2008/09/02 8:42

渡邉美樹講演会 その17

今日は、火曜日です。
「経営ノート」のコーナーです。


2006年11月22日に行われた、渡邉美樹社長の講演会をまとめたものです。
みなさんのお役にたてれば、幸いです。

渡邉美樹パネルディスカッション議事録
講演会の議事録の続きです。

Q2. ワタミのキャラクターは亀ですが、
一歩ずつ着実に登るというイメージで亀にしたのでしょうか?

  26歳のときに1億円稼ぎましたが、その後、天狗になってしまい、
  27歳のときに大失敗を犯しました。
  立地を間違えたのです。
  経理の知識はある程度ありましたが、キャッシュフローを考えていませんでした。

  そこからの半年間はいつ、会社が潰れてもわからないような状態でした。
  銀行の融資担当者からは、「お前の人間性に金を出せない」とまで言われました。
  本当にどうしようもなくなったときに、知り合いの酒屋さんが、風呂敷袋を持ってきて、
  「ここに2千万円あるから使ってくれ」と借用書無しで、お金を貸してくれました。

  私は、泣きながら、その2千万円を受け取りました。
  このとき、これからは一歩一歩、着実に歩いていこうと決意しました。
  そのことを“体の重い亀”に例え、社内報で書いたところ、
  いつの間にかワタミのキャラクターのようになりました。

  そのとき大失敗したこと、また、いま仕事を進めているうえで、
勉強の必要性を痛感しています。
  「本」には、いままでの人が失敗したことの集積が書かれています。
  「本」を読むこと、勉強することで、それらを吸収したら、
恐ろしいほどの知識が身に付きます。

  先日、経営学の教授とお会いする機会がありましたが、
その人は、私が一所懸命仕事し、
  身につけた知識よりも、たくさんの知識を持っています。
  経営には、あと経験も必要ですが、勉強はしておいた方がいいと思います。
  勉強は奇跡を起こします。


*なおこの議事録は、富田さんのご協力で、掲載しております。

(つづく)

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