。

うつ病になると、人生で初めて他人の助けを求める必要や、
それを受け入れることを学ばなくてはなりません。

医師、病院、図書館、地域の支援団体が、
うつ病の情報を提供してくれるでしょう。



*参考文献「うつ病の理解」
http://www.fuanclinic.com/byouki/family.htm


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2009/03/05 6:58

こころと脳の対話 4

今日は、木曜日です。
「つれづれに」のコーナーです。




 ●相手の苦しみを正面から受け止める

苦しみを正面から受け止めるようにしているのが、河合先生の仕事
です。逃げないで、まっすぐ受ける。向き合わせない。一生懸命聞
いていることです。完璧にまっすぐ聞く。

まっすぐ感心して聞いてると、その人の視線がまっすぐになるそう
です。ほとんど話を聞いているだけのことが多いようです。

うまいこといっているときは、聞いているだけで、その人が自分で
考えて、自分でよくなっていきます。しかし、自分で考えると、堂
々めぐりします。ところが、生きてる人間が正面から聞くと、堂々
めぐりが止まります。


 ●「中心をはずさすに」

「薬物による症状でない」「急性である」という条件に当てはまる
患者を治す、ジョン・ペリーというアメリカの学者がいました。黒
船で有名なペリーの弟のお孫さんです。

「どうやって治していくんですか」と訊いたら、いつもずっと端に
いると。しかし「中心をはずさずに」そこにいる。それができれば
治ると。自分の中心をはずさないという、もうそれだけです。

飛びかかってくるような人も来るから、必ずもう1、2人といて、
ペリーさんは、中心をはずさずに、ただそこに座っているだけです。

あれほどのエネルギーがいる仕事は、これまでだと、ペリーさんが
60歳で辞めました。ただ座っているだけなのに、ものすごいエネ
ルギーを使います。

なぜなら、叫んだり、壁に頭を打ちつけたりしてる間、ジーッと座
っています。しかも中心をはずさずにです。よっぽどの達人です。

「中心をはずさすに」とは、動揺しないとか、自我が確固としたも
のとしてある、というのとは違います。バッターボックスに立って
いる、野球の選手に似てる感じだそうです。

宮本武蔵が「五輪書」で書いてる、相手のどこかに注意を置いては
いけないということに、非常に近い感じでもあるそうです。


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2009/02/27 6:38

■うつ病の理解(その36)-家族や周囲の者への影響-

今日は、金曜日です。
「いい」かげんのコーナーです。


■してはならないこと(その1)

うつ病の人を、家族の行事や議論から外さないでください。
うつ病の人のために、なんでもやってあげようとするのは、
本人のためのように思えますが、それはやめてください。

うつ病の人がすべてをこなせないときに、
いくつかの責務を与えることで、自尊心を改善することが出来ます。

特に、うつ病の人が仕事に取り掛かり始めた後で、
あまりにも多くのことをしてあげるのは、
"ダメです。それは私がやります"と言っているのと同じです。
少なくともその仕事を終えるチャンスを与えるようにしてください。



*参考文献「うつ病の理解」
http://www.fuanclinic.com/byouki/family.htm


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2009/02/20 15:34

■うつ病の理解(その35)-家族や周囲の者への影響-

今日は、金曜日です。
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■子供の場合はどうでしょう?(その3)

子供がある年齢に達していれば、うつ病について、
勉強できるようにしてあげてください。
うつ病について感じていることを話させ、質問をさせることが最終目標です。

苦痛な状況から、避難させたいのは当然ですが、
悪いことの想像よりも、彼らが完璧に理解した苦痛のほうが対応しやすいのです。
うつ病についての知識がないと、不可解な要求や期待、
自分に注意を注いでくれないことに、傷ついたり混乱してしまうでしょう。

子供を、家族カウンセリングの場に参加させることも考えましょう。
子供がある年齢に達していれば、
カウンセラーに子供の気持ちを伝えさせるとよいでしょう。
これはうつ病につい学ぶためのきっかけとなるはずです。



*参考文献「うつ病の理解」
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2009/02/13 8:04

■うつ病の理解(その34)-家族や周囲の者への影響-

今日は、金曜日です。
「いい」かげんのコーナーです。


■子供の場合はどうでしょう?(その2)

子供に、何が起こっているか話しましょう。

子供がいるならば、じっくり時間をかけて状況を説明しましょう。

親は子供に"最近よく気分が悪くなるでしょう?
私はうつ病という病気なのよ。

お医者さんがよくなるように治療してくれているの。

でもしばらくはあなたと一緒に過ごす時間が少なくなってしまうかも。

いつもあなたを愛しているわ。"

もしくは配偶者が"ママは病気なんだよ。
お医者さんが、ママがよくなるようにしてくれているよ。

でも、たまに悲しかったり不機嫌になるかもしれない。
それは、君達のしたことは関係ないんだよ。
ママは、君達の理解と我慢が必要なんだ。



*参考文献「うつ病の理解」
http://www.fuanclinic.com/byouki/family.htm


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2009/02/06 14:01

■うつ病の理解(その33)-家族や周囲の者への影響-

今日は、金曜日です。
「いい」かげんのコーナーです。


■子供の場合はどうでしょう?(その1)

子供は、親同士の関係に非常に敏感です。

何か悪いことがあると反応します。

さらに、ほとんどの子供がとても活発な想像力を持っています。

実際よりも、悪い状況を想像したり、
うつ病が、自分のせいだと思ってしまったりします。

うつ病患者は、病気について子供に直接話すか、
親友やその他の愛する人に、話してもらう機会を設けなければなりません。

どの程度まで話すかは、その子供の年齢と感情の成熟度によります。



*参考文献「うつ病の理解」
http://www.fuanclinic.com/byouki/family.htm


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2009/01/30 8:20

■うつ病の理解(その32)-家族や周囲の者への影響-

今日は、金曜日です。
「いい」かげんのコーナーです。


■やるべきこと 6

家族も同様に、ストレスのかかる期間を過ごさなくてはならない
ことを、認識しましょう。

家族は、以前よりも疲れやすく短気になっても、
それに驚いてはいけません。

家族の中にうつ病があると、ストレスが増加します。

家族にとって、普段の生活習慣を維持し、
自分達のケアに時間をかけることが重要性です。

医師と治療の進歩と、改善効果について話し合いましょう。



*参考文献「うつ病の理解」
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2009/01/23 8:33

■うつ病の理解(その31)-家族や周囲の者への影響-

今日は、金曜日です。
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■やるべきこと 5

うつ病の患者さんは、マイナス思考をもつことに気をつけてください。 

すべてが悪く、絶望的であると考える傾向は、うつ病の症状ひとつです。

家族はこれを理解し、ときに起こる苛立ちに対応する必要があります。

家族が、責任を調整しなくてはならないことを認識してください

うつ病のために、家事機能が低下すると家族はその対応に困るでしょう。

ときには、いつもより家事を少なくしたり、
食事を簡単にするのがよいでしょう。

または配偶者、または子供が家事をこなすとよいでしょう。


*参考文献「うつ病の理解」
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2009/01/16 8:17

■うつ病の理解(その30)-家族や周囲の者への影響-

今日は、金曜日です。
「いい」かげんのコーナーです。


■やるべきこと 4
 
その人は、病気なので治療が優先されることを、認識してください。

うつ病症状は、日常行動を変化させることを認識してください。

うつ病は医学的な疾患であるので、うつ病の診断がなされても、
自分の行動をコントロールできないことがあります。

足の骨折は、X線がそれを示すので、誰もがそれは痛みを伴い、
歩行が困難になることを知っていますが、
うつ病と診断されている人は、気分が悪いということは忘れがちです。


*参考文献「うつ病の理解」
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2009/01/09 8:54

■うつ病の理解(その29)-家族や周囲の者への影響-

今日は、金曜日です。
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■やるべきこと 3

通常どおりの運動をしましょう。
(新しい運動を始めるときは必ず医師に相談しましょう)

食物摂取に、気をつけましょう。

うつ病の人の多くは、食欲が減退します。

このような場合、適切な栄養摂取が必要不可欠です。

チョコレートや、炭水化物の多い食べ物を欲しがりますが、
これらを暴食暴飲すると、自己嫌悪に陥るでしょう。


*参考文献「うつ病の理解」
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2009/01/02 16:02

■うつ病の理解(その28)-家族や周囲の者への影響-

今日は、金曜日です。
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■やるべきこと 2

冷えた部屋で寝ましょう。(睡眠を促進します)

就寝前は、激しい運動は控えましょう。

睡眠や性行為だけに、ベッドを使用しましょう。
(本を読んだり、テレビを見たり、
仕事をベッドでしないように)
 
可能な限り、いつも健康的なライフスタイルを送りましょう。
(これはうつ病の患者さんとその家族が、
病気に対応するために役立ちます)

アルコール摂取を控えましょう。


*参考文献「うつ病の理解」
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2008/12/26 9:03

■うつ病の理解(その27)-家族や周囲の者への影響-

今日は、金曜日です。
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■やるべきこと 1


睡眠パターンを意識すること。

睡眠時間の増加および減少は、
うつ病の症状なので、
いくつかの簡単なステップによって、
睡眠習慣を改善することができます。

規則正しい就寝・起床時間を守りましょう。
カフェインの摂取を少なくするか、控えましょう。

(コーラ、コーヒー、紅茶に含まれる
カフェインに気をつけましょう)


*参考文献「うつ病の理解」
http://www.fuanclinic.com/byouki/family.htm


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2008/12/19 9:09

■うつ病の理解(その26)-家族や周囲の者への影響-

今日は、金曜日です。
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■家族全員のうつ病に対する戦略

愛する人が、うつ病の症状を経験している場合、
その症状に対応するひとつの方法は、
何事に対しても準備をしておくことです。

それは、何が起きているか理解し、対応方法を見出し、
それを利用するために、うつ病について知り、
その影響を学ぶことにあります。

下記に示すDrケルシーの"やるべきこと"、
"してはならないこと"が、
そのはじめのステップとなるでしょう。

すべてが、特定の状況に当てはまるわけではないのですが、
その発想は、独自のニーズに合ったものでしょう。

これらは、かかりつけ医、精神科医、
セラピストなどのいずれの専門家と、
話し合うのにも役立つでしょう。

なぜなら、彼らはその家族環境に合った提案や、
そのアイディアの活用法を提供してくれるからです。


*参考文献「うつ病の理解」
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2008/12/12 10:39

■うつ病の理解(その25)-家族や周囲の者への影響-

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■自殺の危険性への対応(その2)

自殺を防ぐことが、必ずしも可能とは限らないので、
銃やアルコール、不必要な薬を家に置かず、
その危険性を低くしましょう。

家族のうつ病患者が自殺を企図した場合、
その人を決して責めてはいけません。

彼や彼女の感情は、病気に付随する症状なのです。

家族にとって、
自殺企図を有する家族をかかえることに対する、
精神的外傷と立ち向かうためにも、
カウンセリングを受けるのが良いでしょう。


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2008/12/05 9:01

■うつ病の理解(その24)-家族や周囲の者への影響-

今日は、金曜日です。
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■自殺の危険性への対応(その1)

うつ病の人は、自殺の危険性があります。
うつ病患者が自殺をほのめかした場合は、
すぐにかかりつけの精神科医に連絡してください。

緊急事態に直面した場合は、119に電話することや、
救急外来に運ぶことを躊躇しないでください。

このような状況下で、パニックにならないことが重要で、
何もせず、この危機が過ぎるのを待つことはやめてください。

本人と直接対話できるような状態を確保し、
質問をなげかけるようにしてください。

うつ病の人に彼や彼女の人生が、
いかに重要で価値のあるものかを知らせてください。

このような自殺念慮は、うつ病の典型的な症状で、
効果的な治療法があることを認識させてください。


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2008/11/28 8:58

■うつ病の理解(その23)-家族や周囲の者への影響-

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■気分が人間関係に、
どのような影響を与えるか理解すること(その3)


家族の対応や支援は、
うつ病の経過に大きな変化をもたらすという報告があります。

それが適切であれば、家族全員が治療過程に携わり、
そして家族が支援できない場合、
可能であれば、友人の力を借りることが励みになります。

家族治療やカウンセリングを、利用する家族もあります。

夫婦や家族が、カウンセラーと一緒に取り組むことで、
自宅でより効果的なコミュニケーション法と、
うつ病の対応法を学ぶことができます。

また、うつ病患者とその家族のための支援団体は、保障と情報、
同様な経験したことのある者からの、激励を提供してくれます。


*参考文献「うつ病の理解」
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2008/11/21 8:51

■うつ病の理解(その22)-家族や周囲の者への影響-

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■気分が人間関係に、
どのような影響を与えるか理解すること(その2)

うつ病患者に、過度の償いをすることによる憤慨。

結婚10年後、スーザンはニコラスの会社の異動に伴い、
新しい町に引越しました。

教師のスーザンは、新しい町での再就職に苦労していました。
引越しの数週間後、彼女はだんだん就職活動に対して消極的になり、
家からほとんど出なくなりました。

彼女は新しい土地で、知り合いがほとんどいなかったのです。
ニコラスが新たな同僚と接している一方で、
スーザンはほとんどの時間、さびしく孤独感を感じていました。

6ヶ月もたつと、スーザンは疲労を理由に、
一日10~12時間も寝ていました。
彼女は、うつ病と診断されました。

彼女を助けるために、ニコラスは週3回のジョギングをやめ、
スーザンに協力的でいようとなるべく家にいました。

その結果、ニコラスは彼女に対して
恨みや怒りを感じるようになってしまいました。


*参考文献「うつ病の理解」
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2008/11/14 5:21

■うつ病の理解(その21)-家族や周囲の者への影響-

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■気分が人間関係に、どのような影響を与えるか理解すること(その1)


否定的な行動パターンを作り出すこと。
仕事を終えた夜、ジェニファーは夫のサムに
その日の仕事はどうだったか聞きます。

サムはいつもリラックスして、
仕事のこと忘れたかったので、
彼は"すべては順調だよ、ハニー"などと言って、
なるべく返事を短く済ませようとしました。

ジェニファーは、彼がわざと
今日一日の出来事を伝えていないのだと思いました。

うつ病は、否定的思考を助長するので、ジェニファーは、
夫が人生を共有する相手として、
自分は適格でないと思っているのではないか
と思い込みはじめ、拒絶感を味わうようになりました。

このことが、ジェニファーの絶望感と自尊心の低下を
助長してしまったのです。


*参考文献「うつ病の理解」
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2008/11/07 9:48

■うつ病の理解(その20)-家族や周囲の者への影響-

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■うつ病は、行動や人間関係に
どのような影響を与えるか(その3)

同様に、家族のサポートは、うつ病の症状を大きく軽減し
ます。一緒に取り組むことによって、家族全員がうつ病患
者の気持ちを理解し、最終的に家族の絆を強化することに
つながっていきます。

うつ病は、親と子供との関係にも影響を与えます。
ある報告では、うつ病の親は、その子供と接するのが困
難なため、育児の喜びが少なくなると言われています。
うつ病は、子供の精神的、社会的発達に長期的な影響を
与えます。


*参考文献「うつ病の理解」
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2008/10/31 8:10

■うつ病の理解(その19)-家族や周囲の者への影響-

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■うつ病は、行動や人間関係にどのような影響を与えるか(その1)

うつ病は、しばしば行動の変化を伴います。
うつ病の患者さんは、他人との交際が困難になるといいます。
さらに、他人の行動に微妙な反応を示します。

例えば、うつ病の患者さんはアイコンタクトが少なく、
小声でゆっくりとした口調になる、という研究報告があります。

また、単調なしゃべり方になります。
彼らの会話は、悲壮感と無力感などの、
マイナス思考が多くみられるようになります。


*参考文献「うつ病の理解」
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2008/10/24 9:05

■うつ病の理解(その18)-家族や周囲の者への影響-

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■ 家族の一員として私に何ができるでしょうか?(その3)

最後に、物事に敏感になってください。

可能な限り、患者さんと普段と変わらず接しますが、
何事も悪くないかのようにふるまうのは避けてください。
あなたがうつ病を否定していないと、患者はあまえてしまうからです。

治療法を受けることが、改善の第一歩だということを覚えておいてください。
また、症状の改善は大きな目標への第一段階なのです

うつの症状に係わる問題が解決されると、人間関係が改善し、
うつ病へ導いた人間関係、あるいはうつ病によって引き起こされた人間関係が、
よい方向へ変わっていきます。

これらのステップは時間を要しますが、より健康的で幸せな人生へと導くことでしょう。


*参考文献「うつ病の理解」
http://www.fuanclinic.com/byouki/family.htm


■心に残る名言


「悲観主義者が星に関して新発見をしたり、

 海図のない国へ船出したり、

 精神世界に新しい点を開いたことは一度もない。


 ヘレン・ケラー


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2008/10/17 8:42

■うつ病の理解(その17)-家族や周囲の者への影響-

今日は、金曜日です。
「いい」かげんのコーナーです。


■ 家族の一員として私に何ができるでしょうか?(その2)

進歩が見られたらどんなことでもメモしてください。

数週間経過しても、症状が不変または悪化したら医師と再検討をするか、
別の医師のセカンドオピニオンを求めてもよいでしょう。

自分との相性の良い医師と、最適な治療法が見つかるまで、二つ以上の治療を受けたり、
2人以上の精神科医、または心療内科医にかからなければならない人もいます。

うつ病症状としての失望感が、医師の診察や薬剤服用を拒ませることがあります。
医師の指示に従うように、手助けをしてあげてください。


*参考文献「うつ病の理解」
http://www.fuanclinic.com/byouki/family.htm


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2008/10/10 8:57

■うつ病の理解(その16)-家族や周囲の者への影響-

今日は、金曜日です。
「いい」かげんのコーナーです。


■ 家族の一員として私に何ができるでしょうか?(その1)

うつ病の患者さんのためにできる重要なことの一つは、
患者さんの支援、協力的な環境作りです。

うつ病の症状が、すぐに消退することを望むのは当然のことですが、
患者個人のペースで経過していくことを、理解しなくてはなりません。

自分も患者も、失望させないようにしてください。
また、相手に対して"元気を出す"ように、プレッシャーをかけることは避けてください。

はじめの治療が、必ずしもうつ病の最良の解決策とは限らないですし、
試行錯誤の過程に時間を要することがあることを、覚えていてください。
患者さんを勇気づけてあげてください。

*参考文献「うつ病の理解」
http://www.fuanclinic.com/byouki/family.htm


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2008/10/03 7:25

■うつ病の理解(その15)-家族や周囲の者への影響-

今日は、金曜日です。
「いい」かげんのコーナーです。


■もし私がうつ病だったとして、私の問題をどう説明すればよいでしょうか?(その2)

解決策を見つけることが重要です。
これはあなたの健康と生活のことなのです。
うつ病を学び知ることが、うつ病に対応していくために必要なのです。

話し合いを始めるために、カウンセリングのアポイントやクリニックに訪れる前に、
質問事項をメモしておくと良いと思います。

このサイトの最後の部分が、
質問事項や問題点をざっとかきとめておくのに役立つと思います。

そして、訪問の際にはメモを取るのを躊躇しないでください。
そのほうが後になって医師が言っていたことを思い出すことができます。


*参考文献「うつ病の理解」
http://www.fuanclinic.com/byouki/family.htm


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2008/09/26 9:38

■うつ病の理解(その14)-家族や周囲の者への影響-

今日は、金曜日です。
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■もし私がうつ病だったとして、私の問題をどう説明すればよいでしょうか?(その1)

うつの症状に関連したスチグマ(汚点) は、多くの人の治療の妨げになっています。
しかし、ここにも示しているように、効果的な治療法はたくさんあります。
ですから、安心して相談できる内科医、精神科医、
または心療内科医を見つけることが大切なのです。

うつ病が、家族生活全面的に影響を及ぼすことから、
家族の毎朝の生活リズムから、夫婦間の性生活などデリケートな部分まで、
話し合わなくてはならないかもしれません。


*参考文献「うつ病の理解」
http://www.fuanclinic.com/byouki/family.htm


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2008/09/19 22:47

■うつ病の理解(その13)-家族や周囲の者への影響-

今日は、金曜日です。
「いい」かげんのコーナーです。


■抗うつ薬の副作用は何ですか?(その3)

うつ病は家族に影響を及ぼすため、すべての家族が、
患者と共にカウンセリングに参加することが、有用なことがあります。
うつ病の患者又は家族は、
このような機会を作ることを、担当医に申し出ることができます。

なかには、軽症うつ患者のように、
カウンセリングのみを治療として必要とされる人もいます。
精神科医、又は心療内科医が、
個々の治療計画において、
精神療法が必要であるか否かを判断してくれます。


*参考文献「うつ病の理解」
http://www.fuanclinic.com/byouki/family.htm


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2008/09/12 9:12

■うつ病の理解(その12)-家族や周囲の者への影響-

今日は、金曜日です。
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■抗うつ薬の副作用は何ですか?(その2)

一方で、多種類の薬剤が存在するので、
医師が薬剤変更を、希望するかもしれません。

副作用が発現したうつ病の患者さんには、
家族は医師に、副作用を訴えるように指導することが重要です。

はじめにも述べたように、精神療法も症状を軽減し、うつ病を治療します。

カウンセリングでは、カウンセラーは患者と患者にとって重要である、
経験、人間関係、出来事、気分、知覚、について話し合います。
これにより問題点が整理されます。


*参考文献「うつ病の理解」
http://www.fuanclinic.com/byouki/family.htm


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2008/09/05 10:01

■うつ病の理解(その11)-家族や周囲の者への影響-

今日は、金曜日です。
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■抗うつ薬の副作用は何ですか?(その1)

三環系抗うつ薬とMAOIは、眠気、口渇、体重増加、かすみ目、便秘、
めまいなどの副作用があります。
MAOIは、ある特定の食物や薬物と併用すると、
血圧上昇等の重大な副作用が発現します。
MAOIを服用している患者は、
医師の指導にしっかり従うよう注意をはらわなくてはなりません。

新しい抗うつ薬は、人によっては悪心、軟便、下痢、振戦、
不眠や他の副作用が発現することがあります。
多くの副作用は、時間が経つと減少または消失します。
全般的に、新しい抗うつ薬は、ほとんどのうつ病の人に対して認容性があるのです。

副作用が起こった場合、医師に伝えることが大切です。
投与量を調節したり、食事と共に(または食事抜きで)薬を摂取するなど、
少しの変化を加えることで、副作用を軽減することができます。


*参考文献「うつ病の理解」
http://www.fuanclinic.com/byouki/family.htm


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2008/08/29 9:02

■うつ病の理解(その10)-家族や周囲の者への影響-

今日は、金曜日です。
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抗うつ薬による治療は、うつ病に関連する脳内化学物質のバランスの崩れを、
正常化する働きがあります。
はじめに述べたように、これらの薬は、
脳内のシグナルとなる特殊な化学物質(神経伝達物質)の量を、
コントロールすることで効果を発揮します。

抗うつ薬は数多く存在します。
古い治療には、塩酸アミトリプチリン、塩酸デシプラミン、
塩酸ノルトリプチリンなどの三環系抗うつ薬や、硫酸トラニルシプロミン、
硫酸フェネルジンなどのモノアミン酸化酵素阻害剤(MAOI)があります。
古典的な環状抗うつ薬には、塩酸トラゾドンや塩酸ブプロピオンがあります。

ここ数年、新しい抗うつ薬が数多く登場しています。
これらは塩酸フルオキセチン、塩酸サートラリン、
塩酸パロキセチンなどのセロトニン選択的再取り込み阻害剤(SSRIs)や、
塩酸ベンラファキシン、塩酸ナファドゾンなどの
セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤といった新しい薬があります。

最近では、これらの薬剤がいずれも効果的で、認容性に優れていることから、
うつ病の治療において繁用されています。
これら抗うつ薬についての詳細情報は、かかりつけ医が提供してくれます。


*参考文献「うつ病の理解」
http://www.fuanclinic.com/byouki/family.htm


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2008/08/22 17:02

■うつ病の理解(その9)-家族や周囲の者への影響-

今日は、金曜日です。
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うつ病の患者さんの中には、悲しみや疲れが激しすぎて、
自分の症状をモニターすることが、できない場合があります。
(すくなくとも治療のはじめの数日間か数週間)配偶者や家族による、
このような症状把握は、特に役立つものとなるでしょう。

うつ病は再発することがあります。
しかしながら、薬物治療の継続は症状のぶり返し(悪化および再発)防止効果が、
あると報告されています。
治療は、安定状態にある確率を高めます。
うつ病の治療には薬物治療、精神療法、およびそれらの併用療法があります。

うつ病を治す薬は、抗うつ薬とよばれます。
抗うつ薬には多くの種類があり、それぞれが少しずつ違った効果を現します。
その人にとって一番効果が良く、服用しやすい抗うつ薬を見つけるのに、
時間がかかることを、家族の方が理解することが重要です。
辛抱強く待ち、効果的な治療法が、本当の利益を与えてくれることを覚えておいてください。


*参考文献「うつ病の理解」
http://www.fuanclinic.com/byouki/family.htm


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2008/08/15 8:31

■うつ病の理解(その8)-家族や周囲の者への影響-

今日は、金曜日です。
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■改善するのにどのくらいの期間を要するのでしょうか?

多くの場合、治療を始めてから3~4週間で症状の改善を経験します。
しかし、うつ病からの回復は、必ずしもスムーズではないことを認識することも大切です。
つまり、うつ病の患者さんは、症状が消失し始めた後でも、
"良い日"と"悪い日"の両方を、経験する傾向があるのです。

治療の専門家は、症状が改善したかどうかを判断するために、
毎日日記をつけることを提案すると思います。
例えば、エモリー医科大学、精神医学と行動科学科助教授のドクターケルシーは、
患者の症状を見逃さないために簡単なスケールを使用しています。

このスケールでは、

0-今までで一番気分が悪い、
1-いつも気分が悪い 
2-ときどき悲しい/自分は不幸だと思う 
3-いつも幸せだ 
4-いままでで一番気分が良い 

を示します。
睡眠パターンやそれ以外の日常活動について、メモをざっと書きとめることも効果的です。


*参考文献「うつ病の理解」
http://www.fuanclinic.com/byouki/family.htm


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2008/08/08 9:50

■うつ病の理解(その7)-家族や周囲の者への影響-

今日は、金曜日です。
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■治療の重要性

うつ病は治療によく反応します。
今日、効果的なうつ病の治療法がたくさんあり、
多くのうつ病患者は治療によって症状が改善します。

薬物治療の最終目的は、症状をコントロールし疾患を治療することです。
それは、うつ状態を改善し、患者を通常の生活リズムに戻すことです。
精神療法は、患者さんとその家族に、行動様式とストレス対応法を学ばせます。

うつ病と喜びや悲しみ、怒りや恐れについて、資格のあるプロと話し合う精神療法は、
症状を改善して治療することができます。

各個人によって治療計画は異なります。
その人その人の状況に合わせて、治療効果が評価されるべきでしょう。
ときに、薬物療法と精神療法の併用は、短期的または長期的な改善に有効です。


*参考文献「うつ病の理解」
http://www.fuanclinic.com/byouki/family.htm


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2008/08/01 8:56

■うつ病の理解(その6)-家族や周囲の者への影響-

今日は、金曜日です。
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■うつ病には色々な種類があるのでしょうか?

そうです。
大うつ病は、以前楽しかった事に対する興味の喪失、悲壮感、憂うつ気分、元気がない、
そして以下の症状のうち最低3つを示します。

体重増加・減少、不眠症・過眠症、精神運動抑制・焦燥、疲労感、
自分が価値の無い人間だと思う、集中力の欠如、自殺を考える。

他のタイプの気分障害をもつ人もいて、双極性障害あるいは躁うつ病が知られています。
この疾患では一回以上の躁エピソード
(他の症状に加えて、ふつうではない持続的な気分の高揚・爆発、易刺激性)が存在し、
大うつ病と合併することもあります。

気分障害には効果的な治療法があります。
最も適切な治療を決定し、選択肢の見直しを相談するには、
精神科医や心療内科医が一番良いでしょう。
薬物治療が施されるならケアプランの中に内科医も加わります。


*参考文献「うつ病の理解」
http://www.fuanclinic.com/byouki/family.htm


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2008/07/25 9:12

■うつ病の理解(その5)-家族や周囲の者への影響-

今日は、金曜日です。
「いい」かげん、のコーナーです。


■うつ病の原因

うつ病の原因は一つではありません。
生活におけるある特定の出来事、例えば離婚や愛する人の喪失などをきっかけとして、
うつ病になることがあります。

しかし、暮らしがうまくいっていてもうつ病になる人もいます。
うつ病のなりやすさには家族性があるので、その多くは遺伝的要因が考えられます。
もし、一卵性双生児のうちの一人が大うつ病であった場合、
双子のもう一人が、人生のいずれかの期間において、
うつ病の症状を発現する確率はおおよそ50%です。

さらに、大うつ病患者の子供、両親、兄弟は、大うつ病でない人と比べ、
2~3倍このタイプのうつ病になる確率が高いのです。

それらのうつ病の発現には身体的要因も関係しており、
重要な化学物質(神経伝達物質と呼ばれ、
セロトニンやノルアドレナリンンがこれに含まれます)
のバランスが崩れたり、脳内に送られる信号が乱れることによって、
その症状が引き起こされると考えられています。

最近の抗うつ薬による治療の多くは、
これらの神経伝達物質の量を制御することで効果を発揮します。
一方、ある種の内科的疾患、特定の薬物の服用および過度のアルコール摂取は、
うつ病を引き起こします。

うつ病の原因は人によって様々です。
したがって、家族の方はうつ病がその人の"責任"ではなく、
ただ単に"努力する"ことでは解決しないことを、認識することが大切です。

そして原因が何であれ、うつ病の治療を受けた人の多くは数週間で症状が改善します。
うつ病は、その人の弱さや制御の欠如によって起こるのではなく、
治療が可能な医学的な疾患なのです。


*参考文献「うつ病の理解」
http://www.fuanclinic.com/byouki/family.htm


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2008/07/11 8:50

■うつ病の理解(その3)-家族や周囲の者への影響-

今日は、金曜日です。
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◆うつ病 二つのケース

人によって、うつ病の症状はさまざまです。
例えば、19歳のジョアンの場合、疲労感はないものの、
仕事や付き合いを続けることが困難であると医師に訴えてきました。

母親は彼女の睡眠時間が、普段7~8時間なのに、
10~11時間になったと伝えました。
ジョアンは頭痛や、他の痛みと消化器症状を訴えていました。
驚くべきことかもしれませんが、このような身体的症状は、
うつ病をもつ患者によくある症状です。

51歳のマークは、彼は常に"不満が多く"、
妻といつも口喧嘩をしている気がする、と医師に伝えました。
そして妻が彼に対して批判的で敵対心を持ち、怒っていると。
さらに、夜も眠れず、体重も減少しているとのことです。

苛立ちの増加や口論は、うつ病に伴ってよく起こります。
ですから家族にうつの人がいると、これが家族の行動や感情、
夫婦関係や家族関係に多大な影響を与えるのです。

通常、最低2週間の間にほとんど毎日続く症状が5つ以上あって、
そのうちの一つは必ず抑うつ気分・興味または喜びの喪失がある場合に、
うつ病と診断されます。

小児や青年では悲しいというよりも、むしろ怒りっぽくなります。
もし、これらの症状のうちひとつでも現れ、それが軽減しないのであれば、
それがうつ病の症状であるかどうか、精神科医か心療内科医に相談する必要があります。


*参考文献「うつ病の理解」
http://www.fuanclinic.com/byouki/family.htm


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2008/07/04 10:45

■うつ病の理解(その2)-家族や周囲の者への影響-

今日は、金曜日です。
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■うつ病の理解(その2)-家族や周囲の者への影響-

◆うつ病の発見・・・ときに思いがけない症状あります

うつ病はその人の感情、人生観、態度、睡眠や食事、
エネルギーレベルなどの身体機能に影響を与えます。
うつ病の人はたいてい常に悲しみ、心配になり、

しばしば怒りやすくなったり、不安が強かったりします。
多くのうつ病の人は自尊心が低く、悲観的になることがあります。
(つまり、"私にはできない""私にはやり遂げれない"と思ってしまう)

うつ病にはさまざまな症状があります。
簡単に気づくものもあれば、そうでないものもあります。
うつ病の兆候は、その人の日常動作の変化です-例えば、怒りやすくなったり、
内向的だったり、食欲不振、睡眠障害があらわれます。
うつ病に共通の症状は以下の通りです。

・悲しみ、憂うつ気分、気落ち
・楽しかったこと(例えば、性行為や他の活動)に対する興味の喪失
・食欲減退、体重減少(または、体重増加)
・睡眠障害または過度の睡眠
・考えが進まなかったり、理由なくイライラする
・疲れ易い、気力低下、せかせかする
・自分が価値のない人間だと思う、罪悪感
・集中力、思考力、記憶力、判断力の低下
・自殺念慮または企図

家族(配偶者を含む)の支援は、この病気をコントロールするために不可欠です。

*参考文献「うつ病の理解」
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2008/06/27 17:25

うつ病の理解(その1)

今日は、金曜日です。
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■うつ病の理解 -家族や周囲の者への影響-

・うつ病は家族全員に影響を及ぼします

誰もが一時は、悲しい気分や"ゆううつ気分"を経験するものです。
それは、日常生活において当たり前のことです。
悲しい気分や否定的な感情は、生活に支障をきたす場合は、
うつ病という医学的な病気である可能性があります。

うつ病はその人に係わる人、家族そして恋人などに苦痛を与えることがあります。
うつ状態にあるとき、仕事に行ったり、
日頃の行いを続けたり、朝起きるのもおっくうだと思ったりします。
ときに、治療を求めることもできなくなったりします。
うつ病患者を愛する人達は、"隠れた患者" なのです。

何故ならば、うつ病が生活に及ぼす影響は見落とされ、重要視されないからです。
うつの人は、愛する人に対して苛立ちや罪悪感や、
さらには怒りをあらわにすることがあるので、
愛する人はその人を見下してしまったり、理解に苦しむことがあります。
こういった感情を抱くのはごく自然なことですが、
良い対処法を知っていると役に立ちます。

幸いにも、うつ病は治る病気です。
そして、この疾患とその治療法についてよく知っておけばもっと楽になれます。
このコンテンツはうつ病の実際について述べ、
うつ病が周囲に与える影響とどう取り組むべきか実践的に提案します。

・家族の絆は非常に大切

家族(配偶者を含む)の支援は、この病気をコントロールするために不可欠です。

*参考文献「うつ病の理解」
http://www.fuanclinic.com/byouki/family.htm


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2008/06/20 8:46

うつ病の家族の対応方法(その4)

今日は、金曜日です。
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次のことを、即座に行います
(状況にもよりますが、症状が重いと思われる場合は、
その日のうちに診察を受けることです)。

1)本人に、心療内科で診察を受けることと、予約などを代行する旨の了解をもらう。
2)心療内科を探す。
3)電話をかけて、診察時間の確認や予約などを行う。
4)健康保険証とお金を調達する。
会社によれば、その場で健康保険書の代わりとなる証明書が出せる場合があります。
  また、健康保険証がなければ、当日は自費で受けて、
  次回差額返金してもらえばよいでしょう。
5)ここまでお膳立てすれば、本人1人で行くか、同行必要かを本人に確認します。
家族ならば、同行したほうが良いでしょう。

なお、特別な場合を除いて、「心療内科で診察を受ける」ことを、
本人に説明して了解をもらいましょう。
だまし討ちのようなことは、絶対禁止です。
本人、医師、家族(周囲)の人の信頼関係は必要です。

一連の行為は、「非常に重要なプライバシー(個人データ)」です。
家族以外が病院へ同行した場合など、この点充分注意してください。


みなさんの、そして仲間のこころの健康づくりの参考になれば幸いです。

*参考文献「うつ病  みんなが知っておくべきうつ病(鬱病)の基礎知識」
http://watchan.net/health/around.html


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2008/06/13 14:22

うつ病の家族の対応方法(その3)

今日は、金曜日です。
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しかし、親しい人には、多くの場合、本人が「SOS」を言葉で出しています。
たとえば、「最近まったく寝れない」、「なんとなく無気力で、朝起きれない」、
「しんどくて、こっちに来たら楽になるでと言うささやきが聞こえる」、
「うつ病(鬱病)かも知れない」、「精神状態がおかしい」などです。

ストレートに、「自殺したい」とは、なかなか口にしないでしょうが、
このような言葉を聞き逃さないことが重要です。

このような言葉を聞いたときに、親しい人ならば、
過去と現在のその人の違いを、ちょっと考えてみてください。
訴えの内容が、非常に短期的なことから引き起こされているかどうかのみ判断してください。

たとえば、寝れない原因が数日前に起こっていて、
最近の数日の間寝れないだけなのかどうかです。
このような非常に短期的な場合を除いて、このような言葉を聞いたときは、
それ以上の判断をせずに、ともかく、
心療内科に連れて行って、医師の判断を仰ぐべきです。

風邪ならば、通常、本人に、「内科で診察してもらったら」と言うと思います。
同じように、「心療内科で診察してもらったら」と言ってしまいそうです。
しかし、初期の場合を別にして、上にも記載しましたが、
うつ病(鬱病)の状態になっていると無気力なため、
本人が今までかかったことがない心療内科を探して病院へ行くことは無理です。


みなさんの、そして仲間のこころの健康づくりの参考になれば幸いです。

*参考文献「うつ病  みんなが知っておくべきうつ病(鬱病)の基礎知識」
http://watchan.net/health/around.html


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2008/06/06 9:55

うつ病の家族の対応方法(その2)

今日は、金曜日です。
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◆病院へ行くまで

ふたつの重要なポイントがあります。

ひとつ目は、うつ病(鬱病)になりやすいタイプの人は、家族(周囲)に気配りができるため、
家族(周囲)に心配をかけることをなかなか言わないことです。

ふたつ目は、本当に、うつ病(鬱病)の状態になっていると無気力なため、
「自分から病院を探して、病院で診察を受けるという行為」ができません。
よって、あなたが聞いた「SOS」は、非常に重要な信号である可能性があります。

もうちょっと様子を見ようかとか、本当にうつ病(鬱病)になっているのだろうかなどの判断は、
医師に任せばよいのです。
ともかく、「SOS」を聞けば、病院へ連れて行くことです。

「うつ病(鬱病)の原因と症状」に記載した複数の症状が、継続して起こっていれば、
うつ病(鬱病)を疑うことになります。
その一つ一つは、誰にでも、たまに起こる症状なので、家族(周囲)の人間が、
うつ病(鬱病)になっていることに気づくのは非常にむずかしことです。


みなさんの、そして仲間のこころの健康づくりの参考になれば幸いです。

*参考文献「うつ病  みんなが知っておくべきうつ病(鬱病)の基礎知識」
http://watchan.net/health/around.html


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2008/05/30 9:29

うつ病の家族の対応方法(その1)

今日は、金曜日です。
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タイトルは、うつ病の家族の対応方法としていますが、
うつ病の周囲の対応方法です。

病院へ行くまでと、病院に行ってからに分類して説明します。
「病院へ行くまで」は、うつ病(鬱病)かどうか分からないときの家族(周囲)の対応方法、
「病院に行ってから」は、うつ病(鬱病)と診断されてからの、
家族(周囲)の対応方法となります。
なお、心療内科は行ったことがないので、敷居が高いと思う人が多いようです。

最近は、駅前などに、入院施設のない心療内科が開業されています。
待合室、診療室、そこにこられている人も、内科の雰囲気と変わりません。
気軽に行けばよい場所です。


みなさんの、そして仲間のこころの健康づくりの参考になれば幸いです。

*参考文献「うつ病  みんなが知っておくべきうつ病(鬱病)の基礎知識」
http://watchan.net/health/around.html


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2008/05/23 15:54

かんたんな うつ病豆知識(その6)

今日は、金曜日です。
「いい」かげんのコーナーです。


■周囲の対応は、病気としての理解が必要です

 ●気長に回復を待つことが必要です。

  ・ 焦りや不安があるので、励ましたり、叱ったりする事が本人の負担を重くしがちです。

  ・ 「がんばらなければ」と思っても、それができないことに苦しんでいるのです。
不用意に励まさず、本人の苦しみを理解してあげましょう。

  ・ 思考がまとまらないときです。
仕事や生活における大切なことの決断や判断は、先送りさせてください。

  ・ 本人の気力だけでは治らないことを理解し、治療を勧めることが必要です。

 ●自殺の予防が最も重要です。

  ・ 「死にたい」という言葉が出たら、冗談に聞こえても、笑顔を見せていても、
決して軽く考えず治療を勧めて下さい。
絶対自殺をしない約束を本人と交すことも必要です。
この約束が自殺の大きな歯止めとなります。

 回復してくると、本人も周囲も安心してほっとしがちですが、油断は禁物です。
この時期は早く元に戻ろうと焦ったり、つい無理をしてしまうことが多いのです。
その結果、無理がたたって、症状が悪化したり、自殺を引き起こしたりします。
あくまでも、じっくり、ゆっくり療養する事を心がけ、主治医と連絡を取り合って、
注意深く見守ることが必要です。


みなさんの、そして仲間のこころの健康づくりの参考になれば幸いです。

*参考文献「高知県立精神保健福祉センター」より
http://www.pref.kochi.jp/~seishin/index.html


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2008/05/16 8:40

かんたんな うつ病豆知識(その5)

今日は、金曜日です。
「いい」かげんのコーナーです。


■経過は、必ず良くなる病気です

 ●治療は、薬物療法が基本となります。

  ・ 主に抗うつ薬や抗不安薬を使います。
  ・ 薬の効果が表れるまでは、数週間かかることがあります。

 ●治療法や組み合わせも必要です。

  ・ 精神療法、認知療法、カウンセリングなどの治療法があります。
  ・ 生活環境、ものの考え方、行動様式など、もっと気楽に、
柔軟にとらえられるようにすることが大切です。

 ●回復には波がありますが、必ず良くなります。

  ・ 良くなったり、悪くなったりを繰り返して回復していきます。
  ・ ゆっくりと、焦らずにペースを取り戻していくことが大切です。
  ・ 症状や回復具合にあわせて、薬を組み合わせていきます。
副作用に心配など、わからないことは主治医によく相談しましょう。

●休養をとることも大切な治療のひとつです。

・ 心身両面での休養が必要です。
・ 良くなったようでも、焦ったり張り切りすぎて悪化させないよう、
充分な休養期間が大切です。
・ ライフスタイル(生活様式)を変えることも時には有効です。


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2008/05/09 23:49

かんたんな うつ病豆知識(その4)

今日は、金曜日です。
「いい」かげんのコーナーです。



■症状は、さまざまな形態で表れます

●睡眠障害

  ・ 寝つけない、何度も目が覚める、熟睡できない、朝早く目が覚める
  ・ 夢ばかりみる、疲れているのに目がさえている

 ●身体症状

  ・ 体がだるい(倦怠感)、頭が働かない、仕事に身が入らない
  ・ 食欲低下、体重減少、便秘、口渇
  ・ 頭痛、頭重感、肩こり、体の痛み、性欲減退

 ●気分、感情の障害

  ・ 気分が憂うつ、さびしい、悲しい
  ・ 不安でたまらない、どうにかしたいと焦ってばかりいる

 ●意欲の障害

  ・ 意欲がなくなる、物事におっくうになる、興味、
    関心がなくなる、喜びを感じなくなる

 ●思考・判断力の障害

  ・ 考えが進まない、悲観的になる、判断や決断ができない
  ・ 自分を責める、自分がだめな人間に思える

 ●行動の障害

  ・ 行動範囲が狭くなる、動作が鈍くなる、身の回りのことができなくなる
  ・ 自殺企図

 自分を現実的にとらえにくくなり、価値のない人間、何もできないダメ人間、
 生きていても仕方ない人間としか見えなくなります。
 そんな状態が自殺につながります。
 充分注意して自殺を予防することが、何よりも大切です。


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2008/05/02 7:17

かんたんな うつ病豆知識(その3)

今日は、金曜日です。
「いい」かげんのコーナーです。


■原因は特定されていません

 いくつかの要因が関係して起こってきます。
 病気の状態であって、やる気のなさで起こってきているものではありません。
 遺伝や、性格だけで起こってきているものでもありません。

 まじめで責任感の強い、几帳面、仕事熱心な人がうつ病になりやすいともいわれています。
 そんな人が、ストレスの多い環境や急な生活環境の変化などに出会ったとき、
 うまく対応できず、病気の状態になるとも考えられています。

 うつ病の時は、脳内の神経伝達物質が正常に働かなくなって、
病気の状態を引き起こしていると考えられています。


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2008/04/25 15:59

かんたんな うつ病豆知識(その2)

今日は、金曜日です。
「いい」かげんのコーナーです。


■はじめに

 「うつ」という言葉は、日常語としてもよく使われています。
普通は、単に気分が落ち込んでいることをいいますが、病気になると、
思考や感情、意欲や行動、さらには身体面にまで症状があらわれてきます。
「うつ」は、決して気持ちや性格の弱さで起こってきているものではないのです。

 しかし、最初は体の不調や、ちょっとした気分の落ち込みにしか見えないことも多く、
周囲の人も、本人が抱えている本当の心の苦しみに気づきにくいことがあります。
 そのため、安易に対応し、症状を長引かせたり、かえって悪化させることもあります。

 最近、環境や生活スタイルの変化によって、うつ症状で苦しむ人が増えているようです。
 平穏に生きていくこと自体が困難な時代なのかもしれません。
 本人や家族だけでなくみんなが安心して暮らしていくためにも、
 うつ状態やうつ病について正しく理解することが大切です。

■うつとは

 単なる気分の落ち込みとは違います

 自分だけの努力では、どうにもならない病気の状態です。
 脳の機能障害として起こってくるうつ病や、そううつ病、
 ストレスや環境要因によって起こされるうつ状態などがあります。
 その他、甲状腺など身体的な要因によって起こってくるものもあります。
 国際的な調査では、世界人口の3~5%が「うつ」にかかっているといわれています。
 誰にでも起こりうる病気と言えるでしょう。

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2008/04/18 10:30

かんたんな うつ病豆知識(その1)

今日は金曜日です。
「いい」かげんのコーナーです。


職場のメンタルヘルス・ケアについて、厚生労働省がこころの健康づくりを、
推進してきています。
しかし、メンタル面での理解と認識は、まだまだだと思います。

インターネットニュースで見かけましたが、ファイザー社のインターネット調査によると、
うつ病やうつ状態の可能性がある人の、
4人に1人しか医療機関に掛かっていないことが分かったそうです。
受診への抵抗感が、いまだ根強いことが浮き彫りになった形です。
しかし一方で、家族や友人らに相談したりして、
受診率は大幅に向上したという報告もあります。

そこで、このコーナーでは、
「カウンセリング」につづき「うつ病」について掲載していこうと思います。

一説によると、日本国民の10%が、うつ病という報告があります。
10%というと10人にひとりです。
また10%を超えると、ブレイクするという現象面もあります。
いずれにせよ、こころの問題・病気に、
真剣に向き合わなくてはならない時代になったと思います。

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2008/04/11 10:47

かんたんなカウンセリング豆知識(その10)

今日は、金曜日です。
「いい」かげんのコーナーです。


とある有名病院の心療内科の先生に教わった話を、
すこしずつみなさんに、ご紹介したいと思います。


◆初回面接にあたっては

 ①場面構成(場の設定、約束)が必要となります。

 例)「ここでの話は、秘密を守ることになっています。」
   「一時間ほどとってあります」
   「お楽になさってください」
   「慎重に考えていきたいと思います」
   「来週の同じ時間にお待ちしております」

 ②問題状況の整理をする。
 ③混乱した心を受け止める。

 この際には、カウンセラーに対する質問に答えない。
 答えると立場を逆転してしまいます。
 またカウンセラーのプライベートな部分は言わない。

◆カウンセリングを進めていくと、「悲しみの作業」という過程があります。
 それは、クライエントが現実に向かいあう時です。→沈黙、寄り添う
 人は苦しくなると、簡単に結論を出したがります。

 もし、クライエントが迷っていたことに関して、
 「決めました」と結論づけてきても、それは迷いがある証拠の場合が多い。。

◆カウンセリングの終結の基準

 1.クライエントが生活を自分なりのバランスで生きていけるようになっている。
 2.クライエントが自分を受け入れ、ユーモアをもって自分を語れるようになっており、
   他者に対しても肯定的な構えができている。
 3.カウンセリング全体の流れを振り返ったり、外面化しようとすることによって
   カウンセリングの場面を自分なりに位置づけている。


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2008/04/04 11:20

かんたんなカウンセリング豆知識(その9)

本日は、金曜日です。
「いい」かげんのコーナーです。


とある有名病院の心療内科の先生に教わった話を、
すこしずつみなさんに、ご紹介したいと思います。


◆机上のカウンセリングの勉強は、単にカウンセリング学とか、
 カウンセリング理論にすぎません。
 カウンセラーに要求されるのは、実践の積み重ねです。
 それを行ってこそ、本当のカウンセラーと呼ばれます。

◆「カウンセリングは、繰り返しに始まり、繰り返しに終わる」

 「繰り返し」とはクライエントの言葉を尊重し、
 クライエントの言葉でカウンセラーが理解するために用いられる方法です。
 クライエントの言葉からすべての対話が始められ、
 最終的にはクライエントの言葉に戻っていくことこそがカウンセリングの原点なのです。

◆クライエントは、カウンセラーに答えを求めてくることがあります。 
 しかし、答えを出すのではなく、答えをききたいという気持ちを、受け取ることが大切です。

◆外側の理解ではなく、内側からの理解が必要です。


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2008/03/28 9:30

かんたんなカウンセリング豆知識(その8)

とある有名病院の心療内科の先生に教わった話を、
すこしずつみなさんに、ご紹介したいと思います。

◆クライエントの質問

クライエントの質問には、以下のような内容があります。

①知識や情報を得たい
②要求、依頼、勧誘を伝えたい
③不安、おそれなどの気持ちを伝えたい
④支持や保証を得たい
⑤安心にために確かめたい
⑥あきらめるために確かめたい
⑦カウンセラーを試す(様子をうかがう)

◆カウンセラーの質問

カウンセラーの質問には、次の種類があります。

閉じられた質問・・・YES,NOのように簡単に答えられるもの
開かれた質問・・・その人なりの工夫や独自性など

*カウンセリングとは、その人のドキュメンタリードラマを、その人自身でつくるようなもの。
 そしてカウンセラーは、そのためのプロデューサーであり、ディレクターのような役目をする。


◆クライエントの理解

外側の理解と内側の理解があります。
外側の理解とは、一般論の枠組みで、その人意外でも答えられるような内容のことを含む。
内側の理解とは、その人本人でないと答えられない内容である。
クライエントの「葛藤」状態を理解すること。
注意することは、クライエントの動きのとれない状態をそのままうけとめ、
わかろうとすることです。

まずは外側の理解を糸口に、内側の理解をしていくことが大切です。

◆クライエントとの関わり

クライエントの言葉のなかには、否定的内面と肯定的内面があります。
これはカウンセラーやクライエントに関係なく、どちらかに偏る傾向があり、
おおむね肯定的内面に偏りがちです。
なぜならだれでも、否定的なことには関わりたくという思いがあるからです。

クライエントは否定的な言葉に対して、カウンセラー自身が強くなりましょう。

否定の言葉の中から、最も訴えたいことが見つけられるようになると、
いい関わりができるようになります。

◆言い換え

クライエントの訴えをよりはっきりさせるために、カウンセラーの言葉として置きなおして
フィードバックすること。
「焦点となる感情」を理解して、それをカウンセラーの言葉で言い直したり、
クライエントが言いたい気持ちを明確にする。


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2008/03/21 8:59

かんたんなカウンセリング豆知識(その7)

とある有名病院の心療内科の先生に教わった話を、
すこしずつみなさんに、ご紹介したいと思います。

◆クライエントの心理

カウンセラーは最初から、クライエントのことを決めつけてはいけない。
こうかな?ああかな?といろいろと考える
たくさんのイメージを浮かべる。そうすれば、たくさんの想定ができる。

例)不満の場合

①自分自身に対してなんらかの理由で上手く行動できなかったり
感情が乱されて当惑を感じ、上手く統制できない自分に不満を抱いている

②他者に対して:自分を混乱させたり、苦しめたり 自分に対して
手をさしのべてくれないことで、周囲の人に対して不満を抱いている。

カウンセリングは、
今までと違った人間関係を求め、期待してやってくるということも忘れてはなりません。
⇒その分、契約関係としてきっちりしているので、友達同士の相談とはまったく異なる。


◆準拠枠

準拠枠とは、感じ方、考え方、価値観、態度、行動を評価決定する場合に、照合したり、
拠りどころにしたりする個人の内的な枠組をいいます。

それは個人の主観的な内的世界といいかえることもでき、
その人の過去の経験の中から形づくられていくものです。

相手の準拠枠に立つということは、「この人にとっては、こういう意味を持っているんだなぁ」
と相手が見、感じ、考えているように自分も見、感じ、考えられるということである。

・相手の枠組みに近づくには
1.初めはこちらの枠組みで、先にいくほど相手の枠組みで
2.同化と調節

相手の枠組みに近づく努力の中で、想定を作ったり、当てはめたりすることを《同化》といい、
当てはめた想定を変更したり、修正したりすることを《調節》という

・まとめ
カウンセラーは、初めは自分の枠組みで近づくよりほかに、近づきようがないのです。
クライエントの話の展開に応じて、自分の枠組みを柔軟に同化、調節して、
相手の枠組みに近づくことが必要となる。


◆人が見、行動している世界

相手の枠組みで物を見るということは、自分の見方、枠組みを捨てるのではなく、
自分の見方を一時棚上げして、「変だな、どうしたらそういうふうに見えるのだろうか、
考えられるのだろうか」と思ってみることである。

往々にして、頭の中でぱっと浮かぶのは、決めつけの場合が多いのです。
クライアントの情報を聞きながら、ピントをあわせる⇒想像をたくましく


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2008/03/14 12:31

かんたんなカウンセリング豆知識(その5)

*シリーズで掲載している「かんたんなカウンセリング豆知識」ですが、先週順番を間違えて、6回目を掲載してしまいました。
今週は、飛びました5回目を掲載します。
たのしみにしてた方、お詫び申し上げます。



とある有名病院の心療内科の先生に教わった話を、
すこしずつみなさんに、ご紹介したいと思います。

◆クライエントの話

クライエントの話す内容には、大まかに分類して次の3つの要素が混じっている。

1.事実(出来事)
2.感情
3.計画(願望、予測)

感情ばかり話す場合⇒自分を客観的に見られない。
この状態は、まだいいほうである。
逆に、事実ばかり話す場合⇒感情を殺そうとしている。
この状態は、危険な状態である。
計画の要素が含まれていない場合⇒現実の辛さにひしがれて、生きる希望や
動き出そうという力をもてない。

◆クライエントの訴え

カウンセリングは、クライエントの感情面を取り扱うことを主な狙いとする。
しかし、話の中に言葉として表現されている感情に焦点をあてて聴くこととイコールではない。
考え方、立場からいうと感情的な混乱やこだわりが障害問題解決に進めない。
感情的な障害を処理することを学ぶ。
⇒自力で問題解決できるようになり、しかもその方が、より根本的な解決策で
あるという見方をする。

◆フィードバックの作り方

カウンセラーがクライエントの話の内容や感情をクライエントに伝え直すことを、
フィードバックといいます。

その方法の基本は以下になります。

事実+感情+ですね。

感情+ですね(感情の反射)


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2008/03/07 17:13

かんたんなカウンセリング豆知識(その6)

とある有名病院の心療内科の先生に教わった話を、
すこしずつみなさんに、ご紹介したいと思います。

◆フィードバックとは?

クライエントの話の内容や感情をクライエントに伝え返すこと

その効果は、

①自分の話がカウンセラーにどのように伝わったか、
(カウンセラーがどのように受けとったか)を知ることができる

②自分が伝えたかったことと、カウンセラーから返されたことを
照らし合わせて自分を振りかえることができる。

◆明確化とは?

カウンセラーが焦点づけたり、明確にすることを手伝ったりする必要がある場合、
このカウンセラーの働きかけや技術を《明確化》と呼んでいる。

◆話すことの意味とは?

1.カタルシスを得る(自浄作用)
2.自分のことをわかってもらう
3.自分のことがわかる
4.感情を再体験する

不満や愚痴は、クライエントの生きる姿の裏返しなのです。
背景にある生き方に反応していくことがカウンセラーの役割でもある。

夢、願望、期待 ⇔ 不満、愚痴

たとえば「死にたい」とクライエントが発したとき、
驚いたり、とがめたりするのではなく、その裏側にある
「死ぬほど、生きたい」という背景を探し出すことがカウンセラーの役割である。

◆危機

成熟危機:成長過程で誰もが必然的に通る危機

状況危機:予期せずに訪れる危機

感情体験は、排除しようとするより、受け止め乗り越えようとする方が良いのです。
しかし悲しみや不安の感情を直視することは、大変辛く苦しいことです。
カウンセラーは、その辛さや苦しさをクライエントと分かち合うことで支えます。


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2008/02/29 15:19

かんたんなカウンセリング豆知識(その4)

とある有名病院の心療内科の先生に教わった話を、
すこしずつみなさんに、ご紹介したいと思います。

◆自己実現(Self-realization)
自分の能力や可能性を発見し、人間性を最高に発揮して
生きるよう、より成長した自分となろうとすること

◆マズローの欲求段階説

人はそれぞれ下位の欲求が満たされると、
その上の欲求の充足を目指すという欲求段階説を唱えました。
下から順に、

①生理的欲求・・・性欲、食欲
②安全の欲求・・・保護されたい
③帰属の欲求・・・集団、友情
④自我の欲求・・・尊敬、自尊心
⑤自己実現の欲求・・・使命達成

という順になっています。
①~④は欠乏動機で、⑤は成長動機

逆に、辛くなっていくと下の階層に降りていく
初めの4つの欲求は満たされる必要がある。


◆障害除去のアプローチ

基本的なアプローチとして
1.どんなことを言っているか?
2.自分はどう感じるか?
3.どう解釈するか?

生きていく力→障害がある→新しく生きていく力
障害とは、苦・悩・悲

障害は除去、取替え、委譲などの方法で、
外側(周囲)に働きかけによって解消することができた。

しかしカウンセリングの場合は、障害を除去するだけではなく、
内面に踏み込んでいく。
では、内面のアプローチとは?


◆内面へのアプローチ

1.解放   ①思い込みからの解放
       ②過去のとらわれからの解放
       ③周囲の目へのこだわりからの解放

2.明確化  ①目標の明確化
       ②問題や障害の明確化   
       ③考えや気持ちの明確化

3.目標化  ①新しい目標をたてる
       ②間違っていた目標を修正する
       ③実現可能な目標設定をする

4.積極化  ①自分から働きかける(受身にならない)
       ②意欲を持つ
       ③自己実現(主張の促進)
       ④自信を持つこと

5.再認識  ①歪んだ認識の修正(正しい情報)
       ②客観的な認識の必要性
       ③他者の立場からの認識を持つ

6.切りかえ ①気ばらし(レクリエーションなど)
       ②悲観的に考えない
       ③思い切ることの必要性 
       ④あきらめることの必要性    

この6つの中の組み合わせで、内面にアプローチしていくことができる。


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2008/02/22 9:20

かんたんなカウンセリング豆知識(その3)

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今日は、傾聴法について②

◆傾聴法

カウンセラーの役割の中でもっとも大切なことは、
クライエントが語ることを一生懸命に聞くことだと言われています。

相手の気持ちを理解し、「わかった」ということを伝えるため、
感情の反射といって、「あなたの気持ちは○○ですね」と言ったり、
クライエントに必要な情報を与えたり、新しいことを試みるようにすすめることもあります。

傾聴と感情の反射は、最も大切な基本です。

◆まとめ

傾聴は、カウンセリングで最も大切なものであり、
カウンセリングは傾聴から始まるといっても過言ではない。

相手の言葉だけを一生懸命にきくだけではなく、
相手のからだ全体から出てくる全てのものをきいていくということ。
すなわち、言葉だけでなく、雰囲気から感じ取れるものや気持ち(心)も含めて、
全てきいていくことをいう。

人間関係を作る上で、最も基本的なもの。

◆非言語的なコミュニケーションのなかには、
姿勢、目、視線、動作、口もと、表情などのものがあります



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2008/02/15 7:46

かんたんなカウンセリング豆知識(その2)

とある有名病院の心療内科の先生に教わった話を、
すこしずつみなさんに、ご紹介したいと思います。

今日は、傾聴法について①


■コミュニケーションとは、ラテン語のcommunicare (共有すること)から来ています。

■相手の気持ちに耳を傾ける態度が必要です。

■敬語は、相手に対して尊敬の気持ちをメッセージとして伝えることができます。
 尊敬の念が伝われば、多くの人は満足感を抱きます。

 では、敬語を完璧に使いこなせば、相手が必ず満足するのでしょうか?
 
 敬語だけでは不十分です。
 相手に満足してもらうためには、敬語のほかに何が必要でしょうか?

 満足感を与える言葉として、「喜ばれる言葉」もあります。
 それは、相手本位の言葉です。
 気遣い、心配り、肯定的な誉め言葉は、満足感を与えます。

 逆に、自分本位の言葉は、嫌われます。
 相手に対する否定的な言葉も、もちろん嫌われる言葉です。

 でも「がんばってください」は、励ましの言葉ですが、毒にも薬にもなります。
 励ますには、その前に「共感」することが大事です。

■はたして言葉は、それだけで完璧でしょうか?

 コミュニケーションという観点から見ると、
 言語・準言語・非言語の3つのチャンネルがあり、
 それを同時に発信することでメッセージが伝えられます。

 言語は、まさに言葉そのものです。
 準言語は、音の長短という速さ、強弱、抑揚などが該当します。
 非言語は、顔の表情のことです。

 この3つのチャンネルが、同じに作用すると、完全一致になります。
 たとえば、笑顔で元気よく「ありがとう!」っていうことがそうです。

 でもどれか1つがかけると、不完全一致です。
 3つがちぐはぐになると、完全不一致となるわけです。


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2008/02/08 7:26

かんたんなカウンセリング豆知識(その1)

とある有名病院の心療内科の先生に教わった話を、
すこしずつみなさんに、ご紹介したいと思います。

■カウンセリングの起源は、20世紀初頭アメリカで、
職業指導、教育測定、精神衛生の3つの運動から始まりました。
1940年代になると、カール・ロジャースという人が「相談心理学」を確立しました。
それまでは、助言したり、アドバイスをしたり、お説教をしたりする方法でありましたが、
非指示的カウンセリングといって、聞くことを中心に、
個人の見解でアドバイスをしないという方法です。
日本では、その考え方はなかなか受け入れられなかったようです。
どちらかというと、お説教をしたがる傾向があったからのようです。

■本来のカウンセリングは、3つの姿勢が必要です。

1.無条件の受容
・・・自分の価値観や尺度で解釈するのではなく、相手との違いを受け入れること。
2.共感的な理解
・・・客観的であり、同情するのではなく、その相手の考え方でもって、一緒に考えること。
3.言行一致の態度
・・・他人が自分を見る姿と、自分が自分を見る姿が一致すること。

■心理的訓練を受けカウンセリング・マインドをもった人が、
対等の立場になって、来談者(クライエント)を尊重し、直接面接をする。
そして、共同作業で問題解決し、人間的成長を援助していくこと。

基本的に電話相談は、カウンセリングとは呼ばれないようです。
「聞く」という傾聴テクニックをもつことが大事です。

■大事な4つのポイント

1.信頼関係(ラポール)を得る
2.傾聴
3.クライエントが話してくれた内容を整理する
4.整理した内容をクライエントに確認する


以上ですが、わたしの解釈の違いから、誤解を生むようなことがあるかもしれません。
そういう場合は、ご指摘ください。


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2008/01/25 9:02

「いい」かげん――メンタルケアをしましょう

本日は、金曜日です。
金曜日は、「いい」かげん――メンタルケアをしましょう、
と題して、ブログを書いていきます。

いま厚生労働省の推進事業として、職場のメンタルケアについて各自治体で、
商工会議所などが中心になって、勉強会、セミナーなどが展開されています。

わたし自身も、かなり精神的にヘコんだ時期があり、カウンセリング、
グループセラピーなどに参加したことがあります。
またメンタルヘルスケアのセミナーにも、参加したことがあります。

メンタルな部分は、これから先、避けては通れないし、
ますます問題視・重要視されるテーマではないでしょうか。
そういうテーマを、わたしなりの経験から、語ってみたいと思います。

メンタルなことは、数学のように、答えが一つではありません。
ある人にとっては、的を射ることだとしても、
ある人にとってはとても共感できないということがあります。

そういう意味で、あくまでわたしの見解というスタンスで書いてみたいと思ってます。
もちろん目的は、みなさんとわたし自身のこころが、
すこしでも楽になれたらいいな、ということです。