ある日、以前お家を建てさせて頂いたオーナーの方から
「昔からある土蔵がだいぶ痛んできて見ていて忍びない、直すことはできないか」
というご相談を頂きました。
早速現地に確認しに伺うと、長い年月が経ち、風雨に耐えてきた土蔵はずいぶん痛んでいました。
痛みの部分は「なまこ壁」などの表面だけではなく、木で出来ている構造部にもあったので、難しい修復になるなと予想をしましたが、さらにオーナーから「痛んでいる部分だけ直してなるべくコストをかけずにやって欲しい」というご要望を頂きました。
そのあたりは腕の見せ所です。
大工さんや左官屋さんと一緒にもう一度詳しく現地確認に伺いました。
現状を確認して、お互いに難しい部分の理解と確認をしあいます。
その後、打合せと見積もりを重ね、何とかご予算内で形になることになったので、修復を始めることになりました。
修復の過程と結果は長くなってしまうので、また次回にお送りさせて頂きます。
一体どのような修復になるのでしょうか。