信州建築構造協会

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2023/05/19

地形と戦略と御朱印と

投稿者:新井

お寺や神社へ参拝する際、御朱印を頂いています。
始めた頃は、半分御朱印集めが目的化していて、1日にいくつも神社仏閣を回ったりしたこともありましたが・・・最近はその場の歴史や雰囲気も知りたくて参拝し、記録の一部としていただいています。
ここ数年では「ご城印」も登場しています。
実は松本城で平成2年から「登城記念」として販売していたのですが、御朱印ブームに乗って「松本城で『ご城印』がもらえるらしい。」と有名になり、全国各地のお城からもご城印が販売され始めました。



1ヶ月ほど前、仕事で甲府へ行った時のことです。
打合せ時間よりもかなり早く到着したので、信玄公にあやかろうとパワースポットである武田神社へ参拝することにしました。
境内は平日早朝のわりに、スーツの人が多い。
地域か企業の集まりかと思いきや…なんと、武田信玄の命日に開催される例大祭当日、しかも没後450年目とのこと。
偶然にも祭事の様子を少し見ることができ、例大祭印の入った御朱印を頂きました。
予想外のパワーをさらにもらえた気分でした。



そしてもうひとつ、新たな発見がありました。
武田神社の地は昔、武田家三代の館であったことから「躑躅ヶ崎館」の「ご城印」も販売されていました。(以前訪れた時は販売されていませんでした。)
武田信玄の時代はまだ天守閣が作られる前だったため、あまり城跡という印象を持っていませんでしたが、「神社」ではなく、「居城」と捉える・・・。
神社の場所は扇状地且つ高台で盆地一帯を見渡せる好立地。
まわりにはお堀や石垣が残されていて防御策も取られている。
と、甲斐の国の支配者がこの場所を選んだ理由が分かります。



今は鳥居から甲府駅まで一直線に道が延びています。
当時からこれでは攻め込まれてしまうので…お堀を壊して後から作った経路だそうです。
(松本城と同じですねー。)

甲府の歴史やまちの移り変わりも垣間見えて非常に楽しめる場所でした。
次回は境内をもっとゆっくり見て回り、ご城印をいただきたいな、と思います。

ちなみに、近代施設でも新たに創建された神社を見かけることがあります。
見つけた後に創建理由を調べてみるのも面白いです。



有限会社 A&A構造研究所
新井 さやか

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