渡邉美樹講演会 その21
今日は、火曜日です。
「経営ノート」のコーナーです。
2006年11月22日に行われた、渡邉美樹社長の講演会をまとめたものです。
みなさんのお役にたてれば、幸いです。
渡邉美樹パネルディスカッション議事録
講演会の議事録の続きです。
Q7. 会場のお客さんのなかには転機を迎えている人もいるかと思いますが、
そうした人にアドバイスお願いします。
私には“転機”というものはありません。
強いてあげれば、それは『運』です。
私は、起業するために、佐川急便で1年間働いて300万円を貯め、
その金を元手に2,000万円借金し、飲食店を開業しようと決めていました。
まさに、明日契約しようかというときに、つぼ八の創業者に会いました。
そこで、つぼ八の創業者に相談したところ、「その計画は失敗する。
つぼ八の直営店を使って、そこで勉強しなさい」と言われました。
いまの私から見たら、その飲食店は、自分でも失敗するとわかります。
仮に、そのとき、つぼ八の創業者に会わなかったら、その事業に失敗し、
佐川急便に頭を下げて再入社し、いまでも佐川急便の一社員だったと思います。
また、先ほど話した酒屋さんの2,000万円のときもそうでしたし、
唐変木というお好み焼きチェーンで失敗したときも、1億円の無担保融資が受けられたりするなど、
失敗したときに恐ろしいほど幸運が舞い降りてきます。
そして、その恩をお返ししなければいけないという気持ちで一所懸命働いています。
*なおこの議事録は、富田さんのご協力で、掲載しております。
(つづく)
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