渡邉美樹講演会 その12
今日は、火曜日です。
「経営ノート」のコーナーです。
2006年11月22日に行われた、渡邉美樹社長の講演会をまとめたものです。
みなさんのお役にたてれば、幸いです。
12.ありがとうを集めたい
2003年に郁文館の理事長になりました。
まわりからは、「会社で儲けたから、道楽で教育に進出したのではないか」
と言われました。
しかし、その夢も実は24歳のときには立てていたのです。
そのときの目標は、居食屋を1店舗増やすごとに、塾の教室を1クラスつくる。
そして、30クラスになったら、学校にするというものでした。
しかし、当時は、居食屋を軌道に乗せていく段階で、居食屋の経営だけで手一杯のため、
「教育」には手が回りませんでした。
そのため、外食を仕上げるまでは、封印していたのです。
ワタミは2000年に一部上場になり、総資産も数百億円になりました。
そこで、「教育」という封印していた夢を解いたのです。
2004年に病院を経営してから、
介護施設が足りないことを感じ介護に乗り出しました。
しかし、本当の理由は、
介護は“とてつもないありがとう”を集められそうだと直感したからでした。
お年寄りの方が介護施設に希望する条件は4つです。
それは、
①料理が美味しいこと、
②気持ちの良いサービスが受けられること、
③賑やかな場所であること、
これにはちょっと説明が必要です。
お年寄りは、景色のいい温泉地等に住むことを望んでいません。
それよりも、子どもや孫たちが毎週遊びに来て、
一緒に遊べるところを望んでいるのです。
そのためには、賑やかな場所がいいのです。
④施設が清潔できれいであることです。
そして、この4つは、ワタミがもともと得意としていたサービスと合致します。
そのため、介護に進出したのです。
*なおこの議事録は、富田さんのご協力で、掲載しております。
(つづく)
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