今日は基礎修復工事の模様をお伝えします。
まず、現状がどのようになっているのかをご説明します。
上の図は簡単にした概略図ですが、現状はこのように特に1方向に向かって沈下しています。
第一歩として、まず基礎を持ち上げて水平に戻さなければなりません。
方法はいくつかあったので、専門業者との打合せ、コストの調整など検討を重ねました。その結果、今回選択した方法は、基礎そのものを安定した地盤まで届く杭で支えながら水平に戻すという方法です。
今回の工事を始めるに当たって、敷地内の地盤調査を行っているので、現在の地面がどの程度軟弱なのか、どのくらい深くまで行けば安定した硬い地盤に届くのかは分かっています。
この工法を行うために、まず基礎の下まで穴を掘り、杭を固定しなければなりません。
絵で描くと簡単ですが実際には
このように、重機が入らない場所なので人の力で穴を掘っています。
暑い日が続いているので、そんな日は職人さんの作業服が汗で色が変わってしまうくらい大変な作業です。
掘り出した土は袋に詰めて、またこれも手作業ですが、丁寧に積んで頂いています。基礎修復後の埋め戻し工事の際に土を利用します。
これは穴の中に空気を送るダクトです。これがないと作業が出来ないくらい過酷な仕事です。
今回は19本の杭で下がっている部分の基礎を持ち上げます。一つの穴で2本の杭の工事を行ったりするので、19箇所で穴を掘るわけではありませんが、その代わりに家の内部の基礎に杭を固定するために横に数mトンネルのように掘らなければならない場所もあります。
現在はこの穴を掘る工事を進めている段階です。来週には各杭の設置が終わり、高さを測りながら水平に家を持ち上げる予定です。