2017/02/01
今月のテーマ 《 働く 》
人生の宝は、日々の仕事の中に隠されている。人は働くことで成長する。
・・・・・・・・・・・・・・2017年2月1日
・・・・・・・・・・・・・・有賀泰治
1、掃除と人生、企業
「仕事にいかに向き合うのか」
仕事をいかに意味づけるのかを各企業が示したのが経営理念である。将来の仕事をいかに方向づけるのかが経営戦略である。リーダーシップについても、基本的には仕事場の中でのリーダーシップ、モチベーションもワークモチベーションについてのこととなる。
また、反対に「仕事でないものといかに向き合うのか」についても考えることも指摘できる。
当社が取組んでいる環境整備の掃除や整理整頓は、一般的には仕事以外であって、見過ごされがちだが、本来の仕事でないものにこそ、その企業や人間本質が顕著に表れることが少なくない。
同僚たちの机や工具箱を見回してみてほしい。左の同僚の、右の同僚たちの机や工具箱、あるいは上司や部下の机や工具箱を見回してみると、その人の本質というか、本性なり仕事ぶりが滲み(にじみ)でていないだろうか。
知り合いの体験話や私の体験を例に挙げます。
知人は保険のセールスマンです。生命保険というのは、顧客が実際に手にとって吟味することのできない目に見えない商品であり、また直ぐには入用でない緊急性の低い商品であるために、様々な業界で営業経験や実績があったとしても成績を上げることは容易でなく、セールスマンとしての真の力が特段に問われることになる。
その知り合いは、特に中堅・中小企業の経営者と病院の医院長を中心にした営業活動に力を入れているが、社長室や院長室に足を踏み入れると、今後の展開が容易に推測できると話す。
社長室が綺麗に掃除や整理整頓がされている経営者を相手にすると、契約が最終的に成立するか否かは別として、面会や契約交渉がスムーズに展開されていくらしい。そうした会社では、社長室と同様に社長の頭の中も整理されており、要望や要点が的確であるからだ。ただし、掃除や整理整頓にこだわる経営者ほど、セールスマンの立ち振る舞いなど些細なことにまで目を向けて、逆にセールスマンの方が厳しく選別、すなわち整理整頓されていくことも少ないないという。
一方で、社長室が雑然としている場合は、訪問するたびに社長に何度も前と同じ説明を繰り返さなくてはならなかったり、契約交渉も二転三転したりして、異常に時間を要することがしばしあると話す。また、面会を重ねても、契約の成約率は決して向上せず、むしろ、一旦契約が成立した後にもトラブルや解約などの問題が生じてしまうことさえ少なくないという。
さらに病院の院長室というのは、社長室に比べると非常に乱雑であることが多いということだ。そして契約の過程もより難航することが多いらしい。
そんな話を聞くと、もし自分自身や家族が生死を分ける手術を受けることになったら、まず、院長室を訪れて掃除や整理整頓を確認した上で、安心して身体を預けられる病院かどうか判断したくなるのではないだろうか。
このようにたかが掃除であるとはいえ、されど掃除に各人各社特有の仕事観や経営観などが見え隠れしている。すなわち、「魂は細部に宿る」本来的な仕事でないもにこそ、その人や組織の本質や本性がより浮き彫りになってくるのだ。
2、自分にとっての成功を考える。
成功について
しばしば、大いに、笑え、知的で聡明な人たちのリスペクトと子どもたちからの愛を得ることができ、誠実な批判家によい評価を受け、にせものの友人の裏切りに耐え、美しいものがかわり、他人のよいところが見られるようになり、子どもの健康、庭の手入れ、社会の改善などに少しでもよいから加わり、一人でもよいから、あなたが生きていてよかったと思ってくれること、これが私の考える成功というものである。
・・・・・ラルフ・ワイド・エマーソン/思想家・詩人
私たちは、よく「成功」という言葉を使うが、その意味について深く考えていない。
大抵は、「自分の目標を達成し、人に大いに評価されること」あるいは、「お金持ちになる」「高い社会的地位を手に入れる」ことを、そう考えている。
いわゆる、いかにして成功するかという成功法則についてのおびただしい本も、以上のような意味を前提にして書かれている。しかし、果たして、それが、本当に私たち一人ひとりの「成功」に合うのか。
よく考えてみると、人生は人それぞれに、どう生きたか、何を求めるかが違っている。
私はこういうふうに生きたい、そしてそう生きている、というエマーソン的成功が、真の成功ではないのか、一考に値する。
自分自身の正しい生き方とは何か、何をしたいのか、どういう自分となりたいのか、一度箇条書きにしてみることは、とても有意義だと思う。
3、仕事は楽しんでやるもの
仕事の喜びを知る秘訣は、たった一つの言葉で言い表すことができる。
それは、「よい仕事をするためには、それを“ 楽しんで ” やることだと知ることである」ということだ。
・・・・・パール・バック/作家
そもそも仕事というものは、人間が生きていくために求められる役割分担であったろう。
その役割分担は義務であったが、仕事の成果がよく出ることで人が喜んで見ると、とてもうれしく思えるようになった。そうしているうちに、人は仕事を知れば知るほど、できればできるほどに好きになり、ますます励んでいこうとする。
こうなると、次には、仕事こそ生きがいであり、人生の楽しみであるという境地にいく人間も多く出てくる。
楽しみながら仕事をすることで最高の成果を生み、それが人生の最高の価値となるという善の循環が出来上がる。
ノーベル賞を受賞した江崎玲於奈博士は、「学問を知っている人は、学問を愛する人に及ばない。学問を愛する人は、学問を楽しむ人には及ばない」と述べている。
これは、次の論語の孔子の言葉をもじったものだろう。
「子曰く、これを知る者は、これを好むものには及ばない。これを好む者は、これを楽しむ者に及ばない」(雍也六)
学問でなく、すべての仕事において楽しむことが一番である。
4、本当の仕事のやり方を誤解するな
忙しくしているからといって、本当に仕事をしているとはいえない。
すべての仕事の目的が実施され、あるいは達成されるには、忙しく汗をかくのと同じくらいに、将来の見通し、システム、プランニング、情報、正しい目的が必要なのだ。
ただ仕事をしているように見えるだけでは、何もしていないのと変わりないのだ。
・・・・・トーマス・エジソン/発明家
エジソンの有名な言葉「天才とは1パーセントの才能と99パーセントの汗でつくられる」から、ただ汗をかけばよいと誤解する人も多い。
ここでのエジソンの言葉をかみしめたいものである。汗をかいて忙しくしている人でも仕事ができない人が多い。
仕事ができない人のも2種類いる。
一つのタイプは見た目にもやる気がなく、サボることばかり考えている人間である。これはもう論外の “ できない人 ” である。
もう一つのタイプは、ここでエジソンが注意しているように、見た目には忙しく働いているが、実は、その仕事の中味を問うと、ほとんど意味のないことをしている人である。
こういう人はけっこう多いのだが、こうした仕事に自己満足しているからやっかいな面がある。
仕事は何のためにやるのか。それは、会社、組織の目指す目的、目標を達成していくことである。その成果を出さなければ、仕事をする意味がない。人の成長も、こうした成果を出す仕事を遂行することで初めて可能となるのだ。
5、知恵もアイデアも宝も、毎日の仕事の中に隠されている
自分が立っているところを深く掘れ。そこからきっと泉が湧き出る。
・・・・・高山樗牛(ちょぎゅう)/思想家
エジソンは言う。
「私たちが大きなチャンスを見逃しているのは、ほとんどそれが日々の仕事の中に隠されているからだ」と。
いま、自分が就いている仕事は不本意なものかもしれない。
自分の夢や希望は大きく、もっと別の仕事や環境でないと実現できるものではない、と思っているかもしれない。
しかし、実はチャンスや次のステップというのは、今やっている仕事に真剣に打ち込んでいることから見つかるというのがほとんどであることを知るべきだ。
三洋電機を創業した井植歳男は、資金もない、体もよわい、人もいないという義兄(姉の夫)松下幸之助の下で、商品の製造や販売に打ち込み、会社(現パナソニック)を支えた。そしてのちにその分野で創業できた。
稲盛和夫氏は、すべての就職先を断られ、最後にひろってくれた小さなセラミック会社で、毎日セラミックと格闘し、これがのちの京セラの事業の核となっていった。
「365日、日々、仕事を工夫せよ」
6、チーム、組織のために何ができるか
チームメイトがあなたのために何をしてくれるのかではなくて、あなたがチーのために、何ができるかである。
・・・・・マジック・ジョンソン/プロバスケットボール選手
チーム、組織が強くなるためには、そして成果を出していくためには、個々のメンバーが、今チームのために、自分は、何をすべきか考えて動かなければならない。これはスポーツにおけるチームプレーを見るとよくわかる。
いわゆるエースと呼ばれる中心選手は、エースだから自分の好きなようにプレーしてよいわけではない。
スタンドプレーに走り、自分が目立つために動くものが仮にエースと呼ばれているなら、そのチームは弱い。
ここはエースであるお前に決めてほしいと他のチームのメンバーが願い、自分も、ここは自分が決めるのがベストだと判断した時、決められるのがエースというものだ。
ここではスポーツと例に取ったが、このチーム・組織とメンバーの関係は、どの分野にも当てはまることだろう。
ケネディは、国家と国民の関係にも、これを求めた。独立自尊した国民が多くいる国が、強い国となるからだ。
7、心を込めて仕事をしよう
全身全霊、心を込めて仕事をしなさい。そうすればあなたは必ず成功する。
なぜなら、そういう人はほとんどいないからである。
・・・・・エルバート・ハバード/教育家・著述家
心を込めて、全身全霊で働く人、動く人には、誰も敵わなくなる。
例えば、男が女を口説く時、成功するかどうかはほとんどの男のこころからの誠意があるかどうかにかかっている。
どこまで彼女のことを思っているか。これからの人生、彼女をどれだけ大切にし、自分とともに人生の喜びを分かち合うかを考えているのか、ではないか。
見た目の良さや学歴、財産も強力なライバル的要素だが、それは、必ずそれは乗り越えていけるものだ。それよりもあなたの心がどれだけ真剣かが大事なのだ。それで心が動かない相手がいれば、選んだ相手に見る目がないだけだ。
仕事もまったく同じである。口先だけでなく、心を込めて仕事ができる人は本当に少ないのだ。だから、全身全霊、心を込めて仕事をする人は必ずその人生で、大きな成果を出すようになる。これは、絶対に保証できることだ。とエルバート・ハバードは力説するのである。
8、人間は、考え、仕事し、悩み、改善するところに価値がある。
満足した豚であるよりも不満足な人間のほうがよく、満足した愚か者よりも不満足なソクラテスがよい。
・・・・・ジョン・スチュワート・ミル/哲学者・経済学者
ミルのこの有名な言葉から、私は、論語の中で孔子がまるで「最低!」とののしっているような人間のタイプを連想してしまう。
孔子は次のように言う。
「孔子曰く、ただいっぱい食べることだけして、頭を使わず、何も考えることもしないような者は、どうしようもない人間と言うしかない。賭け事をして遊ぶということがあるが、こうやって遊ぶほうが何も考えないという人間よりましだろう」(陽貨第十七)
ただ、孔子の最後の言葉は、現代の日本において少し変えなければいけないだろう。
生活保護を受けつつ、朝10時からパチンコ屋に並び、一日中パチンコをして暮らす人間もいるという。万が一、これが本当に “ 日本人 ” であれば、神話時代から仕事をすることを尊び、喜びを感じてきたよき伝統文化を壊すもの伝統である。
日本人は、たとえ、“ 不満足なソクラテス ” であろうが、仕事に対しては、前向きに捉え、何かしかやろう、工夫していこうという生き方をする。
そういうソクラテス型人間こそ、社会の財産である。
9、右脳と左脳を活用せよ・・・分析と知覚
イノベーションに成功する者は、右脳と左脳の両方を使う。数字を調べるとともに、人を見る。
機会を捉えるにはいかなるイノベーションが必要かを分析を持って知る。しかる後に、外に出て、顧客や利用者を見、彼らの期待、価値、ニーズを知覚を持って知る。
・・・・・ピーター・ドラッカー/経済学者
この社会で存在する者は、すべて社会に貢献するものでなければ存続できない。これは組織も、個人もそうあるべきだし、そうでないと成功しないというのがドラッカーの考え方だ。これは私たち日本人に素直に受け入れられるものだ。
イノベーションとは革新のことだ。ここではドラッカーは企業の革新のことを述べる。この革新があってこそ企業が発展し、社会、経済が活力を生み出すことができる。
このイノベーションが目指すのは、顧客の創造だ。常にお客が何をもとめているかを見出し、作り出さなければならない。トップやリーダーは周知を集めて決断を下す。そのため右脳と左脳を駆使する。見た目の感覚の鋭さ、そして分析、計算だ。
10、メモ書きのすすめ
自分におこった貴重な省察は、できるだけ早く書きとめておくべきである。
これは当然な心がけである
我々は自分の体験でさえ忘れてしまうのであるから、まして自分が思牽したことは、どれだけ忘れるかわからない。それに思想というのはわれわれの望み通りのときにやってくるものではなく、気まぐれのときに去来するものであろう。
・・・・・ショウペンハウエル/哲学者
物を考えたり、創り出したりする人はもちろんのこと、日常生活でも決して忘れないようにすることについて、メモや書きとめなどを工夫しない人はいないだろう。
エジソンは、「メモこそ恩人だ」と言ったが、発明家の彼にとって当然の言葉である。
メモや書きとめをどうするかは案外難しい。まず自分にふさわしい道具類いくつか用意しなくてはならない。小さなポストイットか、大きなそれか、手帳か、ノートか。
相手の目の前にそれらを出してメモする人もいるがどうだろうか。相手は黙って喋らなくなる。
省察は自分の思考について小さなメモやカードいったん書いておいて、それを眺めてノートにするほうがよい。やはり、できるだけ早くやる。そのうちに考えていると、1週間も過ぎると、すべて台無しになることも多い。
メモなどが所在不明なるばかりか、そういうメモをしたことすら忘れるからである。
11、書き抜きのすすめ
書を読むものは其の精力の半ばを筆記に費やすべし
・・・・・松下村塾での吉田松陰の教え
ショウペンハウエルの、自分のアイデアや省察については、できるだけ早く書きとめておくことの説は説明した。
ところがショウペンハウエルは、書物については書きとめないほうがよく、書き抜き帳も作らないほうがよいという。何かを書きとめるということは、それを忘却にゆだねるということだからである、というのである。
だが、書物について松陰の教えるように、ここぞというところこそ、きちんと書き抜くのがよいだろう。
その理由としては、本の中から、学ぶべきところ、覚えて追いたいところ、何度も読みたいところを書き抜くのは、一つは著者と一体となって考えられること、二つ目は自分の考え方や思いを練るための大きな武器になることからである。
何よりも、書き抜き法を続けた吉田松陰をはじめとする偉人たちの活躍を見ると、やはり、その成果が絶大なのがわかる。
12、人生は実行である
人生は実行であり現実である。
百の各論卓説より、一つの凡作である。
順境に悲観し、逆境にて楽観する。
・・・・・出光佐三/出光興産創業者
人生は実行であり続けることを、出光佐三の生涯は見事に示した。
2013年の本屋大賞を見事受賞した百田尚樹氏の『海賊と呼ばれた男』(上下巻 講談社)は、その出光佐三の伝記である。
出光自身は、実行の人であったから本は読まなかったかもしれないが、百田氏の本を読めばわかるように、その周りには出光を信奉する多くの者たちがありとあらゆる情報を持ってくる。それをもって、見事に、敵(邪魔しようとする日本の官僚、石油メジャーや日本の協力者たち)の妨害を見抜いてすぐ手を打つのだ。
その先はどこを見つめていたのか。
アンドレ・マルローの質問にこう答えている。
「ヨーロッパは物を中心とした世界ですが、日本は人を中心とした世界です」
「私は、人間も信頼するという考え方を広めていくことこそ、日本の世界的使命だと言っています」
13、何をやらないかを決めるのが大事
何をやるのかを決めるのは簡単。何をやらないのかを決めるのが大事。
・・・・・マイケル・デル/デル創業者
やるべきことを決めたとしよう。
あとは、このやるべきことをしてひたすら前へ進めばよさそうなものだが、そうは簡単にはいかない。人は次から次へと新しい用事が出来ていく。
昔から、そしてこれからも、いまこれをやるべきだという提案が出されている。
昔からよさそうなことだと思ってやり続けていることも多い。
あれやこれやで、結局本当にやるべきことに費やす時間というのは少ないのだ。だからデルは、何をやらないのかを決めるのが大事だと言うのだ。
そのためにも、自分の目標をしっかりと立て日々確認していく中で、これは本当に必要なことだったのか、これから必要なのかを厳しく精査していかなければならない。
強い意志と強い目標達成への願望があって、できることかもしれない。
14、今月の言葉
一つの仕事に一生打ち込んで、そこに生きがいを見出せる人は幸せだ
・・・・・松下幸之助(松下電器産業創業者)
大きな仕事を成し遂げた人たちは、必ず「仕事にハマる」という経験をしている。
周囲から見ると大変そうだけど、本人は何も苦しくないどころか、楽しくて仕方がない
・・・・・大竹美喜(アフラック創業者・最高顧問)
働くとは傍(はた)を楽(らく)にさせること。
自分がしてほしいと思ったことを先に相手にする。
そうするとツキも手元にやってくるんです
・・・・・中里良一(中里スプリング製作所社長)
科学者として成功するためには「VW」、
ビジョンとワークハードが大事である
・・・・・山中伸弥(京都大学iPS細胞研究所所長)
仕事を通じて人格を磨き高め、命を燃やすことが私の生きる道
・・・・・杉浦貞(プロ街頭紙芝居師)
人間、一度は人生を賭けた勝負をしなければならない
その勝負に打ち克ち、乗り越えて初めて道が拓ける
・・・・・宮本輝(作家)
失敗は決して敗北ではない。
自分自身への挑戦を続けていれば、「驚くような出来事」「思いもしなかった幸運」にもこの先どんどん恵まれます
・・・・・昇地三郎(106歳の健康長寿マイスター/しいのみ学園創設者)
いまできることを精いっぱいやる。
人生で大切なのは、理屈ではなく実践
・・・・・酒井大岳(曹洞宗長徳寺住職)
一道を行く者は孤独だ
だが前から呼んで下さる方があり
後から押して下さる方がある
・・・・・坂村真民
決断の前には議論を尽くすが、
これと決まったら絶対やる
・・・・・鈴木茂晴(大和証券グループ本社会長)
本気になると世界が変わってくる
・・・・・坂村真民(仏教詩人)
天職とは最初からあるものではなく、後になってから分かるもの
・・・・・児玉典彦(下関市立川中中学校校長)
苦労をしなさい。少なくとも避けようとしなさんな。人間は苦労によって幅と厚みとが出来る
・・・・・森 信三(国民教育の師父)
花や木が美しく咲き、茂るのは根っこがしっかりしているからです。人間も同じです。“修養”という根っこがなければ人は真にその個性を発揮した人生を生きることができません
・・・・・『小さな人生論ノート』(致知出版社刊)より
僕は若い時からずっとこう思っていました。たった一つでいいから世の中の役に立つことをしてから死にたいと。それが人間としてこの世に生まれてきた証であり、生き甲斐というものでしょう
・・・・・遠藤章(東京農工大学特別栄誉教授/「奇跡の薬」スタチンの開発者)
地道な努力をずっと続ける。それが闘魂
・・・・・山高篤行(順天堂大学医学部小児外科・小児泌尿生殖器外科主任教授)
大きな夢に沿って一つひとつ実績を積み重ねていく過程が、その夢に対する思いをますます強いものにしていく
・・・・・根岸英一(米パデュー大学特別教授/ノーベル化学賞受賞者)
受動的に待っていても幸運は訪れない、まずは動いてみよ
・・・・・渡部昇一(上智大学名誉教授/現代の碩学)
人生の宝は、日々の仕事の中に隠されている。人は働くことで成長する。
・・・・・・・・・・・・・・2017年2月1日
・・・・・・・・・・・・・・有賀泰治
1、掃除と人生、企業
「仕事にいかに向き合うのか」
仕事をいかに意味づけるのかを各企業が示したのが経営理念である。将来の仕事をいかに方向づけるのかが経営戦略である。リーダーシップについても、基本的には仕事場の中でのリーダーシップ、モチベーションもワークモチベーションについてのこととなる。
また、反対に「仕事でないものといかに向き合うのか」についても考えることも指摘できる。
当社が取組んでいる環境整備の掃除や整理整頓は、一般的には仕事以外であって、見過ごされがちだが、本来の仕事でないものにこそ、その企業や人間本質が顕著に表れることが少なくない。
同僚たちの机や工具箱を見回してみてほしい。左の同僚の、右の同僚たちの机や工具箱、あるいは上司や部下の机や工具箱を見回してみると、その人の本質というか、本性なり仕事ぶりが滲み(にじみ)でていないだろうか。
知り合いの体験話や私の体験を例に挙げます。
知人は保険のセールスマンです。生命保険というのは、顧客が実際に手にとって吟味することのできない目に見えない商品であり、また直ぐには入用でない緊急性の低い商品であるために、様々な業界で営業経験や実績があったとしても成績を上げることは容易でなく、セールスマンとしての真の力が特段に問われることになる。
その知り合いは、特に中堅・中小企業の経営者と病院の医院長を中心にした営業活動に力を入れているが、社長室や院長室に足を踏み入れると、今後の展開が容易に推測できると話す。
社長室が綺麗に掃除や整理整頓がされている経営者を相手にすると、契約が最終的に成立するか否かは別として、面会や契約交渉がスムーズに展開されていくらしい。そうした会社では、社長室と同様に社長の頭の中も整理されており、要望や要点が的確であるからだ。ただし、掃除や整理整頓にこだわる経営者ほど、セールスマンの立ち振る舞いなど些細なことにまで目を向けて、逆にセールスマンの方が厳しく選別、すなわち整理整頓されていくことも少ないないという。
一方で、社長室が雑然としている場合は、訪問するたびに社長に何度も前と同じ説明を繰り返さなくてはならなかったり、契約交渉も二転三転したりして、異常に時間を要することがしばしあると話す。また、面会を重ねても、契約の成約率は決して向上せず、むしろ、一旦契約が成立した後にもトラブルや解約などの問題が生じてしまうことさえ少なくないという。
さらに病院の院長室というのは、社長室に比べると非常に乱雑であることが多いということだ。そして契約の過程もより難航することが多いらしい。
そんな話を聞くと、もし自分自身や家族が生死を分ける手術を受けることになったら、まず、院長室を訪れて掃除や整理整頓を確認した上で、安心して身体を預けられる病院かどうか判断したくなるのではないだろうか。
このようにたかが掃除であるとはいえ、されど掃除に各人各社特有の仕事観や経営観などが見え隠れしている。すなわち、「魂は細部に宿る」本来的な仕事でないもにこそ、その人や組織の本質や本性がより浮き彫りになってくるのだ。
2、自分にとっての成功を考える。
成功について
しばしば、大いに、笑え、知的で聡明な人たちのリスペクトと子どもたちからの愛を得ることができ、誠実な批判家によい評価を受け、にせものの友人の裏切りに耐え、美しいものがかわり、他人のよいところが見られるようになり、子どもの健康、庭の手入れ、社会の改善などに少しでもよいから加わり、一人でもよいから、あなたが生きていてよかったと思ってくれること、これが私の考える成功というものである。
・・・・・ラルフ・ワイド・エマーソン/思想家・詩人
私たちは、よく「成功」という言葉を使うが、その意味について深く考えていない。
大抵は、「自分の目標を達成し、人に大いに評価されること」あるいは、「お金持ちになる」「高い社会的地位を手に入れる」ことを、そう考えている。
いわゆる、いかにして成功するかという成功法則についてのおびただしい本も、以上のような意味を前提にして書かれている。しかし、果たして、それが、本当に私たち一人ひとりの「成功」に合うのか。
よく考えてみると、人生は人それぞれに、どう生きたか、何を求めるかが違っている。
私はこういうふうに生きたい、そしてそう生きている、というエマーソン的成功が、真の成功ではないのか、一考に値する。
自分自身の正しい生き方とは何か、何をしたいのか、どういう自分となりたいのか、一度箇条書きにしてみることは、とても有意義だと思う。
3、仕事は楽しんでやるもの
仕事の喜びを知る秘訣は、たった一つの言葉で言い表すことができる。
それは、「よい仕事をするためには、それを“ 楽しんで ” やることだと知ることである」ということだ。
・・・・・パール・バック/作家
そもそも仕事というものは、人間が生きていくために求められる役割分担であったろう。
その役割分担は義務であったが、仕事の成果がよく出ることで人が喜んで見ると、とてもうれしく思えるようになった。そうしているうちに、人は仕事を知れば知るほど、できればできるほどに好きになり、ますます励んでいこうとする。
こうなると、次には、仕事こそ生きがいであり、人生の楽しみであるという境地にいく人間も多く出てくる。
楽しみながら仕事をすることで最高の成果を生み、それが人生の最高の価値となるという善の循環が出来上がる。
ノーベル賞を受賞した江崎玲於奈博士は、「学問を知っている人は、学問を愛する人に及ばない。学問を愛する人は、学問を楽しむ人には及ばない」と述べている。
これは、次の論語の孔子の言葉をもじったものだろう。
「子曰く、これを知る者は、これを好むものには及ばない。これを好む者は、これを楽しむ者に及ばない」(雍也六)
学問でなく、すべての仕事において楽しむことが一番である。
4、本当の仕事のやり方を誤解するな
忙しくしているからといって、本当に仕事をしているとはいえない。
すべての仕事の目的が実施され、あるいは達成されるには、忙しく汗をかくのと同じくらいに、将来の見通し、システム、プランニング、情報、正しい目的が必要なのだ。
ただ仕事をしているように見えるだけでは、何もしていないのと変わりないのだ。
・・・・・トーマス・エジソン/発明家
エジソンの有名な言葉「天才とは1パーセントの才能と99パーセントの汗でつくられる」から、ただ汗をかけばよいと誤解する人も多い。
ここでのエジソンの言葉をかみしめたいものである。汗をかいて忙しくしている人でも仕事ができない人が多い。
仕事ができない人のも2種類いる。
一つのタイプは見た目にもやる気がなく、サボることばかり考えている人間である。これはもう論外の “ できない人 ” である。
もう一つのタイプは、ここでエジソンが注意しているように、見た目には忙しく働いているが、実は、その仕事の中味を問うと、ほとんど意味のないことをしている人である。
こういう人はけっこう多いのだが、こうした仕事に自己満足しているからやっかいな面がある。
仕事は何のためにやるのか。それは、会社、組織の目指す目的、目標を達成していくことである。その成果を出さなければ、仕事をする意味がない。人の成長も、こうした成果を出す仕事を遂行することで初めて可能となるのだ。
5、知恵もアイデアも宝も、毎日の仕事の中に隠されている
自分が立っているところを深く掘れ。そこからきっと泉が湧き出る。
・・・・・高山樗牛(ちょぎゅう)/思想家
エジソンは言う。
「私たちが大きなチャンスを見逃しているのは、ほとんどそれが日々の仕事の中に隠されているからだ」と。
いま、自分が就いている仕事は不本意なものかもしれない。
自分の夢や希望は大きく、もっと別の仕事や環境でないと実現できるものではない、と思っているかもしれない。
しかし、実はチャンスや次のステップというのは、今やっている仕事に真剣に打ち込んでいることから見つかるというのがほとんどであることを知るべきだ。
三洋電機を創業した井植歳男は、資金もない、体もよわい、人もいないという義兄(姉の夫)松下幸之助の下で、商品の製造や販売に打ち込み、会社(現パナソニック)を支えた。そしてのちにその分野で創業できた。
稲盛和夫氏は、すべての就職先を断られ、最後にひろってくれた小さなセラミック会社で、毎日セラミックと格闘し、これがのちの京セラの事業の核となっていった。
「365日、日々、仕事を工夫せよ」
6、チーム、組織のために何ができるか
チームメイトがあなたのために何をしてくれるのかではなくて、あなたがチーのために、何ができるかである。
・・・・・マジック・ジョンソン/プロバスケットボール選手
チーム、組織が強くなるためには、そして成果を出していくためには、個々のメンバーが、今チームのために、自分は、何をすべきか考えて動かなければならない。これはスポーツにおけるチームプレーを見るとよくわかる。
いわゆるエースと呼ばれる中心選手は、エースだから自分の好きなようにプレーしてよいわけではない。
スタンドプレーに走り、自分が目立つために動くものが仮にエースと呼ばれているなら、そのチームは弱い。
ここはエースであるお前に決めてほしいと他のチームのメンバーが願い、自分も、ここは自分が決めるのがベストだと判断した時、決められるのがエースというものだ。
ここではスポーツと例に取ったが、このチーム・組織とメンバーの関係は、どの分野にも当てはまることだろう。
ケネディは、国家と国民の関係にも、これを求めた。独立自尊した国民が多くいる国が、強い国となるからだ。
7、心を込めて仕事をしよう
全身全霊、心を込めて仕事をしなさい。そうすればあなたは必ず成功する。
なぜなら、そういう人はほとんどいないからである。
・・・・・エルバート・ハバード/教育家・著述家
心を込めて、全身全霊で働く人、動く人には、誰も敵わなくなる。
例えば、男が女を口説く時、成功するかどうかはほとんどの男のこころからの誠意があるかどうかにかかっている。
どこまで彼女のことを思っているか。これからの人生、彼女をどれだけ大切にし、自分とともに人生の喜びを分かち合うかを考えているのか、ではないか。
見た目の良さや学歴、財産も強力なライバル的要素だが、それは、必ずそれは乗り越えていけるものだ。それよりもあなたの心がどれだけ真剣かが大事なのだ。それで心が動かない相手がいれば、選んだ相手に見る目がないだけだ。
仕事もまったく同じである。口先だけでなく、心を込めて仕事ができる人は本当に少ないのだ。だから、全身全霊、心を込めて仕事をする人は必ずその人生で、大きな成果を出すようになる。これは、絶対に保証できることだ。とエルバート・ハバードは力説するのである。
8、人間は、考え、仕事し、悩み、改善するところに価値がある。
満足した豚であるよりも不満足な人間のほうがよく、満足した愚か者よりも不満足なソクラテスがよい。
・・・・・ジョン・スチュワート・ミル/哲学者・経済学者
ミルのこの有名な言葉から、私は、論語の中で孔子がまるで「最低!」とののしっているような人間のタイプを連想してしまう。
孔子は次のように言う。
「孔子曰く、ただいっぱい食べることだけして、頭を使わず、何も考えることもしないような者は、どうしようもない人間と言うしかない。賭け事をして遊ぶということがあるが、こうやって遊ぶほうが何も考えないという人間よりましだろう」(陽貨第十七)
ただ、孔子の最後の言葉は、現代の日本において少し変えなければいけないだろう。
生活保護を受けつつ、朝10時からパチンコ屋に並び、一日中パチンコをして暮らす人間もいるという。万が一、これが本当に “ 日本人 ” であれば、神話時代から仕事をすることを尊び、喜びを感じてきたよき伝統文化を壊すもの伝統である。
日本人は、たとえ、“ 不満足なソクラテス ” であろうが、仕事に対しては、前向きに捉え、何かしかやろう、工夫していこうという生き方をする。
そういうソクラテス型人間こそ、社会の財産である。
9、右脳と左脳を活用せよ・・・分析と知覚
イノベーションに成功する者は、右脳と左脳の両方を使う。数字を調べるとともに、人を見る。
機会を捉えるにはいかなるイノベーションが必要かを分析を持って知る。しかる後に、外に出て、顧客や利用者を見、彼らの期待、価値、ニーズを知覚を持って知る。
・・・・・ピーター・ドラッカー/経済学者
この社会で存在する者は、すべて社会に貢献するものでなければ存続できない。これは組織も、個人もそうあるべきだし、そうでないと成功しないというのがドラッカーの考え方だ。これは私たち日本人に素直に受け入れられるものだ。
イノベーションとは革新のことだ。ここではドラッカーは企業の革新のことを述べる。この革新があってこそ企業が発展し、社会、経済が活力を生み出すことができる。
このイノベーションが目指すのは、顧客の創造だ。常にお客が何をもとめているかを見出し、作り出さなければならない。トップやリーダーは周知を集めて決断を下す。そのため右脳と左脳を駆使する。見た目の感覚の鋭さ、そして分析、計算だ。
10、メモ書きのすすめ
自分におこった貴重な省察は、できるだけ早く書きとめておくべきである。
これは当然な心がけである
我々は自分の体験でさえ忘れてしまうのであるから、まして自分が思牽したことは、どれだけ忘れるかわからない。それに思想というのはわれわれの望み通りのときにやってくるものではなく、気まぐれのときに去来するものであろう。
・・・・・ショウペンハウエル/哲学者
物を考えたり、創り出したりする人はもちろんのこと、日常生活でも決して忘れないようにすることについて、メモや書きとめなどを工夫しない人はいないだろう。
エジソンは、「メモこそ恩人だ」と言ったが、発明家の彼にとって当然の言葉である。
メモや書きとめをどうするかは案外難しい。まず自分にふさわしい道具類いくつか用意しなくてはならない。小さなポストイットか、大きなそれか、手帳か、ノートか。
相手の目の前にそれらを出してメモする人もいるがどうだろうか。相手は黙って喋らなくなる。
省察は自分の思考について小さなメモやカードいったん書いておいて、それを眺めてノートにするほうがよい。やはり、できるだけ早くやる。そのうちに考えていると、1週間も過ぎると、すべて台無しになることも多い。
メモなどが所在不明なるばかりか、そういうメモをしたことすら忘れるからである。
11、書き抜きのすすめ
書を読むものは其の精力の半ばを筆記に費やすべし
・・・・・松下村塾での吉田松陰の教え
ショウペンハウエルの、自分のアイデアや省察については、できるだけ早く書きとめておくことの説は説明した。
ところがショウペンハウエルは、書物については書きとめないほうがよく、書き抜き帳も作らないほうがよいという。何かを書きとめるということは、それを忘却にゆだねるということだからである、というのである。
だが、書物について松陰の教えるように、ここぞというところこそ、きちんと書き抜くのがよいだろう。
その理由としては、本の中から、学ぶべきところ、覚えて追いたいところ、何度も読みたいところを書き抜くのは、一つは著者と一体となって考えられること、二つ目は自分の考え方や思いを練るための大きな武器になることからである。
何よりも、書き抜き法を続けた吉田松陰をはじめとする偉人たちの活躍を見ると、やはり、その成果が絶大なのがわかる。
12、人生は実行である
人生は実行であり現実である。
百の各論卓説より、一つの凡作である。
順境に悲観し、逆境にて楽観する。
・・・・・出光佐三/出光興産創業者
人生は実行であり続けることを、出光佐三の生涯は見事に示した。
2013年の本屋大賞を見事受賞した百田尚樹氏の『海賊と呼ばれた男』(上下巻 講談社)は、その出光佐三の伝記である。
出光自身は、実行の人であったから本は読まなかったかもしれないが、百田氏の本を読めばわかるように、その周りには出光を信奉する多くの者たちがありとあらゆる情報を持ってくる。それをもって、見事に、敵(邪魔しようとする日本の官僚、石油メジャーや日本の協力者たち)の妨害を見抜いてすぐ手を打つのだ。
その先はどこを見つめていたのか。
アンドレ・マルローの質問にこう答えている。
「ヨーロッパは物を中心とした世界ですが、日本は人を中心とした世界です」
「私は、人間も信頼するという考え方を広めていくことこそ、日本の世界的使命だと言っています」
13、何をやらないかを決めるのが大事
何をやるのかを決めるのは簡単。何をやらないのかを決めるのが大事。
・・・・・マイケル・デル/デル創業者
やるべきことを決めたとしよう。
あとは、このやるべきことをしてひたすら前へ進めばよさそうなものだが、そうは簡単にはいかない。人は次から次へと新しい用事が出来ていく。
昔から、そしてこれからも、いまこれをやるべきだという提案が出されている。
昔からよさそうなことだと思ってやり続けていることも多い。
あれやこれやで、結局本当にやるべきことに費やす時間というのは少ないのだ。だからデルは、何をやらないのかを決めるのが大事だと言うのだ。
そのためにも、自分の目標をしっかりと立て日々確認していく中で、これは本当に必要なことだったのか、これから必要なのかを厳しく精査していかなければならない。
強い意志と強い目標達成への願望があって、できることかもしれない。
14、今月の言葉
一つの仕事に一生打ち込んで、そこに生きがいを見出せる人は幸せだ
・・・・・松下幸之助(松下電器産業創業者)
大きな仕事を成し遂げた人たちは、必ず「仕事にハマる」という経験をしている。
周囲から見ると大変そうだけど、本人は何も苦しくないどころか、楽しくて仕方がない
・・・・・大竹美喜(アフラック創業者・最高顧問)
働くとは傍(はた)を楽(らく)にさせること。
自分がしてほしいと思ったことを先に相手にする。
そうするとツキも手元にやってくるんです
・・・・・中里良一(中里スプリング製作所社長)
科学者として成功するためには「VW」、
ビジョンとワークハードが大事である
・・・・・山中伸弥(京都大学iPS細胞研究所所長)
仕事を通じて人格を磨き高め、命を燃やすことが私の生きる道
・・・・・杉浦貞(プロ街頭紙芝居師)
人間、一度は人生を賭けた勝負をしなければならない
その勝負に打ち克ち、乗り越えて初めて道が拓ける
・・・・・宮本輝(作家)
失敗は決して敗北ではない。
自分自身への挑戦を続けていれば、「驚くような出来事」「思いもしなかった幸運」にもこの先どんどん恵まれます
・・・・・昇地三郎(106歳の健康長寿マイスター/しいのみ学園創設者)
いまできることを精いっぱいやる。
人生で大切なのは、理屈ではなく実践
・・・・・酒井大岳(曹洞宗長徳寺住職)
一道を行く者は孤独だ
だが前から呼んで下さる方があり
後から押して下さる方がある
・・・・・坂村真民
決断の前には議論を尽くすが、
これと決まったら絶対やる
・・・・・鈴木茂晴(大和証券グループ本社会長)
本気になると世界が変わってくる
・・・・・坂村真民(仏教詩人)
天職とは最初からあるものではなく、後になってから分かるもの
・・・・・児玉典彦(下関市立川中中学校校長)
苦労をしなさい。少なくとも避けようとしなさんな。人間は苦労によって幅と厚みとが出来る
・・・・・森 信三(国民教育の師父)
花や木が美しく咲き、茂るのは根っこがしっかりしているからです。人間も同じです。“修養”という根っこがなければ人は真にその個性を発揮した人生を生きることができません
・・・・・『小さな人生論ノート』(致知出版社刊)より
僕は若い時からずっとこう思っていました。たった一つでいいから世の中の役に立つことをしてから死にたいと。それが人間としてこの世に生まれてきた証であり、生き甲斐というものでしょう
・・・・・遠藤章(東京農工大学特別栄誉教授/「奇跡の薬」スタチンの開発者)
地道な努力をずっと続ける。それが闘魂
・・・・・山高篤行(順天堂大学医学部小児外科・小児泌尿生殖器外科主任教授)
大きな夢に沿って一つひとつ実績を積み重ねていく過程が、その夢に対する思いをますます強いものにしていく
・・・・・根岸英一(米パデュー大学特別教授/ノーベル化学賞受賞者)
受動的に待っていても幸運は訪れない、まずは動いてみよ
・・・・・渡部昇一(上智大学名誉教授/現代の碩学)
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