松本市 パン屋 カフェのBonne-journee[ボンヌ・ジュルネ]

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こんにちは、パン職人&トラブラー写真家のタダチです。
8月に入って撮影記も滞っておりましたが休日をだらだら過ごしていたわけではなく
実は2週続けて御嶽山に挑んでいたワタクシであります。
今回は若干のハプニングもありました初の御嶽レポートをニ回分ひとまとめでご紹介します...。

御嶽山と言えば信仰の山、霊峰、パワースポット。
標高3067mの巨大な独立峰は日本百名山、花の百名山としても知られています。
松本からは国道19号を木曽方面へ向かい、元橋の信号から案内板に従って県道20号を進みます。
狭い田舎道を走っていると左手には林間から流れの穏やかな王滝川が見え隠れ。
小さなトンネルを抜け、橋を渡ってしばらくするとやがて道は二手に分かれます。
一方は王滝村から御嶽山へ向かうルート、もう一方は木曽町からのルートです。
今回の撮影記はこの両ルートを同時進行で辿ってゆきたいと思います。

まずは王滝側...黒沢の信号から左手に曲がり川沿いに進むと牧尾ダムが現れます。
さらに御岳湖に沿って道は緩い登り坂が続き、
沿道にはあちこちで"御岳百草丸"の文字を目にするようになります。
この道には和漢胃腸薬「御岳百草丸」を製造している長野県製薬の販売店や工場があって
社内見学もできるようです。わが家の常備薬としても重宝しております。(^.^;
やがて王滝小・中学校の辺りでふたたび分岐点。ここからは峠道らしさがでてきます。
そして最初の撮影場所、御嶽神社里宮に到着。


↑御嶽神社は山頂までにいくつもの社務所を置いています。ココは一合目。

↑鳥居をくぐると紅白のノボリ旗が両脇に連なり、ちょっと異様な感じ。
林に囲まれた鬱蒼とした境内は人影もなく石段だけがずぅ〜〜っと奥まで続いています。

↑息を切らせながら苔むした石段を登り詰めると岩壁の下に本殿がありました。

↑本殿背後の切り立った岩の壁は何か言い知れぬ無気味さ。

↑岩の割れ目からはちょぼちょぼと苔の上に水が流れ落ちています。
五円玉をかたどった石碑がありましたのでお賽銭は5円でお参り終了。
さらに御嶽神社を詳しく知りたい方はこちらへ↓
http://www.ontakejinja.jp/index2.html

さて、今度は木曽町側のルートを辿ってみます。
黒沢から分岐して少し進むとこちらにも御嶽神社の里宮があります。
そこからちょっと先の太陽の丘公園でひと休み。
ここにある三つのゾーンは地球誕生から生命の進化までを学べるようになってます。

↑「太陽の丘ゾーン」の中央、茶色の物体が太陽です。
それぞれの大きさの比率は正確ではありませんが巨石を切り出して球体にしたものを
惑星になぞらえて配置し、太陽系を表現しています。

↑これは土星。ちゃんと"輪っか"がありますね。(^-^;)

↑背後には御嶽山の巨石がゴロゴロと...。これが「原始の地球ゾーン」かな?

↑「生きものの移り変わりゾーン」のステゴサウルス。
他にもサイズは小振りですがマンモスやアンモナイトなどの造形物もあります。
トイレもあるし駐車場も広いので小休止にはうってつけの場所ですね。

再び王滝ルートに戻ります。
完全な山道をズンドコ進んでゆくと、山の斜面には至る所に石碑が立ち並び
普通の山とは全く趣が違う事に気付きます。
昼間でも薄気味悪いですが夜だといっそう恐いかも...。(-o-;)
右手に御嶽山岳歴史文化会館を臨み、さらにそのまま険しい峠道を走ると
カーブの途中あたりでトイレ小屋と砂利の敷かれた駐車場が現れます。
車を停めると、そこから道を隔てた森へと続く階段と奥には滝が見えました。

↑「清滝」と呼ばれるこの滝は滝行の場所らしく、更衣室や殿社が建てられています。

↑ここには写っていませんが滝つぼはなくて人が立てるように下を平らにしてあります。
今回は立ち寄りませんでしたが近くには「新滝」という滝もあるようです。

今度は木曽町ルートの滝を見てみましょう。
こちらには多くの滝があり、日出滝、大払滝、松尾滝と続き
ワタクシが立ち寄ったのは「こもれびの滝」と「不易の滝」です。

↑この日はよく晴れていたので駐車場からの眺めもなかなか。
駐車場から森の奥へと下ると辺りは薄暗く苔むしていて足元も滑りやすく注意が必要です。

↑まずは「こもれびの滝」を拝見。滝のすぐそばまで近づく事ができます。
観光客を意識して眺めのよい場所には屋根とベンチが備えられています。

↑さらに奥には「不易の滝」。こちらは高所から落ちて来るので近付けません。
二つの滝から脇の急な遊歩道を登ってゆくと、樹齢300年を超える木曽五木
(ヒノキ・アスナロ・ネズコ・コウヤマキ・サワラ)の繁る針葉樹林の森
「油木美林」(あぶらぎびりん)へと通じています。
樹木が凄いので思わず遊歩道を歩き始めたくなりますが、果てしないのと
登り坂が大変険しいので初心者は軽はずみに登らないことをオススメします。(´ヘ`;)
夏は滝を見て涼しさを楽しむ程度にしておきましょう。

清滝を眺めた後、王滝ルートはどうなったかと言いますと...
ワタクシはスルーしましたが途中の御岳高原にはキャンプ場や森林科学館、
名古屋市民休暇村などの施設もあり、宿泊レジャーとしても楽しめそうです。
その先の"おんたけスキー場"のリフトは営業していませんので
眺望を堪能しながらのドライブで田の原までぐるんぐるんと走れます。

↑やがてスキー場を登り詰めると御嶽山王滝口7合目の「田の原天然公園」にご到着。

↑辺りは盆栽のような松の繁る湿地帯。松原は花が咲くでもなし華やかさは皆無です。
この日はあいにく御嶽山は望めませんでしたが天気さえよければ眺めはいいでしょうねぇ。。。

↑ここは登山道の入り口でもあり、白装束の道者と登山者が入り乱れていました。

↑山頂へ向かう登山道は最初のうちは平たんな道ですが...行くなら覚悟して登りましょう。
結局、時間の都合と体力負けでワタクシは途中で断念。それを尻目にグループになって
がやがやと進んでゆく白装束を纏ったお年寄りのパワーに感服いたしました。m(_ _)m

さて、木曽町ルートは御岳ロープウェイスキー場を目指します。
紛らわしいのですがこちらは御岳"ロープウェイ"スキー場と呼ぶようです。
案内板が分岐点ごとに登場するのでスキー場までは迷うことはないでしょう。
道はいったん6合目の「中の湯」付近まで登るのですが、
そこから再びロープウェイ乗り場までは下り坂となります。

↑くねくねとした下り坂の途中に広い駐車場が見えたら鹿ノ瀬駅に到着です。

↑ロープウェイ料金は往復2400円。標高1570mから2150mまで14分で繋ぎます。
終点の飯森高原駅を降りると...ぽつぽつと雨粒が...。( ゚︹゚;)
駅の周辺には高山植物園があるのですが時期的に花はほとんどありません。(;_;)
やがて雨は本格的に降り始めたにもかかわらず、せっかくここまで来たのにもったいないと
あらかじめコンビニで購入しておいた安物カッパを着込んでしばし森の散策。

↑濡れた笹がなんとも言えない癒し系の香りを放ち雨でも結構気分がよかったりします。

↑これは何の実かな?。
7合目の「行き場山荘」まで歩いたところで上空からゴロゴロと雷鳴が...。
これ以上進んだらヤバいと思い、さすがにワタクシめも引き返すことにしました。
歩いている最中に何やら放送が聞こえていましたが、その時は内容が聞き取れず
ロープウェイ乗り場に戻ってからはじめて気がついたのです。
"カミナリのため、ロープウェーは一時運休"という事態に。。。(Θ_Θ)
それでも少し待てば動くだろう...と、最初はワタクシを含め立ち往生している
数十人の乗客は楽観的だったのですが30分過ぎても、1時間過ぎても、
雷鳴が響き続けるうちに次第に全員不安げな表情に...。(゚。゚ υ) ︾ (υ ・_・)
ワタクシも時計を気にしながら苛立ちと不安が募るもののどうしたらいいのか分からず沈黙。
やがて待ち切れない客が係員に聞いたところ、6合目の中の湯まで下りれば
迎えのバスを用意できると知り、徒歩で雨の山道を下山する人達が出始めました。
6合目までは30分から1時間の道のり。歩くか?それとも待つか?。
居ても立ってもいられないワタクシは歩くと決めました。
歩き出した直後に動き出すかも知れないけれど、これは「賭け」みたいなモンです。
石とぬかるみと木の階段の登山道は濡れて滑りやすく、安いカッパは蒸れて体中汗まみれ。。。
十人くらいが連なって無言で下山する道中は他人同士なのに不思議な連帯感を覚えました。
中には後から迫ってきて狭い脇を無理矢理追い越してゆく人や、ぐだぐだと泣き言を
ぼやきながらついて来る子供もいて内心腹も立ちましたが、ようやく中の湯に辿り着いた時
そこの主人が「大変だったね」と出迎えてくれた瞬間に心が嬉しさで満たされました。
バスで待っていてくれた職員も、駐車場に着いてからロープウェイの払い戻しをしてくれた
受付の方もみんな嫌な顔ひとつしないで「お疲れさま」と労ってくれたのに
被害者意識のカタマリだった自分の気持ちが後で恥ずかしく思えました。(´ー`)

今回は想定外の出来事もあり、特段イイ写真も撮れず疲れた日帰り旅でしたので
はじめは二度と行きたくね〜〜などと思ったりしましたが、振り返ると不測の事態での
人や自分の行動を知ることができた貴重な体験だったのかな?なんて思います。
霊峰御嶽山、他の観光名所とはまた違う不思議な雰囲気のある場所です。
興味を持たれた方は一度行ってみて下さい。f^_^;...

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