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2022/01/31

ご縁があってのお仕事・・・感謝

投稿者:岡

昨年、前澤友作氏が日本の民間人として初めて国際宇宙ステーション(ISS)に滞在し、12月20日に地球に帰還し大きく話題に上がりましたが、100億円の宇宙旅行、私庶民にはまだまだ先の遠い旅行かと思われます。

また、2014年12月に打ち上げられました「はやぶさ2」は2018年6月にリュウグウへ到着し、2019年2月と7月に合計2回のサンプル採取(タッチダウン)を実施し2020年12月オーストラリアに着陸しカプセルには5.4gのサンプルを収め52億4千万km飛行距離のミッションを無事終了させました。
はやぶさ2本体は、カプセルを切り離したあと、地球から離れた。次のミッションに挑むためだ。地球と火星の間を回る小型の小惑星1998 KY26に接近して探査するミッションで、11年後の2031年7月に予定されている。
地球からの距離が200万km以上の宇宙を深宇宙と呼ぶそうです。この深宇宙に飛行する探査機とのデータ交信を担うのが、美笹深宇宙探査用地上局(以下「美笹局」)だ。長野県佐久市の蓼科(たてしな)スカイライン沿いに建設中の大型パラボラアンテナは、金星探査機「あかつき」や小惑星探査機「はやぶさ2」などとの通信に使われている臼田宇宙空間観測所のパラボラアンテナの後継局として、2021年春から本格運用されています。

パラポラアンテナ

美笹深宇宙探査用地上局 パラポラアンテナ
アンテナの直径54m、高さ69m 重さ 2,200t



2017年弊社はご縁がございまして、大型パラポラアンテナの基礎と本体を繋ぐアンカーボルト設置工事を請け負うことになりました。元請け業者から図面資料等を拝見しますとJAXA様のお仕事でありますので、精度における規格値が相当厳しい数値でした。
設置に必要とする図面を作成し、フレームに使用するパーツのサイズすべて確認
JAXA担当者、元請け様とご一緒に弊社工場と外部加工材料製作会社に機械設備、製作工程、材料検収を行い、後日検収図面を基に1ブロック分をアンカーボルトとフレーム組み上げた製品の強度を確認し何項目かご指摘をいただき修正・改良し現場設置工事を迎えることになりました。

基礎は円状になっており円周長さ約100mで、1ロット(アンカーボルト20本分)ごとにクレーンにて吊り上げ所定の位置に設置 アンカーボルトの設置精度は、非常に厳しい値で、弊社考案アンカーロック無溶接工法にて、アンカーボルト1本ごと座標値で位置確認、デジタル水平機で斜度を確認して行きます。この作業を繰り返ししながら、全部で45ロットアンカーボルト900本を設置しました。


土台は2枚重ねで厚さが約200mm以上になる土台の穴にすべて問題無くアンカーボルトが入り収まったようでした。
これもJAXA様、通信機製作所様、GC様、業者様、皆様のご協力により結果を出すことができました。この経験を大切にこれからも良い物を作っていきます。
宇宙には縁遠いですが、多少でも宇宙に関する事業に携われた事ができたこと、このご縁に感謝します。

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