数ヶ月前
トステムフランチャイズチェーンの
長野の社長が集まる月1回の『社長会』での
トステム折原さんの『ココロの置き方』のメッセージ…。
ちょうど世間では『タイガーマスクの伊達直人』現象で
アチラこちらで、ココロ温まる話題で持ちきりの時期で…
その時に渡されたA4一枚の文面を紹介します!
ココロ温まる『イイ~話しです』長くなりますが最後までお読みください!
ランドセル
幼くして父親を亡くした女の子が、小学校に入学する頃のことでした。
周りの子はみんな、親に買ってもらった赤いランドセルを背負って、通学していました。
しかし、その子の家庭は幼くして父親を亡くし母子家庭でしたから、ランドセルを買ってもらうほどの余裕はなかったそうです。
もちろん、家に余裕が無いことをわかっていたその子は、ランドセルが欲しくても母親にねだる事はできません。子供ながらに、それはお母さんを困らせてしまうことだとわかっていたからです。
でも、毎日友達と通学していると、どうしても自分もあの赤いランドセルが欲しくて欲しくてたまらなくなります。通学路にあるお店に飾ってある、新品でピカピカの赤いランドセルをいつも眺めていたそうです。
そんなある時、彼女は考えました。
「お母さんに迷惑をかける訳にはいかない。でも、私もあの赤いランドセルが欲しい…。そうだ、お父さんにお願いしてみよう!!きっと、お父さんなら私のお願いを叶えてくれるに違いない!!」
そう思った彼女は、天国にいるお父さんに手紙を書くことにしました。まだ習いたてのひらがなで、一生懸命にお父さん宛にハガキを書きました。
「てんごくのおとうさんへ
わたしはことし、しょうがくせいになりました。
べんきょうもがんばっています。いっぱいがんばって
おかあさんをたすけようとおもいます。
だから、おとうさんにおねがいがあります。
わたしに、あのあかいランドセルをください。
いっぱい、いっぱい、べんきょうして、がんばるから。
いいこにしているから。おねがいします。」
もちろん、天国へのはがきです。
宛名は”てんごくのおとうさんへ”と書いてポストへ投函したそうです。
そのハガキを集配し、郵便局の職員の方が、そのハガキをみつけます。
宛名はてんごく…。
ハガキの裏には、幼い彼女が一生懸命書いたあの文章…。
いつものように差出人不明で送り返すわけにもいかず、このハガキを手にとった職員が「どうしたらいいんだろう…」と仲間の職員の方に相談したそうです。
「ねぇ みてこのハガキ…。どうしたらいいんだろうかぁ…。送り返すには、あまりに残酷だよね…。」
「う~ん…、そうしたら、僕達がこの子の天国のお父さんになろうよ」
「えっ、どうやって?」
「仲間みんなにお願いしてさぁ、ちょっとずつお金を出し合って、ランドセルを買ってあげようよ!」
そして、郵便局の職員のみんなで、ちょっとずつお金を出し合い、真っ赤なピカピカのランドセルを買うことにしました。
そして、そのランドセルを小包にいれ、その郵便局の中で一番字のうまい人が代表して、お父さんのメッセージを書いて、その子に送ったそうです。
「〇〇ちゃん、お手紙ありがとう。お父さんとってもうれしかったよ。いつもがんばっているのを天国から見てるからね。これからもやさしい人になってね。そしてお母さんを助けてあげようね。天国からいつも〇〇ちゃんのことを応援しているよ。ちょっとおそくなったけど、ランドセルおくるね!!」
数日後、ランドセルとメッセージが入った小包が女の子のところに届きます。
その女の子は、飛び跳ねるように喜び、お父さんからランドセルをもらったと、はしゃいでいたそうです。
そして、数日後この話しを作文に書き、全国のコンクールで入賞したそうです。
いかがでしたか…ココロが温まる『イイ~話し』
競争原理が働くこのご時勢…どんな時でも忘れてはいけない『大切なこと』を感じさせてくれています。
それではまた。